またたびとは? 成分や注意点をチェック どんな効果がある? 何歳からOK?

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またたびとは、木天蓼(もくてんりょう)とも呼ばれるマタタビ科の植物です。猫が好きな理由は、またたびには「マタタビラクトン」、「アクチニジン」、「β-フェニルエチルアルコール」という猫が反応する成分が含まれているからだといわれています。「猫にまたたび」ということわざにもあるように、猫が大好きなものの代表格として知られています。使用することで猫の機嫌がよくなったり、食いつきがよくなったりといった効能が期待できますよ。またたびには、木や枝、粉末などのタイプがあり、なかにはおもちゃのなかにまたたびが入っている商品もあります。
また、猫がみんなおなじように反応するわけではなく、効かない猫もいます。個体差があるので、愛猫の反応をみてみてください。
またたびの危険性は? 与え方に注意
猫が喜ぶまたたびですが、あげすぎると猫に悪影響をおよぼす危険性も。与えすぎると、猫の体に負担となってしまい、体調を崩してしまう可能性がありますので、適量を与えることが大切。猫の体調がよくないときは、与えないようにしましょう。そして、またたびを与えるときは必ず目の届く範囲で、保管場所も猫が自分で取れない場所にするなど工夫してみてください。
また、またたびはいつからあげていいのか迷いがちですが、子猫のときは与えず、成猫になってから与えるようにしてください。推奨年齢が書かれている商品もあるので、確認してみてくださいね。
またたびの選び方 粉末、実、スプレー、おもちゃタイプなど
ここからは、市販されているまたたびの選び方をご紹介します。
使い方に合うまたたびの種類を選ぼう
市販のまたたび商品はバリエーション豊かです。またたびの枝部分をそのまま使ったものや、実の部分をほかの食材と混ぜたもの、粉末状になったもの、スプレー状のもの、猫用トイに混ぜ込まれたものなど。愛猫の好みや用途に合わせて選びましょう。
噛んで遊べるまたたびの「枝」

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またたびの枝部分、原木そのままの商品です。100%天然成分なので、飼い主も安心して与えることができるでしょう。噛むことができるので、猫のストレス解消におすすめ。ゴロゴロと転がし、おもちゃ代わりとして与えることもできますよ。
またたびとしての効果は、粉末やスプレータイプと比べると弱くなります。あまり効果がなさそうな子には、違うタイプを与えてあげましょう。
乾燥させたまたたびの「実」
またたびの実を乾燥させたものも売られています。効果は控えめでおもちゃのなかに仕込ませたりもできるため、はじめてまたたびをあげて様子を見たいときにも使いやすいでしょう。
そのままあげる場合は、サイズが大きいと飲み込んでしまったときに危ないので、小さく砕いたり、包丁で削ったりしてあげましょう。
香りの強力な「粉末」
粉末タイプのまたたびは、猫用の爪研ぎ器についていることも多い商品です。新品の爪とぎを使ってくれないときや、食欲がないときに使うのが一般的。
粉末のタイプは香りも猫に届きやすいので、ほかのタイプの商品よりも反応もいいことでしょう。
使い勝手のいい「スプレー」
またたびから抽出したエキスをスプレー状にしたタイプです。吹きつけるだけでかんたんに使用できる手軽さが魅力。猫はまたたびの匂いを嗅ぐだけでゴロゴロと転がって、リラックスできるようです。
しかし、商品によっては香りの強弱にバラつきがあることも。これは使ってみないとわからないので、まずはお試しで少量から始めてみるとよいでしょう。
ご褒美に「おやつタイプ」のまたたびも
またたびの成分が練り込まれたおやつタイプもあります。おやつなので、猫の食いつきもよく、初めてまたたびを与えるときにもおすすめ。ご褒美として与えるのもいいでしょう。ただし、おやつはついついあげすぎてしまうので、与える量に注意しましょう。
またたび成分入りの「おもちゃタイプ」
なかには、ぬいぐるみなどのおもちゃにまたたびを埋め込んだ商品もあります。猫が喜ぶ「またたび成分」が入っているため、何も混ざっていないおもちゃに比べて猫の反応もいいのが特徴。
少し元気がないときなどに与えることで、ストレス発散に繋がるでしょう。
猫の反応をみながら好みを探そう
猫によって、好みのタイプや商品が異なります。いくつか違うタイプを用意しておいて、比較してみるのもよいですね。あまりまたたびに反応しない子には、香りの強い粉末タイプがおすすめですが、無理な使用は控えるようにしましょう。
また、去勢後のオス、メス猫はあまりまたたびに反応しない傾向が強いようです。またたびの効果の強さは、「粉末→液体→実→枝→葉」の順とされているので、まずは効果の弱い葉や枝タイプから与えてみるとよいでしょう。
類似する成分のキャットニップ(西洋またたび)という選択肢も
またたびと同じように使われる、「キャットニップ(西洋またたび)」をご存知でしょうか。混同されがちですが、実はふたつは全くの別物。キャットニップは、シソ科のハーブで、日本名で「イヌハッカ」といいます。
またたびの生息地は、日本国内や朝鮮半島、中国など。またたびが自生しないアメリカやヨーロッパなどの海外では、キャットニップを代用品として使用しているようです。一般的に、キャットニップはまたたびよりも効果が弱いといわれているので、まずはキャットニップから始めてみるのもひとつの方法。
キャットニップは、育て方が簡単で自分で栽培でき、人間用の料理やハーブティーにも活用できますよ。
またたびのおすすめ14選 通販で手軽に購入できる!
ここからは、またたびのおすすめ商品をご紹介。使いやすい粉末タイプやスプレータイプだけでなく、おもちゃに組み込まれた商品もピックアップしています。
「またたび」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする またたびの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのまたたびの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
キャットケアのプロからのアドバイス
愛玩動物飼養管理士/キャットケアスペシャリスト
またたびの効果は「粉末」→「液体」→「実」→「枝」→「葉」の順。使用時は有効成分の強さを考慮した上で、何を改善したいのかを考えてみましょう。たとえば、食欲不振や爪とぎを解消したいのなら粉末タイプ、ストレス解消ならまたたび入りのおもちゃや枝などを選ぶのがおすすめ。効果が感じられにくいときは、虫えい果との記載があるものを選ぶとよいでしょう。
またたびの保存方法は?
またたびに含まれる成分「マタタビラクトン」は、揮発性のため出しっぱなしはNG。せっかくの成分がとんでしまわないよう、密閉性のある保存容器や袋に入れて保管しておきましょう。また、猫に「ここにまたたびがある」と思わせてしまうと、荒らしてしまったり、大量に摂取してしまったりという危険性があるので、猫の手の届かないところで保管することも大切です。
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愛猫が喜ぶまたたびを
またたびの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
またたびの商品は、粉末タイプやスプレータイプが手軽で使いやすくなっています。また、枝タイプやおもちゃに混ぜ込まれたタイプを購入すれば、猫のストレス発散にぴったりでしょう。目的に合わせて、愛猫にぴったりのまたたびを見つけてくださいね。
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愛玩動物飼養管理士やキャットケアスペシャリストの資格を活かしながら、様々なWebサイトや紙媒体で猫情報を配信中。 産まれてから今まで猫がいなかった日はなく、現在は3匹の猫たちと生活中。「猫と人間が幸せに暮らす」をテーマに、猫が喜ぶ注文住宅も建築済み。