小学生向けコンパスの選び方 使いやすさ・書きやすさをチェック
まずは、小学生向けコンパスの選び方についてご紹介します。
小学生は「鉛筆」タイプが使いやすい
ひと口にコンパスといっても、円を描く部分の種類は芯だけのタイプやシャーペン、鉛筆タイプなどさまざま。大人が使うのとは違い、小学生は筆圧が強くシャーペンの細い芯だと折れてしまうこともあります。濃くはっきりとした円を描くためにも、小学生には鉛筆タイプがおすすめ。
高学年のお子さんならシャーペンタイプでもいいかもしれません。鉛筆と違って芯を削る必要もなく、繊細な円を描く際にも便利で、長く使えます。
金属製やABS樹脂なら落としても壊れにくい
安価な商品に多いプラスチック製では、落とした衝撃で割れてしまうことも。できるだけ長く使えるように落としても丈夫で壊れにくいものを選びましょう。
耐久性重視の方は、金属製のものや衝撃に強いABS樹脂などが組み合わさったタイプを選ぶとよいです。また、衝撃吸収性の高いケースつきならうっかり落としても安心です。
つまみ部分は持ちやすく滑りにくいものを選ぶ
コンパスのトップにあるのが、2本の軸を繋ぐつまみ部分です。ここは、子どもの小さな手でも持ちやすく回しやすい形状であることが理想。極端につまみが細かったり小さかったりすると、円を描きにくくなってしまいます。
ですので、つまみやすい大きさの程よい太さがあるものがベター。つまみに溝や凹凸があるものは滑りにくく、円をきれいに描くことができますよ。
針の長さ・留め具の安定感もチェックして
コンパスの安定感を計るポイントは、針が短めなもので低重心であること。針が長いほどぐらつきやすく、扱いが難しくなる可能性が高くなります。
また、コンパスは2本の脚を留める部分が緩むことも。緩んだときにしっかりと締め直せる留め具があるかどうかもチェックしましょう。最近では、コンパクト性を重視したものも販売されています。持ち歩くには便利ですが、コンパスに不慣れな小学生が使うとなると小さすぎると扱いが難しいため、程よいサイズのものを選びましょう。
はじめて使うなら「自動中心器付き」が便利
きれいな円を描くには、つまみが軸の中心にくるようにし、安定して描くことがポイント。しかし、コンパスを使うのがはじめてという小学生にとってはなかなか難しいものです。そんなときには「自動中心器つき」のものを選びましょう。
自動中心器とは、軸の偏りを防げるもの。どのようにコンパスを広げてもつまみが両足の中心に来ます。慣れていない子供でもきれいな円が描きやすいです。
ケガ防止のため、針に直接触れない設計のものを選んで
小学生が使うコンパスは安全性に配慮したものを選ぶことも大切。コンパスの針によるケガを防止するためにも、できるだけ針に直接触れない設計のものを選んであげましょう。
カバーつきのものや、ボタンで針が出し入れできるものだとコンパスを取り出す際に誤って指を刺してしまう心配もありません。ただし、キャップ着脱式はキャップを失くす可能性もありますので気をつけましょう。
小学生向けコンパスのおすすめ9選 老舗クツワの商品やスリムな商品も!
ここからは、おすすめの小学生向けコンパスをご紹介します。100年以上の歴史がある日本の老舗文房具メーカー・クツワの商品など、幅広くラインアップしました。
安全針でケガを防止! 低学年でも安心
筆記具や製図用品を手掛けるメーカー、ステッドラーの芯タイプコンパスです。本体は亜鉛合金製で、落としても衝撃に強く壊れにくいのが特徴。針は若干先端が丸みを帯びており、ケガを防止してくれます。
学校で使用することを目的として作られたシリーズなので、低学年でも扱いやすいシンプルな設計。デザイン性も高く、使いやすいコンパスです。定規つきケースに入っています。
テクニックが徐々に身につく&上達する!
針の安全キャップをつまみにつけ替えて、握って回すだけできれいな円が描けるコンパス。コンパスをはじめて使う小学生にとってはきれいな円を描くのは難しい作業ですが、これなら徐々に使い方に慣れることができます。
鉛筆を固定するネジは、回しすぎても本体から外れない構造になっており、分解してしまって紛失する心配もありません。カラーはブルーとピンクの2カラーから選べます。
多くの小学校でも採用されているという「スーパーコンパスシリーズ」です。針カバー付きなだけでなく、針自体が短めに設計されていて安心。自動中心器機能もあります。
また、落としても割れにくいやわらか素材のケースに入っているのもポイント。安全面だけでなく、授業中に手が滑ってしまっても、大きな音をたてずに済むのもうれしいですね。
針がノックで出し入れできる安全設計
ノック式で針が出し入れできる安全設計のコンパス。こちらはシャーペンのような本体上の部分を押すだけで、針の出し入れができる構造。針も短く安定感もバッチリですよ。
鉛筆なので低学年でも使いやすく、つまみも緩んだら締めなおせる設計。小さい円にも対応していて、直径5~300mmまでの円を描くことができるコンパスです。
とにかくスリム! 使いやすさが特徴の高学年向け
ペンケースに入れて持ち運びができるスリムなコンパス。コンパスとして使用した後は、折りたたんでキャップをはめれば外見はまるで通常のペンと同じ。市販のシャープ芯をそのまま折らずに入れて使用でき、サイドノック式でスムーズな芯出しが可能です。軽量で針が黒いため視認性が高く、使いやすいのが魅力。
シャープタイプではなく太めの芯を固定するタイプもあるので、お好みの方を選んでくださいね。
算数の準備はこれひとつで安心!
小学生で使用する算数文具のセットです。算数で使うものといえば、コンパスのほかに三角定規や分度器などさまざま。この商品は算数でよく使うものが7点セットになっています。コンパスは小学生でも使いやすい鉛筆式。低重心で自動中心器つきなので、安定してきれいな円が描きやすくなっています。
針カバーは本体に装備された一体型で紛失の心配もなく、まさに小学生向けのコンパスセットです。
長く使えるシンプルさが魅力!
シンプルな機能で、鉛筆をしっかり固定できるコンパスです。いろいろな機能があるものよりも、シンプルなものを長く愛用したい方には無駄がなく使いやすいでしょう。針は安全機能はついていませんが、短く、しっかり筆記面に固定させることができます。
2本の脚が緩んできたらネジで締めることができ、つまみは凹凸がついているので滑りにくい構造。長く使うことができますね。
先生と共同開発&低学年でも扱いやすい!
学校の先生と共同開発したコンパス。針カバーがついていて安全に使えます。自動中心器に加え、針を黒くすることで紙面上に置いた後でも見やすく、必要な場所に固定されていることがしっかり確認できて、円もずれずに描きやすくなっています。
脚も開きやすく軽いので、力が弱い低学年のお子さんでもたいへん使いやすいコンパスです。
クツワ『ドクターコンパス(CP214)』
人間工学ヘッドを採用した3拍子揃った進化系
人間工学ヘッドを採用したドクターコンパスです。回しやすさを追求し、軽くて丈夫な設計。つまみ部分は回しはじめにつかむ根元部分が三角形状で、回し途中~後半にかけてつかむ先端が円形状に変化している進化系コンパス。自動中心器つきで、きれいに安定した円を描くことができますよ。
使わなくなった短い鉛筆を使用することができ、長めの鉛筆であってもそのまま収納することが可能。針先もガードされ、安全・スリム・便利の3拍子が揃っています。
「小学生コンパス」のおすすめ商品の比較一覧表
エキスパートのおすすめランキング【TOP3】 小学生向けコンパストップ3を選出!
ご紹介した商品の中から、文房具ライターの猪口フミヒロさんがおすすめする商品ランキングを3位から1位の順に発表します。安全性対策がしっかりなされたものばかりです。小学生向けコンパス選びの参考にしてみてください。
3位 クツワ『安全コンパスハリノック 鉛筆』
クツワ『安全コンパスハリノック 鉛筆(CP212)』は、針のリスクを低減した使いやすい鉛筆タイプのコンパスです。スイッチを押すとこのコンパスの針が収納できるようになっているのです。僕自身、この針で指を痛めたことは1度や2度ではありません。自分の子供に使って欲しいコンパスです。
2位 レイメイ藤井『ペンパス シャープタイプ』
見た目シャープペンシルに見える、レイメイ藤井『ペンパス シャープタイプ(JC903)』は、ペンケースにもぴったりとフィット。スリムで持ち運びが便利なタイプです。サイドノックタイプなので、芯出しがスムーズです。これならば小学生だけでなく、大人になっても長く使えます。
1位 ソニック『スーパーコンパス くるんパス 鉛筆用』
SONIC(ソニック)『スーパーコンパス くるんパス 鉛筆用(SK-767)』は、安全と使いやすさを兼ね備えた小学生におすすめしたいコンパス。針を保護するキャップを握って回す部分に装着でき、円を描くことができます。力の加減が難しい小学生でも使いやすい鉛筆タイプ。僕が圧倒的に1位に指名したいコンパスです。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 小学生向けコンパスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの小学生向けコンパスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
文房具ライターからのアドバイス
使いやすさと安全性に重点をおいて
僕が憧れていたコンパスは、授業で学校の先生が使っていた、チョークを挿して使う巨大な木製のコンパスです。その当時、生徒はそれに触ることすら許されていなかったのですが、いつか学校の先生になって、あのコンパスを思う存分使ってやろうと心のなかで妄想していました。
そんな僕がおすすめする小学生コンパスは、使いやすさと安全を重点においてます。どんな大きさの円もコンパスさえあれば描くことができるので、いつもペンケースに入れておきたいアイテムですよね。
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使いやすいコンパスを選んで算数の時間も楽しく!
小学生向けコンパスのおすすめ商品をご紹介しました。
コンパスを選ぶポイントは、鉛筆・シャーペンかなど、使用者の年齢を考慮してタイプを選択すること。安全性や素材・機能などから書きやすいものを見極めることです。
素敵なコンパスを選んで、算数が楽しくなるといいですね。
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文房具好きが集まる朝活コミュニティ:文房具朝食会@名古屋の主催者。 2009年からブログ『本と文房具とスグレモノ』を毎日更新し続ける文房具ライター&ブロガー。 『文房具屋さん大賞』で特別コメンテーターを務める日本でも有数の文房具通。 東海地区を中心に文房具をベースにした活動を精力的に展開するサラリーマン。 愛知県岡崎市に在住。