防水絆創膏の選び方
まずは防水絆創膏の選び方をチェックしていきましょう。医療ライター・編集者・宮座美帆さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりの防水絆創膏を選ぶために参考にしてみてくださいね。ポイントは下記の3つ。
【1】傷の状態にあわせて選ぶ
【2】傷の部位で選ぶ
【3】かぶれやすい人はむれにくいものを
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】傷の状態にあわせて選ぶ
防水絆創膏はさまざまなサイズや材質のものが発売されていますが、おおよそ4つのタイプに分けられます。傷の状態にあわせて4つのタイプから選びましょう。
スタンダードタイプ
中央に傷口に貼るパッドがついたスタンダードタイプは、家庭の救急箱に1箱は常備しておきたい防水絆創膏。傷ができている状況でも、どうしても水仕事をしなければいけないときに重宝します。
パッド部分に一定濃度のアクリノールや、塩化ベンザルコニウムなどの殺菌消毒薬が含まれた医薬品・医薬部外品と、薬剤が含まれておらず患部の保護を目的とした医療機器に分類されます。
フィルムタイプ
裂傷やすり傷がなく、肌の表面がはがれていないときには、パッドがついていないフィルムだけの防水絆創膏が使えます。
外からの水は防ぐ一方で、なかにたまった水蒸気は逃がす特殊なフィルムや、伸縮性をもつものなどタイプはさまざま。すでに病院などで手当が終わり、パッドやガーゼがつけられていた場合にも、入浴や水仕事など水を触る際の防水処置としてフィルムタイプが役に立ちます。
モイストヒーリングタイプ
かさぶたを作りたくないなら、モイストヒーリングタイプの防水絆創膏を選びましょう。
パッドを傷口にあて乾燥させるのが、パッドのついた一般的なスタンダードタイプの絆創膏です。傷口は乾燥してかさぶたができるので、ドライヒーリングと呼ばれます。
対して、パッドを使わず直接傷口を覆うことで湿潤状態をたもち、治癒をうながすのがモイストヒーリングタイプの防水絆創膏です。モイストヒーリングなら乾燥しないため、かさぶたはできません。
ひびわれには液体タイプ
あかぎれやさかむけ・靴ずれなど、肌がひびわれたりすれたりした際には、液体タイプの防水絆創膏が便利です。ハケで傷口へ塗って乾くと固まるため、厚い皮膜ができます。水仕事にもしみにくく、柔軟性があるため関節なども動かしやすいのが特徴。
液体絆創膏には保護を目的とする医薬品と、殺菌成分の入った指定医薬部外品があります。
【2】傷の部位で選ぶ
傷ができた部位によっても選ぶ防水絆創膏はことなります。それぞれの場所で使いやすい防水絆創膏を選びましょう。
関節には伸縮タイプ
手首や足首、肘や膝などの関節には、伸縮性のあるタイプの防水絆創膏が適しています。ぴたりと密着してはがれにくく、関節の動きにあわせて伸縮してくれる防水絆創膏を選びましょう。
指関節用には指の関節に合わせて形が工夫された防水絆創膏もあり、はがれにくくなっています。また、膝や肘は転倒などによりすりむいた面積が大きい場合には、大判タイプの防水絆創膏を使うといいでしょう。
指先には液体タイプ
細かな作業や、水に触れる機会が多い指先には、液体タイプの防水絆創膏が適しています。塗った部分は乾くと皮膜となるため、しっかりと防水でき、作業がしやすいのがメリットです。
また、塗ったあとは透明になるため、目立ちにくいのもうれしいポイント。早く作業したいときには、速乾性のあるタイプが適しています。
【3】かぶれやすい人はむれにくいものを
防水絆創膏には、通気性がない完全防水タイプと、特殊な構造により外からの水はシャットアウトしながら、なかの水蒸気は逃がす通気性にすぐれたタイプのふたつがあります。
肌が弱い人は完全防水タイプを選んでしまうと、むれてかぶれてしまう原因になることがあります。通気性があるかどうかしっかりとチェックしましょう。
傷よりもパットサイズの大きいものを選ぼう 医療ライター・編集者より
防水絆創膏を使うときは、砂利や異物を取り除くようにきれいに洗い、出血が止まってから使用しましょう。
また、絆創膏のサイズにも注目。傷をしっかりと覆える一回り大きいサイズのパッドがベストです。そのため、サイズの違うものをいくつか常備しておくとよいでしょう。
ケガがなかなか治らないなどの場合は病院を受診するようにしましょう。
おすすめの防水絆創膏17選
医療ライター・編集者の宮座美帆さんと編集部が選んだ、おすすめの防水絆創膏をご紹介します。特徴などもあわせて説明しますので、用途にあわせてチョイスしましょう。
手先など目立つ場所のケガが気になるなら、ニチバン ケアリーヴ『治す力 防水タイプ M』を。

パッド部分がモイスチャーヒーリング
パッド部分にだけモイスチャーヒーリングができる、ハイドロコロイド素材のモイストパッドを使用し、フィルムはわずか0.03mmの防水フィルムで構成された防水絆創膏です。
モイストパッドが傷口からでる体液(浸出液)を吸収、保持して白くふくらむことで、かさぶたの代わりとなり、湿潤状態を保ち傷がよくなりやすい環境を作ります。
※この商品は「医療機器」です。
ジョンソン・エンド・ジョンソン バンドエイド 『キズパワーパッド 指用』は水仕事が多い人におすすめ。

絆創膏全体がパッドだから広い範囲をおおえる
キズパワーパッドは二層の構造をしています。外側はポリウレタンフィルムで、内側はハイドロコロイド素材です。ハイドロコロイド素材が傷から出た水分(体液、浸出液)を吸収してゲル状になり、白くふくらむことでクッションとなります。
ガーゼなどの素材ではなく、絆創膏全体がパッドになっているため、同じサイズの絆創膏とくらべて広い範囲をおおえます。こちらは指用で、指関節用は曲げ伸ばししやすいよう特殊な形をしています。
※この商品は「医療機器」です。
ひざや腕などの大きな擦り傷などには、森下仁丹 メディケア『大きめ防水救急バン M』を。

伸縮性にすぐれた大きめサイズ
パッドつきのフィルムタイプで、0.025mmの薄いシートがぴったりと傷口にはりつき、水から守ります。大きめで伸縮性にすぐれているため、膝や肘の関節部分のすり傷などに適しています。
パッド部分は脱脂綿がポリエチレン素材でサンドイッチされているため、傷がつきにくい構造です。水系粘着剤を採用しているため、かぶれにくくなっています。
※この商品は「医療機器」です。
肘や膝の関節に伸縮性のある防水絆創膏
長方形ではなく、6角形のダイヤモンド形をした防水絆創膏です。薄いフィルムは防水性にすぐれ、病院など医療現場で培われたスリーエムの技術が生かされています。厚めのパッドで傷を守ります。
フィルムタイプの防水絆創膏はペラペラとしているため、傷に貼りにくいのが難点。こちらは小袋からだすと、6角形のフチにフレームがついた状態になるので、ぴたっと貼れます。
※この商品は「医療機器」です。
切って使えるフィルムタイプ
フリーサイズのハイドロコロイド絆創膏です。76mm角と大判なので傷の大きさに合わせて切って使え、大きな面積の傷にも対応可能。やわらかく伸縮性にすぐれた素材でパッドもないのでつっぱらず、関節などの傷に適しています。
ハイドロコロイド素材が傷から出た体液(浸出液)を吸収してくれるので、傷を乾燥させず体液でふくらんで保護してくれます。
※この商品は「医療機器」です。
リーズナブルなマツキヨオリジナル
マツモトキヨシのオリジナルブランドから発売されている防水絆創膏で、リーズナブルな価格が魅力です。とても薄いウレタンフィルムなので、肌に近い感覚で傷口をしっかり防水。湯水に強いのに透湿性があり、むれにくいのもうれしいポイントといえます。
目立ちにくいベージュ色のパッドが傷口を保護し、滅菌済みです。シリコン粘着剤を使用することではがれにくさを実現しています。
ロールタイプで経済的な防水フィルム
傷あてガーゼやパッドのうえから貼って使う、防水フィルムです。傷の大きさに合わせて切って使うロールタイプだから、ムダを省いて経済的。伸び率700%と伸縮性があるため、肌にぴったりフィットし防水性があります。
はがす際に痛くなりにくいアクリル性の粘着剤を使用。防水性はあるのにムレにくく、かぶれにくいため、肌にやさしいのが特徴です。
0.15mmの薄さでぴったりフィット
モイスチャーヒーリングができるハイドロコロイド素材なのに、0.15mmと薄いので、傷口にぴったりフィットしてくれる防水絆創膏です。体液(浸出液)を保持してくれるため、ふくらんでクッションのようになり衝撃が軽減。
UVカット(UVB99%カット)機能で、色素沈着を起こしやすい傷口を紫外線から守ってくれるため、レーザー治療後にも向いています。
※この商品は「医療機器」です。
丈夫な布製の防水絆創膏
丈夫な伸縮性のある布製なので、長時間の水仕事や、ハードな作業にもたえてくれる防水絆創膏です。防水接着層と布と接着剤の接着層、そして強粘着層の三層構造で表面の布は濡れますが、なかには沁みません。
長時間絆創膏を貼りかえることができない人や、衝撃から傷口を守りたい人、はがれにくい絆創膏を探している人に向いています。
※この商品は「医療機器」です。
指先やあかぎれ靴ずれには塗る絆創膏
指先のひび割れやあかぎれ、さかむけなどのケアに適している、液体絆創膏です。キャップ部分がハケになっているので、くるくるキャップをまわして、ハケでさっとひと塗りするだけで絆創膏が完成。乾いたら厚い皮膜のできあがりです。
塗ったあとはほとんど目立たないため、絆創膏を貼っているときづかれたくない人はこちらを試してみましょう。リップくらいの大きさなので、アウトドアなどの携帯にも便利です。
※この商品は「医薬部外品」です。
透明でやわらかな防水絆創膏
テープ部分には塩化ビニル素材を採用。高い防水性がありやわらか素材なので、コシがありしなやかで肌触りがいいのが特徴です。ポリオレフィンネットつき不織布で作られたパッドなので、傷につきにくいのも魅力。貼り替えの際に絆創膏をはがす負担を軽減してくれます。
有効期限が5年なので、救急箱に常備しておくのに適しています。
※この商品は「医療機器」です。
ロート製薬 メンソレータム『ヒビプロ液体バンソウ膏』
水をはじいて透明で目立たない液体絆創膏
指のさかむけやひびわれに、傷口をぴったりふさいで保護してくれる液体絆創膏です。透明のジェルタイプなので、塗ったあとが目立ちません。乾きも早いため、すぐに水仕事にとりかかることができて便利。殺菌成分「トリクロロカルバニリド」配合で、傷口をしっかり殺菌消毒できます。
塗り口がジェル状リップのようなドーム型になっており、直接濡れるため指が汚れません。
※この商品は「医薬部外品」です。
防水なのに空気や蒸気はとおす防水絆創膏
水やバイ菌はしっかりとはじいてくれるのに、空気や蒸気はとおしてくれる通気性のいい防水絆創膏。薄くてやわらかな素材なので、肌なじみがいい新素材のテープです。
セパレーターがついているので、ガーゼ部分に指をふれることなく傷口に貼れます。パッケージには目の不自由な方にもやさしい、点字表記つき。燃焼時に有毒ガス(塩素系)が発生しない環境対応型です。
※この商品は「医薬部外品」です。
ワンタッチではりやすくムレをおさえる
はくり紙を中央からパッドが出るくらいまで両手で左右に広げ、中央のパッドを傷口にあてることでワンタッチ装着が可能な防水パッドです。
ぴたりと密着して防水できるのに、通気性がいい特殊な透湿性フィルム素材なので発汗によるムレをおさえてくれます。1枚ずつの個包装なので、外出時にも便利。固着防止パッド採用で、傷口につきにくく、貼り替え時の違和感が軽減されます。
※この商品は「医療機器」です。
伸縮性があるパッドつきの大判サイズ
80×120mmの大判サイズで伸縮性があるため、肘や膝などの関節のすり傷や床ずれなどにも適した防水絆創膏。0.03mmととても薄いのに、しっかりと防水してくれます。
通気性のある特殊なポリウレタンフィルム素材を使用しているため、水は防ぐ一方で通気性にすぐれムレにくいのもうれしいポイントです。中央のはくり紙をはがして両サイドを持って傷口にあてるタイプなので、かんたんに装着できます。
※この商品は「医療機器」です。
大判で水に強いモイスチャーヒーリングタイプ
モイスチャーヒーリングができるハイドロパッド全体を薄さ0.04mmの防水フィルムでおおうことで、さらに防水と密着機能を高めた防水絆創膏です。
貼りつけたあとしばらくすると、ハイドロパッドが傷口からしみだしてきた体液(浸出液)を吸収して白くふくらみ、治癒しやすい環境を作ります。透明度が高いので目立ちにくいのも魅力。
※この商品は「医療機器」です。
モイスチャーヒーリングができる防水パッド
モイスチャーヒーリングができるリペアパッドです。ハイドロコロイドパッドが傷口を保護、しみだしてき体液(浸出液)を吸収保持することで湿潤状態をたもち、治癒に適した環境になります。
絆創膏全体がハイドコロイドパッドでできているため、同じサイズの絆創膏にくらべて広い範囲をおおえます。貼る前に1分ほど両手ではさんで体温で温めると、さらに肌なじみがよくなります。
※この商品は「医療機器」です。
「防水絆創膏」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 防水絆創膏の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの防水絆創膏の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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自分に合った防水絆創膏を選ぼう
防水絆創膏は、かさぶたを作らないモイスチャーヒーリングができるハイドロコロイド素材のものから、接着剤のように乾くとかたまる液体絆創膏まで多くのタイプがあります。
また、小型で特殊な形をした指関節用や、肘や膝などの大きな部位にフィットする伸縮性のあるもの、必要な分だけ切って使えて経済的なロールタイプなど形もさまざま。
自分の傷の状態や用途に合った防水絆創膏を選んで、水や菌から守りましょう。
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臨床工学技士国家資格保有。大学病院勤務後、ライターへ転身。現在は『kakotto.』を立ち上げ、医療・バイオ・ヘルスケア分野を中心に紙・WEB問わず執筆編集に携わっています。「難しい話を分かりやすく」をモットーに、心をじんわり温めるような記事作成をお届け。当サイトでは健康にかかわるグッズや医療機器などを紹介し、皆さまの健康増進のお手伝いを致します。