包帯の選び方 伸縮包帯や弾性包帯、粘着包帯など!
いざというときに必要になる包帯。どれも同じように見えますが、実はいくつか種類があるんです。使う目的に合う包帯を選ぶためにも、選び方のポイントを3つご紹介します。
【1】包帯の種類は目的に合ったものを選ぶ
【2】包帯の巻きやすさで選ぶ
【3】包帯の幅や色をチェック
それぞれ解説しているので参考にしてみてくださいね。
【1】包帯の種類は目的に合ったものを選ぶ
包帯は血を止めたり、傷口を保護したり、ガーゼやシップ類を固定したりとさまざまな目的で使用されます。救急絆創膏やギプス包帯なども包帯の一種とされています。
包帯には「伸縮包帯」「粘着包帯」「弾力包帯」「弾性包帯」などいくつか種類があり、特徴にも違いがあります。目的に応じた包帯を選びましょう。
傷口の保護に使うなら「伸縮包帯」
伸縮包帯は、伸縮性と通気性があるのが特徴で、おもにレーヨンやポリエステルなどの素材でできています。巻いたときにズレにくく、初めて包帯を使う方でも扱いやすいでしょう。ガーゼパッドなどの固定を目的とするときは、重ね巻きする必要があるため伸縮包帯がよく使われます。
また、同じく伸縮性のある「ネット包帯」も家庭用として便利。かぶせるだけなので、巻く技術も不要です。
テーピングなら「粘着包帯」が便利
粘着包帯(自着性包帯)とは、テープいらずでしっかり固定してくれる包帯。少ない巻きでもしっかり固定してくれるので、家庭用としても使いやすいでしょう。
また、かんたんにはがせてやり直しがきくため、器用ではない人でも何度でもチャレンジできる点も魅力。手で切れるものが多く、ハサミが必要ありません。また、巻き終わりも包帯どうしがくっつくため、留め具やサージカルテープが不要なのも便利です。
家庭で骨折や捻挫の固定をするなら「弾力包帯」を
弾力包帯とは、骨折や捻挫の患部を固定するのに便利なものです。伸縮性はもちろん吸湿性にも優れています。
綿100%で作られており、伸縮包帯や粘着包帯は肌がかぶれてしまうという方でも使いやすいでしょう。
外科や整形外科などでよく使われる「弾性包帯」
弾性包帯とは、手術後の患部を圧迫する際に使われるものなので、主に病院で使われています。巻くときにコツがいるので、家庭用としてはあまり向かないタイプでしょう。
【2】包帯の巻きやすさで選ぶ
包帯を一人で巻くのは慣れていないと難しいですよね。そんな方は、伸縮性があるものやテープが不要のタイプ、患部にはめるだけのタイプなど巻きやすさに注目して選んでいきましょう。
【3】包帯の幅や色をチェック
包帯には用途に応じてさまざまな幅があります。2.5cm幅など狭いタイプは小回りがきくため、指などの小さい部位に、10cmなど広い幅は途中でねじれにくいよう、腰や肩など大きい部位に適しています。
また、巻き重ねを美しく仕上げたい場合には、包帯の両端に色がついたカラータイプが巻き具合がわかりやすくて適しています。用途にあった幅や色を選びましょう。
包帯のおすすめ14選 ニチバンのくっつく包帯やネットタイプなど!
ここからは、医療ライターの宮座美帆さんと編集部が厳選した、包帯のおすすめ商品を紹介します! それぞれの包帯の特徴などもあわせて紹介しますので、自分の用途にあわせてチョイスしましょう。
骨折や捻挫などの固定に
アルケアから販売されている、弾力包帯です。骨折や捻挫、脱臼などの患部を強力に固定したいときに便利です。
綿100%なので肌触りがよく、吸湿性にも優れるので、長時間つけていても気にならないでしょう。

手で切れて貼るだけでくっつく包帯
伸縮布で作られた包帯です。よく伸び、2.5cm幅なので、曲げ伸ばしが多い手指などの関節に適しています。手で切ることができるので、ハサミがないところでも使用が可能。
しっかりとした粘着性があるため、水仕事の多い人や汗ばむ季節の使用に適しています。ニッコーサージカルテープよりも、ガーゼパッドやシップ類をしっかり固定できます。巻き終わりもしっかり粘着するため、テープが必要ありません。

アトピーに悩む方におすすめ
イギリスのメーカーから販売されている、アトピー性皮膚炎などに悩む方のために作られたチューブ型の包帯です。筒型の包帯で、サポーターとしても使えます。
伸縮性と通気性に優れているので、長時間付けても快適! 白以外にも赤や黄色、青などカラーバリエーションも豊富です。
テープいらずで便利! 通気性のよいメッシュタイプ
ニチバンから販売されている、通気性のよいメッシュタイプの粘着包帯です。粘着タイプなのでテープを用意する必要がないのが便利です。
ひじやひざ、手首や肩などの固定や保護におすすめで、湿布やカイロなどの固定にも使えます。

はじめて包帯の購入を検討している人は、オーソドックスな形の、日進医療器『ププレ伸縮包帯 M』を。
容器入りで保管も便利な伸縮性包帯
伸縮性にすぐれているため、患部への圧迫が軽減される包帯です。伸縮するため巻きやすく、巻いている途中からズレることがありません。通気性があるので、ムレやすい部位の保護に適しています。肌触りがよいため、肌ストレスも軽減されます。
また、洗って繰り返し使えるので経済的。材料には綿とナイロン、ポリウレタンを使用しています。蛍光塗料は一切使われていません。専用の容器に入っているため保管がしやすく、救急箱のなかに入れる際にも便利です。

肌にくっつかないから体毛の多いところやペットにも
包帯同士がくっつくため、巻いて重ねることで固定でき、テープや留め具が必要ありません。しっかり止まるため、ひじやひざの関節などにも使えます。包帯同士はくっつくのに、肌や患部、衣服にはくっつかないため、体毛が多い部位やペットに使用できます。
通気性がよい素材なのでムレる部位の使用にも適しています。包帯はホワイトですが、イエローの遮光ケースに入っています。
ピタッと伸びてくっつきテープいらず
伸縮性のある包帯で、よく伸びます。自着性もあるので伸びたら包帯どうしでピタッとくっつきます。手で切れるのでハサミも不要。切った端もぴったりくっつくので、テープも必要ありません。
材質にはやわらかな不織布を使用しているので、通気性がありムレにくいのもうれしいポイント。25mm幅なので、指などの細く曲がるところに適しています。
きつく巻きたいときの綿100%包帯
捻挫や骨折で患部や副木を固定したい場合や、医師からの指示などで患部を圧迫した状態できつく包帯を巻きたいときに適している包帯です。
綿100%なので吸湿性にすぐれており手触りもよく、繊維かぶれのおそれがありません。綿糸には独自の強撚加工がほどこされているため、弾力があり綿100%なのに巻きやすいのが特徴です。
ぴったりフィットの関節用ネット包帯
ひじや膝などの関節に、腕や脚を通すだけで装着できる筒状のネット包帯です。伸縮性があり関節にもぴったりとフィットするので、ひじや膝などに貼ったガーゼや湿布をおさえておくのに適しています。
材質は綿、ポリウレタン、ナイロンで抗菌防臭加工がほどこされています。2枚入りなので洗い替えできるのも高ポイントです。
のり残りが少ない粘着性包帯
包帯の片側にのりがついているタイプの、粘着性包帯です。ぴったりと肌にくっつくのに伸縮性がある生地を使用しているため、関節などにも使用が可能。のり残りが少ないタイプです。
のりの部分にはライナー紙がついているので、使用する際にはライナー紙をはがして肌にくっつけます。ライナー紙には1cm刻みで縦横に目盛がついているため、切る際にも目安になって便利です。
胴回りや太ももなどに9mのロングタイプ
一般的な包帯の長さは4.5mですが、こちらは倍の9mの包帯です。そのため、胴回りや太ももなど大きな部位にも使用が可能。素材は綿のほかにレーヨンや、ポリエステル、ポリウレタンが使われており、伸縮性にとんでいます。よく伸びるので、巻きやすく患部を固定しやすいのが特徴です。
無蛍光タイプで、洗濯して繰り返し使うことができます。専用の容器に入っているため、救急箱での保管にも便利。
かぶれやすい人に繊維が絡んでくっつく包帯
カットされた繊維は包帯どうしが絡み合ってくっつくため、粘着剤を使用していません。テープの粘着剤でかぶれた経験のある人に。クラレが開発した新素材「フェリベンディ」を使用しているため、巻き終わりは指でおさえてひっぱるだけで、スルッとかんたんにカットすることができます。
1本1本の繊維がらせん状になっているため、高い伸縮性をもち激しい動きにもしっかりフィットしてくれます。
カラーつきで巻き重ねがわかりやすい
ホワイトの両端にグリーンのカラーがついた2号の包帯です。ピンクの3号とブルーの4号があります。端にカラーがついているため、巻きかさね具合がわかりやすく、包帯の固定具合を確かめながら巻きたい場合にぴったり。
3倍の伸縮性があるため、巻きやすいのが魅力。洗濯したあとも伸縮性がつづくオートクレープ再生のため、繰り返し洗って使えます。
伸縮性&通気性抜群
包帯同士はくっつき合いますが、肌や衣服には接着しないタイプの包帯です。患部や肌にはくっつかないため、粘着テープが使えない部位の傷や、サージカルテープが使えない肌が敏感な人、毛の多い部分の保護や固定に適しています。
テープ部分はポリエステル不織布でできているため、伸縮性があり巻きやすいのが特徴です。また、通気性にもすぐれているため、むれやすい部位への使用にもぴったり。買い求めやすい1巻売りです。
「包帯」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 包帯の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での包帯の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
包帯の基本的な巻き方とは?
包帯は、部位や目的に合わせたさまざまな巻き方が存在します。ここでは、家庭でも簡単にできる包帯の基本的な巻き方を紹介していきます!
包帯を巻くときは、圧が均一になるように気を付けましょう。きつすぎると、血流の循環を阻害してしまう危険性があります。逆にゆるすぎるとほどけてしまうこともあるので、ほどよく巻くのがポイントです。
包帯は転がすように巻いていくのがポイントで、巻きはじめと巻き終わりは環行(かんこう)と呼ばれる同じ場所に重ねて巻いていきます。このとき、巻き終わってテープを貼る部分が患部に当たらないように気を付けましょう。
包帯の洗い方は? 使い捨て? 洗って再利用できるの?
洗濯できる包帯なら問題ありませんが、表記がないものだと洗って再利用してもよいのか気になりますよね。
外科などでもよほど汚れがひどくなければ、消毒して再利用していることが多いようです。また包帯の端が切りっぱなしのものでなければ、洗濯ネットなどに入れて洗濯しても問題ないでしょう。汚れがひどいものは、漂白剤などを使ってから洗うのがおすすめです。
医療ライターからのアドバイス
用途に合わせて包帯を選択し、正しく巻こう!
包帯にはいくつか種類があり、伸縮性の有無や粘着力の有無、ネット状になったものなどさまざまなタイプがあります。そのためいくつか種類をそろえておくのがおすすめ。
また、患部の固定として使用する場合は、正しく巻くことでより固定力を増します。骨折や脱臼などの固定用途に使う場合は、医療スタッフにあらかじめ巻き方を教わるようにしましょう。
包帯止めにサージカルテープもおすすめ
粘着包帯はテープは必要ありませんが、ほかの包帯は固定するときにテープが必要になります。
マイナビおすすめナビでは、サージカルテープに関する記事も紹介しています。サージカルテープの選び方を知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
包帯の種類と用途を把握し万が一の備えに 編集部からのひとこと
包帯はよく伸びる伸縮包帯や、包帯どうしでくっつく自着包帯など、多くのタイプがあります。
また、包帯の素材も綿100%のものや、ポリエステル不織布のもの、新繊維素材のものなどさまざま。手首や足首など関節専用のものや、巻き重ねやすいカラータイプ、ハサミいらずに手で切れるもの、サージカルテープも必要なく包帯どうしで留まるものなど機能もいろいろです。
包帯はどのドラッグストアやスーパーなどでも購入できるとは限りません。「どこで売ってるの?」「売ってる場所は?」と思っている方は、通販を利用するといいですよ。
種類を把握し、もしものときのために最適なものを準備しておきましょう。
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