ルームミラー型ドライブレコーダーの魅力
ドライブレコーダーは設置場所によって今回紹介するルームミラー型とフロントガラス型の2種類に分かれます。ルームミラー型ドライブレコーダーは通常のドライブレコーダーとは違い、ルームミラーと一体になっているので、搭載してもスペースを取らず、視界の邪魔になりにくいのが特徴です。
画面のサイズが大きいものが多く、後方が確認しやすい特徴もあります。また、カメラとミラーが一緒になったものであれば、カメラをフロントガラスに取り付ける必要がないので、フロントガラスの視界が遮られることがないので、通常通りに運転することができます。
取りつけも比較的カンタンで、バンドを使って既存のミラーに取りつけるだけのものもあります。視界を遮ることなく、取りつけもカンタンで手軽なのがルームミラー型ドライブレコーダーの魅力です。
ルームミラー型ドライブレコーダーの種類・タイプ
ルームミラー型ドライブレコーダーには「一体型」と「セパレート型」の2種類があります。どちらにするかは、ドライバーの人数で決めましょう。それはミラーの位置が変わるからです。
一体型:ドライバーが1人の場合にピッタリ
自分だけ運転する車に取りつける場合には「一体型」がおすすめです。一体型はミラーとカメラの向きが連動してしまうので、ミラーを動かす機会が少ない場合に適しています。また、一多型であればフロントガラスにカメラを設置する必要がないため、視界が狭くならずに運転することができます。
しかし、一多型はカメラとミラーの位置が連動しているため、設置した場所によって見えにくくなってしまう可能性があります。画面を見やすくするためにも、カメラやミラー部分をスライドして向きを調整できる商品を選ぶようにしましょう。
セパレート型:ドライバーが複数人の場合にピッタリ
家族で共有している車など、複数人が運転する車には「セパレート型」がいいでしょう。ミラーとカメラがそれぞれ独立しているので、運転者が変わってミラーの位置を直しても、カメラの調整をおこなう必要がありません。
このタイプは、カメラとミラーがそれぞれ別の位置にあり、独立しているのでカメラをずらす必要なく角度調整が可能。ドライバーが変わっても簡単に調節できるので便利ですよ。
ルームミラー型ドライブレコーダーの選び方
それでは、ルームミラー型ドライブレコーダーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】前後録画できるか
【2】フルHD対応か
【3】撮影できる視野角
【4】録画についての便利機能
【5】タッチパネル対応か
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】前後録画できるかチェック
あおり運転に対応できるものを選びたいなら「前後録画」ができるものを選びましょう。前方だけ録画できるものは、万が一後方で事故が起きたとしても証拠が残りません。後方も録画してくれるものであれば、あおり運転の証拠もしっかり残しつつ、後方からの追突にも対応できます。
また、商品によってはバックカメラとしても使用できるものがあります。バックするときの死角が少なくなり、事故の確率も大きく減らしてくれますよ。
【2】フルHD対応かチェック
画質は「フルHD対応」を目安に選びましょう。解像度が1920×1080のものが、フルHDになります。
画像が粗いと証拠として役に立たないこともあります。フルHD対応であれば問題なくナンバープレートを確認できるので、なにかあったときでもしっかり証拠を残してくれるでしょう。
【3】撮影できる視野角をチェック
どのくらいの範囲を撮影できるのかも重要なポイントです。目安としては視野角が120度以上がおすすめ。広範囲の映像を録画してくれるものであれば、事故やトラブルのときでもまわりでなにが起こったか、その瞬間を映像に残してくれます。
また、商品によっては360度の視野角に対応したモデルもあります。横からの事故にも対応できるため、不安な方は検討してみてはいかがでしょうか。
【4】録画についての便利機能をチェック
ルームミラー型ドライブレコーダーにはさまざまな商品が販売されており、自分の使い方に合った録画機能がついているものを選ぶことが重要です。
どのような録画機能があるのかまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
(a)容量がいっぱいになっても録画がストップしない「ループ録画機能」
カメラの容量がいっぱいになってしまっても、そのまま録画を続けてくれるのが「ループ録画機能」です。古いデータを自動的に上書きしてくれるので、メモリーカードの容量がいっぱいになっても録画してくれます。自分でメモリーを消去しなくてもいいので、手間が省けて便利ですね。
ただし、SDカード内に不良セクターが溜まると、ほとんど録画されていないケースがあります。定期的なフォーマットが必要になる場合があるので、説明書を事前に確認しておきましょう。
(b)事故発生時に映像が上書きされないようにする「Gセンサー」
事故やトラブルが発生したときも、映像が上書きされないようにしてくれるのが「Gセンサー」です。事故が起きたときの衝撃を検知すると自動的にロック機能が働き、映像を確実に残しておけます。
ループ録画機能がついている商品はGセンサーがついていないと映像が消えてしまうこともあるので、この2つの機能はセットとして考えておくといいでしょう。
(c)防犯対策にもなる! 動体検知・駐車監視対応商品
防犯対策もおこないたいなら「動体検知」「駐車監視対応」の商品を選びましょう。動体検知機能では、カメラの視覚に入った人物の動きを自動的に検知して録画を開始してくれます。車に誰も乗っていないときも録画してくれるので、車上荒らしにもしっかり対応できます。
また、駐車監視機能は駐車中の車に衝撃があったときに自動的に録画を開始してくれます。当て逃げなどのトラブルでも録画をおこない、有力な証拠として役立ってくれるでしょう。
(d)暗所で運転が多いなら「WDR機能」
夜間に運転することが多いなら「WDR機能」がついているものがおすすめです。WDR機能は、明るさを自動的に調節して明暗差を抑えてくれます。夜間やトンネル内を運転する際、映像が白く飛んでしまったり、黒くなってしまったりすることを防いでくれるので、夜間の録画を確実におこないたいときに便利です。
また、昼間でもトンネルや高架下などの明暗差が激しい場所でも効果的です。よく運転するルートにトンネルなどがある方は、検討してみるといいでしょう。
(e)場所や日時などを記録できる「GPS対応」
場所や日時なども記録しておきたいなら、GPSに対応しているものがおすすめです。トラブルが発生した正確な場所や日時を同時に記録してくれるので、確固たる証拠として提出できます。
ただし、通信する際には電波を飛ばすため、送受信状況に左右されてしまうので注意が必要です。トンネルの中などでは、うまく動作しない可能性もあります。なかには電波干渉対策がされている商品もあるのでそちらを選ぶといいでしょう。
【5】タッチパネル対応かチェック
操作のしやすさを重視する方は「タッチパネル対応」のものを選ぶといいでしょう。直感的にカーナビやスマホのように手軽に操作できるので、ドライブレコーダー初心者にもおすすめ。また、タッチパネル対応のものを選ぶ際は、画面が大きめのものを選ぶと使いやすいですよ。
エキスパートのアドバイス しっかりとした映像が撮れる品質のいいものを選ぶ
相手のナンバーや信号機を読み取れるのかが最大のポイントです。最近のドライブレコーダー購入額は、約1万9000円という調査もあり、前後2カメラ式が売れ筋ですので、あおり運転にも対応するのなら前後2カメラ式がマスト。
小型のルームミラー型でもケチらない方が無難です。
ルームミラー型ドライブレコーダーのおすすめ
ルームミラー型ドライブレコーダーのおすすめ商品をご紹介します。比較的安価で手に取りやすいものから、便利な機能がたくさんついているものまで、幅広い商品を厳選しました。ぜひ商品選びの参考にしてみてください。
12型IPS液晶を搭載した大画面モデル
大画面ミラーが使いやすいタッチパネルになっているので、画面表示エリアや輝度調整、フロントとバックの画面切り替えなどもスムーズに行えます。ミラー一体型のフロントカメラは、スライド式で上下左右に微調整が可能、いつでも確実に道路中央を撮影することができます。ソニー製CMOSセンサーSTARVISの採用により暗いシーンでもクリアな映像が記録できます。
デジタルインナーミラー機能を搭載
対角168°の前後2カメラで、夜間映像も鮮明に残せるドライブレコーダー。ミラーには、静電タッチパネル採用し直感的な操作が可能、ミラーの表示もフロントとリア映像の組み合わせにより4パターンから選べます。速度も記録できるGPSも搭載しています。
SONYセンサー搭載!前後同時録画も可能
AKEEYOのミラー型ドライブレコーダーは液晶のタッチパネルを搭載しており、操作も簡単。音声コントロールが可能で、カメラの切り替えや画面のon/offも手動操作の必要がなくなり、運転中の安全性も保つことができます。
またSONY307センサーを使用しているため、見やすい高精度な映像を残すことができます。
見やすく操作しやすい大画面タッチスクリーン
約12インチの大画面タッチスクリーンを搭載しており、操作性の高さが魅力。トラブルが発生した日時や場所などを記録してくれるGPS機能がついており、より正確に証拠を残せます。
録画は車のエンジンのオン・オフに連動するので、自分で操作する手間も省けます。また、設定しておけば最大24時間の監視もしてくれるので、防犯対策もばっちりです。
運転中でも操作ができる音声コントロール搭載
「音声コントロール機能」が搭載されており、運転中でも声だけで操作が可能です。ドライブレコーダーを操作するときに停車する必要もなく、運転の邪魔になりません。
また、車線逸脱警報機能がついているのもポイント。車線からはみ出てしまいそうになっても警報音でしらせてくれるため、事故を未然に防ぐことができるでしょう。
夜間も安心! 明暗差を自動補正して鮮明な映像に
「WDR機能」が搭載されており、夜間やトンネル内の運転でも、画像の明暗差を自動的に調節して補正してくれます。画像の白飛びや黒つぶれの心配もないので、夜間のトラブル時でもしっかり証拠を残してくれるでしょう。
正確な色彩表示が売りのIPSパネルを採用したタッチスクリーンで、見やすさや扱いやすさも充分。モニターには指紋・反射防止フィルムがついており、画面が見やすくなっているのもうれしいポイントです。
バックカメラ搭載で事故の瞬間を見逃さない
前後同時録画機能がついており、前方・後方どちらの事故でもしっかりと記録を残してくれます。フロントとリアのどちらもフルHD画質で録画してくれるので、相手のナンバープレートなども鮮明に映してくれるでしょう。
デジタルルームミラーで後方も広い範囲を確認できるので、バック駐車などもしやすくなります。GPS機能・HDR機能・Gセンサーなど便利な機能もついており、1台であらゆる事故に対応できるアイテムです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ルームミラー型ドライブレコーダーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのルームミラー型ドライブレコーダーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ミラー型ドライブレコーダーの取り付け方
ミラー型ドライブレコーダーを取り付ける際に、オートバックスやイエローハットなどのカーショップに依頼することも可能です。その際に取り付け費用として数千円程度の工賃がかかりますので、依頼する前に料金を確認しておくようにしましょう。
お店に依頼せずに自分で作業する場合は前方のみのタイプと前後タイプで取り付け方が違うので注意してくださいね。
前方のみタイプの取り付け方
このタイプの取り付け方法は簡単で、付属品のゴムや部品を使用して、ルームミラーに本体を固定します。電源コードの前方の視界を妨げないようにピラーに沿って固定し、シガーソケットに接続して完了です。
前後タイプの取り付け方
こちらのタイプは前方カメラと後方カメラの2つを取り付ける必要があります。前方カメラに関しては上で紹介した通り、ルームミラーに固定する方法で簡単に取り付けることができます。
後方カメラについては、リアウインドウの上部に両面テープでカメラを固定してからケーブルを前方に這わせます。後方カメラを取り付ける際は、最初に市販の両面テープなどで仮止めして実際に映像を見ながら位置を決めます。位置を決めたらカメラを固定し、バックドアや両側の乗降用ドアの邪魔にならない場所にケーブルを通しましょう。
設置位置によっては車検に通らない可能性も
ドライブレコーダーをフロントガラスにつける場合、道路運送車両の保安基準(第39条)より、「ガラス開口部の実際の長さの20%以内の範囲でなくてはならない」ことと、 「前方を確認する際に、車の室内後写鏡によって、遮へいされる全面ガラスの範囲でなくてはならない」と定められています。
車検に影響がないよう、フロントガラスの上縁から20%以内の範囲、またはルームミラーの裏側でワイパーの可動範囲に設置しましょう。
ドライブレコーダーをタイプ別に探したい方はこちら 【関連記事】
用途や運転コースに合ったものを
本記事では、ルームミラー型ドライブレコーダーの選び方とおすすめの商品をご紹介しました。
車を使用する人数により、一体型かセパレート型か選びましょう。また、さまざまな録画機能があるので、自分の用途や運転コースに合ったものを選ぶといいでしょう。本記事を参考に、ぜひあなたにぴったりのルームミラー型ドライブレコーダーをみつけてくださいね。
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