犬の健康をサポートしてくれる犬用ミルク 子犬だけじゃなく成犬、老犬も!
ミルクといえば、子犬に与えるイメージが多いかもしれません。しかし、栄養バランスが高く、犬の健康維持にも一役買ってくれるので、成犬や老犬、ライフステージを問わず与えることができます。
たとえば食欲がないときや、水分補給がうまくできていないときにもぴったり。ふだん食べているドッグフードにかけてあげると、食欲が増して食べてくれるかもしれません。ただし、もりもりドッグフードを食べている場合は、カロリー過多になってしまうかもしれないので注意してください。
人間用の牛乳はNG! 必ず犬用のミルクを用意しよう

出典:マイナビおすすめナビ

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犬用ミルクと牛乳の違いとして、人間が飲んでいる牛乳は「乳糖」という成分がたくさん含まれています。犬にはこの成分を分解する「ラクターゼ」という消化酵素が少ないため、消化しにくく下痢を起こしやすいといわれています。
体質によっては、下痢を起こさない犬もいるようですが、それでも牛乳を与えるのはリスキー。犬用のミルクは、犬のためにつくられているので犬に必要な栄養を調整してあります。安心して与えられる、犬用ミルクを用意してあげてください。
犬用ミルクの選び方 愛犬にぴったりなものを
犬用ミルクを選ぶ際は、犬の年齢や犬用ミルクのタイプをよくチェックすることが大切です。ここからは、犬用ミルクの選び方をみていきましょう。選び方のポイントは下記。
【1】年齢や目的に合ったものを選ぼう
【2】原材料や成分をチェック
【3】タイプ
【4】「乳糖カット」か「分解酵素」の表記があるかを確認
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】犬の年齢や目的に合ったものを選ぼう
犬用ミルクは、与える目的や、犬の年齢に合わせたものを選びましょう。たとえば、母乳代わりに子犬に与えたいときと、成犬の栄養補給目的で与えたいときでは、選ぶ犬用ミルクは異なります。商品によってどんなときに向いているかや、適した犬の年齢が明記されているのでチェックしましょう。
また、全年齢に与えられる犬用ミルクもあります。ミルクが好きな犬に、食欲がないときにかけると食べる、というときなどにも便利に使えます。
【2】原材料や成分をチェックしよう
愛犬にとって必要な栄養素がふくまれているかもチェックしましょう。また、カロリーや脂質などを取り過ぎないかといった面からも、原材料や成分もチェックは大切です。
たとえば、太りやすい犬種や体重管理が必要な犬の場合は、カロリーなどがひかえめになっている低脂肪タイプを選ぶとよいですね。また、できるだけ不要な添加物などがふくまれていないものを選ぶのも重要です。
【3】液状or粉?犬用ミルクのタイプで選ぶ
犬用ミルクには、すでに液状になっているリキッドタイプと、お湯を足して調乳するパウダータイプがあります。リキッドタイプはすぐにあげられるのがメリットで、子犬の母乳代わりなど、食事として犬用ミルクをあげるときに向いています。
一方で、パウダータイプは量が調節しやすく、フードにパウダーのままふりかけても使えるなどがメリットです。いずれの犬用ミルクも、作り置きはせず必要な分だけ使用し、あまったら捨てるようにしましょう。
【4】「乳糖カット」か「分解酵素」の表記があるかを確認する
哺乳類の母乳には乳糖(ラクトース)がふくまれています。牛乳よりも犬の母乳は乳糖が少ないため、犬は人間や牛よりも乳糖を分解する酵素も少なくなっています。
そのため、人工的に作られた犬用ミルクも乳糖がカットされているものや、乳糖を分解する酵素が配合されているものがそろっています。
なお、ヤギの母乳であるヤギミルクは乳糖が少ないため、犬に与えるミルクのひとつとしても選ばれます。
まずはどんな犬用ミルクがあるのかを学ぼう ペット専門エディターがアドバイス
人間用ミルクというと牛乳ですが、犬用ミルクの場合、牛の乳=牛乳から乳糖を除いたもの、ヤギ乳、人工的に作られたものなど原料はさまざまです。さらにパウダーかリキッド、子犬用なのか老犬用なのか年齢層なども考えると、多種多様な犬用ミルクがあります。
愛犬の年齢・好み、また飼い主さまがあげやすいもの、なんのためにあげるのかを考慮に入れてミルクを選ぶようにしましょう。
犬用ミルクおすすめ15選 子犬から食欲のない老犬まで
選び方を踏まえて、ペット専門エディターの井手綾子さんと編集部で犬用ミルクのおすすめ商品を選びました。子犬の母乳代わりから、成犬や老犬に与えたいときまで、商品選びの参考にしてください。
▼液タイプ

Doggyman『わんちゃんの国産牛乳 乳酸菌プラス』はさらに一歩進み、腸内環境や免疫維持のサポートも期待できるミルクです。
お腹の健康維持に配慮したいときにぴったり
乳酸菌エンテロコッカス・フェカリスFK-23を配合した犬用ミルクです。犬の腸内の健康を保つことで免疫の維持をサポートします。
甘みも感じやすく飲みっぷりがいいのが魅力のひとつ。乳糖ゼロのため、牛乳や乳製品でお腹をこわしてしまう犬にも与えやすいのもポイントといえるでしょう。また配合された食物繊維により善玉菌が増えやすくなり、健康な消化吸収を維持してくれます。
大容量とリキッドタイプで多く使うときにも
オーストラリア産の生乳を使用、製造過程で乳糖ゼロにした成犬用のミルクです。そのまま与えられるリキッドタイプで、1Lと一般的な牛乳パックと同じ容量になっています。一時的に犬用ミルクを毎日使うときなど、使う回数が多いときにすぐにあげられて便利です。
成犬用のほか、子犬用、シニア犬用が同シリーズで発売されているので、犬の年齢に応じて選べます。
乳糖ゼロでお腹がデリケートな犬にも
九州産の生乳を使用し、人工着色料や香料などは使っていない犬用ミルクです。シニア期に入った7歳ごろからの犬に向いていて、関節の健康をサポートする軟骨形成成分も配合されています。
製造過程で乳糖をゼロにしているため、お腹がデリケートな犬にも向いています。また、同シリーズで離乳から1歳ごろまで与えられるものも発売されています。
お腹に優しい乳糖ゼロ
わんちゃん・ねこちゃんの成長に合わせ、九州産生乳のおいしさがいきている、愛犬用の牛乳。乳糖ゼロで、毎日飲めるように人工着色料や香料を使用せずにつくったので、フレッシュなおいしさを毎日楽しめます。
脱脂粉乳で成分調整した低脂肪タイプで、常温保存可なパックタイプです。持ち運びも便利なので、旅行にもおすすめです。
▼粉タイプ

森乳サンワールド『ドッグメンテナンスミルク』は、すべての成犬が飲めるミルク。乳糖が調整してあり、お腹がゆるくなりません。
成犬や老犬、産前産後の母犬の栄養補給に
成犬の食欲がないときや、栄養のかたよりが気になるときに活用できる犬用ミルクです。すこやかな骨と関節のはたらきをサポートする、コンドロイチンやグルコサミンも配合されているため、老犬の栄養補給にも向いています。
産前産後や、授乳期の母犬の栄養補給にもぴったり。乳糖を調整してあり、犬のお腹にやさしい仕様です。

ヤギ乳ベースのミルク本舗『オランダ産100%ヤギミルク』は、幼犬・幼猫用と記載がありますが、人間も飲めるクオリティで愛犬と一緒に楽しむことができます。
お試しもできる豊富なサイズ
オランダ産のヤギミルクを使用したパウダータイプのミルクです。ヤギミルクのみを使用し、乳臭さもないため飲みやすいのが特徴。犬や猫用のミルクとしてはもちろん、人間もコーヒーフレッシュのように飲めます。
犬の飲みっぷりを試したいときにぴったりの25gサイズ。ほかにも、日常的にあげたいときには100g、1kgと各サイズがそろっています。
子犬の母乳代わりにぴったりの犬用ミルク
子犬の発育と免疫に配慮した、総合栄養食としての犬用ミルクです。母犬の母乳代わりに子犬に与えたいときに適しています。成分を母乳に近づけ、乳糖を調整しています。また、すこやかな体づくりをサポートする、イノシトール、L-アルギニン、L-シスチン、DHAなども配合されています。
パウダータイプのため、犬種や発育によって与える量が調節しやすいです。
シニアから高齢期まで使える老犬向け
犬にとって嗜好性の高い乳製品や動物性脂肪などの原料を使用した、老犬のための犬用ミルクです。抗酸化成分のアスタキサンチン、ルチン、ビタミンCなどを配合し老犬の健康維持をサポート。シニアに入ったときから、高齢期の老犬まで幅広く使用できます。
食欲が落ちてしまった老犬の栄養補給のほか、ドライフードをふやかしたいときや、パウダーにそのままかけて食いつきをよくする用途にも向いています。
食事代わりに使用できる犬用ミルク
母乳に近い成分に調整された子犬のためのミルクです。パウダータイプなので発育や月齢に応じて量が調節しやすく、調乳するときも溶けやすくなっています。
補助食ではなくドライフードと同じ総合栄養食として作られた犬用ミルクのため、子犬の母乳代わりはもちろん、食欲がない成犬や老犬の一次的な食事代わりのミルクとしても使用できます。
小型犬のオールステージに使えるミルク
マルチーズやチワワ、ヨーキーなど小型犬向けの犬用ミルクです。ベビーミルクという名称ですが、0歳の授乳期から離乳したあと、成犬、老犬とオールステージを通じて与えられます。
ラクトフェリンなどを配合して母乳に近づけた味で、授乳期にも飲みやすいのが魅力。小型犬向けのほか、同シリーズで柴犬やレトリバーなどに与えられる中大型犬用も発売されています。
生まれたばかりの子犬に
70度前後のお湯ですぐに溶けて、ダマになりにくいパウダータイプの犬用ミルクです。生まれてすぐから、離乳期までの子犬用で、母乳に近いエネルギー含有量と乳糖18.5%の成分設計となっています。
消化吸収性にすぐれたミルクプロテインを使用し、子犬のおなかにもやさしいつくり。哺乳分がついているのもうれしいポイントです。
偏食がはげしいときの補助食品として
成犬用のミルクで、食欲がないときの栄養補助として使用できる商品です。ラクトフェリンなどの成分を配合し、成犬用向けの栄養バランスに整えています。
飲みやすい味のため、食いつきが悪いときにフードにかけたり、偏食がはげしいときに活用したりできます。パウダータイプのため、調乳してあげるかフードをふやかすか、フードにパウダーのままかけるかなどいろいろな与え方ができます。
乳糖の少ないヤギのミルクを使用
牛乳よりも乳糖が少なく、犬のお腹にもやさしいヤギミルクです。カルシウムの吸収をサポートするために、ビタミンD3が配合されています。原材料はヤギミルクと葉酸、ビタミンD3とシンプルなのも魅力。
犬はもちろん、猫用のミルクとしても与えられます。多頭飼いやほかのペットと一緒のミルクをあげたいときの選択肢に入ります。
カロリーをおさえたいときにおすすめのヤギミルク
こちらはカロリーや脂質をおさえたヤギミルクです。太りやすい犬種や、持病などの関係で体重管理が必要な犬、シニア期以降の犬などできるだけカロリーをおさえたミルクをあげたいときに向いています。
量が調節しやすいパウダータイプで、そのままフードにかけても使用できます。50gサイズのほか、使用する機会が多いときに便利な1.2kgサイズも発売されています。
優しいヤギの恵み
ヤギの生育に抗生物質・成長ホルモン剤を使用せず、農薬や殺虫剤等も一切使用していないこだわりの100%オーガニックヤギミルク。ヤギのお乳はアレルギーを起こしにくく、消化吸収が良く、お腹にも優しいと言われています。
また、栄養バランスにも優れ、タウリンは牛乳のなんと20倍。体に優しく、栄養たっぷりのミルクパウダーです。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの最新人気ランキング 犬用ミルクの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での犬用ミルクの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
犬用ミルクの作り方
子犬にミルクを与えるときの作り方は、まず沸騰させたお湯を50~70度まで冷まし、清潔な哺乳瓶に入れます。その後1回分の粉ミルクを入れ、キャップをつけたら振りながら溶かします。
子犬に与えるときは、35~40度まで冷めたことを確認してから与えましょう。
成犬に与える場合も、作り方は適量のお湯で粉ミルクを溶くことに変わりありません。いつもの食事量も考えて、ご飯と一緒に与えたり、間食として与えてカロリーバランスを取りましょう。
犬用ミルクに関するQ&A
犬用ミルクの正しい与え方

犬用ミルクを子犬に母乳代わりに与える場合には、哺乳瓶に犬用ミルクを調乳して与えます。乳歯が生えてきたら、哺乳瓶からミルクを皿にうつして与えましょう。
食欲がないときや栄養補給の目的で、成犬や老犬、産前産後の犬に与えたいときは、液状のミルクや粉のままフードにかける方法もあります。
なお、人間が口にする牛乳や粉ミルクを犬に与えると、消化不良や下痢になる可能性があるため避けたほうがよいでしょう。愛犬の体のことを考えてミルクをあげるなら、犬用ミルクを用意してあげてくださいね。
子犬のミルク期間はいつまで?

ミルクを飲んですくすく育つ子犬。生後まもなくから、ミルクを主食とする期間のことを「哺乳期」といいますが、環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」によると、「哺乳期は生後30日程度まで」とされています。そのため、生後1カ月ほどはミルクを与えてよさそうです。
哺乳期から、離乳食を食べる時期を「離乳期」といいますが、前出「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」によれば「離乳期は生後約20日から60日くらいまで」とされています。この時期に、市販の犬用離乳食などを与えてみてください。
愛犬のヘルスケアグッズもあわせてチェック 【関連記事】
犬用ミルクを栄養補給や食欲増進に活用しよう
ペット専門エディターの井手綾子さんと編集部で、犬用ミルクの選び方とおすすめ13商品を紹介しました。犬用ミルクは、まだドッグフードが食べられない子犬の食事としてや、成犬や産前産後の犬の栄養補給、食欲がない成犬や老犬に使うなど、いろいろな用途で活用できます。
与える犬の年齢や状態に応じたもの、使う頻度や用途によってミルクのタイプを選ぶと、使いやすく愛犬にぴったりのものが見つかります。犬用ミルクを愛犬のヘルスケアにぜひ役立ててください。
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