醤油差しの選び方 液だれしないタイプやおしゃれなデザインも
まずは、醤油差しの選び方のポイントをご説明します。液だれのしにくさや材質をよくチェックすることが大切です。ぜひ醤油差し選びの参考にしてください。
醤油差しのタイプで選ぶ
醤油差しにはおもにフタ方式、プッシュ方式、スプレー方式の3つのタイプがあります。まずは、それぞれのタイプの特徴を紹介します。
スタンダードタイプ|デザイン豊富
フタ方式は一般的な醤油差しに多く使われているタイプです。容器を傾けながら醤油を注ぐので、誰でもかんたんに使えます。
ただし傾け方によって、醤油の量が多すぎたり少なすぎたりすることも。また空気穴があるので、中身の風味が劣化しやすい場合もあります。プラスチック製、ガラス製など素材やデザインは豊富なので、お好みを選ぶ楽しさがあります。
プッシュ式|一滴ずつ出せる
プッシュ式は、頭についているボタンを押すと醤油が注げるタイプです。容器を傾けながら注ぎますが、ボタンの押し加減で注ぐ量を調節できます。
量を出しすぎたり少なすぎたりといったことはないので、気を遣わずに使えて便利。うっかり倒したときに中身がこぼれないのもメリットです。ただし、子どもなどは慣れないと使いにくい場合があります。
スプレー式|減塩対策に
スプレー式は頭のボタンを押すと、醤油が霧吹きのように噴射されて注げるタイプです。霧状になって噴射されるので、料理全体に醤油をかけるときに便利。
少量の噴射でも全体にかけられるので、醤油の味を感じやすくなるのが特徴です。ある程度の減塩ができるので、塩分を控えたい方に適しています。うっかり醤油をかけすぎたといったことも防げますよ。
素材で選ぶ
醤油差しに使われているおもな素材はプラスチックやガラス、陶器ですが、それぞれに特徴があります。
ガラス製|色移りしにくい
ガラス製は匂いや色移りしにくく、お手入れがかんたん。耐熱ガラス製なら熱湯消毒できるので衛生的です。耐久性があって劣化しにくい素材ですが、誤って倒したり落とした拍子に割れてしまう可能性があります。扱いに気を付けながら使用しましょう。
プラスチック製|丈夫で割れない
ガラス製とは反対に、プラスチック製は床に落としても割れないのがメリット。軽いので、万が一小さい子どもやお年寄りの方が誤って落としても安心です。ただし、使っていくうちに表面にキズがつきやすいので、ガラスや陶器製ほど長持ちしません。定期的にお手入れして、汚れがたまらないようにしましょう。
陶器製|あたたかみのあるデザイン
陶器製はデザインを重視する方に人気があります。素材にあたたかみがあるので、食卓に置いたときに見栄えがよくなります。ガラス製同様、お手入れしやすく、劣化しにくいため長く使うことができます。
サイズ・容量で選ぶ
醤油差しを選ぶポイントとして、中身の醤油の風味や鮮度を落とさないという点もあります。そのためには醤油差しの容量をよく考える必要があります。
選ぶときには1カ月で使い切れる程度の容量が入るサイズがおすすめ。大きいサイズは入れ替えしなくていいので便利ですが、中身の風味や鮮度が落ちてしまいます。
また冷蔵庫に保存すると風味をたもてるので、土台がしっかりして安定感のある商品を選びましょう。
液だれのしにくさで選ぶ
醤油差しを使ううえで困るのが液だれ。使いはじめはスムーズに注げても、何度も使っているうちに注ぎ口に醤油成分がこびりついて、液が漏れることがあります。液だれすると手に醤油がついたり、テーブルが汚れることも。
醤油を拭き取る手間を減らしたいなら、「液だれ防止加工」の商品を選びましょう。醤油差しを使うときに、ストレスなく使えます。
持ち手や取っ手があると使いやすい
ボトルに取っ手がついているものや、ボトルにくびれがついていて持ちやすくなっているものなどを選ぶと、醬油さしを安定して持つことができます。ちょっとした不注意で醤油をこぼしてしまうのが心配な方や、持ちやすい醤油さしを探している方は、持ち手の有無をチェックしましょう。
また、小さい子供がいる家庭やお年寄りにもおすすめ。持ち手があることでしっかりと醤油さしを掴むことができます。
食卓を彩るデザインにも注目!
シンプルなデザインが多い醤油さしですが、なかにはカラフルでかわいいデザインもあります。おしゃれなガラス製や、スタイリッシュな北欧風など、たくさんあるデザインのなかからお気に入りのものを選びたいですね。
メーカーやブランドによって、醤油さし以外の調味料入れとお揃いのデザインもあります。キッチンに統一感を出したい人は、シリーズもチェックしてみるとよいでしょう。
醤油差しの人気メーカー 人気のメーカーをチェック!
iwaki(イワキ)
iwakiは、1883年に日本で最初の民間ガラス工場として操業を開始しました。以来、耐熱ガラスの食器や保存容器を中心に製造をおこなっています。
耐熱ガラスは熱湯消毒や食洗機にも対応しており、ニオイ移りやヌメリも気にならないのが大きなメリット。注ぎ口はキレがよく液だれを防ぎます。密閉型のものやフラスコ形状のものなど、デザインも豊富です。
oxo(オクソー)
oxo(オクソー)は、ニューヨークに拠点をおくキッチンメーカーです。「oxo」という社名は、左右・上下・斜めどの角度からでも読むことができ、また英語だけでなくどの言語においても覚えやすい名前を、という意味合いでつけられました。
醤油差しは、傾ける角度で量を調節できる仕様になっており、ボタンを押したりひねったりする必要がありません。ガラス製なのでニオイや色移りもありません。シンプルでキッチンまわりにもスッキリ置けるデザインです。
白山陶器
長崎県波佐見町にある白山陶器は、「デザインや品質が器の機能をどう高め、使う人の愛着にどう応えてゆけるか」をテーマにものづくりをおこなっています。グッドデザイン賞をはじめとする数多くの受賞歴を持つ実力派のメーカーです。
『G型しょうゆさし』はその代表的な製品。1958年の発売以来、60年以上同じ製法で作られ、シンプルモダンなデザインは今なお受け継がれています。機能美を究めた逸品です。
醤油差しのおすすめ13選 素材や機能に注目
たくさんある醤油差しのなかから、使い勝手がよくて、食卓に置きたくなるおすすめの商品を厳選しました。ぜひ参考にしてください!
「醤油差し」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 醤油差しの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの醤油差しの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
フードアナリストよりアドバイス
フードアナリスト・日本箸教育講師
醤油は購入したボトルのまま置いておくと見た目も悪く、食卓が雑然とした印象になります。醤油差しには、フォルムにこだわった見た目の美しいものはもちろん、注ぎ口が液だれしにくいようにデザインされたものや出したい量だけを出せるもの、料理全体にかけやすい噴射式のものなど機能性ににこだわったさまざまなタイプのものがあります。好みに応じて選び、家族に喜ばれる食卓を演出してみましょう。
酸化防止のために醤油は冷蔵庫で保存を
醤油の保存方法についても知っておきましょう。醤油の鮮度とおいしさを保つには光、熱、空気を避けることがポイント。
開栓後はできるだけ酸化しないように、冷蔵庫で保存するようにしましょう。空気に触れることで酸化が進むと、色が濃くなり香りや味も落ちてしまいます。開封したら一ヶ月を目安に使い切るのがおすすめ。
醤油の保存方法についても知っておきましょう。醤油の鮮度やおいしさを保つには光、熱、空気を避けることがポイントです。開封後は空気に触れることで酸化がすすみ、色が濃くなり香りや味もどんどん落ちていきます。
そのため、開栓後はできるだけ酸化しないように、冷蔵庫で保存するようにしましょう。開封したら一ヶ月を目安に使い切るのがおすすめです。
お弁当や持ち運びには定番のタレビンを!
醤油をお弁当に入れたり、ピクニックやキャンプなどで少量だけ持ち運びたいときには、定番の魚のかたちをした「タレビン」もおすすめです!
中央化学『タレビン』
そのほかの調味料グッズも! 【関連記事】
インテリアに合わせて選びましょう
醤油は料理に、とくに和食に欠かせない調味料ですが、醤油差しによって食卓の印象が変わります。和風の食卓なら伝統的なガラスタイプを、洋風リビングならスタイリッシュでおしゃれなタイプなど。
今回ご紹介した醤油差しのなかから、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
2005年、朝日新聞地域情報誌のライターとして取材執筆活動をスタート。2014年、フリーライターとして独立、個人事務所iworks を設立。 2013年にフードアナリスト、及び日本箸教育講師の資格を取得し、以後、数々の飲食店や生産者、料理人を取材し、食にまつわる情報や食の魅力を高いレベルで発信。 2020年2月、エゾシカ産業に挑戦する北海道釧路市の人々の奮闘を綴った『北海道ジビエ物語』(シーソーブックス)を共著で出版。