家庭用パン発酵器の魅力 パン生地を一定の温度・時間できっちり発酵できる
家庭用パン発酵器は、パン生地を一定の温度・時間できっちり発酵させることができます。生地の発酵によってパンの仕上がりが大きく変わるので、おいしいパンをつくりたい方に便利なアイテムです。オーブンの発酵機能を使う方もいますが、パンを焼くための予熱段階に入るのが遅れるため、家庭用パン発酵器を使うと、段取りよく効率的にパンが焼けるところも魅力です。
また、商品によっては、ヨーグルト・天然酵母・塩こうじ・甘酒などの発酵食品も作ることもできます。発酵食品作りにチャレンジしたい方にはうれしいポイントですよね。
家庭用パン発酵器の選び方 自宅でおいしいパンを、発酵食品作りにも
家庭用パン発酵器を選ぶときに確認しておきたいポイントをご紹介します。設定温度の範囲・サイズ・収納のしやすさなど、気になるところをそれぞれチェックしておくと、使いやすい家庭用パン発酵器が選べますよ。
用途にあわせて設定温度で選ぶ
食品ごとに発酵に必要な温度は変わります。設定温度は、作るものに合わせて決めましょう。パンだけを作りたい方は40~42度まで設定できるものでじゅうぶん。生地の種類により幅がありますが、パンの発酵に適した温度は30~40度です。
パンに加えて、ヨーグルトなどのほかの発酵食品も作りたい方は、45度くらいまで設定できるものを選びましょう。
機種によってはマイコン制御やセンサーで、ちょうどいい温度・湿度にコントロールできるものもあります。自動で状況にあわせた温度設定ができるので、今まで発酵で失敗があった方も安心です。
庫内の広さで選ぶ
庫内の広さは、使用しているオーブントレイを入れられるサイズがおすすめ。オーブントレイにならべた状態で発酵ができると、発酵後そのままオーブンに入れられるので便利です。また、食パンなど型を使うパンを焼く場合は、焼き型が入るかもチェックしておきましょう。
ヨーグルトもつくりたい場合は、牛乳パックが入る、高さ23.5cm以上ある商品がおすすめです。じつは発酵器があれば牛乳パックのままでヨーグルトが作れます。中身を少し減らした牛乳に、種ヨーグルトを入れて保温するとできあがりです。お手軽なのでぜひ試してみてください。
組み立て式の発酵器ならコンパクトに収納可能
家庭用パン発酵器は、意外と大きくスペースをとります。「毎日使うわけじゃないから保管場所に困る」という方には、組み立て式の発酵器がおすすめ。パーツごとに分解して、コンパクトに収納できます。
こまかく分解することで、すみずみまで洗いやすいのもポイント。お手入れがカンタンで、衛生的に管理できるのはうれしいですね。発酵器は機能の都合上、どうしても湿度がこもりがちになるので、まる洗いできると安心です。
用途にあわせてタイマーの設定時間をチェックしよう
パン生地を発酵させるためにかかる時間は30~40分ほど。タイマーの設定時間は、60分あればパンづくりにはじゅうぶんです。
ヨーグルト・天然酵母などの発酵食品をつくる場合は、7時間ほどかかってしまいます。また、分量やレシピによっては発酵にまる1日かかることもあります。発酵食品づくりをする方は、24時間のタイマー設定ができると使いやすくておすすめです。
結露が気になる場合は回収ボトルつきの発酵器を選ぼう
パン発酵器は温度と湿度をたもつために断熱性が高いので、外との温度差で結露が発生しやすくなっています。結露水がキッチンにたれるのが気になる方は、結露の回収ボトルつきの機種を選びましょう。
結露が自動的に回収ボトルにたまるので、まわりが汚れにくく、掃除のストレスも減るでしょう。結露水の後処理もボトルにたまった水をすてるだけなのでカンタンですよ。
設置スペースを採寸してから選ぶ フードコーディネーターがアドバイス
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
家庭用パン発酵器を購入するときには、事前に設置する場所のサイズを測っておくことをおすすめします。なかには組み立て式で収納しやすいものもありますが、どこに置いて使うかを考えて購入したほうがストレスなく使うことができます。
パンだけではなく甘酒やヨーグルトも作れる商品もあるので、パン発酵器を使ってどんなものを作りたいかを想像しながら選んでみるのもいいでしょう。
家庭用パン発酵器おすすめ4選 自宅でおいしいふわふわパンを
家庭用パン発酵器のおすすめ4商品をご紹介します。本格的にパンづくりに取り組めるタイプや発酵食品づくりもたのしめるタイプなど、いろいろな商品を用意しました。ぜひ選ぶときの参考にしてください。
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
大正電機『電子発酵器(SK-123)』は、毎朝パンを焼く方にぴったりの商品です。庫内が広いため、オーブン皿でそのまま発酵してすぐに焼くことができます。

大正電機『電子発酵器(SK-123)』

出典:Amazon
外寸法 | 幅510×奥行437×高さ438mm |
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庫内寸法 | 幅453×奥行355×高さ315mm |
設定可能温度 | 28~41℃ |
タイマーの設定時間 | 1~60分 |
組み立て | 不要 |
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
日本ニーダー『洗えてたためる発酵器 (PF102_24H)』は、衛生面が気になる方におすすめの発酵器です。結露対策だけではなく、ドアを半開きで固定してカビ対策もばっちりです。
すべてのパーツが分解可能で水洗いできるのもうれしいポイントです。

日本ニーダー『洗えてたためる発酵器 (PF102_24H)』






出典:楽天市場
外寸法 | 幅495×奥行422×高さ445mm |
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庫内寸法 | 幅434×奥行348×高さ360mm |
設定可能温度 | 20〜45℃ |
タイマーの設定時間 | 1分~24時間 |
組み立て | 要 |
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
大正電機『電子発酵器(SK-15)は、パン作りに最適な温度・湿度を高度なセンサーで管理することができる発酵器』です。
一度にたくさん発酵することができますが、組み立て式のため収納スペースが少なくすむのがポイントです。

大正電機『電子発酵器(SK-15)』

出典:Amazon
外寸法 | 幅430×奥行475×高さ680mm |
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庫内寸法 | 幅400×奥行395×高さ590mm |
設定可能温度 | 28〜41℃ |
タイマーの設定時間 | 1〜60分 |
組み立て | 要 |
日本ニーダー『洗えてたためる発酵器 mini(PF110D)』




出典:楽天市場
外寸法 | 幅360×奥行350×高さ310mm |
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庫内寸法 | 幅310×奥行265×高さ200mm |
設定可能温度 | 25~42℃ |
タイマーの設定時間 | 1分~24時間 |
組み立て | 要 |
「家庭用パン発酵器」のおすすめ商品の比較一覧表
パン以外も作るなら、設定温度や設定時間を見極める
家庭用パン発酵器のおすすめの4商品をご紹介しました。
パンだけを作りたいのか、ほかの発酵食品も作りたいのかによって、設定温度やタイマーの設定時間などを見極める必要があります。また、使用しているオーブントレイが入る庫内サイズのものを選ぶと便利に使えるでしょう。
パン発酵器があれば自家製パンがよりおいしくなりますよ。あなたがほしい家庭用パン発酵器を選んでみてください。
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※2021/01/15 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 平野慎也)
フードコーディネーターと管理栄養士が立ち上げた料理研究家による会社、合同会社HITOOMOIのフードコーディネーターです。 大切な人のために手作りの料理を振る舞うシーンを作ることで、 生きててよかったと思える社会の実現を目指しています。 主にレシピの開発、記事執筆、栄養計算、商品開発、食・健康に関するコンサルティングを行っています。SNSで手作り料理を発信中。