紙粘土の選び方 幼児・小学生の工作に!
それでは、紙粘土の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】紙粘土の種類で選ぶ
【2】収縮率に注意しよう
【3】着色の有無で選ぶ
【4】子供が作るならSTマーク付きが安心
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】紙粘土の種類で選ぶ
紙粘土は、2種類のタイプに分類できます。
▼重量紙粘土|丈夫な作品ができあがる
一般的な紙粘土は、重量タイプの紙粘土です。どっしりと安定感のある作品をつくれます。重量紙粘土でオブジェや小物入れなどの作品をつくれば、実際に使うときに倒れずに立ってくれて安定感があり、壊れにくく仕上がります。
ドールづくりなど土台をしっかりさせたい作品も、重量紙粘土がおすすめです。
▼軽量紙粘土|こねやすく色も混ぜやすい
パッケージに「軽量」と記載されているのは、軽量タイプの紙粘土です。粘土がとても軽くやわらかいのでこねやすく、成形しやすいのが特徴。こまかいデコレーションをするときも、軽量タイプの紙粘土を選んでください。
粘土の伸びもよいので、色粘土としてカラーを混ぜても使いやすくなっています。長期間の耐久性を求めないのであれば、混ぜやすい軽量タイプがよりきれいに仕上げられます。小さい子どもが遊びで使うなら、手につきにくい軽量タイプを選ぶと、遊んだあとの片づけが楽チンです!
【2】収縮率に注意しよう
紙粘土は、製作段階のサイズと、乾いて作品として仕上がる段階のサイズが異なります。粘土が乾燥して、収縮してしまうからです。
数日にわたって同じものをいくつもつくりたいという場合は、収縮率の小さい紙粘土を選ぶとよいでしょう。つくったサイズと完成のサイズが違っていても問題ないという場合は、収縮率よりほかの選び方を優先してください。
【3】着色の有無で選ぶ
紙粘土には、色付きのカラー粘土と無着色のものがあります。
▼色付けするなら「白い紙粘土」
作品に絵の具などで色付けする場合は、白い紙粘土を選びましょう。作品が効果したあと、さらに白くなるのでベースの色に影響されず、思いどおりの着色ができます。はじめは薄い色から塗っていくと失敗しづらいです。
▼色付けしないなら「カラー紙粘土」
色付けが面倒だけど、カラフルな作品を作りたい場合は、カラー紙粘土がおすすめ。はじめから色がついているので、着色の手間が省けます。パステルカラーやはっきりしたビビッドカラーのものなど、種類も豊富。色とりどりの作品を作るなら、10色以上の紙粘土がセットになっているものがおすすめです。
【4】子供が作るならSTマーク付きが安心
幼い子供が紙粘土を使う場合には、玩具の安全性を示す「STマーク」が付いているものがおすすめです。「STマーク」とは、第三者検査機関による適合検査に合格したおもちゃに付けることのできるマーク。
STマークが付いている製品は、機械的安全性・可燃安全性・化学的安全性をしっかりと満たしています。子供に安心できるものを使ってほしいという方は、このSTマークに着目してみてください。
紙粘土は、扱いやすいけど乾燥には注意 住まいづくりナビゲーターがアドバイス
紙粘土は子どもでも気軽に扱えて、乾きも速く、しかも水彩絵の具などで着色も可能です。ただ、収縮率が大きいので、同じようにつくろうとしても乾いたときの大きさがまるで違ってしまうこともあります。同じパーツはいっぺんにまとめてつくるのがよさそうです。
また、乾燥が速いとひび割れることもあるので、霧吹きや筆で水を塗りながらつくるようにするといいです。乾いてからニスを塗ると丈夫になりツヤも出ます。
紙粘土のおすすめメーカー 幼児や粘土細工初心者でも扱いやすい!
どの紙粘土を購入しようか悩んだ時はメーカーで選んでみるのもおすすめです。ここからは紙粘土のおすすめメーカーを紹介していきます。
パジコ
パジコはホビークラフトや手芸で使うような、大人から子供までが使える製品を多く取り扱っているメーカーです。STマークがついた粘土が多く、安心して使えるのも特徴ですよ。家族全員で使えるようなアイテムなので、みんなで一緒に工作を楽しんでみてはいかがでしょうか。
中部電磁器工業
粘土を専門的に取り扱っているメーカーで、粘土の品ぞろえが豊富なのが特徴です。重量タイプや軽量タイプなど、好みのタイプを選ぶことができ、作品にも幅を持たせることができるでしょう。違った特徴を持つ粘土を組み合わせて、オリジナルの作品を作ることもできますよ。
サンワ
工作全般に精通しているサンワ。粘土だけでなく、工作キットや手芸キット、工作用具などを販売しており、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
粘土の製品も数が多く、超軽量粘土や色が付いている粘土など、作品や用途に合わせて使い分けることができますよ。土風の粘土もあるので、味のある作品を作りたいときにはチェックしてみてください。
日本教材製作所
初心者でも作品作りができる粘土メーカーです。超軽量紙粘土を豊富に取り扱っており、軽い粘土を探しているのであれば「日本教材作成所」の粘土がおすすめですよ。
作品作りがスムーズにスタートできるように、紙粘土セットや芯材も販売しているので、スターターセットを揃えるのにもぴったりですよ。
紙粘土のおすすめ14選 紙粘土で工作してみよう!
ここからは、おすすめの紙粘土をご紹介します。かわいいカラー粘土やしっかり伸びるタイプなど、種類豊富です。楽しく紙粘土の作品を作ってみましょう!
なめらかなのに強いコシを持つ粘土
名前の通り白鳥のように滑らかな使い心地が特徴的な紙粘土です。ほかの粘土であれば芯材が必要になるような立体的な作品も、この「白鳥」であれば芯材なしで作ることができますよ。
べたつきもないので、部屋が汚れずに作品を作ることができ、子供に使わせるのも安心でしょう。また、乾燥した後も表面が滑らかな仕上がりになるので、絵の具ノリも抜群です。
キメがこまかくてよくのばせる国産の軽量紙粘土
白色の軽量紙粘土で、140g入っています。使い残しの紙粘土を保存するための保存袋が付属していて、ちょっとだけ紙粘土を使うというときも残った紙粘土が無駄にならないかどうかを心配する必要がありません。
キメがこまかいのでよく伸ばせて、ほかの素材をくっつけたりするのも容易です。絵の具での着色もきれいにできます。
手につきにくくて使いやすい軽量紙粘土
軽量タイプの紙粘土で、480mlの容量があります。手につきにくくなっているので、工作がしやすいです。さまざまな素材のものを芯材として使用でき、乾いたときには硬くなり強度が高まります。紙粘土自体は白色で、絵の具で着色するとあざやかなカラーになります。
小さなお子さんの工作遊びにも、大人が小物をデコレーションするにもぴったりな紙粘土です。
ムースのように柔らかいふわふわ粘土
パステルカラーの4色でデコレーションをたのしめる紙粘土です。紙粘土同士の接着がよく、いろいろなカラーを組み合わせた作品をつくれます。ムースのようにふわふわと柔らかく、手にくっつきにくいので、作業がたのしくなります。
カラーを混ぜて、混色のカラーをつくったり、水性ペンで色つけをしてバリエーションを増やしたりすることもでき、アイデア次第でいろいろなものがつくれます。子どもにおすすめの紙粘土です。
乾燥後に彫刻刀で彫れる軽くて丈夫な紙粘土
乾燥後のひび割れが少なく、芯材によくなじんでくれる紙粘土です。彫刻刀で彫ることが可能なので、こまかな装飾を施せます。
乾燥後も白さを維持して、不透明水彩タイプの絵の具ののりもよく、よい発色をしてくれます。キメがこまかい粘土なので、のびがよくて、手にくっついてしまうということも少ないのが特徴。使いやすい粘土です。
素焼きテイストが上品なテラコッタカラー紙粘土
天然の粘土のように材質がキメこまかくなっており、芯材を使ってモデルを造形するのにぴったりな紙粘土です。べたつきが少ないので、作業中に手に粘土がたくさんくっついてしまうということはありません。
はにわのようなテラコッタカラーの粘土で、素朴な風合いの作品をつくれますし、乾燥させたあとに絵の具で着色も可能。収縮率が少ないので芯材にもよくフィットし、割れ目が入りにくい仕様になっています。
軽量で乾燥後にとてもよい強度をたもつ紙粘土
粘土の粒子がとてもこまかく、すごくよくのびるタイプの軽量紙粘土です。のびを利用して、こまかな細工が必要となる、花やアクセサリーなどを工作するのに向いています。
紙粘土が手につきにくくなるように素材に工夫が施されており扱いやすいです。乾燥後には、とても強い硬さを保ち、ほとんどひび割れの心配がありません。白色の素材なので、絵の具などでの着色時の発色があざやかです。
手につかない粘土で部屋を汚さない
超軽量の紙粘土で、特有のにおいを抑えて爽やかな使い心地が特徴的です。手につかないタイプなので部屋を汚さずに遊ぶことができ、後片付けも楽ちんです。
乾燥してもひび割れしないので、作ったままの形をキープしてくれます。粘土同士の粘着力が高く、乾燥した粘土にもよく馴染むため、いつまでも作品を良いものにすることができますよ。
環境に優しく乾燥後も壊れにくい
キメ細かい粘土で、乾燥後も弾力を残してくれるので、壊れにくくきれいなまま長期間保存できるのが特徴です。絵の具を練りこんでカラー粘土を作ることもできますし、乾燥後に着色することができるので、自由に表現することができますよ。
また、非塩ビ系の材料で作られているので、環境に優しく、燃やしても有害ガスが発生しません。必要なくなった後のことも考えられている紙粘土です。
カラフルなドーナツを作れる紙粘土
ムースのようなふわふわした感触の紙粘土で、ドーナツを作ることができるセットです。粘土型がついているので、子供でも簡単に本格的な作品を作れます。日本製の紙粘土なので、安心して使えますよ。
また、粘土はイエロー・ピンク・ブルーの3色あり、自由自在に組み合わせて自分の好きな色を作ることができます。小学生の粘土工作にもおすすめです。
いろんな使い方ができる万能な紙粘土
水にも浮かぶほど軽い紙粘土で、柔らかく手につきにくい感触です。袋から取り出しやすいようにトレイがついているので、取り出すのもラクラクですよ。
絵の具を練りこんでカラー粘土にしたり、型にはめていろんな形の粘土を作ったり、使い方はその人次第でいろんな作品を作ることができます。粘着力もあるので、プラスチックなどに張り付けて使うこともできますよ。
カラーバリエーション豊富な粘土で遊べるセット
48色ものカラーバリエーションが楽しめる、超軽量紙粘土が入った豪華なセットです。粘土だけでなく、型抜きやパーツセットも一緒に入っているので、組み合わせて個性を表現することもできますよ。作品例もセットになっているので、作品作りに悩んだ時に役に立つでしょう。
また、プラスチックの収納箱の中に入っているので、お片付けもラクです。
なめらかで接着しやすい
人形や花などの繊細な作品を作るための紙粘土として開発され、乾くと真っ白になるのが特徴です。粘土のカラーが邪魔にならず着色できるので、理想の色を付けることができますよ。また、絵の具と混ぜてカラー粘土にすることもできるので、自由に作品を作ることが可能です。
なめらかで接着しやすいため、どんな形を作るのにも芯材につけるのにも便利です。
本格的な粘土アートにも使えるカラー粘土
「ふわらいと」という超軽量粘土をベースにしたカラー粘土です。カラーは全部で5色あり、それぞれを混ぜて使うこともできるので、使いたいカラーを簡単に再現することができますよ。
本格的なアート作品を作るのにもぴったりで、子供だけでなく大人も使いやすいアイテムです。家族みんなで粘土アートに挑戦しても、楽しいかもしれません。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 紙粘土の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの紙粘土の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
紙粘土の「色付け」に関するQ&A!
もともと色がついている紙粘土も販売されていますが、白の紙粘土に自分で好きな色をつけて作品を作るケースもありますよね。色付けってなにでするの? 色付けはどの時点でするといい? など、気になる疑問に答えていきます♪
紙粘土にはなにで色をつける?

基本的には、紙粘土に色をつけるときには絵の具を使います。水彩絵の具でもアクリル絵の具でも着色できますよ。どちらかというと、アクリル絵の具の方が艶やかな仕上がりになります。
自宅にどちらの絵の具もある場合は、よりクリアな仕上がりになる「アクリル絵の具」がおすすめです。
色をつけるタイミングは?

紙粘土に色をつける方法は、紙粘土に絵の具を練り込む方法と、乾いた紙粘土のうえから筆を使って着色する方法があります。
練り込んで着色する場合、乾いてからヒビができてしまうことも。より、完成品をキレイに仕上げるためには、乾いた作品のうえから筆で着色する方がヒビが目立ちません!
練り込んだ方がカラーがマットに、表面に塗ると艶やかな仕上がりになりますよ。
上手な着色の仕方は?

絵具を粘土に練り込む場合、キレイに仕上げるために少しコツがあります。
1.絵の具は少量のみ。少しずつ調整していくべし!
2.絵の具は粘土に直接つけ、粘土で絵の具を隠すように織り込んで着色するべし!
手も汚れずに、キレイに着色することができますよ。
大人も子どもも紙粘土で楽しもう!
紙粘土で、いろいろな工作を子どもだけでなく大人でもたのしめます。フィギュアやスイーツデコなどの、趣味をいかせる分野で思いどおりに形づくれるタイプの紙粘土を選んでください。
作業をよりたのしくするには、紙粘土がべたついておらず、手にくっつかないタイプもおすすめ。さまざまな工夫で使いやすいくなっている紙粘土を利用して、新しい体験をしてみましょう。
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