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アクリル絵の具とは? 特徴を詳しく紹介! 顔料とアクリル樹脂を練り合わせ、初心者でも扱いやすい
アクリル絵の具とは、顔料とアクリル樹脂を練り合わせて作られた絵の具です。水彩画に使われる絵の具とは違って強力な耐久性があり、アクリル絵の具で描いた絵は時間がたっても、変色やひび割れの心配がほとんどありません。
また、紙だけでなく、木材やガラスなどのほかの素材にも描くことができます。速乾性もあり、重ね塗りも可能なので、絵画をはじめたばかりの初心者の人でも扱いやすい絵の具です。
特徴1:速乾性が高く、水に強い絵の具
アクリル絵の具の特徴といえば、乾くのが速いことがあげられます。紙以外のキャンバスや板などでも素早く乾くので、汎用性が高く、デザインの現場でも使われることが多くなっています。
またアクリル絵の具と水彩絵の具の違いは、耐水性。アクリル絵の具は水に強いので、濡れても乾燥させれば元の状態に戻ります。
特徴2:水彩・油彩どちらの表現も可能
さまざまな表現ができるのもアクリル絵の具の特徴。たとえば、水彩風のぼかしやグラデーション表現と同時に、油絵風に塗ることもできます。幅広く使えるので汎用性の高さがメリット。
また、油絵で重ね塗りする場合は、最初に塗った色の乾燥を待つ必要がありますが、下地にアクリル絵の具を使うことで重ね塗りすることが可能です。短時間で油絵を仕上げたいときにも便利です。
特徴3:さまざまな素材に描ける
アクリル絵の具は、紙やキャンバス、布はもちろん、壁や石、プラスチックや木材、金属などあらゆる素材に描くことができます。アクリル樹脂には伸び縮みする性質があり、弾力性があるからです。
ただし、メーカーによっては、プラスチックには絵の具が着色しにくいものも。自分がなにをキャンバスにしていて、それに対してアクリル絵の具が適しているかについては、買うときに必ずチェックするようにしましょう。
アクリル絵の具の選び方 重ね塗りがかんたんで、速乾性がある
それでは、アクリル絵の具の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】アクリル絵の具の種類で選ぶ
【2】セット商品は色をチェック
【3】内容量も確認
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】アクリル絵の具の種類で選ぶ
アクリル絵の具にはおもに3つの種類があります。 それぞれの特徴をしっかり押さえておくことで、自分が描きたい絵に適したアクリル絵の具を選ぶことができます。
▼深みのある表現なら「透明色」
速乾性がとくに高く、多くの素材に美しく描くことができるのが「透明」アクリル絵の具です。このタイプは、重ね塗りをすると下の色が透けて見えますので、深みのある表現が可能です。
また、「メディウム」といって絵の具のツヤや硬さ、乾燥の速さを変えられる補助絵具を使うことで、油絵のような作品もかんたんに描くことができ、さらに表現が豊かなものになります。
▼筆ムラが出にくい「ガッシュ(不透明)」
透明タイプのアクリル絵の具よりも、混ぜられているアクリル樹脂の量が少ない絵の具が「ガッシュ」と呼ばれる不透明タイプ。塗ったときにムラが出にくく、均一に塗りたいときに重宝します。
下の色を覆うことができマットな仕上がりになるので、プラモデルやフィギュアの着色に使う人もいます。ただし、透明タイプよりも耐久性低く、割れやすいといったデメリットも。
▼広い面塗りなら「インクタイプ(液状)」
アクリル絵の具の高い耐久性や速乾性を備えながら、液状にして使い勝手をよくしている、インクタイプのアクリル絵の具もあります。
エアブラシなどに入れて使うことができるので、大きな面をムラなく塗ることもできる一方、つけペンでこまかい着色に使うこともできます。なお、光には弱いので、室内で展示する作品に使うのがベターです。
【2】セット商品は色をチェック
初心者の人がアクリル絵の具を購入するときは、多くの場合、12色や24色といったいろいろな色がセットになった商品を購入することになります。
しかし、商品の異なる12色セットでも、各セットはまったく同じ12色が入っているとは限りません。赤でもマゼンタとワインレッドでは色味が違います。セットで購入する場合、色の内容もチェックすることが重要です。
赤、ピンク、青、水、紫、黄、黄緑、緑、黒、茶、肌色、橙色は最低でも揃えておきたい色になります。
(★)ポイント:白色が2本以上入っているものがおすすめ
絵の具において、白は色の濃淡を調節するときに役立ちます。そのぶんほかの色に比べて減りが早いので、絵の具セットを購入するなら「白2色入り」などの複数入っているものがおすすめです。
アクリル絵の具は速乾性があるため、制作途中で絵の具が不足し、用意しているあいだに乾いてしまったなんてことも。白の絵の具があればがそういった事態を回避でき、あとから買い足す必要もありません。
【3】内容量も確認
アクリル絵の具の1本あたりの内容量も、10ml~30ml程度のものまでさまざま。自分が描きたい作品によって大量にほしい色もあるかもしれません。
特定の色だけ大量にほしい場合は、その色だけ追加で購入する必要があります。自分の描きたい絵でどんな色が必要なのか事前にイメージしたうえで、購入するようにしましょう。
アクリル絵の具の3つの種類と特徴を知ってから選ぶ ギフトソムリエより
ワインエッセイスト、ギフトソムリエ
アクリル絵の具は、「透明タイプ」「不透明(ガッシュ)」「インクタイプ(液状)」とこの3つの種類とそれぞれの特徴と、描ける素材を知ったうえで自身の用途に合う種類のなかから選びましょう。速乾性があるアクリル絵の具が途中で不足すると、作品全体の出来に影響が出てしまうので、使用する前にその内容量がなるべく多いものを選んでおくことをおすすめします。
アクリル絵の具おすすめ12選
ここからは、おすすめのアクリル絵の具を紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
より表現の幅を広げたいなら こんな商品も!
アクリル絵の具を使って、より表現の幅を広げたいのであれば、メディウムをぜひ使ってみましょう。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アクリル絵の具の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアクリル絵の具の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アクリル絵の具の使い方・描き方
ここでは、アクリル絵の具での水彩風の描き方・油絵風の描き方についてかんたんに解説します。
水彩風に描くときのポイント

Photo by Elena Mozhvilo on Unsplash
アクリル絵の具で水彩画のように描く場合、水彩絵の具と同じように水で溶かして描いていきます。このとき色のにじみ具合がポイントになります。
そのため、キャンバスのような布ではなく、水彩紙を使って描いてみましょう。とくに水彩紙が数十枚ほど重なった「ブロックタイプ」の水彩紙がおすすめ。水張りをしなくても使えるので便利です。
油絵風に描くときのポイント

Photo by Steve Johnson on Unsplash
アクリル絵の具で油絵風に描くときは、水を加えずに描くのがポイントです。水彩絵の具だとこのような使い方は難しいですが、アクリル絵の具ならそれが可能。
また上でも紹介したように、メディウムを使うと光沢感やザラザラした質感にできるなど、より油絵に近い表現が可能になります。重厚感のある描き方に挑戦してみたい方は、メディウムもあわせて購入してみてください。
アクリル絵の具の落とし方
使った筆の洗い方
アクリル絵の具はとにかく乾くのが速いため、乾燥してしまうと水で洗っても絵の具が固まって落ちなくなります。そのため、制作中もこまめに筆を水につけておくことが重要です。
作業が終わったら、すぐに筆を水で洗いましょう。筆の中にアクリル絵の具が残っていることがあるので、しっかりもみ洗いしてください。よくすすいだら、乾いた布で水分を拭き取り、形を整えます。
衣類に付いたときはすぐに洗う!
服やタオルなどにアクリル絵の具が付いてしまったときは、「乾く前にすぐ洗い落とす」ことが鉄則です。衣類に付いた場合、乾いてしまうと洗剤でもなかなか落ちないので気をつけましょう。
完全に乾いていない場合、粉末洗剤を使うとある程度落とすことができます。まず、40℃のお湯のなかに粉末洗剤を入れ、衣類をつけて汚れている部分をつまみ洗いします。汚れが広がらないように注意しましょう。
一度すすいでお湯を入れ替え、液体タイプの酸素系漂白剤で1時間ほど浸けおきし、最後に水でよくすすぎます。
アクリル絵の具で趣味の時間を楽しもう
今回は、ライターのPapp Hidekoさんとマイナビ編集部が厳選した、おすすめアクリル絵の具12選と選び方についてご紹介しました。さまざまなメーカーから多種多様なアクリル絵の具やメディウムが出ており、海外メーカーのものもネット通販で手軽に手に入ります。
アクリル絵の具は使えば使うほど、おもしろい発見がある絵の具です。ぜひさまざまなアクリル絵の具を試してみて、自分の表現に合ったものを見つけてみてください。
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WSET認定Higher Certificate(Level.3)、食品メーカーにてフランスワインインポーター▶広告代理店CR局コピーライター プランナー ディレクターを経てハンガリー(ブダペスト)移住。 コスメ、ビューティ、ファッション、インテリアグッズ、文房具とありとあらゆる商品のコピーライティングを手がけてきた経験から様々な商品知識に精通し、ギフトセレクト系記事も多数執筆。メディア等現地メディア・フィノマガジン ハンガリーワイン専門サイト/フィネスワインピアを自らWEBサイト制作し運営中。 在ブダペスト・ワインエージェント”クルティエ“。一般社団法人国際芸術文化交流日本ハンガリーワイン協会ハンガリー支部・理事。日経xwomanアンバサダー。ブダペスト&東京でワインイベント企画多数開催。ワイナリー取材撮影を精力的に行いハンガリーのワインメディア雑誌にも出演。