塗り絵のメリット 想像力を育む
クレヨンを扱えるようになってくると、子どもに「お絵かき」や「塗り絵」をさせる機会が増えてくるでしょう。
「お絵かき」と「塗り絵」は目的が異なります。一から「お絵かき」することが苦手な赤ちゃんや子どもでも、「塗り絵」が得意な場合もあります。
塗り絵のメリットは、色彩感覚が発達することです。「ここは何色で塗ろう?ここは赤!青!」と自分で考えながら塗っていくので、創造力を育みます。
また、色の違いを学べたり、一つの作品を完成させるために集中力が養われ、達成感を得ることもできます。これは赤ちゃんや子どもの自信にもつながるでしょう。
また、赤ちゃん用クレヨンの他にもっと長さのあるサインペンや色鉛筆を使い始めると、鉛筆やおはし持ちの練習につながります。
「塗り絵」には、さまざまなメリットや効果が期待できるので赤ちゃんや子どものペースに合わせてとりいれてみましょう。
子ども向け塗り絵の選び方 絵柄の大きさや楽しめるしかけをチェック!
ここからは、子ども向け塗り絵の選び方を見ていきましょう。あわせて、保育士の武田優希さんからのアドバイスもご紹介します。
年齢や発育に合わせて選ぶ
子どもが集中できる、楽しめる塗り絵を選ぶには、子どもの年齢や発育に合ったものを選ぶのが重要です。年齢や発育に合った塗り絵を選ぶポイントを解説します。
2~4歳|塗る面積の大きいものを!
2~3歳の子どもが塗り絵を楽しむ場合、使用する画材のメインはクレヨンが多いでしょう。線をはみ出さないように塗る、というのがまだ難しいため、できるだけ絵柄の面積が大きなものを選ぶとよいでしょう。
クレヨンやクーピーなどの画材を使うのがまだ難しい場合には、水だけで塗れる塗り絵もあります。親子ともにストレスなく楽しめる塗り絵を選びましょう。
「クレヨン」について詳しくはこちら!
保育園や幼稚園でのお絵かきでも使われるクレヨン。サクラクレパスやぺんてるなど、さまざまな文具メーカーから販売されています。ダイソーやセリアなどの100均でも見かけますね。この記事では、クレヨンの選び方とおすすめ商品をご紹介します。
塗り絵デビューには「赤ちゃん用クレヨン」がおすすめ
赤ちゃんは手でものをつかめるようになる1歳前後から、殴りがきをするようになります。お絵かきを遊びの一環として初めて取り入れるときにぜひ購入したいのがクレヨンです。けれども、まだ口に入れてなめたり食べたりしてしまったり、床や家具、服に描いてしまったりする心配も。赤ちゃんが口に入れる可能性を考えつ...
5歳頃~|絵や柄の細かいものにチャレンジ
クレヨンやクーピーのほか、色鉛筆も使えるようになればはみ出さずに塗れるようにもなります。年長から小学生以降で色鉛筆も使って塗り絵を楽しむなら、こまかい絵柄にぜひ挑戦してみましょう。
大きな面積の絵柄の塗り絵は、逆に色鉛筆やマーカーでは塗りにくいため、飽きてしまうことも多いです。
多彩な色を使えるようになれば、こまかい絵柄を正しく塗ったり、知っているキャラクターでもオリジナルの色で塗ったりもできるようになります。
「水彩色鉛筆」について詳しくはこちら!
この記事では、水彩色鉛筆の選び方とおすすめの人気商品をご紹介! 大人だけでなく、子供向けの商品もピックアップしました。イラスト、絵画、大人の塗り絵など、気軽に水彩画を楽しめる水彩色鉛筆。初心者でもわかりやすい選び方を解説! プロも愛用するステッドラー、ファーバーカステルなど人気メーカーから、安...
「色鉛筆セット」で塗り絵をもっと楽しく!
子供が絵を描くのはもちろん、大人の塗り絵で人気の「色鉛筆セット」。トンボや三菱、ファーバーカステルなどが有名ですよね。カラーも12色、36色といった一般的なセットから160色といった多色セットまで。最近ではプレゼントとしても人気です。そこで、イラストレーター/絵本作家のおさだ かずなさんに色鉛...
子どもが集中できる塗り絵を選ぶ
塗り絵を知育目的だけでなく、家で集中して遊べるものとして取り入れたい人も多いのでは。
子どもが飽きずに、長く夢中になれる塗り絵を選ぶポイントをまとめました。
テーマやキャラクターは子どもに選ばせよう
塗り絵を親が選んで与えてしまうと、子どもは思うように塗れなかったり、ほかにやりたいテーマがあったりなどで反発してしまうことがあります。思い切って子どもに好みの塗り絵を選ばせてみましょう。
実際に店舗へ足を運ばなくても、通販サイトで子どもの好きなキャラクターやテーマの塗り絵を選べます。使う画材も、子どもの好みによって選ばせるのもよいでしょう。
塗る以外のしかけがあると長持ちする
塗り絵をただ塗るだけの繰り返しでは、子どもが飽きてしまうことがあります。できるだけひとつの塗り絵で長く遊んでほしい場合には、塗り絵以外のしかけや機能があるかどうかもチェックしてみましょう。
塗り絵以外のページで切り取ってクラフトが楽しめるものもあれば、塗り絵自体がクラフトになるものもあります。また、冊子以外にも塗り絵を引き出せる形状のもの、アプリと連動しているものもあります。しかけにも注目してみましょう。
塗り絵を楽しんでもらうには 保育士がアドバイス
色識を高めるためや運筆運動に塗り絵を活用したい方は、手の動きに目が追いつき直線や円が書けるようになる2~3歳ごろまでは、カラーの絵に色を付け足すような塗り絵がいいです。
それからだんだんと枠のなかに色を「塗る」ことがわかってくるので、最初は1ページの絵をすぐに塗り終えるものを選びましょう。達成感が得られることで難しいものにもチャレンジするようになり、集中力も身につくでしょう。
子供塗り絵おすすめ12選 水塗り絵やしかけつきも!
選び方を踏まえて、保育士の武田優希さんと編集部で、子どもにおすすめの塗り絵を12商品を選びました。子どもが楽しめる塗り絵選びにぜひ参考にしてください。
KUMON『さいしょの ぬってみよう』は、クレヨンをトントンして描く点描からはじまるので、はじめて塗り絵をする子どもでも楽しめる内容です。
お絵描きが大好きな3歳以上の子どもには、学研『どんどんぬるほん』。枠にとらわれない自由な発想をうながす内容がたくさん盛り込まれています。
リーバン『すいぞくかんのなかまたち』は、色鉛筆でこまかいとこまで塗ったり配色を考えたりしたい子どもにぴったりの塗り絵です。

塗り絵から基礎の運筆を学べる
年齢や発達、個人の進捗状況に応じた学習ができる、公文式ドリルシリーズの塗り絵です。こちらは2歳ごろからはじめられるため、クレヨンでの殴り書きで塗り絵を楽しみつつ、運筆の基礎を学べるのが特徴です。
ページの上部にアドバイスが書かれているため、親子でコミュニケーションを取りながら塗り絵ができます。運筆の学習を楽しみながら取り入れたいときに向いています。

たっぷりページで発展遊びも楽しめる
学研の「ぬるほん」シリーズのなかでも、200ページのボリュームが特徴の塗り絵です。従来のものよりも倍以上のページ数が用意されているため、文字どおりどんどん塗り絵を楽しみたい子どもにぴったりです。
塗り絵のほかにも、点線をなぞる、指定されたものを描くなどいろいろな遊び方ができます。塗る、描く以外にも紙を切って貼る、など発展した遊び方もできます。

お魚や海の生き物ものが好きな子に
水族館の魚や動物たちを塗り絵で楽しめる塗り絵ブックです。子どもたちに親しみのある魚や動物はもちろん、珍しい魚や動物も登場するため、想像力をかきたてながら好きな色に塗って楽しめます。
塗り絵のほか、すごろくや探し遊びなどいろいろな遊び方ができます。マーカーや色鉛筆、クレヨンと子どもの使いやすい画材を使って遊べます。
世界のひとつだけの絵本を作ろう
エリック・カール作の絵本、『はらぺこあおむし』がそのまま塗り絵になりました。原作ではあざやかな色彩も魅力のひとつです。原作どおりに塗るのはもちろん、子どもの独創性に合わせて自由に色塗りを楽しめます。
表紙にはぬったひと、と名前の書くスペースもあり、オリジナルの絵本作りも楽しめます。絵本のなかには昼夜、曜日、数字の概念を学べるほか、あおむしの食べた穴など楽しみも豊富にそろっています。
はじめての塗り絵向き
学研から発売されている塗り絵ブック「ぬるほん」の低年齢版としてリリースされた商品です。大きめの絵柄が用意されているため、クレヨンで塗りつぶすのが基本の3歳ごろから楽しめるようになっています。
はみだしても、ちょっとしか塗れなくても自分が気に入ればよし、がコンセプト。はじめての塗り絵として子どもがのびのび触れられるものを探しているときに向いています。
アンパンマンとなかまたちがたくさん
サンスター文具のセイカのぬりえシリーズは、展開しているキャラクターや作品、モチーフが豊富なのが特徴。こちらは、アンパンマンやばいきんまんなどおなじみのキャラクターがたくさん登場。オーソドックスな塗り絵が欲しい方にぴったりです。
B5サイズのためコンパクトで場所を取らず、持ち運びしやすいのも特徴。子どもの好きなものがきっと見つかります。
ダイナミックに塗れる大きめサイズ
蒸気機関車のキャラクターたちでおなじみのアニメ作品、『きかんしゃトーマス』の子ども向け塗り絵です。キャラクターの絵柄が大きく描かれているのに加えて、塗り絵本体のサイズが大きめなのが特徴。ダイナミックに塗り絵を楽しみたいときに向いています。
インパクトのある塗り絵のため、トーマスが好きな子どもや、乗りもの好きな子への贈りものの選択肢にも入るでしょう。
のりやはさみを使わず工作が楽しめる
オフィス家具や文房具を展開しているメーカー、コクヨが展開する絵本シリーズのひとつです。こちらはのりやはさみを使わなくても立体クラフトが楽しめるのが特徴。塗り絵として、組み立てた車両を好みのカラーリングで楽しめます。
消防車にクレーン車、トレーラーにホイールローダー、くるくるまわるミキサー車の5種類が作れます。同シリーズに、のりもの・どうぶつがあるため、好みでも選べます。
探し絵と塗り絵を同時に楽しめる
こちらは、塗り絵をしながら探し絵が楽しめるのが特徴です。こちらはフェアリーをテーマにしているため、かわいいもの好きな子にぴったり。かわいいフェアリーを探しながら、好みの色で塗ったり、指定のフェアリーを指定の色で塗ったりといった遊び方ができます。
ある特徴のあるフェアリーを探す探し絵パートのほか、似たようなお花がならんだページからある特徴のお花を探す、やりごたえのあるページも。長く使える塗り絵を探しているときにも向いています。
水だけで何度でも塗れる塗り絵
付属のペンに水を入れて、シートを塗ると色が出てくる不思議な塗り絵です。画材を用意する必要なく、水だけで塗り絵が楽しめます。また、インクやクレヨンなどで部屋を汚さないため、まだ画材の取り扱いをひとりでできない子どもでも、手軽に塗り絵遊びが楽しめます。
ブック型の塗り絵にペンホルダーが付属しているため、お出かけのときなどに持ち運んでも遊べます。シートの水が乾けば繰り返し遊べるのも魅力です。
ちょっぴり大人っぽいタッチが魅力
いろいろなアニメや漫画、ゲームなどの作品をあつかった塗り絵を展開している、ショウワノートの塗り絵です。人気のディズニー映画『アナと雪の女王』のキャラクターが、少し大人っぽいタッチで描かれています。
色鉛筆を使ってこまかいところを塗るだけでなく、ぼかす、色をまぜるなどいろいろな塗り方が楽しめます。小学生以降で発展的な塗り絵を探しているときにもぴったりです。
バッグ型でどこでも持ち運べる
バッグ型のパッケージに、塗り絵シートが入っている商品です。自宅だけでなく外出先での塗り絵遊びにも便利。シートは表面が塗り絵、裏面がお絵かきスペースになっているため、いろいろな楽しみ方ができます。
ポケットモンスターのほか、ぼんぼんりぼん、スプラトゥーン2、妖怪ウォッチ、シンカリオンなどのシリーズがそろっているため、子どもの好みや年齢に合わせても選べます。
子どもが喜ぶこと間違いなし!『鬼滅の刃』の塗り絵
話題の大人気アニメ『鬼滅の刃』の塗り絵です。作中のイラストをもとにした塗絵が36点収録されています。
また、9ページ目以降はミシン目が入っているので切り取れる仕様になっています。塗りやすく、塗った後に飾ったりもできるでしょう。
「子ども向け塗り絵」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 子ども向け塗り絵の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの子ども向け塗り絵の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
気軽にアプリでダウンロードしてみよう! 無料でも楽しめる
そろそろ塗り絵にチャレンジさせてみたいと思っても、楽しんでくれるか、1冊最後までちゃんと使ってくれるか不安な方も多いのではないでしょうか。
そんな時は、アプリで塗り絵をダウンロードしてコピー用紙に印刷してみるのもおすすめです!無料で利用できるものもあるので気軽にトライできます。
はじめは数枚印刷してみて、子どもが気に入ってくれたら絵本になっているタイプに移行してみましょう!
子どものペースや好みを探りながら、塗り絵を楽しんでみてくださいね。
子ども向けの塗り絵でおうち遊びを楽しもう
保育士の武田優希さん監修のもと、子ども向け塗り絵の選び方とおすすめ13商品を紹介しました。
子どもの塗り絵は、年齢や発達状況に合わせたものを選ぶのが重要です。また、ついつい親の立場としては子どもの塗り絵に対して口や手を出してしまいたくなりますが、子どもの独創性や遊び方を邪魔しないように見守るようにしましょう。
子どもが今使っている塗り絵にもの足りなさを感じたら、難度の高い塗り絵を選ぶ、ほかの画材を使わせる、しかけがあるものを選ぶのも有効です。親子ともに楽しめる、子どもがのびのびと遊べる塗り絵を選んであげましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
施設保育士として、被虐待児や発達障害児を含む0〜18歳の幅広い年齢の子どもと多く関わる。またその保護者へ、育児相談だけではない実践的な養育支援を含む生活基盤確立のためのあらゆる支援を行い、後に社会福祉士を取得。 全国転勤族で、帯同に伴う転職で企業主導型保育園や小規模保育園での勤務経験もあり。 保育士人材紹介会社のコラムを執筆担当中。 また転勤族の妻向けのブログを運営し、育児情報を中心に赴任地の様子を発信している。三児の母。