白砂糖を料理に使うとどんな効果がある?
砂糖の役割は甘みをつけるだけだと思っていませんか? じつは砂糖には甘みづけ以外に、さまざまな効果があります。さっそくみていきましょう。
カビ・腐敗を防いで保存性を高める
ひとつめの効果は、カビ・細菌の発生を防いで保存性を高めること。カビや腐敗の原因となる細菌は水分を好みます。しかし、砂糖には吸収した水分を離さない性質があるため、カビや細菌の増殖を抑えることになるのです。
食べものの重量の半分以上が砂糖の場合に、防腐効果がよりはっきりとあらわれます。これが羊羹のような砂糖たっぷりの食べものが長もちする理由です。
ゲル化作用によりジェル状にする
ふたつめの効果は、果物をゼリー化するチカラがあります。
ジャムのつるんとした食感は、砂糖の働きによって作られています。果物にはペクチンという成分が含まれていますが、砂糖がそのペクチンを網目のようにつないで水分を抱えこみます。そうして果物がジェル状に変化するのです。
ご飯の乾燥を防ぐ
砂糖にはご飯などデンプン食品の乾燥を防ぐ効果があります。炊きたてのご飯はやわらかく粘りがありますが、そのままにしておくと乾燥してかたくなってしまいますよね。
炊きたての状態に砂糖をまぜると、砂糖がデンプンの水分にくっつき、ご飯の水分を逃がしません。そのため、砂糖を入れたすし飯はいつまでたってもふんわりとした食感をたもつことが可能です。
お肉をやわらかくする
砂糖にはお肉をやわらかくする効果があります。お肉の繊維のあいだに入りこんだ砂糖が水分を引きよせ、肉のコラーゲンと水分を結びつけてくれます。
事前に肉に砂糖をもみこんでおくだけで、しっとりやわらかい肉のできあがり。すき焼きはもちろん、ビーフシチューやカレーのお肉にも砂糖を使うと、やわらかくなっていっそうおいしくなりますよ。
白砂糖の選び方 フードコーディネーターに聞いた
甘さだけではなくいろいろな効果を持っている白砂糖。料理するなら自宅に備えておきたい調味料ですよね。しかし、いざスーパーなどで買おうとしても、種類がたくさんあってなにを選べばいいかわからないということも。ここではどう白砂糖を選べばいいかご説明します。
使う用途にあわせて選ぶ
白砂糖を選ぶときには「なんのために、どう使うのか」という用途を考えておくと、選びやすいです。お料理に使う・お菓子作りが好き・スイーツ好きだけどダイエット中など、それぞれのシーンにあっている白砂糖があります。ぜひご自分の状況や目的にあった白砂糖を選んでみてください。
料理に使うなら「上白糖」
料理で白砂糖を使うなら上白糖がぴったりです。上白糖はしっとりとしたソフトな質感と、くせのないやさしい甘さが特徴です。すき焼き・煮ものといった和食や、しっとり焼き上げたいパウンドケーキ・パンケーキなど幅広く使えます。
用途を選ばない万能タイプの砂糖なので、どれにするか迷ったらまずは上白糖を選びましょう。
コーヒー・紅茶・お菓子づくりに使うなら「グラニュー糖」
白砂糖をコーヒー・紅茶・お菓子づくりで使うという場合には、グラニュー糖がおすすめです。グラニュー糖は、さらさらとしていて、くせのない純粋な甘みと溶けやすさが特徴。飲みものと相性がいいです。マカロンやメレンゲなどのサクッとした焼き菓子を作る材料にもぴったり。
海外では白砂糖といえばグラニュー糖であり、飲みものやお菓子だけでなく料理にも多用されています。ちなみにケーキなどの仕上げに使われる粉砂糖(粉糖)はグラニュー糖を細かく粉砕したもので、口の中でスッと溶ける特徴があります。
ダイエット中なら「カロリーゼロ」にする
「ダイエット中だけど甘いものが恋しい!」というときにはカロリーゼロ甘味料を使えば、我慢しなくて大丈夫ですよ。カロリーゼロの甘味料には、エリスリトールなどの「糖アルコール」、ステビアなどの「非糖質天然甘味料」、アスパルテームなどの「非糖質人工甘味料」の3種類があります。
カロリーゼロタイプの甘味成分は体内で吸収されない特徴があるため、カロリーとして体にたまることがなく血糖値も上がりません。お料理やお菓子作り、飲みものにも使えるので、ダイエットのうれしい味方です。
白砂糖「上白糖」のおすすめ10選 定番のカップ印の商品など
自宅に備えておきたいお砂糖の代表、上白糖のおすすめ10商品をご紹介します。老舗メーカーや製菓専門メーカーの商品、サイズも小さなものからご家庭用の大きなものまで幅広い商品がありますよ。自分にぴったりの白砂糖を見つけてみてください。
日本甜菜製糖『家庭用 ビート糖 上白糖』は、北海道産のてん菜(ビート)を100%使用しています。カブに似たてん菜を原料とする砂糖は、てん菜の根に蓄えられた糖分を抽出して作られます。精製された上白糖はサトウキビ原料の上白糖と同じように使用できます。

北海道産てん菜100%! 家庭料理に安心の甘みを
北海道特産のてん菜を原料とする安全・安心な国産の上白糖です。原料の産地が記載されている商品は多くありませんが、この商品は北海道産と明記。別名「砂糖大根」と呼ばれるてん菜(ビート)100%の原料糖を精製して作られています。
コクのある甘さが特徴であらゆる家庭料理にあうので便利です。味をしみこませる煮もののほか、しっとりと仕上げたい和菓子作りにもぴったりですよ。
※Amazonは1袋、楽天市場・Yahoo!ショッピングは10袋の価格です。
国内シェアトップのどんな料理にもあう定番品
この「スプーン印」は見たことがある人も多いのではないでしょうか。国内シェアトップのメーカー「三井製糖」の定番品です。スーパーなど実店舗でもよくあつかっているので、使用経験ありという人もたくさんいるでしょう。
特徴はしっとりソフトでどんな料理にもあわせやすいところです。くせがないので各種お料理やお菓子作りはもちろん、飲みものにも使えます。
※Amazonは10袋、楽天市場・Yahoo!ショッピングは1袋の価格です。
歴史あるメーカーの主力商品で家庭料理にぴったり
大きな「ばら印」が印象的な上白糖です。明治時代から100年以上歴史のあるメーカーの主力商品で、スーパーなど実店舗でも販売されています。このバラのマークを見たことのある人も多いのではないでしょうか。
やさしさのある味わいが家庭料理にぴったりな上白糖です。メーカー自体が「日本の食品企業として和食を支える」といっており、まさに和食や煮ものにおすすめです。
なににでもあう使い道を選ばない上白糖
「カップ印」のブランドで知られる上白糖です。だれもが知っている知名度のある商品で、パッケージに見覚えのある人も多いでしょう。まさに定番といえます。
どんな料理にもあわせやすく使い道を選ばない上白糖なので、調味料としてご家庭に備えておくのにおすすめです。お料理やお菓子作りはもちろん、早く溶けるので飲みものにもお使いいただけます。
※Amazon・Yahoo!ショッピングは1袋、楽天市場は10袋の価格です。
三井製糖『上白糖 J-400g(03040)』
白砂糖「グラニュー糖」のおすすめ5選 お菓子作りにおすすめ商品も
グラニュー糖のおすすめ5商品をご紹介します。オーソドックスなタイプのほか製菓用・ヨーグルト用など個性派のグラニュー糖まで、さまざまな種類があります。あなたの使い方にあった商品を選んでくださいね。
戸倉商事『微粒子グラニュ糖』は、お菓子作りに適しています。微粒子なので生地や素材によくなじむのが特徴。冷たい生クリームや卵白を泡立てるときもすぐに溶けて、きめこまかな美しい仕上がりになります。プロにもおすすめしたい商品です。

「カロリーゼロ甘味料」のおすすめ6選 ダイエット中のカロリーオフに
ここではカロリーゼロタイプのおすすめ6商品をご紹介します。ダイエット中の人や、家族の健康を考えてカロリーセーブした食事をおいしく作りたい人にもおすすめです。いろいろなタイプを用意しましたので、目的にぴったりの商品を選んでみてください。
LOHAStyle(ロハスタイル)『エリスリトール』は、糖質制限中の人にお試しいただきたい天然ゼロ甘味料。エリスリトールは発酵食品に含まれる天然由来の希少な糖分です。消化されずに体外に排出されるので、食べながらカロリーコントロールができます。

「白砂糖」のおすすめ商品の比較一覧表
白砂糖は体によくないって本当?
すでにご説明したように、白砂糖には「上白糖」と「グラニュー糖」があります。主原料はどちらもサトウキビやテンサイ(甜菜)。サトウキビやてんさいなどの絞り汁を精製し、結晶化して作る天然の甘味料が砂糖です。
白い砂糖は体によくないのでは? 三温糖のほうが体にいい、というようにいわれることもありますが、多少ミネラルやカルシウムなどの栄養素の量は違うものの、そこまで大きな差異はないようです。
それぞれの味わいや合う調理や使い方があるので、上白糖やグラニュー糖それぞれの特徴を生かして使ってくださいね。
カロリーゼロタイプは適度に上手に取り入れましょう 過度の摂取は避けて
白砂糖は用途に応じて選びましょう。上白糖はさまざまな料理に使えるオールマイティーな存在です。結晶が細かく、しっとりしたソフトな風味をもっています。グラニュー糖は上白糖より結晶が大きくサラサラ状で、クセのない淡泊な甘さが特徴です。飲み物やジャム、お菓子作りに適しています。
カロリーゼロは適度な使用であれば健康維持に効果的ですが、過度な摂取は健康に影響を及ぼすことも考えられます。上手に取り入れましょう。
三温糖などそのほかのおすすめの砂糖を紹介
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 砂糖の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの砂糖の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
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日本フードコーディネーター協会常任理事。 2000年よりフードコーディネーターとしての仕事をスタート。 商品開発、レシピ開発、スタイリング・撮影、食イベントの企画運営、講演会講師、料理教室講師など、食に関する業務に広く携わり、「食の楽しさと大切さ」を伝えています。 新しいもの、便利なものを取り入れながら、古き良きもの、伝統的な食文化も重んじるのが私のスタイル。 ここでは、豊かなフードライフスタイルの実現に役立つ提案を行っていきたいと思っています。