有塩バターの選び方 酒類・製法・産地など
スーパーでもよく見かける有塩バターですが、いざ購入するとなるとどのように選んでいいか悩んでしまいますよね。
使い方によって変わってきますが、産地、種類、価格帯など、選ぶときのポイントはいろいろあります。有塩バターの選び方に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
バターの種類で選ぶ
近年では製造方法も進化し、バターの種類もたくさんあります。調理に使うのであれば食材に色の影響を与えないものや容量が多いもの、トーストに使うのであれば塗りやすいものなど、シーンに合わせて使い分けることができます。
多くの種類や商品がありますので、あなたの利用シーンに合う有塩バターを探してみましょう!
さわやかな酸味を楽しめる「発酵バター」
さわやかな酸味に加え、コクや豊かな香りが「発酵バター」の特徴です。フランスをはじめヨーロッパではこの発酵バターが主流となっています。
発酵バターは、原料のクリームに乳酸菌を入れて半日以上発酵させます。この工程を経ることでコクと風味が深まるのです。
トーストに塗ってバターそのものの味を楽しむのもいいですが、料理に加えればコクを出すこともできます。発酵にもさまざまな種類があり、メーカーによっても風味が異なるので食べ比べてお好みの有塩バターを探すのもいいですね!
クセのない甘味が特徴の「非発酵バター」
味や風味にクセがなく、シーンを選ばず使えるのが「非発酵バター」の特徴です。
日本は乳製品自体の歴史は浅く、4世紀ごろ中国から入ってきたのが最初のバターだといわれています。日本で売っている主流のバターは非発酵バターとなります。
製法も忘れずにチェック
バター選びの際には製法も確認したいですね。バターの製法は生乳から遠心分離を利用します。
クリームに分離させた乳脂肪分を徹底した温度管理のもとでかき混ぜると、バターのもとができあがります。その後、形成のため練り上げることでようやくバターの完成です。
品質にこだわるならA.O.Pマークがついているもの
A.O.Pマークはかんたんにいうと、商品の品質を保証するもの。産地それぞれの特産品の保護が目的です。国を挙げて製品のクオリティを保証するEU共通の制度ですが、実は現在A.O.P認定を受けたバターは「イジニー」「シャラント・ポワトゥー」「ドゥー・セーヴル」「エシレ」「ブレス」などがあります。
生産地にこだわりたい人や安心・安全を気にかけているという人にとっては、A.O.Pマークは欠かせないチェックポイントですね!
ブランドの特徴で選ぶ
有塩バターの選び方としてブランドで選ぶ方法もおすすめです。
独自の製造方法や原産地へのこだわりなどブランドごとに特徴があります。それぞれ特徴は異なるのであなたの好みの有塩バターを見つけてみてください。
まろやかな口当たりの「エシレバター」
エシレバターの原料として使われている牛乳は、工場から半径30km以内にある酪農家の牛から搾ったものだけを使用しています。広い牧場でストレスなく育った牛から搾った牛乳は、24時間以内に工場に届けられ、新鮮な状態でバターへと加工されます。
エシレバターは、乳製品の産地として知られるフランスの中西部のエシレ村で作られていて、やわらかい口当たりと香りの高さが特徴。本格派バターを楽しみたい方におすすめです。
コク深い味わいの「カルピスバター」
カルピス独自の高い製造技術や徹底した品質管理を行なうことでできあがった、白い色が特徴のバターです。
限られた量しか生産されないことから「幻のバター」と称されています。深いコクでありながら、透き通るような口溶けなので、トーストなどバター本来の味を楽しめるものにおすすめの有塩バターです。
原材料がすべて北海道産の「よつ葉バター」
原材料すべてが北海道産であり、バターだけでも11種類あるのでシーンに合わせて使い分けができます。
食パンなどに塗りやすいようホイップされたバターや、はちみつバター風味のものもあり、バリエーションはとても豊富です。
毎日使うならコスパで選ぶ
バターは食卓や台所で使うシーンが多くあります。ふだんから口にするからこそ価格面は気になりますよね。
スーパーなどで見ても価格帯はさまざまです。しかし、近年は低価格でありながら高品質のバターもたくさんあります。発酵バターが主流のフランス産も手に入りやすいため、いろいろなバターと比較してみるといいでしょう。なお、毎日使うならコストコに大容量タイプがある場合もあるので、チェックしてみてください。
産地で選ぶ
産地はバターの風味に直結します。「国内産にこだわりたい!」「フランスの発酵バターが食べてみたい!」という方も多いはず。
産地に目を向けてバター選びをしてみるのもいいですね。産地ならではの香りや風味があるので、食べ比べてみるのも楽しみ方のひとつです。
素材や製法にこだわったものを選ぶ フードスタイリストがアドバイス
値段の差も大きいので、なににどの程度の頻度で使うかも、選ぶ基準になると思います。
パン作り、お菓子作りには、量も使うのである程度のコスパも必要ですが、バターそのものの味と風味を味わえるトースト、パン、料理の仕上げに使うには、少し贅沢に感じてもおいしいもの、素材や製法にこだわったものを選んでみてください。
有塩バターおすすめ11選 発酵バター、非発酵バター、食卓や調理に向いているものなど
有塩バターにもさまざまな種類がありますが、具体的な商品がなくてはどれを選んでいいか悩んでしまいますよね。
ここでは、発酵バターや非発酵バター、食卓に向いているもの、調理に使いやすいものなど、さまざまな有塩バターをご紹介していきます。
『よつ葉バター(加塩)』は、値段と質のバランスがよく、家庭で日々使うのにおすすめのバターです。
あと味が軽やかで、主張しすぎない味と香りは料理からトーストやパンに塗る、お菓子作りまであらゆるシーンに対応できます。

ミルク風味が特徴! 使いやすい容量です
清涼で澄んだ気候の北海道十勝で作られた有塩バターです。広大な土地で育った牛から搾った生乳だけを使って作られたバターは、ミルクの風味が強くコクのある味わいが特徴です。容量はご家庭用として使いやすい150gなのもうれしいですね。
「北海道のおいしさを、まっすぐ。」というコンセプトのもと、昔ながらの伝統的な製法でおいしさを届けています。
『エシレ バター 250g バスケット 有塩』は、贅沢なバターではありますが、お気に入りのおいしいパン、料理の仕上げに散らすなど、バターが主役になるようなときには選びたくなります。
フランスでは、牛が食べる牧草によって味が変わるともいわれているとか、季節によって味や風味にも変化があるとか。そこも含めて、味にも製法にも魅力を感じるバターです。

高品質の証であるA.O.P認定のバター!
フランスのエシレ村で生まれたバターです。A.O.P認定のバターなので安心・安全を求める人におすすめの一品です。
大西洋側の温暖な気候で育った牛は生乳に乳脂肪を多く含み、コクのあるバターを生み出します。鮮度も大切にしているため、できあがって出荷されたバターは冷凍されることなく、新鮮なまま冷蔵で日本へ送られています。
お菓子やパンなどにたくさん使える450g
国産生乳を使用していて独自の香りと風味を持っている有塩バターです。低価格で高品質とコスパのいい商品です。
また、大容量の450gなのでふだん使いはもちろんのこと、お菓子作りやパン作りに向いているバターとなっています。業務用ですが、ふだんからお菓子やパン作りをする人は家に常備していてもいいかもしれませんね。
九州では定番のバター! コクが引き立つ製法
通年の放牧でストレスなく育った乳牛の生乳でできたバターは、すっきりとしたコクがありながら芳醇な香りが特徴です。
九州では定番の「みどりバター」
は、昔ながらのコクが引き立つチャーン製法で作られています。時間と手間はかかりますが、その結果、バターコーヒーにも使える良質なバターができあがります。コクのある味わいの有塩バターは料理との相性も抜群です。
※Amazonは5個、楽天市場・Yahoo!シッピングは1個の価格です。
『高千穂発酵バター』は、あと味が軽やかで風味もよく、とてもおいしいバターです。こんがりトーストした食パンに、ふかしたジャガイモにと、バターのおいしさを味わえるシンプルな食べ方がおすすめです。
私は自分のお店のあんバターサンドイッチにも使ってみましたが、あんことの相性もばっちりです。

ヨーロッパで伝統のある製法を採用
九州産の生乳を使用しているのが特徴。厳選された数種類の乳酸菌を使用しています。深い味わいとさっぱりしたあと味を楽しめる発酵バターです。
近代的な工場で衛生面に力を入れるとともに、ヨーロッパで伝統のあるバッチ式メタルチャーン製法で、衛生面と古きよき製法のふたつを同時にかなえました。こだわりのあるバターをお探しの方はチェックしてみてくださいね。
お菓子作りなどで色を損ねない白いバター
乳酸菌飲料の「カルピス」で知られるカルピス社が作るバターです。カルピスを生産する際に生乳から乳脂肪を分離させてできる脂肪分を使っています。
抜群の伸展性が特徴。やさしく、芳醇な香りとお菓子の色を損ねない白でお菓子作りが趣味の方におすすめです。バターの味が主役となるお料理に使うのもいいでしょう。
※Amazonは5個、楽天市場・Yahoo!ショッピングは1個の価格です。
長く愛され、深いコクのミルキーなバター
九州を中心とする西日本で育った新鮮な乳牛の生乳を使った有塩バターです。塩はこだわりの徳島県産鳴門浜の焼塩を使用。深いコクと豊かな風味が特徴のミルキーなバターです。
1833年の創業以来、100年以上にわたり品質が評価されている「弘乳舎」のバターです。パンや料理に合う有塩バターなので、お菓子作りや料理好きの人におすすめです。
「有塩バター」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 有塩バターの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでの有塩バターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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利用シーンに適した有塩バターを
有塩バターのおすすめ11商品をご紹介しましたが、いかがでしたか? 発酵されているものや非発酵のものなど種類はさまざまでした。
本記事を参考にして、ぜひあなたのライフスタイルや利用シーンに合った有塩バターを選んでみてくださいね。
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