料理用ハケの選び方とは? 毛の材質、サイズ、お手入れのかんたんさなど
まずは料理用ハケの選び方をチェックしていきましょう。管理栄養士・渡辺愛理さんのアドバイスもご紹介していますので、自分の使い方にぴったりな料理用ハケを選ぶために参考にしてください。
毛の材質で選ぶ シリコン、化学繊維、天然毛など
料理用ハケにはおもに天然毛、化学繊維のほか、最近ではシリコン素材の商品も販売されています。それぞれの材質にはどのような特徴があるのか確認したうえで、使い勝手がよさそうなものを選びましょう。
扱いやすい「シリコン」
シリコン製のハケは、熱に強いため油を塗る作業などに使いやすいです。ほかの素材とは異なり、抜け毛がないのもシリコン製の特徴。食洗機で丸洗いできるのでお手入れのしやすさが魅力です。
卵液などのとろみのある液体に向いており、アク取りなどの用途にも便利に使える反面、ほかの素材よりも毛の本数が少なく保水しにくいため、サラサラとした液体だと使いにくさを感じる場合があります。
「化学繊維」は日々のケアがらくらく!
化学繊維のハケは、ポリエステルやアクリル、ナイロンなどの素材で作られており、天然毛と同じようにやわらかく弾力のある使い心地が特徴です。
天然毛のハケよりも早く毛が乾燥するのでお手入れがしやすいのがメリットですが、毛の抜けやすさは天然毛と変わりありません。使用中に毛が抜けてしまう場合もあるため注意しましょう。
「天然毛」はデリケートだが使いやすい
天然毛のハケは、ヤギや馬、豚などの動物の毛を使って作られています。やわらかく弾力性もあるので繊細な作業でも料理をキズつけずに使用できるのが特徴。とろみのある液体やさらさらとした液体など粘度に関わらず使いやすいメリットがあります。
ほかの素材よりもデリケートで毛が抜けやすい特徴があるため、お手入れの際には注意を払って慎重に扱うことが大切です。
使いやすいサイズを選ぶ 幅は4~5cmほどが主流、広い幅のものは便利
料理用のハケには、持ち手の長さや太さ、ハケの幅などさまざまなサイズの商品が販売されています。使いやすいハケを選ぶには、用途に合わせてハケの幅を選ぶようにしましょう。
ハケの幅は4~5cmほどが主流ですが、広い面積を塗る場合にはもう少し幅が広めのものがあると便利。反対に小さなフルーツにシロップを塗るなどこまかな作業をする場合には、もう少し幅が狭いハケを選ぶと使いやすいです。
かんたんに手入れができるかチェック ハケと持ち手が取り外せるタイプや境目がないデザインも
料理用のハケは直接食材に触れるものなので衛生的に使えるものであることが大切です。ハケと持ち手の境目などに汚れが溜まりやすいため、ハケと持ち手が取り外せるものを選ぶとお手入れがしやすく清潔にたもてます。
商品によっては持ち手とハケの境目がないデザインもあるので、お手入れがしやすいものかどうかで選ぶのもポイントです。
自分にあったサイズで握りやすいものを 管理栄養士からのアドバイス
温活料理研究家/管理栄養士
ハケにはいろいろなサイズがあり、大きさは使いやすさにあまり関係ないように思われがちですが、実はとても関係します。持ち手が握りやすいものを使ったりすることで、自分に合ったサイズで、調理をするときの疲労感を防ぐことができますよ。
料理用ハケのおすすめ11選 管理栄養士と編集部が選んだ
さまざまな素材や大きさ、デザインなどからおすすめの料理用ハケをご紹介します。使い勝手がよさそうな料理用ハケ選びの参考にしてください。記事後半にはAmazonや楽天の人気ランキングもありますのでチェックしてみてくださいね。
温活料理研究家/管理栄養士
私のおすすめはコレ
ユーロキッチン『シリコンブラシ』は、食洗機が使えるため、衛生面や使い勝手のよさを重視される方にはおすすめです。
エムテートリマツ『テリハケ山羊毛 30mm 』は、小ぶりのため小回りが利くうえに、さらっとした液体を塗るときにぴったり。
ル・クルーゼ『パストリー・ブラシ』は、耐熱温度が高く、見た目も華やかなため、おしゃれなキッチングッズをそろえたい方は候補に入れてください。



「料理用ハケ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 料理用ハケの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの料理用ハケの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
料理用ハケの使い方 上手な使い方のコツとお手入れ方法
料理用ハケをうまく使いこなすためのポイントや日々のお手入れの仕方をご紹介します。
水で濡らしてから使う
タレやソースなどの液体を塗るために使うなら、使用前に軽く水にくぐらせておくのがポイント。毛を濡らすことで液体が絡みやすくなり使用後の汚れ落ちもよくお手入れしやすくなります。
濡らす目安としては、ハケから水がしたたるほどではなく、軽く湿らせる程度にしましょう。ただし、液体ではなく粉を使用する場合には、水に濡らすのではなくしっかりと乾燥させた状態で使用します。
使い終わったらできるだけ早く乾燥させる
ハケにタレやソースが付着した状態で放置すると汚れが落ちにくくなるだけでなく、色やにおいが染みつきやすくなります。きれいな状態で長く使うためには、使用後はなるべく早く洗って乾燥させることが大切です。
洗った後はそのまま干すのではなく、乾いた布巾でハケをはさんで水分を吸い取らせたうえで、通気性のよい場所で陰干ししましょう。
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ハケは用途ごとに使い分けていきましょう
料理用のハケは、お菓子やパン、料理などをつくる際にあると重宝する調理アイテムです。お玉やフライ返しのように日常的に使用するアイテムではありませんが、ハケがあると照り焼きや焼き鳥、お好み焼きなど料理のレパートリーが広がるので便利に使えます。
特別高価なアイテムではないので、1本はそろえておいて損はありません。紹介した選び方やランキングを参考にしながら、これを機会に使い勝手がよい料理用ハケをぜひ探してみてください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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大学卒業後、病院・介護老人保険施設での勤務を経て、フリーランス管理栄養士となる。 自身が冷え性に長年悩んできた経験から、冷え性に悩む方への食事カウンセリングや料理教室講師をメインに、その他レシピ開発やコラム執筆、栄養士さん向けWebライター講座を行っている。