鏡餅とは 意味や由来は?
鏡餅は、古くから受け継がれてきたお正月の伝統の飾り物で新年の神様である「年神様(としがみさま)」のお供えと依り代です。元旦には、年神様が、一年の幸福をもたらすためにやってきて、鏡餅に依りつくとされています。新しい年の幸福や恵みをたくさん授けてもらい、鏡開きに魂の宿った鏡餅を食べると良いとされています。飾るタイミングは、12月28日までがベストです。
鏡餅の選び方 お餅のタイプ、数、付属品やデザインで
鏡餅の選び方には包装の有無や飾る場所、また飾り方や雰囲気など、複数のポイントがあります。それぞれのポイントを確認して、自分に合った商品を探してみましょう。
選び方のポイントについてご説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
お餅のタイプで選ぶ
お餅のタイプは大きく分けて「生」と「個包装」の2種類があり、どちらにもメリットとデメリットがあります。ご自分の好みや都合にあわせて選んでみてください。
お餅の味を重視したい方は「生タイプ」
昔ながらの「生タイプ」の鏡餅は、よりおいしいお餅を食べたいという人におすすめです。お餅屋さんや和菓子屋さんが本格的に作っていることが多く、つきたての鮮度がいいお餅を楽しめます。
ただし、生ものなのでどうしてもカビが生えやすいという短所があります。生の食べものをむき出しで飾ることになるので、衛生面で気になる方は注意しましょう。
長期間保存がきく「個包装タイプ」
「個包装タイプ」は、鏡餅の形をしたプラスチックなどの容器のなかに個包装の丸餅や切り餅が詰められています。ただし、見た目より量が少ないので、足りないことがないように詰められている丸餅や切り餅の数を確認しておくとよいでしょう。
プラスチック製などの容器なので、生タイプの鏡餅と比べるとどうしても趣に欠けますがそれぞれのお餅が真空パックで包装されているため賞味期限が長く、お正月の間に急いで食べる必要がないのが嬉しいポイントです。
飾る場所に合ったサイズを選ぶ
鏡餅をどこに飾りたいかで選ぶサイズも違ってきます。買う前にどこに飾るのかを決めておくとぴったりの商品を選びやすいです。
うっかり華やかな大きい鏡餅を買ってしまい「どこに置けばいいの」、と悩む状況にならないように気をつけてください。
メインの正月飾りとして使いたいなら「12cm以上」
和室の床の間やリビング、玄関などお客さまを迎える場所に置く場合は、直径12cm以上のものがおすすめです。
大きい鏡餅は華やかで迫力があり、広い空間に飾ってもしっかりと主役として存在感を放ちます。豪華でおめでたさがよりアップするので、お客さまを迎えるのにもぴったりです。
神棚や個人の部屋に飾るなら「10cm以下」
神棚にお供えしたり、自分の部屋に飾りたい場合は直径10cm以下の鏡餅がおすすめです。小ぶりな鏡餅ですが、存在感をきっちり示してくれます。
また、置きやすいサイズなのでキッチンや子ども部屋、飾り棚に置くのにもぴったりです。各部屋に1個ずつちょこんと飾るのもかわいらしく、お正月気分がアップします。
もち米の産地で選ぶ
お餅の味にこだわりたい人は、もち米の産地で商品を選ぶのもおすすめです。名産地だけでなく、全国各地でオリジナルのもち米が生産されています。それぞれ食感や味わいが異なるので、お気に入りの産地を探すのもたのしいですよ。
デザインで選ぶ
最近の鏡餅はデザインもいろいろな商品が作られています。伝統的で豪華なものからかわいらしいものまで幅広いです。キャラクターとコラボレーションした鏡餅もあります。
ご自宅のインテリアデザインやご自分の好みに合わせて鏡餅を選ぶのもおすすめですよ。
付属品で選ぶ
「鏡餅だけあってもどう飾ればいいのかわからない」と悩む方におすすめなのが、飾りつけの付属品がセットになった鏡餅です。ほかのものを買い足さなくてもいいので、うっかり三方や橙を買い忘れたということもなくなります。
鏡餅には欠かせない! 「橙(だいだい)」や「葉みかん」
鏡餅といえば、上に橙(だいだい)を乗せるのが一般的。ちいさい鏡餅には葉みかんを乗せることもあります。橙は熟しても落果しないことから、代々大きくなって落ちない縁起物として飾られています。
橙や葉みかんは急には手に入らないこともあるので、鏡餅とセットになっている個包装タイプを選べば安心です。プラスチック製の橙や葉みかんがついています。
雰囲気があらたまる「三方・屏風・敷き紙」
お正月にふさわしい飾り方で、あらたまった雰囲気を出したいという人も多いでしょう。そんな人におすすめなのが三方・屏風・敷き紙の3点が付属しているセット商品です。
三方を組み立てて敷き紙をその上に敷き、鏡餅をのせて屏風を後ろに立てるだけで、カンタンに華やかかつお正月らしいめでたい雰囲気が即座に作れます。組み立て作業もカンタンなので、ぶきっちょさんも安心です。
本格的な鏡餅なら生タイプ、手早く飾りたい方は個包装タイプがおすすめ フードコーディネーターがアドバイス
伝統的なお正月飾りのひとつ、鏡餅。格式を重んじる方や、お餅好きの方には生タイプがおすすめです。杵つきのお餅は引きが強く粘りがあり、おいしさも格別。真空パックや脱気パックだと日持ちし、鏡開きまで安心ですよ。
鏡餅型の容器に入った個包装タイプは、手早く飾りたい方や手軽に食べたい方に。丸餅と切り餅の2つの形があり、重さも1個20~50gと幅があるので表示で確認を。形は地域の風習や好みに合わせて選びましょう。
鏡餅おすすめ9選 無添加、国内産餅も
おすすめの鏡餅をご紹介いたします。専門店が作った本格的なつきたての生タイプから、個包装タイプの商品まで幅広いラインナップをそろえました。ぜひご自分の好みにあった鏡餅を探してみてください。
久保農園『鏡餅 3合』は、奈良の自然豊かな里山で採れたもち米を使用。本物の風合いと気品を感じる鏡餅です。脱気パックなので賞味期限は4週間(10~3月)。紅白もありますよ。
無添加の鏡餅だから安心して食べられる
杵つきで作られた無添加の鏡餅です。ひとつひとつ手作りで仕上げられているので、温かみがあります。余計なものが入っていないので安心しておいしく食べられるでしょう。
また、奈良県宇陀産のもち米を100%使用したお餅なので、焼き上げると香ばしく、よく伸びます。生タイプの上質な鏡餅をお探しの方におすすめです。
福餅・林餅店は家族で営む福井のお餅屋さん。『鏡餅・1升1重 パック』は、奥越前産もち米を杵と臼でついた純白の鏡餅です。真空包装で日持ちし、切りやすくて便利。2合~3升から選べます。
真空パックで長持ち! 無添加の生餅
お餅の専門店による生タイプの鏡餅です。その真っ白さが美しく、無添加なので体に気をつかう人も安心して食べられます。
生タイプのお餅では珍しい真空パックされている商品です。20日程度日持ちするので、お正月から小正月まで、ゆっくりと飾ることができます。専門店の本格的なお餅をたのしみたい人におすすめです。
付属品が一式そろっていて手軽に飾れる
個包装の切り餅入りの鏡餅です。橙や三方が付属しているので、組み立てるだけでカンタンに豪華な鏡餅を飾ることができます。大き目のサイズなので、玄関やリビングなど、広めの空間に飾っても存在感があります。お家にひとつ大き目の鏡餅を飾りたい方におすすめです。
なかには食べやすい切り餅が入っています。7個入りで食べきりやすい量なのもうれしいポイントです。
カンタンに飾りつけができるセット商品
丸餅10個入りの個包装タイプの鏡餅です。程よい量で、家族でもひとり暮らしでも食べやすいですね。お餅はしっかりコシのある仕上がりになっています。
三方など飾りつけアイテムがほぼ完成した状態でセットされており、箱から出して飾るだけでOK。富士結びの水引もついていてとても豪華。カンタンに飾れる、お正月前の忙しい時期にうれしいアイテムです。
簡単に食べれてラクに捨てられる
小さな丸餅が12個入った個包装タイプの鏡餅です。箱から取り出したらそのまま飾れるのが嬉しいポイント。また、酸素を吸収する特殊フィルムが使われており、美味しさを保ったまま長持ちします。
容器は小さくまとめられてラクに捨てられるので楽ちん。コンパクトな鏡餅を探してる方におすすめです。
もち米を1升も使った豪華な紅白鏡餅
飾ってあるだけで場が華やかになり、よりおめでたい気分になれる紅白の鏡餅です。珍しい昔ながらの杵とうすでついたお餅で、縁起もよく年末年始のギフトとしてもよろこばれるでしょう。
また、もち米を1升(1800g)も使っているので、大きさに迫力があります。下の段のお餅の直径は15cmとインパクトのある鏡餅です。
サトウ食品『サトウの鏡餅まる餅入り』
存在感抜群の特大サイズで国内産もち米の丸餅入り
特大サイズで個包装タイプの鏡餅です。大きな鏡餅型の容器のなかにはなんと丸餅が60個も入っており、飾っても容器を開けても迫力があります。お餅は国内産もち米100%使用でおいしく、スリットが入っているのできれいに焼けますよ。
大きさの迫力に加え、飾りつけもセットになっているのでいっそう豪華です。自宅はもちろんお店やオフィスに飾るのもすてきですね。
アイリスフーズ『キティ鏡餅』
キャラクターデザインと小さめサイズがかわいい
ハローキティがデザインされた、かわいらしい鏡餅です。台紙にはほかのサンリオキャラクターも描かれており、お正月を楽しく彩ってくれます。小さめサイズでどこでも飾りやすく、女の子のこども部屋に飾れば喜ばれるでしょう。
お餅は低温管理で保管・精米したお米を使用しているので、しっかりとした旨みともっちり感を楽しめます。
ひとつひとつ職人が手作りした5合サイズ
もち米5合分の重厚感あふれる鏡餅です。杵とうすでついたお餅を、熟練の職人がていねいにひとつひとつ丸めて作られた本格的な商品。できたてのまま急速冷凍しているので、風味が損なわれておらずおいしく食べられます。
お餅は製造直前に自家製米したもち米を使用しており、コシと粘りがあるのが特徴。お餅の味にこだわりたい人におすすめです。
「鏡餅」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング 鏡餅の売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの鏡餅の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
鏡餅の飾り方や飾る場所
基本的な鏡餅の飾り方と飾る場所をご紹介します!飾り方は、地方によって異なる場合もあるので、深く知りたい方は調べてみてくださいね。
まずは飾り方から説明します!
1.丸餅を2つ重ねて三方(さんぽう)と呼ばれる折敷に台がついた器にのせる。
2.四方紅(しほうべに)を敷く。
3.御幣や橙、譲り葉などで飾り付けたら完成。
次に、飾る場所ですが、実は明確に決まっているのではなく一般的には、床の間、玄関や仏壇、神棚とされています。または、お家の大切な場所に飾ると良いでしょう。
鏡餅はいつまで飾る? 地域で異なる
お正月が近づくと、鏡餅の準備に取り掛かる家庭も多くなってくるのではないでしょうか。ですが、いつからいつまで飾ることがよいとされているのか、正しくご存じでしょうか?
一般的に、正月飾りは、松の内(12月13日〜1月7日)が一般的だとされています。ただ、年末前の大掃除をしてから年神様をお迎えすることが理想とされていることも、併せて覚えておくと良いかもしれません。
一方で、関東とは異なり、関西の方では松の内(12月13日〜1月15日)が少し長めになっています。また、鏡開きが一般的には1月11日に対して、関西では1月20日とされています。
このように地域によって時差があることは、昔からの地域独特の習慣が要因になります。
鏡開きの際のルール 刃物はご法度
歳神様にお供えしていた鏡餅も松の内が終わると、役割を終えて鏡開きとなります。割って食べることで再び神様を送るということになります。
鏡開きは、基本的には1月11日の松の内(1月1日~1月7日)が明けてからされます。ただし、関西など1月15日までが松の内とされている地域では、15日、20日に行う場合が多いです。
また、鏡餅を分けるときに刃物は使わないようにしましょう。『切る』は切腹を意味することから縁起が良くないとされているからです。
鏡餅に関連する記事をご紹介
一緒にお正月を迎える人数と保存期間で選びましょう
鏡餅のおすすめ11商品を紹介しました。
鏡餅は、食べる人数や保存期間を考えて、生タイプか個包装タイプか選びましょう。また、個包装タイプはお餅の数や重さを確認してから購入しましょう。
本記事でご紹介した選び方を参考に、あなた好みの鏡餅を探してみてくださいね。
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日本フードコーディネーター協会常任理事。 2000年よりフードコーディネーターとしての仕事をスタート。 商品開発、レシピ開発、スタイリング・撮影、食イベントの企画運営、講演会講師、料理教室講師など、食に関する業務に広く携わり、「食の楽しさと大切さ」を伝えています。 新しいもの、便利なものを取り入れながら、古き良きもの、伝統的な食文化も重んじるのが私のスタイル。 ここでは、豊かなフードライフスタイルの実現に役立つ提案を行っていきたいと思っています。