アロエクリームの効果とは 毛穴やニキビ肌にはいいの?
食用としても親しみのある「アロエ」は、昔から怪我や火傷の治療として、化粧品や薬としても使われてきました。
アロエクリームの成分でもある「アロエベラ液汁」が、紫外線による皮膚の過剰な細胞死(アポトーシス)を防ぎ、日焼けによる肌のダメージから守る効果があることが研究によりわかりました。
また、化粧品などに使われる葉肉の部分には、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどの栄養が豊富に詰まっています。保湿作用によってみずみずしい潤いを与えながら、肌を引き締め、毛穴を目立たなくするのでパックとして使うのもおすすめです。また、日焼けしたお肌のケアや、ニキビ肌を清潔に保ちたいときにもおすすめです。敏感肌の方からの支持も高いようです。
クリームはこってりとしていますが、もう少しさっぱりとしたテクスチャーが好みなら、アロエジェルがおすすめです。
アロエクリームの選び方
アロエクリームには質感や配合成分のほか、さまざまな要素があります。好みや肌悩みに合わせて、自分にぴったりのアイテムを選べるよう、おすすめの選び方をチェックしてみましょう。
アロエの配合率で選ぶ
できるだけアロエが高配合のアイテムを選ぶといいでしょう。
アロエが多く配合されているアイテムには、「90%配合」などの表示があります。また、日本の法律では、基本的にすべての配合成分を成分表に表示することが義務づけられており、多く配合されている成分ほど成分表の上の方に表示されています。
ただし「アロエが高配合なら良い」というわけではありません。デイリースキンケアとして取り入れるなら、グリセリンやセラミド、ヒアルロン酸Naなど、ほかの保湿成分が含まれているバランスのいいアイテムを選ぶのがおすすめです。
アロエ以外の美容成分も確認する
肌悩みがあるときは、アロエ以外の配合成分にも注目してみましょう。乾燥肌の方は「ヒアルロン酸Na」「セラミド」「グリセリン」や「シアバター」「ホホバオイル」などオイル系の保湿成分。
ニキビなどの肌荒れを抑えたい方は「アラントイン」「グリチルリチン酸2K」「ステアリン酸グリチルレチニル」の成分に注目してみましょう。
日焼けケアが目的の方は、アロエが高配合でみずみずしい使用感なだけでなく、スースーする「メントール」が配合されているものもおすすめです。
有効成分配合の医薬部外品を選ぶ
アロエクリームの中には、“薬用”と呼ばれる「医薬部外品」と「化粧品」の2種類があります。「医薬部外品」とは、厚労省が効果を認めている“有効成分”が配合されたスキンケア用品で「防止・衛生」を目的に作られています。
対して「化粧品」は、医薬部外品と比較すると効能効果が緩和で、「清潔にする」「健やかに保つ」など、あくまで肌を綺麗に“保つ”ことを目的としているアイテムです。
「紫外線によるシミ・そばかすを防ぎたい」「ニキビ予防に使いたい」など、肌悩みに応じた有効成分が配合されているアイテムを選ぶのがおすすめです。
それぞれのアイテムはこのページでもご紹介するほか、アイテムのパッケージなどを見て「〇〇有効成分配合」などの表示を確認してみてください。デイリーケアなら、化粧品を選ぶのがおすすめです。
クリームの質感(テクスチャー)で選ぶ
アロエクリームには主に「乳液タイプ」と「ジェル状クリーム」の2種類に分けられます。質感が異なるため、好みのタイプを選びましょう。
手荒れやガサガサケアなら「乳液クリームタイプ」がおすすめ
手荒れやひじやひざ、かかとのがさがさケアとして保湿目的で使うなら、乳液タイプのクリームがおすすめ。好みに合わせて、こっくり重いタイプから軽めのしっとりしたタイプまで、テクスチャーをみて選んでみましょう。
日焼け後のスキンケアやボディケアには「ジェル状クリームタイプ」を
紫外線を浴びた後のスキンケアや夏のボディケアが目的なら、さっぱりしたジェル状クリームが気持ち良くておすすめです。夏なら、冷蔵庫で保管するとよりヒヤッと気持ちいいクリームになります。ジェル状なので少量でも伸びが良いためコスパも抜群です。
敏感肌の方は無添加タイプを
敏感肌や肌が荒れやすい“ゆらぎ肌”の時期は、添加物が肌状態を悪化させる原因になることもあります。そのため、刺激の強い成分が配合されていないアイテムを選ぶのがおすすめ。
敏感肌さんやゆらぎ肌さんに避けて欲しいのは、香料や着色料、界面活性剤、アルコールなど。「エタノール」「メチルパラべン」「TEA」「パラフィン」は、特に避けたい成分です。パッケージ裏などに書かれている成分表をチェックしてみましょう。
日焼け後のケアや夏にさっぱり使いたい方は、オイルフリーのアイテムを選ぶとさっぱりめの使用感を楽しむことができます。
使ったことがある人の口コミも参考にしよう!
実際に使ったことがある人の口コミを参考にしてみるのもポイントです。
口コミを見ると、アロエクリームに関するさまざまな情報を知ることができます。とくに使い心地は大切ですね。Amazonや楽天、ヤフーには実際に購入した人の口コミも掲載していますのでぜひ参考にしてくださいね!
アロエクリームのおすすめ8選 美容ライターと編集部が選んだ
ここからは、増村ゆかりさんと編集部で選んだ、おすすめアロエクリームをご紹介していきます。おすすめの肌タイプや肌悩み、商品の使用感や配合成分もご紹介するので、気になるアイテムを見つけて見てくださいね。

肌荒れ防止と保湿力を求める方におすすめしたいのが、アロインス(ALOINS)『オーデクリームS』ひどい乾燥肌でも、夜に塗れば朝の洗顔後までしっとりが続きます。
ロングセラー薬用クリーム
緑色のクリームが特徴的な、季節を問わず1年中使えるみずみずしい薬用クリームです。慢性的な肌荒れに悩む方に愛用され続けているロングセラーアイテムです。ハンドクリームのように乾燥が気になった時に使うほか、スキンケアの最後に乳液として使うことができます。
日焼けした後のケアに使うのもおすすめ。公式サイトでは、肌荒れが酷い時のケア方法として、クリームをマッサージしながら塗り、10〜20分ほど放置するパックとしての使用方法が推奨されています。小さな35gのタイプは、持ち運びに便利。
このほか、ジェル状にしてはこってり重めのテクスチャー、アロインス(ALOINS)『ナチュラルイン パーフェクトゲル』や、敏感肌さんに優しく高保湿なクリーム、アロジン『マルチパーパスクリーム』などもおすすめです。
日焼け後の火照った肌を冷やしたいときに
肌がスースーする「メントール」配合で、火照った肌に清涼感を与えてくれるジェル状のクリームです。アルコールフリーで、保湿成分も「アロエベラ液汁」以外配合されていないため、保湿効果はほとんどありません。
レジャーなどで「とにかく火照った体を落ち着かせて日焼けを予防したい」という方におすすめ。ベタつきもなく、さらさらした使用感です。
お手軽さが魅力! 潤いを閉じ込めるクリーム
スキンケアの一番最後に使う、こってりしたクリームです。値段が優しく、量販店などで手に入りやすいお手軽さが魅力。コスパやお手軽さ重視の方や、スキンケアの最後に使う乳液タイプのアロエクリームを探している方もおすすめです。
「アロエエキス」のほか「スクワラン」「ホホバオイル」などの保湿成分を配合。肌荒れを防ぎながら保湿してくれます。

敏感肌さんにもおすすめのアロエ&ワセリン配合
こちらは、敏感肌さんに優しく高保湿なクリーム。ワセリン配合なので、潤いを“チャージする”というよりは、潤いに“フタをする”のに向いているアイテムです。
特に乾燥する季節や、乾燥で肌がごわついたりするときは、化粧水で潤いを入れてから使うと保湿力アップ。酸化を防いでくれるトコフェロール(ビタミンE)は配合されていますが防腐剤不使用のため、できるだけ早めに使い切るのがおすすめです。
アロエ成分のほか、ビタミンEやビタミンC誘導体、コエンザイムQ10も配合しています。ニキビや年齢による肌の変化が気になってきた方にも。
保湿感あっさりめ、皮脂系のニキビが気になる方に
皮脂の分泌を抑えてくれる有効成分「β-グリチルレチン酸」が配合された薬用のアロエクリームです。脂性肌でニキビが気になる方におすすめのタイプ。程よい保湿感はあるものの、べたつかずさっぱりめの使用感です。大容量で優しい値段なのもポイント高い。
ニキビ肌にもおすすめの薬用アロエクリーム
リップクリームなどで知られる「近江兄弟社メンターム」の薬用アロエクリームです。肌を整えることで肌荒れやニキビを予防する「酢酸トコフェロール」と、皮脂の分泌を抑える「塩酸ピリドキシン」の2つの有効成分が配合されています。
アロエの効果と相まって、乾燥肌やゆらぎ肌にはもちろん、ニキビに悩む方にも使って欲しいアイテムです。
夏といえばこれ! アロエベラエキス92%配合
韓国のプチプラコスメブランド「ネイチャーリパブリック」のアロエクリームです。大容量でプチプラだから、ボディにも惜しみなくたっぷり使えます。みずみずしくさっぱりした使用感は、夏のボディケアにピッタリ。日焼け後のお手入れにもおすすめです。
フェイス&ボディクリームとしてはもちろん、ファンデと混ぜてツヤ肌を作ったり、スタイリング剤としてヘアに使ったり、リップパックや、コットンに染み込ませてフェイスパックとしてなど、さまざまな使用用途があるのも魅力。

日焼けによるメラニンを抑制する美白成分配合
ジェル状にしてはこってり重めのテクスチャーですが、肌に馴染むとしっとり気持ちいい使用感です。化粧水・美容液・乳液・クリーム・化粧下地の1品5役なので、スキンケアはこれ1つでOK! 時短重視の方にもおすすめです。
透明感のある肌を目指す「ブタプラセンタエキス-1」と、健やかな肌を保つ「アラントイン」の2つを配合。ニキビをこれ以上増やしたくない方はもちろん、紫外線によるダメージのケアをしたい方にも嬉しい配合成分です。さらに、オイル系も含め多くの保湿成分が配合されているので、油分が足りていない乾燥肌さんにも。
ただし、アルコール(表示名:エタノール)や少し刺激の強いパラベン(表示名:パラオキシ安息香酸プロピル)が配合されているので、肌が弱い敏感肌の方は避けたほうが良いかもしれません。
「アロエクリーム」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アロエクリームの売れ筋をチェック
Amazonでのアロエクリームの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アロエクリームの正しい使い方 美容ライターに聞いた!
アロエクリームを含め、すべての化粧品は使い方が重要です。どんなに優れたアイテムでも、使い方が正しくないと、効果を十分に実感することができません。アロエクリームを使う前に、使い方もしっかりチェックしておきましょう。
スキンケアの最後に使えば保湿アップ
肌が乾燥しがちな方は、アロエクリームを塗った後に一般的なボディクリームやボディオイルで肌にフタをして、水分の揮発を防いであげましょう。
顔に使用する場合も「クリームだからスキンケアの最後に使おう」とするのではなく、使用後に乳液や重めのクリームでフタをしてあげると保湿力がアップします。より保湿力を高めたい方は、アロエクリームの前に化粧水を塗り、アロエクリームを塗ったら乳液を塗ると◎
マッサージクリームとして使う
肌荒れやニキビを防ぎたいとき、大事なのが血流。みずみずしいアロエクリームを塗りながらマッサージをすれば、同時に巡りのケアもできます。マッサージをするときのクリームは、滑りがよく乾きが遅いクリームを使うと良いでしょう。
オイル系の成分が多く配合されているアイテムは、滑りがよく使いやすくておすすめです。できるだけ肌への摩擦を少なくするために、マッサージをするときはたっぷりクリームを使うようにしましょう。
アロエクリームを使うときの注意点
アロエに含まれる「アロイン」という成分は、肌が敏感な時期には刺激になることもあります。「肌が敏感な月経中にクリームを使ったらひどく荒れた」といった声も。
アロエの中でも「キダチアロエ」が使用されている場合には、「アロイン」が含まれている可能性があります。パッケージの成分表を見て「キダチアロエ」の表示があったら、肌が敏感な方は使用を避けるのがベター。気になる方は、パッチテストをしてから使用しましょう。
アロエクリームに関するQ&A
アロエクリームの本物と偽物の見分け方は?

本物と偽物の違いはパッケージにあることが多いようです。本物にあるマークがなかったり、逆に本物にあるはずのないマークが入っていたりするようです。
ネットで偽物を見分けるのはなかなか難しいかもしれません。その時は、信頼できるサイトの口コミ評価をチェックしましょう。
アロエクリームでムダ毛が薄くなるのは本当ですか?

アロエクリームでムダ毛が薄くなることはありません。しかし、アロエベラの効果で肌が引き締まり、結果的に毛穴が目立たなくなり、ムダ毛が薄くなったように見える人がいるようです。
アロエクリームでニキビは良くなるの?

アロエクリームには、ニキビを改善するためのアクネ菌ケア成分は含まれていません。なのでニキビが治ることはありません。しかし、ニキビケアには保湿が大切といわれています。アロエクリームは油分が含まれているため油分の入っていないアロエジェルで保湿し鎮静させることは可能です。
美白ケアにおすすめの商品や口コミをチェック
アロエクリームで美肌を目指しましょう
美容ライター増村ゆかりさんへの取材をもとに、アロエクリームの選び方や使用方法、おすすめのアイテムについてご紹介しました。
美肌を目指すためには、まずは自分の肌悩みや肌質をよく知ることが大切です。肌の現状を知り、目指したい肌状態を明確にすれば、自ずと自分にぴったりのアイテムがわかるはず。
アロエクリームは日焼け後のケアはニキビケアに重宝されるアイテムですが、効果はそれだけではありません。今回の記事を参考に、お気に入りのアイテムを見つけてみてくださいね。
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