両面テープの選び方 剥がれない最強テープから貼ってはがせる両面テープまで
まずは、両面テープの選び方をチェックしていきましょう。ポイントは下記のとおり。
【1】用途に合わせてタイプを選ぶ
【2】貼りつける面に合わせて厚さを選ぶ
【3】両面テープの素材をチェック
【4】重いものを貼り付けるときは耐荷重もチェック
【5】きれいにはがせる両面テープもチェック!
それぞれ解説しているので参考にしてみてくださいね。
【1】用途に合わせてタイプを選ぶ
両面テープは、商品により厚みや素材などさまざまです。用途に合わせて選びましょう。
紙やポスター用など、軽いものには「一般用」
よく目にするオーソドックスな両面テープには「一般用」と書かれているものがあります。ここでいう「一般用」とは、紙や発泡スチロールなどを指し、軽い素材を貼り合わせるのにじゅうぶんな接着力があるものになります。
価格も手ごろで、紙同士を貼り合わせたり、発泡スチロールを使って立体的な模型をつくったりする際にも気軽に使えます。
重いものや凹凸面には「多用途」タイプ
「一般用」よりも、しっかりした接着力を求めるのであれば、「多用途用」と記載されているものを選びましょう。一般用より強力で、テープ自体も厚みがあります。
「多用途用」は、木材・金属・プラスティックを接着するのに向いており、ある程度の負荷にも耐える力があります。そのため、振動する場所や、垂直面・凹凸のある面への接着にも適しています。表札など、壁に貼り付けたいものにおすすめです。
金属や耐熱など特殊な用途には「専用」タイプ
「専用タイプ」は、使用する場所に特化した両面テープです。精密機器の内部で使用できる極薄タイプのものや、コンロなど高熱の環境でも使用可能な耐熱タイプなどがあります。
また湿気の多い場所や水まわりで使用できる防水タイプも。ほかに、自動車の車内外にドライブレコーダー(ドラレコ)などのパーツを貼り付ける「車用」、セルフネイルに便利な「ネイルチップ用」、「スマホ修理用」や「ラジコン用」など、さまざまな種類があります。使用する環境に応じた接着力を発揮できるものかどうか、選ぶ際にしっかりとチェックしておきましょう。
【2】貼りつける面に合わせて厚さを選ぶ
両面テープには薄手のもの、厚手のものがあり、使用する場所によっても、選ぶべき厚さが異なってきます。使用場面と厚みについてポイントをおさえましょう。
平面なら「薄手タイプ」
平面や凹凸のないなめらかな場所に使用するのであれば、紙や不織布でできた薄手タイプの両面テープを選びましょう。貼りつけたものが、ガラスや壁などの平面から不自然に浮き上がって見えるのを防ぎます。
また、工作のこまかい部分で使用しても、薄手のテープであれば、仕上がりの外観に影響を与えることが少ないでしょう。
凹凸面など不安定な場所には「厚手タイプ」
コンクリートやタイルなど凸凹した面や、外壁などハードな環境下に貼りつけるのであれば、厚手タイプのものを選びましょう。接着面がスポンジのようになっているので、柔軟に隙間を埋めて、しっかりと貼りつけられます。
粘着力も一般用よりも強力なため、金属や木材もしっかりと貼りつき、振動がある場所でもはがれにくくなります。
【3】両面テープの素材をチェック
よく見かける両面テープは、紙や不織布のものが多いかもしれませんが、それ以外の素材を使用したものもあります。どのような素材で、どんな特徴があるか知っておくとよいでしょう。
定番で値段も安い「紙・不織布」
一般用の両面テープは、紙や不織布をつかったものが多くみられます。これらの素材は、薄手でかんたんに切ることができるのが特徴。
紙同士を貼り合わせたり、発泡スチロールを使って簡易の模型を作ったりするのに向いています。また張り紙やPOPなど、短期間で定期的に貼りかえるものに使用してもいいでしょう。なかには再利用で何度も貼りなおすことができるものもあります。
厚手で粘着力も強い「布」
布タイプの両面テープは、紙や不織布のものよりも、接着力が強いのが特徴です。手では切れないほどの耐久性もあり、木材やプラスティックなど少し重量のあるものにも使えます。
厚みもあるので、タイルやコンクリートの場所でも、隙間を埋めるようにしっかりと貼りつけることで、貼ったものがはがれにくくなるメリットがあります。室内で利用する家具の補修などにも使えますよ。
屋外や振動にも強く高強度な「ゴム系・アクリル系」
屋外や振動が起こる車内などで両面テープをつかうのであれば、ゴムやアクリルを使用した両面テープを選びましょう。テープ自体に弾力と耐久性、防水力があり、天候や気温に左右されがちな外壁やドアの隙間の補修、車内での機材設置などに活躍します。
クッション性があり、厚みもあるため、はさみでカットする際にも力がいるほどですが、屋内外でがっちりと固定したい場所に使うのに向いています。
【4】重いものを貼り付けるときは耐荷重もチェック
重いものを壁などの垂直面に貼り付けるときには、耐荷重をチェックしましょう。耐荷重とは、モノの重さが何kgまで耐えられるかを示す数値です。たとえば、耐荷重1kgの両面テープに1kg以上のモノを貼り付けようとすると、剥がれるおそれがあります。貼り付けたいモノの重さに対応しているか、チェックしておきましょう。
【5】きれいにはがせる両面テープもチェック!
両面テープには、あとできれいにはがせるタイプもあります。跡が残らない両面テープと、繰り返し使える再剥離タイプがあり、跡が残らないタイプは賃貸などで壁紙やモノに汚れやキズをつけたくないときに便利。再剥離タイプは、POPなど何度も貼りかえるものに便利です。接着剤が壁やガラスに残らず、べたついたり見た目が悪くなったりすることがありません。
何度もはがして使える再剥離タイプは、コスパもいいですよ。
両面テープのおすすめ18選
ここからは、おすすめの両面テープを「一般用」「多用途タイプ」「専用タイプ」に分けてご紹介します。
▼一般用両面テープ
▼多用途両面テープ
▼専用両面テープ
各商品がすぐに見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼一般用両面テープ
まずは、使い勝手のいい「一般用」から見ていきましょう!
幅は10種類から選べる!
ポスターだけでなく、軽量であれば金属やプラスチックも貼れる両面テープです。(ポリプロピレン、ポリエチレンは除く)シンプルで粘着力が高いので、長く貼り付けたいものにぴったり。
幅は5mmから100mmまで、10種類展開されているのも魅力です。貼りたいものにあわせてちょうどよい幅の両面テープを見つけることができるでしょう。
手でちぎれて、外観に響かない
紙製の両面テープです。工作などで使ったことがある人も多いかもしれません。薄いので、紙を貼り合わせたり、模型を作ったりする際に、外から見ても不自然な浮き上がりがでることはありません。
手でもかんたんにちぎれますが、ケースにギザギザの刃がついているので、はさみやカッターがなくてもすぐに切れるのもポイントです。
安心の日本ブランド製品! 防災士監修の両面テープ
SNSでも話題沸騰中! メディアにも取り上げられた実績のある、人気のテープです。木材、ガラス、大理石などさまざまな材質に使えます。
テレビの固定やカーペットの滑り止めなど、いろいろな用途に大活躍。汚れたら洗って乾かせば粘着力が復活します。
これ一つで家中どこでも大活躍!
5000万個以上も販売されている魔法の両面テープ! 家具の固定やズレ防止の地震対策などさまざまな用途で活躍します。
金属や木材、革、タイルなど多くの素材に貼れます。超強力なのに、貼ってはがすのも簡単! なにかと役立つこれひとつあれば、生活の幅が広がりますよ。
▼多用途両面テープ
ここからは、「多用途」の両面テープのおすすめ商品をご紹介します。
貼りやすいタブタイプ
一般的なロールタイプとは一線を画した「接着タブ」型の両面テープです。ポスターやPOPなどの四隅にタブを少し残して貼りつけます。はがす際はタブを引っ張るだけで、壁やガラスに接着剤を残さずにきれいにはがれます。
こちらは1kgの負荷にも対応する商品ですが、シリーズには最重2.4kgまで対応できるものもあるので、貼りたいものに合わせて選びましょう。
業務用も手がけるメーカーが作った両面テープ
「練る・混ぜる・貼り合わせる」の3本の柱のもと、業務用の製品も多く開発販売している古藤工業の両面テープです。紙を基材にしているテープながら、木材や金属の貼りつけにも使用可能。
POPの展示や、工作の仮止めなどに使えるほか、金属の小型プレートの貼りつけにも対応しており、家庭やショップのさまざまな場面でも活躍しそうです。
屋外用・屋内用どちらでも使える強力両面テープ
耐久性に優れており、屋外・屋内どちらでも使用可能です。見た目を崩さないクリアタイプで、平面だけでなく粗面にも貼れる優れもの。さまざまな素材にも使えるのでおすすめです。
保持力も抜群なので気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
ボンドで有名なコニシ販売の両面テープ
レンガ・木材・金属などさまざまな素材に使用可能なアクリル樹脂系を使用。コンクリートといったザラついている場所にも貼れるから便利です。
両面テープの厚さは0.85mmと薄手で目立ちにくい仕様。弾力性、振動吸収性にもすぐれています。使用温度範囲が−20~80度で、屋内屋外どちらでも使えますよ。
累計販売個数20万個以上の両面テープ
専門機関の耐久テストをクリアした、耐久力約1kgの協力なテープです。固定やずれ防止にも使えて防災対策としても能力を発揮します。
濡れてもドライヤーなどで乾かせば粘着力が復活。水洗いができるから何度でも洗って使えます。粘着力が高いのに、はがしやすくて跡も目立ちません。
▼専用両面テープ
ここからは、耐熱性のある両面テープや布用両面テープなど、「専用タイプ」のおすすめ商品をご紹介します。
テープのうえから釘やビスの使用も可能
こちらは、3M 強力両面テープシリーズのなかでも、コンクリートやベニヤ、ブロックなどの仮止めや貼りつけといった外壁面に特化したタイプです。
-20~60度までの気温に対応しているので、外壁の補修や表札などの貼りつけにも適しています。仮止めとして使用したあとの、釘打ちやビスの使用もできるので資材がずれることもなく、作業が効率的に進められますよ。
ハードな環境にも耐える強力タイプ
タイルやコンクリートなどの凸凹のある粗面にもしっかりと接着できる両面テープで、長期使用にも耐えることができます。
夏の暑さや、冬の寒さにも、品質が変化することがなく、風雨にさらされる屋外でも問題なく使用することができます。板金や建築資材の仮止め、サッシや防水シート、内装材の貼りつけなどに向いています。
目の粗い布地もしっかり貼りつけることが可能
デニムやフェルトといった布の貼りつけにも使える、強力タイプの両面テープ。本縫い前の仮止めにも使えるので、布がずれることもありません。
ケースにはカットに使える刃がついているので、必要なときにすぐ使えて便利です。本製品は4mの小巻タイプですが、15m巻の大容量もあり、使用頻度や必要量に合わせて選べます。
布に特化した両面テープ!
接着剤ながら柔軟性を実現した作業のしやすいテープ。基材と粘着剤のどちらもやわらかいので、布の目に追従してしっかり接着できます。
ポリエステルやナイロンといった布のほかにも、空き箱の装飾などあらゆるシーンで大活躍。子どもの工作にぴったりです。
屋外へのポスターやPOP掲示に対応
手でも切ることができる布製の基材に、ゴム系の接着剤を使用したタイプです。屋
外での使用にも耐えられる強力な接着剤を使用しているので、選挙用ポスターなど、屋根や風よけがない場所でもしっかりと貼りつけることができますよ。
ベニヤを含む木材やガラス、金属にも対応しており、貼る場所を選びません。また幅も15mmと25mmがあり、貼るものに合わせて選ぶことができます。
カーペットと床をしっかり固定する両面テープ
カーペット側には強い粘着剤! 床側には粘着力を調整して弱い粘着剤を使用。床を傷めずに使えます。手でカンタンに切れるから作業効率もアップ
テープの厚さが薄いので貼ったあとも段差が気になりません。ベニヤやPタイル、モルタルなどの素材に使えます。
家庭内でのけがを未然に防ぐ
カーペットや、玄関マットなどのずれを防ぎ、お年寄りや子どもも快適に過ごせるためのアイテムです。
0.25mmという薄さで敷物が不自然に盛り上がることもなく、つまずきの原因になることもありません。幅50mmと接着面が広くしっかりと床に貼りつけられる点もポイントです。
飾ったインテリアの落下や転倒を防止するために、額縁の裏などに貼っておくのもよいでしょう。外から見えないように貼れば、部屋のインテリアの調和を乱すこともありません。
高温になる車内でも使用可能
耐熱温度が-20~150度と幅広く、周囲の環境に合わせて温度が変化する車のなかでも使用できる両面テープです。ドライブレコーダーやカーアクセサリーの設置に向いています。しなやかなアクリルフォームを基材としているので、曲面にもしっかりと取りつけることができますよ。
自動車や多くの場所で使える両面テープ
エンブレムやオーナメントといった、自動車の内外装部品で活躍する両面テープ。柔軟で強いアクリルフォーム基材を使用しているから、曲面にもよくなじみます。
耐候性と耐油性にすぐれたテープで高い接着力を長時間キープ。使用温度の範囲は−30~150度と幅が広く低温・高温どちらでも安定した接着力を発揮します。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 両面テープの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での両面テープの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
両面テープの正しい貼り方! すぐはがれてしまうときは?
両面テープの正しい貼り方を簡単にご紹介します!
1. はじめに接着面を軽くきれいにします。
2. 両面テープの片側の保護シートを剥がし、接着面に貼りつけます。
3. 両面テープを貼り付けたら、その状態で2~3日放置します。
(※この時に反対側の保護シートは剥がさないようご注意ください。)
4. 放置している間も指でテープを押しましょう。
5. 2~3日後、もう片方の保護テープを剥がし、強く押し付けて終了です。
エキスパートからのアドバイス
両面テープは、それぞれ違う種類の物質を糊のように貼りつける役割をするたいへん便利なアイテムですね。使用する場所や用途に応じてさまざまな商品があり、それぞれの素材に特徴や利点がありますので、使用目的に応じて選ぶようにしましょう。
ほかのテープもチェック! 【関連記事】
使い道や貼りつけるものに合う両面テープを選ぼう 編集部からひとこと
フラワー装飾1級技能士の岡 明彦さんからのアドバイスをもとに、両面テープの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
仮止めや工作に使えるものから、風雨にさらされるドアの補修に使えるものまでさまざまな種類の両面テープがあります。ぜひ、使用環境に照らし合わせながら選んでみてくださいね。
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