アルミテープの選び方 住まいづくりナビゲーターに聞く

まずはアルミテープの選び方から見ていきましょう。ポイントは下記7点!
【1】タイプから選ぶ
【2】強度で選ぶならテープの厚さをチェック
【3】ツヤあり・ツヤなしで選ぶ
【4】はく離紙のあり・なしで選ぶ
【5】高温になる場所は耐熱温度をチェック
【6】手で切れるかチェック
【7】静電気防止アルミテープも便利!
用途に応じたタイプや強度をよくチェックすることが大切です。それぞれ解説しているので、ぜひアルミテープ選びの参考にしてくださいね。
【1】タイプから選ぶ
アルミテープは構造別に3種類に分けられます。タイプ別の特徴を紹介していきますので、アルミテープ選びの参考にしてくださいね。
1.スタンダードな「アルミテープ」
スタンダードタイプのアルミテープは、粘着剤をアルミ箔に塗布したもの。屋内外で使える耐候性を備えているので、長期間の貼りつけにも適しています。基本的に、テープを貼る場所も選びません。
また、アルミは熱伝導率にすぐれているので、保湿や保冷材のシールとしても使えます。ただし、商品によって耐熱温度が異なるので、購入前にチェックしておきましょう。
2.強度が高い「アルミガラスクロステープ」
アルミ箔にガラスクロスを貼り合わせ、接着剤を塗布したもの。ガラスクロスは不燃性なので、耐熱温度が高いことが特徴です。
なお、耐熱性にすぐれた構造に対応できるように、粘着剤の耐熱温度域も広くなっています。耐久性も高いため、アルミテープに強度を求めている方にもおすすめです。
3.重ね貼りできる「アルミクラフトテープ」
アルミテープに上質紙を貼り合わせたものがアルミクラフトテープです。接着力が強く、重ね貼りしやすいので手軽に作業できます。
また、手でかんたんに切れるのが大きなメリット。作業のスピードを重視したいときは、アルミクラフトテープを選ぶといいでしょう。
【2】強度で選ぶならテープの厚さをチェック
アルミテープは厚さに比例して強度が増していきます。テープそのものの強度がほしい方は、購入前にアルミテープの厚さをチェックしておきましょう。
引張強度(ひっぱりきょうど)が示されている商品なら、数値で強度を確認できます。強さで選ぶ場合はできるだけ数値が大きい商品を選んでください。
【3】ツヤあり・ツヤなしで選ぶ
アルミテープは光沢のあるタイプが一般的ですが、貼る場所によっては目立たせたくないこともありますよね。商品によってはツヤ消し仕様も発売されているので、光沢が気になる方はチェックしてみてください。
なお、本記事では、番外編でツヤ消しタイプのアルミテープも紹介しています。
【4】はく離紙のあり・なしで選ぶ
アルミテープのなかには、両面テープのような「はく離紙」がついている商品もあります。はく離紙ありなら接着面同士が貼りつきにくく、テープを短く切り貼りするときも使いやすいです。
一方、はく離紙なしタイプは、距離が長い場所に一気に貼りつけられるというメリットがあります。テープを貼る場所の長さに応じてはく離紙のあり・なしを選ぶといいでしょう。
【5】高温になる場所は耐熱温度をチェック
アルミテープは、商品によって耐熱温度が異なります。耐熱0~80℃程度までのものから、最高300℃まで耐えられる商品まで、温度域の幅は広めです。
使用できる温度範囲が記載されているアルミテープもあるので、高温になる場所で使う場合は購入前にチェックしておきましょう。
【6】手で切れるかチェック
アルミテープは手で切りにくいというイメージがあるかもしれませんが、なかには手でかんたんに切れるタイプもあります。アルミテープを使うたびにハサミを用意する必要がないので便利です。
ただし、手で切れるタイプのアルミテープは厚みが少ないことが多いので、強度が必要な場所での使用には適していません。
【7】静電気防止アルミテープも便利!
静電気などによる影響を防ぐ電導性にすぐれたアルミテープも発売されています。自動車のボディやガラスなどに貼りつけて帯電を防ぎ、快適な走行をサポートする「アルミテープチューニング」という使い方もあります。
本記事の番外編で導電性アルミテープもご紹介しています。静電気を防ぐアルミテープに興味がある方は、こちらもチェックしてみてください。
見た目がきれいで経年劣化に強い 住まいづくりナビゲーターより
アルミテープはかんたんにいうとシールタイプのアルミ箔です。厚みも粘着力もあるので、経年劣化に強く耐熱性にもすぐれています。空調ダクトや水まわりの工事に多用されていますが、キラキラテープとして装飾デザインにも活用されています。
また、近年では導電性を逆手にとって、車のチューンナップに静電気防止テープとして使用されるケースが多くなっています。
アルミテープのおすすめ商品
ここからは、アルミテープのおすすめ商品をご紹介します。
▼おすすめ4選【スタンダードタイプ】
▼おすすめ4選【アルミガラスクロステープ】
▼おすすめ4選【アルミクラフトテープ】
▼おすすめ6選【ツヤ消しタイプ&導電性アルミテープ】
各商品がすぐに見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ4選【スタンダードタイプ】
まずは、スタンダードな「アルミテープ」のおすすめ商品をご紹介します。
日東エルマテリアル『アルミテープ(LM-102)』は粘着力、耐熱性、防水性、外観とどれをとってもザ・アルミテープです。
場所や用途を選ばず使えます。粘着力が強いので貼り直しは効かないと思ったほうがよいでしょう。

お手ごろ価格の使いやすいタイプ
長さ10mのリーズナブルなアルミテープです。粘着力が強いアクリル系の粘着剤を使用しているので、はがれにくいアルミテープを探している方にはぴったり。こちらは「はく離紙あり」ですが、なしのタイプもあります。
光沢があるタイプなので配管の補修やシールド用、反射用として使えます。使用温度範囲は最高80℃と活用幅が広いのも特徴です。なお、切断にはカッターやハサミが必要になります。
長期耐久性と防水性の高さが特徴
アクリル系粘着剤を使ったアルミテープです。安定した粘着力で、ダクトの保護やさまざまな装飾、反射用として使えます。はがれにくくて防水性にすぐれたアルミテープを探している方にもおすすめです。
耐久性も高いので長期間貼っておきたいという方も、こちらの商品を選んでみてください。また、はく離紙つきなので接着面同士が張りつくのを防いでくれます。
手でかんたんに切れる高温対応仕様
0.2mmの厚みがありながら、手でかんたんに切れる使いやすいアルミテープです。引張強度が高いので、丈夫さも兼ね備えています。
使用温度範囲は最高120℃となっているため、高温になる場所の補修や保護用にも適しています。耐久性・耐熱性・使いやすさの3拍子そろった商品といえます。
アクリル粘着剤を使用した、厚手タイプのアルミテープです。熱伝導率や耐候性が高いため、屋内はもちろん屋外での使用にもおすすめ。使用可能温度は、‐50~150℃となっています。
電気メッキのマスキングや防水シールなど、多用途に活用できます。アルミテープチューンとして使用されているケースもあります。
▼おすすめ4選【アルミガラスクロステープ】 耐久性・強度が高い
続いて、アルミガラスクロステープのおすすめ商品をご紹介します。
T Co-Lab『アルミガラスクロステープ』は200℃程度まで使用できるというすぐれものです。
断熱用の資材としても使用できるので設備工事には欠かせません。20mあるのでコスパがよいです。

防火や保温目的の利用に最適
200℃程度の耐熱性を持つ、はく離紙つきアルミガラスクロステープです。強力な粘着性能も備えているので、プロ用のアルミガラスクロステープを探している方にはぴったり。
耐熱や防火、保温を必要とする補修や固定にも活躍してくれるでしょう。防音材の目地としても使えます。長さは20mあるので、アルミガラスクロステープを頻繁に利用する方にも向いています。
多目的に使える柔軟性にすぐれたタイプ
強度が高く、貼りやすいアルミガラスクロステープです。柔軟性にすぐれているので凹凸面になじみやすく、ジョイント部の保護やグラスウールの固定などにも使えます。
こちらは幅が50mmのタイプですが、幅38mmと幅75mmの商品も用意されているので、目的に合ったサイズを選択してみてください。
高級感のある光沢が決め手
強い粘着力で結束や固定などに使えるアルミガラスクロステープです。基材強度が高いので、耐久力はじゅうぶん。光沢があるテープの表面は、高級感も演出してくれます。
使用温度範囲は最高80℃と高いため、断熱材の目地シールとしても役立つでしょう。切断にはカッターやハサミが必要ですが、用途の幅広さと耐久性の強さは見逃せません。
幅広い温度に対応
引張りの強さと防湿性にすぐれているため、保温材などの目的で使用できるアルミガラスクロステープです。-20℃から130℃までという、幅広い温度に対応しています。寒冷地の保温目的から熱を発する空調のダクトシールなど、いろいろな用途で使用できます。
とくに低温状態での接着性にすぐれているため、寒い季節に使えるアルミテープを探しているときにも向いています。
▼おすすめ4選【アルミクラフトテープ】 重ね貼りできて使いやすい
続いて、アルミクラフトテープのおすすめ商品をご紹介します。
ニトムズ『アルミクラフトテープ』はクラフトテープにアルミ箔がついたものです。
手でもかんたんに切れますが、はく離紙もついているのでていねいにハサミを使うとよりきれいに仕上がります。

▼おすすめ6選【ツヤ消しタイプ&導電性アルミテープ】 アルミテープチューンにも!
ここからは番外編として、ツヤ消しタイプと導電性アルミテープを紹介します。
自動車のトヨタが出している『トヨタ純正テープ モールディング 4枚セット』はテープというよりシールです。
はじめから美しく仕上げられているのでデザイン性と施工性にこだわりを持つならおすすめです。

おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アルミテープの売れ筋をチェック
Amazonでのアルミテープの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アルミテープチューンとは? よく耳にする!
2016年にトヨタ自動車がアルミテープを車に貼ると性能がアップすると発表してから話題となった「アルミテープチューン」。アルミテープを車に貼ることで車体に発生している静電気を逃し、車本来の空力を発揮してもらい、車の走りを向上させるのが目的です。
走行中の車、空気それぞれに静電気が発生していて、どちらもプラス静電気となってしまっています。車と空気に発生しているプラス同士の静電気がお互いに反発してしまい、本来期待されているほどの走りができなくなってしまうのです。そこで考案されたのがアルミテープチューン方法だそうです。
アルミテープチューンによる除電を施すことで静電気による能力低下を防ぎ、相対的に自動車のポテンシャルを増加させることが可能になるというわけです。
アルミテープは上で紹介したようにamazonや楽天などのECサイトでも購入できますが、ダイソーなどの100均でも安価で購入することができるので、アルミテープチューンが気になる方は正しい方法を検索して試してみてくださいね。
アルミテープは目的に応じて使い分けよう
水まわりなどの補修や、車のアルミテープチューニングや静電気除去など、使い道の幅は広いアルミテープ。構造や特徴は商品によって違うので、耐熱温度や電導性を意識しながら用途に応じた商品を選ぶことが大切です。
紹介した選び方や商品を参考にして、使いやすいアルミテープを選んでみてくださいね。
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住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と現場代理人女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。 住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。 整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として800名余の資格者を認定。また資格試験対策として二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。 多趣味が高じて醗酵教室や手抜き家事教室を開催し好評を得ている。 子ども3人。A型・獅子座