クロスバイスの選び方
それでは、クロスバイスの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】高さ
【2】挟む口の広さ
【3】口の深さ
【4】精度
【5】移動幅
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】高さをチェック
クロスバイスは、X軸(左右)、Y軸(前後)を動かすことはできますが、バイス自体を上下に動かすことはできません。主軸操作レバーやテーブルの高さを変えることができるので、高さがたりず加工ができないということはめったにありませんが、実際にバイスを設置してみると高さが自分に合わずやりづらいということはありえます。
クロスバイスボール盤に設置し、実際に加工したいものを削ったり穴を開けたりできるかどうかをシミュレーションしておきましょう。
【2】挟む口の広さをチェック
クロスバイスを使ううえで重要なポイントのひとつが、バイスの口の開き幅です。口の開き幅ではさめるものの大きさが変わります。口の開き幅は小さいもので75mm、大きいものですと200mmまで開くものがあります。
一般的に開き幅が大きいものほど価格も高くなります。自分の加工したいものに見合った開き幅のものを選ぶことが重要です。
【3】口の深さをチェック
バイスの口の深さもまた重要で、口の深さではさめるものの厚みが変わります。口の深さは32〜53mmと幅広く、基本的に口の開き幅に比例して、大きくなるほど価格が高くなります。
なので、あまり厚みのないものを加工する場合は小さめのものを選ぶとコストがかからなくていいでしょう。
【4】精度をチェック
クロスバイスのなかには0.001mm単位などのこまかいメモリで、はさんだものを動かすことができるものもあります。しかし、高い精度で位置決めができたり、ボール盤の作動時にブレにくいものはかなり高額になります。
そこまで精度を求めていない、使ってみて自分で調整していくということであれば、精度を求めすぎない安価なものを購入したほうがいいです。
【5】移動幅をチェック
前後左右の移動幅が大きければ大きいほど、広範囲の加工が可能です。移動幅は一番小さいものでX軸もY軸も100mmほど、大きいものだと190mmほどで、こちらもバイスの開き幅やサイズに比例します。
バイスのサイズが大きいものはそれなりに高いので、広範囲の加工をしないのであればなるべく小さめのクロスバイスを選ぶといいでしょう。
エキスパートのアドバイス
クロスバイスはボール盤に取り付けて作業することもあり、その精度が重要となってきます。どれほどの精度が必要なのかをまず把握し、そこから価格と相談しながら選択するようにすれば良いでしょう。
クロスバイスのおすすめ商品
それでは、クロスバイスのおすすめ商品をご紹介いたします。
▼おすすめ3選|大型タイプ
▼おすすめ2選|中型タイプ
▼おすすめ5選|小型タイプ
▼おすすめ商品の比較一覧表
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ3選|大型タイプ
まずは、大型タイプのおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ、参考にしてくださいね。

ZIVIの『クロスバイス 200mm』はスライド軸の振り幅が大きく、大きな範囲での加工が可能。大きなものを加工する方におすすめな商品です。
ボール盤での使用を考えている場合は、大きさが対応可能かどうかをあらかじめ調べておきましょう。
とにかく大きいサイズを加工したい人へ
口の開き幅が200mmととにかく大きいものがはさめる大型のクロスバイスです。バイスの長さが192mmと長いのですが、重さも36kgとかなりの重量なため、大きなボール盤向きです。
スライド幅はX軸198mm、Y軸190mm。広範囲の加工が可能です。とにかく大きなものを広範囲で加工したいという人は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
125mm幅でスライド幅も大きいクロスバイス!
TRUSCOから発売されている、口の開き幅125mmの大きめのクロスバイスです。スライド幅がX軸173mm、Y軸180mmと、このクラスの大きさのバイスのなかでは大きいので広範囲の加工が可能です。
しっかりとしたつくりでガタつきも少ないのですが、重量が12.7kgとそれなりに重いので、重さのあるものを加工する場合は注意しましょう。広範囲の加工ができて、ガタつきのないものを探している人向きです。
大きめサイズでコスパよし! 日曜大工に!
口の開き幅125mmとやや大きいタイプながら、抜群のコストパフォーマンスで販売されています。ガタが出やすいためクロスバイスに精密さを求める人には向いていません。
ですが、日曜大工やDIYで使うから多少のガタつきは気にならないという人や、ガタつきが気になったとしても自らの工夫や技術で抑えてみたいという人に適しています。
▼おすすめ2選|中型タイプ
続いては、中型タイプのおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ、参考にしてくださいね。
中型ながらコストパフォーマンスよし!
比較的リーズナブルに購入できる、口の開き幅が90mmの中型クロスバイス。中型でありながら重量は9.5kgと比較的軽量でコンパクトなつくりです。ハンドルダイヤル式なので、正確な位置決めをすることが可能。
クロスバイスをつけたいけれど、小型タイプはもの足りないという人や、中型のバイスがほしいけれどなるべくお金をかけたくない! という人に適しています。
日曜大工向け! とても安価なクロスバイス
クロスバイスのなかではかなり安価で売られている一品。口の開き幅も75mm、重量4.5kgと軽量で、慣れていない人でも扱いやすいです。スライド幅はX軸が75〜85mm、Y軸は95〜105mmと少し範囲は狭いので、小さなものの加工に適しています。
なるべくコストを抑えて日曜大工やDIYを楽しみたいという人向けのクロスバイスです。
▼おすすめ5選|小型タイプ
最後は、小型タイプのおすすめ商品をご紹介いたします。ぜひ、参考にしてくださいね。

TRUSCOの『クロスバイス 75mm(CR-75N)』はコンパクトで軽量なクロスバイス、はじめて使用する方でも扱いやすい商品と言えます。DIY初心者、まずはじめに買うのであればこちらをオススメいたします。
コンパクトサイズで使い勝手のいいクロスバイス
口の開き幅が68mmのコンパクトサイズのクロスバイス。コンパクトサイズでありながら、スライド幅もX軸149mm、Y軸110mmと横長の範囲の加工が可能です。
比較的軽量で扱いやすいため、小さめの対象物の加工をしたい人や、はじめてボール盤にクロスバイスを取りつけて作業をしようとしているDIY初心者向きの一品です。

ESCOの『クロススライドバイス 80mm(EA525DK-11)』は精度を重視して加工が可能なクロスバイスです。0.1mmの精度で加工可能です。
0.1mm単位でハンドル操作ができるクロスバイス
ハンドルダイヤルに0.1mm単位のメモリがついていて、X軸もY軸も0.1mmずつスライド移動をすることができるクロスバイスです。小さな単位でスライド移動が可能ですので、正確な位置づけが可能です。精密さを重視している分、販売価格もやや高め。
小さなサイズの対象物で、精密な加工をしたい人や、ほかのクロスバイスを使ったけれど精密さに欠けていて満足できないという人に適しています。
より精密な作業をしたい人へ!
ハンドルダイヤルのメモリが0.001mm単位で動かすことができるクロスバイス。口の開き幅は76mmとコンパクトなバイスではありますが、バイスを支える土台部分がかなりしっかりしており、ボール盤の振動でズレやガタつきを防ぎます。
ボール盤上で、かなり正確な位置づけや加工をしたいという人向けの一品です。
国内メーカーでコスパのいいクロスバイス!
口の開き幅が70mmと小型のクロスバイスのなかでも、8千円台と安価で販売されているクロスバイス。スライド幅がX軸90mm、Y軸120mと縦長の範囲内での加工が可能です。
加工できる範囲が縦長のほうが都合がいい人や、小型サイズで少しでも安価なクロスバイスを探しているという人向けのクロスバイスです。
お試しの一台に! 小型クロスバイス
バイスの口の開き幅88mmと小型なクロスバイスです。ダイヤルハンドルつきで正確な位置決めをすることができますが、ガタがでやすいため自分でこまめにメンテナンスをするのが苦にならない人に向いています。
最初から改造目的で、とにかく安いクロスバイスがほしい! という人はぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
▼おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る クロスバイスの売れ筋をチェック
Amazonでのクロスバイスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】そのほかの関連アイテムもチェック
まとめ
今回はクロスバイスのおすすめ商品をご紹介しました。クロスバイスには、さまざまな種類があります。種類や用途など、ポイントを絞ってチェックすることで見つけやすくなりますよ。
ご紹介した内容を参考にして、あなたにぴったりのクロスバイスを選んでみてくださいね。
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