お手玉の選び方
それでは、お手玉の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。
【1】大きさ・重さが揃っているものを選ぶ
【2】内容物で選ぶ(じゅずだま、小豆、プラスチックなど)
【3】縫製がしっかりしているかを見て選ぶ
【4】手に持ったときの感触や肌触りで選ぶ
【5】形や色合いが美しいこと
【6】お手玉を海外へのお土産として選ぶ
上記の6つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】大きさ・重さが揃っているものを選ぶ
お手玉を手に持ったときの大きさや重さは、遊びやすさと遊び続けたくなる気持ちを引き出す重要なポイントになります。普通に遊ぶのであれば、片手にのせて握りこめる大きさがよいでしょう。軽すぎれば心もとなく、重すぎると操作性が悪くなります。目安はひとつ40グラムほどです。
複数ある場合には、どれもだいたい同じ大きさ・重さが揃っていることが大切です。手に持って遊ぶおもちゃなので、ちょっとした違いが気になってしまいます。ほかのものと違う個性的なお手玉が混じっていたら、そのひとつに愛着が芽生えて楽しめることもあるかもしれませんが、できるだけ揃っているものを選ぶのが基本です。
【2】内容物で選ぶ(じゅずだま、小豆、プラスチックなど)
かつて、お手玉の中に入れるものには天然素材が使われてきました。「じゅずだま」という言葉を聞いたことがありますか? 水辺や道路際によく生えているイネ科の植物です。その実は小さくかたい玉のようになっていて、これをお手玉の中に入れるものとして使っていた地域があります。今では貴重な素材です。
ほかにお手玉の中身としては、小豆(あずき)を使うことが多いようです。かつては「食べるものに困ったときに役立つから」という意味もあって使われていました。食べられるということを除いても、小豆のお手玉が手の平に落ちたときの音と手触りはなんとも心地よいものです。
最近では、保存・保管の面から、湿気や虫に強いプラスチックのペレットなどを使うケースが多くなっています。赤ちゃんがなめたり、複数の人数で遊んだりして、洗ったり拭いたりすることが多い場合には、プラスチック系素材が便利です。
【3】縫製がしっかりしているかを見て選ぶ
お手玉は、放り投げたり、手のひらでころころと転がしたりと、結構激しい扱いをします。遊んでいる最中に中身が出てきてしまったということのないよう、しっかり縫製されていることが大切です。
とはいえ、たくさん遊んでいるうちには、ほつれることもあるでしょう。安心安全に遊ぶために、ときどきはお手玉の状態をチェックして、糸や布が弱っているようなら早めにメンテナンスをするとよいでしょう。
【4】手に持ったときの感触や肌触りで選ぶ
お手玉は、手のひらはもちろんのこと、遊ぶときに手の甲、頬、頭など、肌に触れます。そのため、肌触りの良い布で作られているものをおすすめします。
たとえば、表面に「しぼ」と呼ばれる凹凸がある「ちりめん」のものや「木綿」のものは、使いこむほどに、肌馴染みがよくなります。
片手にたくさん持ったり、積み重ねて遊んだりもできるので、ツルツルした布よりも柔らかい感触の布で作られているお手玉のほうが、遊びが長続きします。
【5】形や色合いが美しいこと
ていねいに作られたお手玉は、形が整っていて遊びやすいものです。また、きれいな色合いは目と心を惹きつけます。子どもが遊びに使う場合は、お手玉本来の遊び方のほかに、「おままごと」や「ごっこあそび」の道具になるなど、年齢に応じて遊びのバリエーションが増えていきます。
「きれいなもの」は長く遊ばれる大事な要素のひとつです。美しいと感じるもの、きれいと思えるものを選ぶとよいと思います。
【6】お手玉を海外へのお土産として選ぶ
お手玉は、老若男女、誰でもどこでも楽しく遊べます。お手玉と似た遊びは世界各地にあるため、海外の方にとっては、日本らしさがありつつ、親しみを感じてもらいやすい品でもあります。小さく、壊れにくいことからも、お手玉は海外へのお土産にふさわしいでしょう。
▼日本の伝統を感じてほしいならちりめんや伝統柄を
日本らしさを感じられるお土産として選ぶなら、日本らしい素材・柄のものがいいでしょう。ちりめんなどの和素材が使われているもの、干支デザインのものなどを選んでみてください。
▼キャラクターものは話題づくりに
日本発、世界で人気のアニメキャラクターをデザインしたお手玉は、日本のカルチャーに興味がある相手にぴったりです。また、デザインはあえて日本のものではなく、世界で知られるキャラクターを選んで話題にしつつ、お手玉の形や遊び方で日本を伝えるのもいいですね。
お手玉は誰とでも遊べます おもちゃコンサルタントからのアドバイス
お手玉というと、2つ、3つを両手でくるくると投げて取る、ひとり遊びのイメージが強いのではないでしょうか。でも、お手玉が1つあれば、受け取ったり手渡したりする遊び、頭に乗せてバランスをとりながら歩く遊び、お手玉をのせた頭を前に倒して落とす遊びなど、コミュニケーション力を伸ばす遊びができます。
手のひらに落として、しゃんしゃんとリズムを取る音楽遊びも可能です。シンプルなおもちゃは、たくさんの遊びを引き出す力を持っています。数を少しずつ増やしていくと、積み木のように積み上げたり、棒倒しのようにしたり、さまざまな遊びにも使えます。
誰とでも一緒に遊べるおもちゃである、お手玉。まずは手にとって、じっくり触れることから始めてみましょう。
お手玉のおすすめ7選 おもちゃコンサルタントに聞く
お手玉を選びたい人に向けて、おもちゃコンサルタントの加藤理香さんにおすすめのお手玉を5つ選んでもらいました。あわせて、編集部がおすすめするお手玉も紹介します。

愛着が増すキャラクターお手玉
人気のあるキャラクターでなくても、顔があると、子どもたちは一気におもちゃと仲良しになれます。動物のお手玉と和柄ちりめんのお手玉がセットになって袋に入っているので、お片付けをするところまで遊びながらできるでしょう。
ちりめんの布は手にやさしく、キャラクターの耳や鼻などは刺しゅうされているため取れる心配は少ないので、小さいお子さんにも安全です。

子どもでも使いやすいお手玉
4枚の布を縫い合わせた形を「座布団型」といい、とてもよく手にフィットします。このお手玉は、色合い、重さについてもていねいにデザインされています。
触れたときの心地よさ、遊びやすさという点で、小さいお子さんからお年寄りまで年齢・シチュエーションを選びません。
また、中に入っているのがプラスチックペレットなので管理も難しくありません。初めて出会うお手玉として、とてもバランスがとれています。

小豆の質感が心地良いお手玉
中に小豆を入れている、木綿布・俵の形のお手玉です。小豆を包む布にゆとりがあるので、扱いやすいですが、少し解いて小豆を足してみる、あるいは縫い縮めて小さなお手玉にするなどのカスタマイズが簡単にできます。
遊ぶ人にぴったりのサイズにすると、遊びの世界が広がりやすくなります。楽しく長く使えるお手玉になっていくでしょう。

VIVAS『お手玉 ハッキーサックフットバッグ』
グアテマラの色鮮やかなお手玉
色鮮やかな木綿糸で編まれたグアテマラ産のお手玉です。フットバッグとは本来は蹴ったりリフティングしたりして遊ぶためのもので、日本のお手玉よりサイズは少し大きいけれど、重さは同じくらい。
少しきつめに編まれているため、ゆったりと転がして遊ぶことができます。もちろん、お手玉と同じように遊ぶことも可能です。ゴムのように伸びるスクイージーほどではありませんが、ギュウッと握ると少し手に馴染む形になります。
はっきりとした色合いなので、赤ちゃんや小さいお子さんが目で追いやすいお手玉です。
大人気はらぺこあおむしのお手玉セット
世界中の子どもたちに人気の絵本「はらぺこあおむし」シリーズのお手玉です。りんご、なし、すももなど絵本に出てくる果物が1つのお手玉につき1種類ずつデザインされています。
手触りのよいちりめんを使用しており、大人もつい手に取りたくなるアート性の高いデザインです。カビが生えにくい素材を中に詰め、しっかりとした縫製で仕上げています。
収納用の巾着がセットになっているので、小さな子どもも楽しみながら片付けられ、持ち運びやすい点もポイントが高いです。
アイメディア『コロコロ十二支おてだま』
十二支で飾ってもうれしいお手玉
十二支をイメージしたキャラクターが1つずつのお手玉にデザインされています。お手玉として遊ぶほかに、お正月に並べて飾ってもすてきです。
干支の話に親しんだり、干支の種類を覚えたりするのにも役立ちます。持ち運びに便利な巾着がセットになっています。対象年齢3歳以上。
あずきの感触が柔らかいお手玉
伝統的な正絹絞りの着物地を使い、中に小豆を入れて作られたお手玉です。心地よい手触りが特徴で、重さは32gと軽め。俵型なので手になじみやすく、初めて使う人や子どもにも向いています。
紬の巾着袋がセットになっており、おしゃれなパッケージなので贈りものとしても使える商品です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング お手玉の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのお手玉の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
お手玉は手触りや音がよいものを選ぼう
お手玉はシンプルなおもちゃだからこそ、遊び方を無限に広げることができ、工夫する心や集中力を引き出してくれます。また、多くの人に馴染みがあり、贈って喜ばれる品でもあります。
形、サイズ、素材などは多様ですが、難しく考えて選ばなくても大丈夫。子どものために選ぶなら、目を引きそうなきれいな色合いのものや、肌触りがよく飽きがこないものなど、お手玉で遊ぶ人のことを考えて選べば、きっとぴったりのものが見つかるはずです。
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あそびとおもちゃ、ヨガを通して、をこころとからだを伸びやかに育むお手伝いをしています。 おもちゃコンサルタントとして、音あそびおはなしあそびのパフォーマーとして、全国各地に出向いて活動しています。おもちゃだけでなく、わらべうたあそびや手作りおもちゃなど、さまざまなあそびのコンテンツを展開中。 ヨガインストラクターとして、健やかなからだづくりや、親と子のふれあい、抱っことおんぶ、からだ遊びなどの講座も開催。 赤ちゃんから高齢者までを対象にして、「たのしい」「ここち良い」「だいすき」をテーマに活動しています。 おもちゃコンサルタントマスター、ベビーヨガインストラクター、マタニティヨガインストラクター、骨盤調整ヨガインストラクター、日本産精油アドバイザー、木育インストラクター、アクティビティインストラクター、プロジェクトワイルドエデュケーター、ネイチャーゲームリーダー、ぎふ木育指導員