スキー・スノーボード用ワックスの選び方
それでは、スキー・スノーボード用ワックスの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の2つ。
【1】種類(ホット、簡易ワックス)
【2】雪質や雪温にあわせる
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい商品を見つけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】ホットか簡易ワックスか、種類で選ぶ
スキー・スノボ用ワックスはおもに「簡易ワックス」と「ホットワックス」に分けられます。
簡易ワックスは塗るのがかんたんで滑る直前に仕上げられるものが一般的。一方でホットワックスはアイロンを使ってじっくりと手間をかけて塗布します。両者には効果にも大きな違いがあるため、事前におさえておきましょう。
▼レジャーにおすすめなのは「簡易ワックス」
思い立ってスキーに行くような「レジャー」で楽しむなら、簡易ワックスがおすすめです。簡易ワックスはかんたんに塗布できますが、効果はあまり長続きしません。そのため、スキー場でのレンタル板にさっと塗布することができ、短い間でも高い滑走性を得られます。
塗布の方法もさまざまで、簡易ワックスはエアーゾルタイプやスティックタイプといった、とにかく手軽に塗布できるものが多いので使用シーンで選んでもよいでしょう。
また、ワックス塗布前に滑走面をきれいにするクリーナーやブラシがセットになっているものもあります。ワックスの効果は同じですから、まずはこれでワックスの使い心地を感じてみるのもよいでしょう。
▼上級者向けの「ホットワックス」
毎年何回もスキーを楽しむ上級者は、スキー板やスノーボードにもこだわりがありシーズン前からきちんとメンテナンスすることでしょう。そんな上級者には「ホットワックス」がおすすめです。
ホットワックスの塗布は一般に多くの手間や時間がかかります。ただ、それだけ得られる効果は高く長続きするので、スキー板やボードをきちんと維持・保管するためには欠かせません。
【2】雪質や雪温にあったものを選ぶ
スキー・スノボ用ワックスを選ぶときは、「よく使うか、どのように使うか」を考えることも大切。スキースノボ板をよく使うならその回数に耐えられるようしっかり滑走面を守らなくてはなりませんし、レンタル板を使うときもできるだけ滑りやすいようかんたんにかけられるワックスが必要です。
具体的にチェックすべき項目は次の3つです。
1)対応する雪質:ドライ〜ウェット・パウダーなど
2)対応する雪温:雪の温度
3)使用方法:アイロンを使う、スポンジで塗って拭きとるなど
雪質や雪温ごとに適したワックスを選ぶことが重要ですが、最近はどんな雪にも対応できるオールラウンドタイプを使う方も増えています。
使用頻度や滑るシーンに合わせて選びましょう プロスノーボードコーチのアドバイス
スキーやスノーボードを最適な状態で使うのに必要なワックス。使用頻度や滑る地域、滑走日数により簡易ワックスを選ぶのか、ホットワックスを選ぶのかを決めることが重要です。
簡易ワックスの場合は、携帯性や手軽さで選ぶのがひとつの基準。ホットワックスなら雪温にこだわるか、オールラウンドなどの汎用性で選ぶかです。それぞれのシーンに合わせて選びましょう。
スキー・スノーボード用おすすめ4選|簡易ワックス レジャー向けで手軽に塗布できる!
ワンシーズンに何度もスキーに行かない、思いついたら行くといった方には、手軽でかんたんに塗れる「簡易ワックス」が便利です。
ここからは、プロのスノーボードコーチ・出口 超さんと編集部で選ぶ、おすすめの簡易ワックス5選を紹介します!

私も愛用している一品。高性能なのに価格も控えめ。持ち運びにも便利なコンパクト形状なのでおすすめです。
サーモアクティブシステムで手軽に快適な滑り心地
ペースト状なので、トレーニングの合間や、レジャーとしてのスキースノボ板にも手軽にワクシングできます。
このシリーズが持つほかにはない特徴が、ワックス自体が雪の状況や雪温を判断し、硬度を変化させる「サーモアクティブシステム」。これにより使う状況に応じてワックスを変える必要がなく、楽しむための手間が非常に少なくなります。
かんたんで便利に使えるエアゾールタイプ
このワックスは、滑る直前にも手軽に使えるエアゾールタイプです。さらにうれしいのが、ワクシングだけでなく滑走面に汚れがあるとき、塗ってすぐ拭き取ればキレイにしてくれるリムーバー効果があること。
シーズン中も、これが1本あればワクシングとクリーニングどちらにも使えて、初心者から上級者まで便利に使えます。
手軽に使える缶タイプのアイテム! 持続性も充分
スポンジで塗りつけるタイプの簡易缶ワックスです。手を汚す使えるのがメリット。リムーバーなどで滑走面をキレイにしたあと全体に塗り広げ、ナイロンブラシなどで擦るというかんたんなステップで塗ることができます。
フッ素配合であらゆる雪質に対応。ガリウムも配合しているため、パラフィンのみのワックスより5倍以上持続力がある点も魅力です。
より早くかんたんに塗れて滑走面も保護
ワクシングで「より早くかんたんに塗る」ことを追求したワックスです。ペースト状で誰でもかんたんに塗ることが可能。フッ素配合で汚れにも強く、手軽にメンテナンス、保管の準備をするならぴったりでしょう。
手軽ながら、爽快な滑走性と滑走面の保護効果を兼ね備えており、オフシーズンでは保管時のさび防止効果も。
しっかり保管したいけれど、手間はかけたくないという方におすすめのワックスです。
スキー・スノーボード用おすすめ3選|ホットワックス 効果が高く長続き!
続いて、ワンシーズンに何度も滑りたい方や、上級者におすすめしたいホットワックスを紹介します!
やや高価ですが、これひとつですべての雪質に対応できるならお買い得。雪温に応じてワックスを変えるのが面倒だという人におすすめのワックスです。
全天候・全雪質対応で初心者にも安心
全天候・全雪温に対応しているので、使い分けの面倒がなく使いやすいワックスです。使ったあとはしっかり収納できるケースに入っているので、ワクシング初心者でも比較的かんたんに使えます。
浸透性が高い点もとても優秀。フッ素無添加で、生分解されるため安心・安全に使いたい方にもおすすめです。
ワックスというよりは滑走面をコーティングします。毎回ワックスをするのが面倒だという人にはとくにおすすめ。汚れに強いため、春雪での滑走に高い滑走性を持続してくれます。
ほとんどの雪質で高い滑走性・持続性を持つ
主素材にパラフィンではなくポリエチレンを使用。そのためわずらわしい重ね塗りが不要です。にもかかわらず、滑走性は高く、使っても5〜7日程度は持つので毎日塗る手間もかかりません。
さらにポリエチレンは雪温の変化に強く、汚れに強いため室内ゲレンデや春の雪など幅広い雪温にしっかり対応! 高い滑走性を維持しながら長く楽しむことができます。
ミクシング不要のお手軽ホットワックス
VOLAが日本の雪質・雪温などの最新平均的ゲレンデデータをもとに独自にブレンドしたワックスです。
ホットワックスによくあるミキシングをしなくても単体で充分なパフォーマンスをえられるので、メンテナンスの手間がかけられない方におすすめです。
また、ワックス量も200gと多めなのもうれしいポイント。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スキー ワックスの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのスキー ワックスの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スキー・スノーボードワックスの塗り方&使い方
ここからは、簡易ワックス、ホットワックス別に塗り方の手順を紹介します。
簡易ワックスの塗り方
ペーストタイプの簡易ワックスの塗り方を紹介します。
手順1.ブラシで表面の汚れや前回塗ったワックスの残りを落とし、浮き出た汚れをキッチンぺーパーなどでふき取る
手順2.簡易ワックスを塗り、コルクやスポンジでのばし染み込ませる
手順3.表面に残ったワックスをブラシで磨き、余分なワックスを除去する
スプレータイプの簡易ワックスは、シューっと吹きかけるだけなので使い方もかんたん。ただし持続性がないので、より効果的に使うためにはほかの固形ワックスと併用するのがいいでしょう。
ホットワックスの使い方【アイロン使用】
続いて、ホットワックスの塗り方を紹介します。
手順1.専用の台に板を固定する(なければ新聞紙を敷き動かないよう固定する)
手順2.ブラシで表面の汚れや前回塗ったワックスの残りを落とし、浮き出た汚れをキッチンぺーパーなどでふき取る
手順3.ワクシングペーパーの上からアイロンをあて、ワックスを溶かしながら塗っていく
手順4.一旦冷まし、冷めたらスクレーパーで余分なワックスを削り落としていく
手順5.表面に残ったワックスをブラシで磨き、余分なワックスを除去する
スキーやスノボで役立つ商品情報はこちら 【関連記事】
手軽にメンテナンスできるものを選ぼう
この記事では、スキー・スノーボード用ワックスの選び方とおすすめ商品を紹介しました。
こだわりを持って選ぶならならホットワックス、手軽に楽しんだりメンテナンスしたいなら簡易ワックスがおすすめです。ただ、いずれの場合も使う場所の雪質や雪温に合わせることが大切です。使用シーンや雪質、天気などの状況に合ったワックスで快適な滑りを手に入れましょう。
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