熊鈴の効果について
結果からお伝えすると、実際に熊に遭遇してからでないとわからない。。。です。
しかし事実として、熊は人工音が苦手です。なので熊鈴を鳴らさないよりは鳴らしたほうが効果的だということです。熊鈴を鳴らすことで自分がどこにいるのかという場所を知らせるためのものです。それ以上近づくと人間がいますよ!という合図でもあるのです。
登山やキャンプに行かれる方は、熊鈴だけに頼らずに、熊よけスプレーや大きな音がでるブザーなども持ち歩くことをおすすめします。
熊鈴の選び方
それでは、熊鈴の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】使用する場所や環境に合わせて選ぶ
【2】消音機能付きならマナーにも配慮できる
【3】持ち運びしやすいか使い勝手もチェック
【4】好みのデザインを選ぶ
上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使用する場所や環境に合わせて選ぶ
熊鈴の形状のタイプは一般的に「鈴型」と「ベル型」に分かれます。サイズとしては鈴型は小型で、ベル型が少し大きくなる傾向に。それぞれ音の響き方に特徴があるので、違いを知ることで、より使いやすいものが選べます。
▼「鈴型」「カウベル」なら登山やアウトドア時に
チリンチリンという軽い音を鳴らす「鈴型」です。高温なのでひびき渡るのが特徴です。登山バッグや体に接触した状態でも音が鳴るので、歩きながら熊を警戒することができます。
「カウ型」のベルの音はガランガランという低温ですが、岸壁に囲まれた場所や大きな障害物がある場所でも響くのでおすすめです。
▼遠くまで響く「ベル型」見通しのよい渓流に
カップ状の形をした「ベル型」は、鈴型よりも高音で長く遠くまで聞こえるのが特徴です。共鳴音により、高山の入り組んだ登山道でも聞こえる特性があります。また、ベル型にはストッパーつきで消音できるタイプもあります。
(★)ポイント:高温で音が大きい「真鍮素材」がおすすめ
熊鈴はその素材によって音の質が異なります。たとえば「真鍮」で作られた熊鈴は音色が高く、遠くまで聞こえるのが特徴。そのため広範囲に響く熊鈴を求める人におすすめです。
【2】消音機能付きならマナーにも配慮できる
熊鈴の音は山の中では効果的ですが、早朝の山小屋や人が集まる場所ではまわりの迷惑になってしまうこともあります。最近では消音機能・あるいは音を抑える便利な機能がついたものが主流になってきているので、いちいちバッグの中にしまう必要がありません。
【3】持ち運びしやすいか使い勝手もチェック
持ち運びのときの携帯性も注目しておきたいところ。サイズに関してはあまりに大型でない限り邪魔にはならないでしょう。ただし、小さいサイズは音も小さくなります。カバンに何個もつけるなら熊鈴としての効果もあるかもしれません。
また、登山の際はリュックサックやバックパックに取り付けて使用することが多いので、その脱着のしやすさも重要です。最近の主流はカラビナ付きのものなら、リュック以外にも簡単に付けることができます。そのほかにもキーリング、紐などいくつかタイプがあるので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。
【4】好みのデザインを選ぶ
最近では昔ながらの熊鈴の形に加え、おしゃれなデザインも目立っています。大手アウトドアメーカーも種類豊富なデザインで取りそろえています。登山バッグのメーカーと揃えてみたり、お手持ちのアウトドアグッズと色を揃えてみるのも。機能性と合わせて、お好みのデザインを選んでみてくださいね。
熊鈴おすすめ4選|鈴型
軽やかな音色が特徴の鈴型熊鈴のおすすめを紹介します。

登山者定番アイテムのひとつ。控えめな音色なので、長時間鳴らしていても耳障りにならず、疲れにくいのが特徴です。
カラフルなチロリアンテープがオシャレな印象
アウトドアブランド、モンベルの熊鈴。カラビナ付きなのでリュックサックやナップサック、ベルト部分にワンタッチで取り付けが可能です。
鈴自体のサイズは大きめですがそのぶん音も大きく、素材にアルミ合金を使用しているおかげでとっても軽量。色もカラフルなチロリアンテープを使用しており、見た目もかわいく仕上がっています。
かわいい! 磁石で音を抑えられるのが便利
ストラップに内蔵した磁石をくっつけると鈴音を小さく抑えられる便利な機能が付いています。必要なときだけ音を出すことができます。
静かすぎず大きすぎず、ちょうどよい音。なんといっても見た目がとてもカラフルで、数種類のバリエーションがあるのも、選ぶ楽しさを広げてくれます。お子さまのランドセルにつけても◎
真鍮の無垢材が透きとおる音色を響かせる
真鍮の無垢材により、音色にこだわった商品。少しの振動でもよく音が出て、澄み渡るように響きます。
デザインもオシャレで、鈴が付いたバックのレザーはベルトなどに使用されるカウハイドという素材でできており、使用すればするほどヴィンテージ感もアップ。モダンなデザインが多い登山グッズのアクセントになりそうです。
大きな鈴が特徴! 幅広いアウトドアシーンで活躍
鈴は合金でできており、大きな高音が出ます。カラビナ部分は樹脂製バネ製。バリエーションが豊富で、鈴の数やリトラクターの有無を選べます。当然、鈴が多くなるにつれて大きな音を鳴らすことが可能。本格的な登山のときや山奥でも重宝するでしょう。
登山やトレラン、渓流釣りのほか落とし物防止や防犯対策にも効果がありそうです。
熊鈴おすすめ3選|ベル型
音がより遠くまで響くベル型熊鈴のおすすめを紹介します。

ホイッスルつきなのが魅力です。野生動物が多く発生する地帯では、事前にホイッスルを吹くことで、遠くにいる動物に自分の存在をしらせることが可能。また、山岳事故や遭難時のSOSとしても使うことができます。
コスパ抜群! ホイッスルつきで多方面に活躍
カラビナ部分にホイッスルが付いたベル型の熊鈴です。風鈴のような優しい音ですが、高音でしっかりと遠くに届くでしょう。小ぶりな手のひらサイズなので、キーチェーンなどと一緒にベルトループに付けたり、ペットの首輪に付けても邪魔になりません。
値段も比較的手軽なので、どれを買おうか迷っている方に最初の熊鈴としておすすめです。
2個セットでお得!一つ失くしても安心
落ち着いたブロンズ色で、他のアウトドア用品にもなじむベル型の熊鈴です。ブロンズ仕上げの鉄製で、高く響きの良い音が出ます。サイズとしては少し小さめ。
こちらは2個セットの商品です。長時間登山をしていると木の枝に引っかけて紐部分がちぎれたり、失くしたりすることもあるので、予備の鈴があると買い直さずに済むためおすすめですよ。
職人による手作りのデザインが印象的
鈴は職人による手作りの真鍮で、大きくとても澄んだ音を出します。アルミ製のカラビナがベルに直接付いているのが特徴的。シンプルで使いやすいデザインに仕上がっています。
アウトドアで活躍することはもちろん、ドアベルとしても使用可能。サイズは52×48mm、重さは90gで、軽すぎず小さすぎず登山中でもなくしにくいでしょう。
熊鈴おすすめ3選|消音機能付き
便利な消音機能付き熊鈴のおすすめを紹介します。
かんたん操作で消音ができる
全部で4タイプあるTB-Kシリーズのスタンダード型。バックパックにつけたまま音響体を下に引っ張るだけの操作で、カンタンに発音・消音ができます。
大き目のビッグサイズ、デザインがかわいい花柄、重量が軽いものなど、ラインナップも豊富。どのタイプも素材は真鍮で、同じ片手ワンタッチ操作でできる消音機能付きです。
熊フェイスのモチーフでまわりと差がつく
ゴールドの熊の顔の形のベルがとても印象的なアイテム。鼻が分銅になっており、指でつまんではずして使用します。使用時以外は音が出ない仕様。ほかの真鍮製のベルに怠らない、よく響くきれいな音を出します。
お子さまにも喜ばれそうなデザインですね。ベルの部分は取り外し可能で、かわりにキーホルダーを付けても楽しめます。
ケースの中のマグネットが音消機能代わりに
カウベルタイプの熊鈴。付属の袋にかぶせ、ケースに仕込まれたマグネットが音響体の動きを止め、音が出なくなるという仕組みです。
とても便利ですが、コンパスの近くで使用するとコンパスの機能に影響を及ぼす可能性があるので注意が必要。使用するときも収納するときも、コンパスとは別のところにしましょう。デザインもレトロでオシャレです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 熊鈴の売れ筋をチェック
Amazonでの熊鈴の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
熊鈴の使い方
熊鈴は付ける位置が大事になります。つける位置によって音の響き方が変わってくるからです。必ず自分の進行方向に熊鈴をつけるようにしましょう。向かってくる熊に対して人間の位置を知らせるためなので、必ず歩く方向に音が鳴る位置につけましょう。リュックにつけてしまうと、音が後ろにひびいてしまい効果が薄れてしまいかねません。
熊鈴と一緒にチェックしたいアイテム リュック、トレッキングシューズ、登山用帽子
エキスパートからのアドバイス 音の大小にこだわって選びましょう
野生動物除けやトレイルランナーの他者への注意喚起として使われる熊鈴。基本的には音色や音の大きさで選んでいいと思います。大きな音が山行で耳障りになる場合もありますし、音が大きいからと言って動物除けの効果が高いとも言い切れません。むしろ、最近は鈴の音を恐れない動物も増えていますので、あまり効果を過信しないことです。
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自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に。登山やクライミングが趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて連載中。悩みは増え続けるアウトドア用品などの遊び道具の収納場所で、愛車のJeepラングラーもすっかり倉庫代わりに。昨今は車中泊にもハマり、住居をキャンピングカーに変えるか真剣に悩み中。