そもそもカトラリーってなに?
そもそもカトラリーという言葉自体になじみがない方もいるでしょう。食事の際に使うフォークやナイフ、スプーンなどを総称してカトラリーと呼びます。
肉料理で使うテーブルナイフ、テーブルフォークのほかに、魚料理用のフィッシュナイフ、フィッシュフォーク、デザートを食べるときのデザートフォークやデザートスプーンなど、カトラリーには約40もの種類があります。
カトラリーセットには、テーブルナイフとテーブルフォークがセットになったものから、ティースプーンのセットといった手軽に購入できるもの、全種類のカトラリーがセットになった本格的なものまであります。
失敗しないカトラリーセットの選び方
ここではカトラリーセットの選び方をチェックしていきましょう。温活料理研究家/管理栄養士・渡辺愛理さんのアドバイスも紹介しています。自分の使い方にぴったりのカトラリーセットを選ぶために参考にしてみてくださいね。ポイントは下記のとおり。
【1】サイズ
【2】セット内容と組数
【3】素材
【4】カラー
これらのポイントをおさえて、自分が使いやすいカトラリーセットを見つけましょう。一つずつ解説していきます。
【1】サイズを選ぶ
カトラリーのサイズには、「テーブル」「デザート」があります。テーブルサイズが大きめで、デザートサイズは小さめのサイズです。
カトラリーは欧米サイズに作られているため、体の小さな日本人にはテーブルサイズのカトラリーだと大きすぎて扱いにくいこともあるので、プレゼントではなく自分が日常的に使用するカトラリーを探している方は、できれば一度手にとって、手なじみのよさをチェックしてみてください。
オールマイティに使うなら「デザートサイズ」
オールマイティに使いたい場合であれば、デザートサイズのカトラリーを一式そろえておくと便利です。およそ18~22cmと比較的小ぶりなので、手の小さい日本人でも扱いやすいです。
デザートスプーン、デザートフォーク、デザートナイフの3本セットが基本ですが、ティースプーンとケーキフォークも加えると、食後のデザートにも対応できるので合わせてご検討くださいね。
なお、デザートサイズのスプーンやフォークといっても、デザート専用ではなく使う料理は選びませんのでご安心を。
本格的なコース料理に使うなら「テーブルサイズ」
本格的なコース料理に使うなら、ベーシックなテーブルサイズがおすすめ。長さは20~24cmほどです。テーブルスプーン、テーブルフォーク、テーブルナイフの3種類セットが基本ですが、魚用にフィッシュフォークとフィッシュナイフ、スープ用にスープスプーンもあるとより便利。
なお、メーカーごとに名称が異なり、ディナーサイズと呼ぶこともあります。
ティータイム用の「ティースプーン」「ケーキフォーク」
デザートサイズより小さく、コーヒーやティー用のスプーン、ケーキ用のフォークなどもあります。サイズは15cmほどで、アイスクリームなどを食べるのにも活用できます。
また、それよりひと回り小さい、「ヒメスプーン」「ヒメフォーク」もあります。和菓子などを食べやすいように設計された、日本独自のカトラリーになります。
必要に応じてセット商品を探していきましょう。
【2】カトラリーセット内容と組数を選ぶ
一口にカトラリーセットといっても、ひとり暮らし用のナイフやフォーク、スプーンなどが1組ずつセットになったものや、5~6組がセットになった家族用のものまでさまざまです。過不足なく必要なカトラリーをそろえるなら、セット内容やセット組数を考えましょう。
まずセット内容は、家庭用で使うなら、デザートスプーンとデザートナイフ、デザートフォークがセットになったものがおすすめ。ティータイムセットとして使う場合には、ティースプーンやケーキフォークがセットになったカトラリーセットを選ぶとよいでしょう。
次にセット組数ですが、日常使う人数を基本として、友人や知人が遊びに来る頻度や人数などを考慮して決めます。来客もたまにはあるけれど頻繁ではないという場合は、来客があったときのために家族プラス1~2人分のカトラリーセットを選んでおけば安心ですよ。
なかには約40種類あるカトラリーがすべてセットになった本格的なものもあります。使う人の人数や用途に合わせて、セット内容を選んでください。
【3】素材の特徴を選ぶ
次に注目していただきたいのが、カトラリーの素材です。日常から使うのか、お祝いなど特別な日に使いたいのかで素材を選ぶのもひとつです。ここではカトラリーの素材ごとの特徴をご紹介していきます。
シルバー製|高級感のある美しい光沢で特別な日におすすめ
一般的なカトラリーの素材のなかで、もっとも高価な素材は銀です。高級ホテルなどで、銀製のカトラリーを使ったことがある方も多いのではないでしょうか。
銀の特徴は、光り輝く光沢の美しさと口に入れたときのやわらかな口あたりにあります。1本1万円以上する高価なカトラリーも珍しくない純銀製のほかに、純銀製の特徴を保ちつつコストを抑えた純銀コート加工をしたものも販売されています。
高級感のあるシルバー製のカトラリーは、普段使いはもちろん、誕生日や記念日などの特別な日にも最適なカトラリーです。
ステンレス製|耐久性があり価格も安いので普段使いにおすすめ
耐久性の高さやコスト面から、ふだん使いのカトラリーに向いている素材がステンレスです。
銀に勝るとも劣らない光沢の美しさと、サビにくくキズがつきにくい耐久性の高さを両立しているのが、ステンレスの特徴です。それでいて、コストがかからないのでカトラリーセットもリーズナブルな価格で購入することができます。
また、食器洗浄機を使うことができる利便性も高ポイントです。
木製|温かみがあって使いやすい
カトラリーは、銀やステンレスといった金属製のものばかりではありません。木製のカトラリーも人気です。木製カトラリーの魅力は、木のぬくもりや木の風合いを感じられることです。また、当然ですが、木製のお椀や皿などとの相性もぴったりです。
金属製より熱伝導率が低いので、熱さや冷たさがカトラリーに伝わりにくいという特徴も持ちます。熱さ・冷たさを敏感に感じやすい子ども用のカトラリーには木製が向いているでしょう。
なお、水分を吸収しやすく、水に浸けっぱなしにしておくと雑菌が繁殖しやすいので、使用後はすぐ洗って乾燥させておくように!
【4】シルバー以外にもカラーはいろいろ
一般的には、カトラリーのカラーはシルバーです。シルバーは商品ラインナップも厚く、どのような色やデザインの食器ともなじみがよいでしょう。
しかし、シルバー以外にも多彩なカラーのカトラリーが販売されています。ゴールドのカトラリーはいつもと違う食卓の雰囲気を演出してくれますし、スタイリッシュでデザイン性の高い食器にはブラックのカトラリーがよく映えます。
人気メーカー・ブランドをご紹介!
カトラリー選びは、人気のあるメーカーや有名ブランドから選ぶのもひとつの方法です。デザインはもちろん使いやすさなどにも配慮された商品が多いので、長く使い続けることができるのがメリットでしょう。ここでは国内ブランドと海外ブランドにわけてそれぞれご紹介します。
柳宗理
日本を代表するインダストリアル・デザイナーであった柳宗理さんの名を冠したブランド。カトラリーだけでなく、家具やインテリア製品などデザインした製品は多岐にわたります。
バタフライスツールが特に有名ですが、機能美と温かみのあるデザインが特徴です。
SUNAO(スナオ)
スナオも新潟県燕市にある金物メーカーである燕振興工業が発売するカトラリーブランド。カトラリーでは通産大臣賞や中小企業長官賞など多数受賞しています。
日本の食卓にあうことをコンセプトにした「SUNAO」のほかにも、丸みのある柔らかな「nagomi」などブランドラインナップも豊富にそろっています。
NAGAO(ナガオ)
新潟県燕市にあるキッチンウェアメーカーです。カトラリーは、シンプルなものからデザイン性の高いもの、ユニークなデザインのものまで幅広く製造しています。日常使いに適したラインナップです。
Cutipol(クチポール)
ポルトガルのカトラリーブランド「Cutipol」。クチポールを代表する「GOA(ゴア)」シリーズは、人間工学に基づいた使いやすさはもとより、シルバーと持ち手のブラックカラーが特徴です。
シンプルでモダンな色使いと特徴的なフォルムは、テーブルコーディネートにこだわる人から高い支持を得ています。
CHRISTOFLE(クリストフル)
フランスの老舗シルバーウェアメーカー。エレガントで気品のあるカトラリーなので、テーブルコーディネートを華やかなものにしてくれます。
優雅にランチやディナーを楽しみたいときにぴったりのブランドです。
KAY BOJESEN(カイ・ボイスン)
デンマークの人気有名ブランド。「GRAND PRIX(グランプリ)」と名付けられたシリーズは、古くはミラノの国際的コンテストで最優秀賞にも選ばれた一品。
全28種類でミラーとマットの2種類が選べます。
カトラリーセットのおすすめ
ここまでお伝えしてきた選び方のポイントを踏まえたうえで、温活料理研究家/管理栄養士・渡辺愛理さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。国内ブランドと海外ブランドに分けてラインナップしています。
こちらからすぐチェック!
【~5000円】の商品はコチラ
【5000~1万円】の商品はコチラ
【1万円~】の商品はコチラ
▼~5000円
5000円以下のお手頃価格が嬉しいおすすめカトラリーセットをご紹介します。
金属加工のメッカが誇るミラー加工が美しい
新潟県燕市といえば、世界的に知られている金属加工の街。その加工技術の高さから、海外の名高いカトラリーブランドの加工も燕市の企業が手掛けているほどです。
こちらは、燕市で代々受け継がれてきた、「磨き」の技術がいかんなく発揮されたカトラリーセットです。スプーンのすくう部分には、磨きの技術でミラー加工が施されています。反面、柄の部分は握りやすくするために、光沢を抑えたサテン加工。見た目も機能面もすぐれたカトラリーセットです。
腐食しにくい漆塗り加工!
木に漆を塗っているので、ツヤが出て華やかな雰囲気をプラスしています。また、それにより腐食しにくくなっているのも嬉しいポイント。
軽量で割れにくいので、お子さんからご年配の方まで、幅広い層に使えるはずです。キャンプやバーベキューなど、屋外でご飯を食べるときにも役立ちますよ!
たまには雰囲気を変えてディナータイム!
スプーン、フォーク、ナイフ、ミニスプーン、ミニフォークの5本がセットになっています。日常生活で使う上でサビにくい、ステンレス素材を使用しています。
カラーがゴールドなので、いつもの食卓でも雰囲気が様変わりして、新鮮な気分で食事を楽しめますよ。
マットゴールドの他にも、ローズゴールド、マットブラックなども展開しているのでチェックしてみてください!
流れるようなフォルムが美しい
持ち手と先端を結ぶラインはパスタ・リゾット・スイーツ用のスプーンやフォークがセットになっています。スプーンの先と柄をつなぐ部分がクロスする斬新なデザインです。持ち手には花模様のようなモチーフがあしらわれるなど細かい部分にも意匠が凝らされています。
遊び心溢れるキュートなスプーンとフォーク
一風変わったカトラリーがほしい方に紹介したいのが、こちらの商品です。
カレースプーンとパスタフォークにティースプーンとケーキフォーク、アイスクリームスプーンがセットになったこちらの商品。ひと目見てわかるように、スプーンはスコップ、フォークは鋤(すき)のようなフォルムをしている、遊び心に溢れたカトラリーセットです。
『クラウンキッズ カトラリーセット(シャイニングスター)』は、子供も揃えたいけど、大人サイズは大きくて危ないけど諦めたくない、そんな方へ。

設置がかんたんでリーズナブルな電動スクリーン
子ども用のカトラリーセットを探している方に紹介したいのが、食器の製造・販売で知られる「NARUMI」のこちら。
柄の部分に曲線が設けられていて、子どもの握りをサポートしてくれます。キッズサイズですが、大人が食べる肉も切ることができるほど、性能は本格的。子どものテーブルマナーの練習用にぴったりのカトラリーセットです。
▼5000~1万円
5000~1万円のおすすめカトラリーセットをご紹介します。
『ディナー42本セット』は、これだけで一式揃うのが特徴。デザート・食事にも使える大きさです。

このセットだけでテーブルウェア一式がそろう
仏ファッションブランド『ピエール・カルダン』のカトラリーセットです。デザートサイズのカトラリーセットですが、食事にもじゅうぶん使用できるサイズ感。
デザートスプーン、デザートナイフ、デザートフォークの3点セットに加えて、コーヒースプーン、ティースプーン、ヨーグルトスプーン、サラダスプーンなど全10種類のカトラリーがセットになっています。家族向けのプレゼントとしてもおすすめですよ。
シンプルデザインでとっても使いやすい
日本の食卓にある箸と並んだ時でもバランスが取れるように少し小ぶりなデザインになっています。使いやすさにこだわり、柄の形や太さなど細部まで計算されて作られているので、指になじむフィット感が格別ですよ。
柳宗理デザインの機能美を追求したカトラリー
戦後日本のインダストリアルデザインに多大な貢献をしたことで知られる工業デザイナー「柳宗理」。こちらのカトラリーセットは、柳宗理がデザインしたティータイム用のカトラリーセットです。
柳宗理デザインの特徴といえば、華美な装飾を一切廃した機能美にありますが、こちらのカトラリーセットもその精神を受け継いでいます。シンプルで飽きがこないデザインはどんな食器ともマッチします。長く使えるカトラリーセットを探している方は、試してみてはいかがでしょうか。
ティースプーンとケーキフォークのセット
ポリッシュ仕上げを施した後に細かいヘアラインで仕上げるバトラー仕上げの一品。この加工方法は新潟県燕市で培われた技術で見た目にも楽しめるカトラリーです。
柄の部分が平らになっているので、持ちやすく使いやすいのもポイント。おしゃれなティースプーンやケーキフォークのセットを探している方におすすめです。
肉料理のカトラリーを探している方はこちら
ブラジルに本社を置く、キッチン用品や洋食器のメーカー「トラモンティーナ」。切れ味の鋭いステーキナイフやバーベキューナイフに定評があります。
こちらのカトラリーセットは、ステーキ用のナイフとフォークがセットになった商品です。ステーキ用ナイフとはいえ、コンパクトなサイズですので手の小さな女性や子どもでも扱いやすいでしょう。
▼1万円~
1万円以上の高級カトラリーセットをご紹介します。
名前を刻印して世界でひとつだけのカトラリーを
新潟県燕市に本社を置くカトラリー製造ブランド「ALFACT(アルファクト)」。ブランドを展開する荒澤製作所は、ステンレスをはじめとした金属加工技術に定評があるメーカーです。
こちらは、ディナーサイズのナイフとフォーク、スプーンにティースプーンとケーキフォークがセットになった商品。
サービスで名入れをしてくれるので、家族全員分の名前を入れてもいいですし、結婚祝いなどの贈りものにもぴったりです。
曲線美が美しい、名門ブランドのカトラリーセット
1本1本職人が手作りをすることで知られる、ポルトガルの世界的なカトラリーブランド「クチポール」。曲線美を追求したGoa(ゴア)シリーズは、クチポールのなかでも1、2を争う人気シリーズです。
こちらのカトラリーセットは、ゴアシリーズのテーブルナイフとテーブルフォーク、テーブルスプーンがセットになっています。ヘッド部分に適度な重みがあり、持ち手部分には滑りにくいアセタール樹脂を使用しているので、手になじみやすいのも魅力です。
世界各国で愛される上質なカトラリー
デンマーク王室にも採用されているこのカイ・ボイスンはデンマークを代表するカトラリーです。とてもシンプルなデザインですが、長きにわたる伝統に裏打ちされた上質なつくりで世界の人々に愛用されています。
今回紹介するカトラリーは、光沢を抑えたツヤ消しのマットタイプで12ピースのセット商品です。自宅用はもちろん、お祝いなどのプレゼントにも最適です。
食事もティータイムも対応できるセット
鍋やフライパンをはじめとした、ステンレス製調理器具の製造・販売を手がける「ビタクラフト」のカトラリーセットです。
テーブルサイズのナイフ、フォーク、スプーンにケーキフォークとティースプーンがセットになっています。食事にもティータイムにもこのセットだけで対応できます。化粧箱入りなので、ギフトにも好相性。
「カトラリーセット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カトラリーセットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカトラリーセットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかおすすめのキッチン雑貨はこちら
おしゃれなカトラリーセットを見つけよう!
温活料理研究家/管理栄養士の渡辺愛理さんを監修に迎え、カトラリーセットの選び方のポイントを教えていただきました。カトラリーは、食事やティータイムの道具のひとつですが、同時に食卓を華やかに演出してくれる小道具でもあります。カトラリーが変われば気分も変わります。
ぜひ自分好みのカトラリーセットと出会って、食事やティータイムをよりいっそう楽しいものにしてください。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
大学卒業後、病院・介護老人保険施設での勤務を経て、フリーランス管理栄養士となる。 自身が冷え性に長年悩んできた経験から、冷え性に悩む方への食事カウンセリングや料理教室講師をメインに、その他レシピ開発やコラム執筆、栄養士さん向けWebライター講座を行っている。