スキャナは印刷物や写真などを読み込んでコンピュータで扱えるデジタル画像へと変換(スキャン)する機器のことです。そして、ハンディスキャナとは持ち運び可能で携帯できる手動タイプを指します。
スキャナはコピー機と一体化した複合機に搭載されていることが多いのですが、複合機のような据え置きの機器は場所を取ったり、手軽に使いにくかったりすることも。置き場所に困らず、どこでもデータ化したいというニーズに応えられるアイテムがハンディスキャナです。
解像度や携帯の便利さといった機能面で商品の特徴を把握して、自分のニーズに適合したものを選択しましょう。
デジタル画像は画像を格子状に細分して作られます。この細分の度合いを示すのが解像度で、解像度が高いほど精細で原本に忠実な画像となります。そこで「より原本に近い画像にしたい」という場合は、「より解像度が高いハンディスキャナ」を選択する必要があります。
ただ、ハンディスキャナは基本的に手で持って動かす仕組みなので、非常に高い精度の表現には少し不向きです。解像度が300dpiほどあれば粗すぎない画質として充分でしょう。
「ハンディ」の呼称が示すとおり、ハンディスキャナの利点は「持ち運びできる」という携帯性にあります。持ち歩く頻度が高い人は、軽量性やサイズを重視して選びましょう。バッグにかさばりにくいスリムな形状のものや、超小型の手のひらサイズもあります。
ただし本体があまりコンパクトすぎると、A4サイズなどの書類のスキャンしづらいといったデメリットが出てきます。携帯性と機能性のバランスを考えて選んでみましょう。
紙媒体をスキャンする場合に「より機能性が充実した高性能のものがほしい」という人もいるでしょう。たとえば、設置型のシーフィードタイプとしても使える2Way仕様のものや、液晶ディスプレイ搭載のモデルもあります。
また、Wi-Fi機能やBluetooth対応のもの、書面用・画像用でスキャンモードが変えられるものなど、アイテムによって機能はさまざま。使用シーンや用途に合わせて選んでみましょう。
ハンディスキャナの電源タイプは、「充電式」と「乾電池式」の2種類に大きく分かれます。利便性やコスパで選ぶならUSB充電式のものがおすすめ。充電すれば何度でも使用できますし、コードレスで持ち運びに便利です。より安定して使いたいなら有線タイプを選びましょう。
一方の乾電池式はコストがかかりますが、外出先でバッテリー切れになり、充電できないときでも乾電池を購入すれば使用できます。
価格・性能・携帯性・利便性などそれぞれのニーズに着目して、ハンディスキャナをご紹介します。
サンワダイレクト『2WAYハンディスキャナ(400-SCN059W)』
2WAYでニーズに合わせて使い分けできる!
ハンディタイプとシートフィードタイプ(書類を吸い込ませる方式)の2WAYタイプ。シートフィードは自動読み取り式なので、スキャナにお任せできます。USB充電式で外出先でも使いやすいのがうれしいポイント。分厚い本や必要な部分だけ抽出することもでき、どんな場所でもスキャンできます。
スキャン画像がすぐ見られる液晶画面を搭載しているので、会議資料などの書類をすばやく確認して使いたい人にもおすすめです。
バーコードリーダーとして活躍
バーコードの読み込みに特化した小型・軽量タイプ。重さは約25gで、ポケットに入るほど小さくて軽いアイテムです。耐久性が高く、ハードな使い方にもタフに応えてくれるでしょう。
ボタンひとつだけで毎秒650回のスキャンが可能です。各種スマホ・タブレット・PCとの相性もよく、とくに小売店でのデータ読み取り用として活用できます。
富士通『スキャナー ScanSnap iX100(FI-IX100A)』
スピーディーな読取でさまざまなシーンで使える
書類、名刺、写真などをスピーディーに電子化することができる400gの軽量でコンパクトなスキャナーです。小さな原稿は2枚同時に並べて読み取りすることができ、クラウドサービスとの連携も可能です。また、高性能の薄型バッテリーを搭載しているのでコードレスでどこでも手軽に使えるのも魅力です。
サンワダイレクト『ペン型スキャナ(400-SCN031)』
携行に便利な小型タイプで語学学習用にも
携帯性に長けた「小型・軽量」のペン型ハンディスキャナ。ペンのように本体を持って原本をすっとなぞるだけでカンタンに使えます。OCR機能が搭載されており、なぞった文字データはすぐにテキスト化可能です。
Bluetooth対応となっており、スマホアプリを使えばワイヤレスでスキャンできる利便性も。最大で193ヵ国語に対応しているので、語学学習用としても活用できます。
brother(ブラザー)『スキャナー(MDS-820W)』
リチウムイオン電池搭載でコンセントいらず
こちらは、リチウムイオン電池が搭載された商品で、コンセントがない場所でも使用可能。1回の充電での使用可能回数は約450回なので、バッテリー切れの心配も少ないという点が特徴です。
本体を動かしてスキャンするのではなく、紙を吸い込ませるタイプなので画像のズレが生じにくいのも魅力。紙を挿入口に当てると自動でスキャンを進めてくれるので、多くの枚数をスキャンする際に使いやすいでしょう。
プラスチックカードやA3サイズの読み取りも可能
世界最小クラスのコンパクトなモバイルスキャナです。A4サイズの片面カラー原稿であれば、約7.5秒で読み取りが可能。会員カードのようなプラスチック製のカードの読み取りや、専用のキャリアシート使用で、A3サイズの原稿にも対応できます。
連送給紙機構(CDF)を搭載しているので、スキャンボタンを押してから再度ボタンを押すまでのあいだは、連続して読み取りが可能。スピーディーさを重視したい方におすすめです。
Aibecy『IScan02(FVN5104462979756IS)』
カラー液晶画面搭載ですぐに画像チェック!
解像度が低・高・精細の3段階で切替え可能。シンプルなボタン操作でスキャンやモードの切り替えができるので、届いてすぐに使いはじめられます。
カラー液晶ディスプレイでスキャンした写真などをすぐに確認可能。Wi-Fi接続でスマートフォンやタブレットなどに転送できるので、パソコンがないという方にもおすすめです。
MUNBYN『ハンディスキャナ―(IDS001)』
シンプルなスタイルで名刺からA4まで対応
約4秒で自動保存するスピーディーさが魅力のハンディスキャナ。スキャンした書類の文字情報をテキストデータ化できる、OCR機能付きです。
3分経過すると自動的に電源オフとなる「スタンバイモード」も搭載。シンプルなスタイルで名刺からA4まで各種サイズに対応しており、さまざまなビジネスシーンで活躍するでしょう。
Wi-Fi対応! スリムで携帯に便利
厚さ3cm未満のスリムさで、出張時に利用するビジネスマンなど携帯性を重視するニーズに適合したハンディスキャナ。カラーディスプレイが搭載されており、スキャン2秒後に画面を確認できるスピーディーさも便利です。
OCR対応で、スキャン後にデータを編集する場合に使い勝手がよいタイプです。
Aidodo(エイドード)『Aoleca(A1-001)』
読み取り設定がこまかく選べる
3種類の解像度を選択できるので、文字や写真などスキャンしたい媒体によって過不足なくデータ化できます。保存形式もPDFかJPEGから選べるので、ニーズに合わせたファイルが作成できますよ。
OCR機能も搭載されているので、文字データをテキスト化して編集するのも自在。しかもPCやメディアに保存することなくソフトへの直接貼り付けが可能です。乾電池式なので、うっかり充電を忘れてしまったという事態も防げます。
おすすめ商品の比較一覧表
画像 |
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商品名 |
サンワダイレクト『2WAYハンディスキャナ(400-SCN059W)』
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ユニテック・ジャパン『MS910+(プラス)』
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富士通『スキャナー ScanSnap iX100(FI-IX100A)』
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サンワダイレクト『ペン型スキャナ(400-SCN031)』
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brother(ブラザー)『スキャナー(MDS-820W)』
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富士通『ScanSnap S1100』
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Aibecy『IScan02(FVN5104462979756IS)』
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MUNBYN『ハンディスキャナ―(IDS001)』
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Inlight(インライト)『iscan02』
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Aidodo(エイドード)『Aoleca(A1-001)』
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商品情報 |
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特徴 |
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解像度 |
300・600・1200dpi
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-
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600×600dpi
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150~1200dpi
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300・600・1050dpi
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300・600・900dpi
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1050×1050dpi
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300・600・900dpi
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原稿サイズ |
幅最大216mm
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A4まで
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幅55~215.9×長さ90~812.8mm
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A3まで
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A4、A5、5R、4R、3R以下
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A4(216mm以内)
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幅216mm
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A4まで
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インターフェース |
USB仕様 Ver.2.0準拠(USB Ver.1.1上位互換)
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Mini USB
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USB
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USB2.0/Bluetooth v4.0 BLE
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USB2.0高速
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USB2.0 / USB1.1(コネクタ:USB Mini-B Type)
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USB2.0高速
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USB2.0
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USB2.0高速
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USB2.0
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サイズ |
約258×41×34mm
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65×24×18mm
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幅273mm×奥行47.5mm×高さ36mm
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33×114.7×22.45mm
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52.5×308×40.7mm
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273×47.5×34mm
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40×255×27mm
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30×255×30mm
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39×258×28mm
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30×257×245mm
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重量 |
スキャナー本体:約250g
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24.6g
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400g
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55g
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約480g
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350g
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204g
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約150g
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200g
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約150g
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商品リンク |
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Amazon、楽天市場でのハンディスキャナの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ハンディスキャナの選び方とおすすめ商品ご紹介しました。それぞれのアイテムによって、機能性や強みはさまざまです。
選び方やおすすめ商品を参考にしながら、重視するポイントを絞って必要なシーンに役立つアイテムを見つけてくださいね。
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デジタル系トレンド情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集ライターへ。 テレビやデジタルカメラ、スマートフォン、ドローンなどのデジタル製品を中心に執筆。 生活家電専門サイト『家電 Watch』の、編集記者でもある。