折りたたみベッドのメリットとデメリット コンパクトにたためる反面、寝心地は?
折りたたみベッドとはその名の通り、折りたためるベッドのことです。まずは、メリットとデメリットを見ておきましょう。
【メリット】
・ベッドを使わないときは手で折りたたむようにかんたんにコンパクトに収納できる
・折りたたみベッドの多くはキャスターがついていて、設置場所の移動がかんたんにできる
・コンパクトに収納できるので部屋を広く見せることができる
・価格が比較的リーズナブルである(電動タイプを除く)
【デメリット】
・折りたためる部分にマットの継ぎ目ができ真ん中がへこんでしまうことが多い
・可動部分が多いのでベッドがきしみやすい
・安定感の面では通常のベッドに劣る
それぞれ良し悪しはありますが、狭い部屋でもコンパクトに設置でき、またしまうことができるところに人気が集まっています。
折りたたみベッドの選び方 横幅、縦幅、寝床の種類、マットレスのかたさなど
コンパクトでお部屋を移動させやすい折りたたみベッドですが、自分にあう快適なベッド選びには、どんなポイントがあるのでしょうか。ここからはベッド選びのポイントを紹介していきましょう。
マットレスサイズ(横幅)で選ぶ 横幅のサイズはシングル、セミダブル、ダブル
横幅のサイズでシングル、セミダブル、ダブルにわかれます。サイズの目安は以下になります。
シングル・・・90cm~110cmくらい
セミダブル・・・110cm~130cmくらい
ダブル・・・140cm~150cmくらい
自分の体型に合うサイズを選びましょう。
シングルサイズ

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シングルベッドは1人暮らしに最適のサイズです。
シングルサイズはもっとも一般的な大きさで種類も豊富なため、好みの製品を見つけやすいです。
幅97cm×奥行195cmで、6畳の部屋ですと1/4から1/3のスペースがあれば使えます。標準的な体型の方はシングルから上のサイズを選ぶと快適に眠れますよ。
セミダブルサイズ

Photo by Yasmine Boheas on Unsplash
1人はもちろん、2人でも寝ることができるセミダブルサイズ。
ゆとりをもって眠りたい方はセミダブルサイズを購入しましょう。幅が120cmとシングルサイズより約20cm大きいため、余裕をもって寝返りができますよ。
少し値段の高いビジネスホテルなどでは、シングルサイズではなくセミダブルサイズが採用されています。睡眠の質を上げたい方や大柄な方、寝相が悪い方におすすめです。
ダブルサイズ

Photo by Erick Palacio on Unsplash
広々としたダブルベッドは1人で使うととても快適ですね。
幅が140cmの2人用のサイズです。2人で横になれますが、1人あたりのスペースは単純計算で70cmしかありません。これはシングルサイズより小さく、2人が寝るための最低限のサイズです。
2人では少し窮屈ですが、1人で使うのであればとても快適です。自宅で高級ホテルのように贅沢に眠れます。大柄の方や寝相が悪い方にもおすすめです。
マットレスサイズ(縦幅)で選ぶ 縦幅のサイズは、ショート、レギュラー、ロング
マットレスの縦幅は、ショート・レギュラー・ロングの大きく3種類です。
ショートサイズ:180cm
レギュラーサイズ:195cm
ロングサイズ:210cm
目安として身長プラス20cm以上が快適に使えるサイズですので、ご自分の身長に合わせて選びましょう。
寝床の種類で選ぶ マット一体型、すのこ型、パイプ(スチール)型、畳、簡易ベッドなど
質のよい睡眠をするにはベッドの寝心地が重要です。寝床の違いで寝心地が変わるので、それぞれの特徴を知って慎重に選びましょう。
マット一体型タイプ
折りたたみベッドでもっとも主流なのがマットレスがフレームに固定されているマット一体型です。組み立てる必要がなく届いたらすぐに使えます。
ウレタン素材のマットレスがついている製品が多いですが、やわらかく包み込んでくれる低反発マットレスやかためで寝返りのしやすい高反発マットレスがついている製品もあります。自分の身体に合うマットレスがついているものを選びましょう。
すのこ型タイプ
すのこ型はマットレスや布団を敷いて使います。通気性がよくカビが発生しにくいので、布団を頻繁に干せない方や、湿気の多い場所で使う方におすすめです。また、折りたためば布団干しとして使えるので、ベランダがなくても安心ですよ。
デメリットはクッション性が低いことと冷えやすいこと。マットレスや敷布団の厚みややわらかさで調節しましょう。
パイプ(スチール)型タイプ
フレームがむき出しのフレーム型は、寝床部分がメッシュになっている製品が多いです。すのこ型と違い布団には向かないタイプ。このタイプにはマットレスなどを敷いて使うのがベターです。
軽量でコンパクトに折りたためるので、来客用などふだんはしまっておくことが多い場合におすすめです。
畳タイプ
床板がい草を使った畳になっているタイプ。畳のもつ湿度調整機能やい草の香りなどで快適に寝ることができます。適度な弾力もあるので布団などでも寝やすいのがメリットです。
簡易ベッドタイプ
急な来客対応時などに使うタイプ。ベンチのように横幅が狭いので日常使いには不向きです。全体のサイズはとてもコンパクトなので、収納には場所をとらないので、ひとつあると便利に使えるでしょう。
マットレスの硬さとフィット感で選ぶ 高反発か低反発か、腰痛や肩こりに悩む人は注目
マットレスは、大きく高反発タイプと低反発タイプに分かれます。硬さはそれぞれの好みですが、両タイプの特徴を簡単に紹介しておきましょう。
高反発タイプ
体重をかけたときにマットレスが跳ね返す力が強いのが高反発タイプ。体が深くマットに沈み込まず硬めの寝心地です。マットレスがしっかりと体を支えてくれるので、腰など体の部位への負担を軽くしてくれます。寝返りが打ちやすいのも特徴の一つです。
低反発タイプ
体重をかけたときにマットレスが跳ね返す力が弱いのが低反発タイプ。体がゆっくりとマットに沈み込みマット全体で体を包み込んで支えるのが特徴。寝心地は柔らかめです。柔らかくフィット感を重視する方におすすめです。
高さ(脚の長さ)で選ぶ ハイタイプかロータイプか
高さのあるベッドは、ベッドの下に収納スペースが保てたり、低いベッドは、部屋を広く見せる効果もあります。
高さがあるハイタイプ
床板までの高さがあるハイタイプはベッドの下にスペースができるので、ものがあっても折りたたみベッドを広げることができます。とくに、高さが30cm以上あると立ち座りがらくになります。
また、ベッド下の通気性もいいので折りたたむのが面倒で広げたままでも、カビが発生する心配がありません。掃除もしやすく、清潔に保てます。
高さが低いロータイプ
部屋を広く見せたいならロータイプがおすすめです。
高さが低いのでベッドの下にものを置けず、掃除もしにくいですが、分厚くて寝心地のよいマットレスを使っても圧迫感がありません。
起き上がるときに膝や腰に負担がかかるので、足腰が悪い方にはマットレスを厚くするなど、立ち上がり動作をらくにする調整が必要となります。
便利な機能もチェックしよう キャスター、電動リクライニング、ソファ、布団干し、収納、コンセントなど
折りたためるだけでなく、リクライニング機能や宮棚つきなど便利な機能がついているベッドも。おやすみタイムをさらに快適にしてくれる付属の機能も要チェックです。
キャスター機能
キャスターがついていればかんたんに移動ができるので、掃除をするときに便利です。また、日当たりのよい場所に移動すれば、布団を干せます。
キャスターつきの折りたたみベッドは片手で折りたたむことができ、運ぶのもラクなので女性の方やお子さまがいるご家庭にもおすすめです。
電動リクライニング機能
電動リクライニング機能があると、ベッドのうえで読書をしたりテレビを見る際に便利です。また、起き上がりの補助としても活躍します。起き上がりの補助として使う場合は電動式の製品がおすすめです。
リクライニング機能は1段階のみの製品から無段階で調節できる製品まであります。調整の詳細を確認してから購入しましょう。
ソファ機能
ソファとベッドのが1台で使えてしまうすぐれもの。お部屋のスペースを有効活用する方法としても良いですし、来客用としても重宝するでしょう。ソファベッドなどを検討している方なら、こちらのタイプも並行して考えてみましょう。
布団干し機能
折りたたんだフレームに布団やマットレスを干せる機能。寝具の湿気を逃し、布団やマットレスを快適な状態にできます。室内はもちろんそのまま外に出せれば天日干しもできます。
サイドボード・宮棚など収納機能
折りたたみベッドを、広げたままで使う方にはサイドボードや宮棚がついているベッドがおすすめです。目覚まし時計やスマホ、眠る前に読んでいた本などちょっとした小物が置けますよ。
ただし、折りたたんだ際に宮棚部分が出てしまう場合があるので、事前に確認しておきましょう。
コンセント機能
スマホの充電や加湿器、ヘッドライトなどに使えるコンセント。枕もとにあると便利な機能です。
ベッドでくつろぎながら、充電を気にせずパソコンを使うこともできますよ。
折りたたみ後のサイズもチェックして選ぶ 来客用として使うなら特に重視したいポイント
折りたたんだときの幅もしっかりチェックしましょう。来客用でふだんはしまっておくことが多いならば、収納のしやすさと折りたたんだサイズが重要です。
おすすめは30~40cmの幅になる製品です。キャスターつきの製品でしたら、ストッパーがあると便利ですよ。しっかりと固定されるので、収納時に不意に動くこともなく安全です。
整理収納コンサルタント/暮らしコーディネーター
毎日使用するのなら、寝心地が優先
さまざまなタイプがありますが、用途や使用頻度、部屋の広さ、使用する人などにより選ぶものが変わってきます。来客用など使用頻度が低い場合は、収納する場所にきちんと納まるサイズであること、あまり場所を取らないことが重要になります。
逆に毎日使用するのなら、寝心地が優先となります。サイズやマットレスなどもしっかり確認して選ぶようにしましょう。優先すべきポイントを意識しながら選ぶようにすると望みのベッドが見つかるはずです。
折りたたみベッドおすすめランキング発表! 【評判の人気ブランド・メーカー】アイリスオーヤマ、アテックス、YAMAZENなど
ここからは、おすすめ折りたたみベッドを紹介します。さまざまな特徴の折りたたみベッドのなかから、ライフスタイルに合ったものを見つけてくださいね。
11位から1位の順に発表します!
整理収納コンサルタント/暮らしコーディネーター
2位アイリスオーヤマの『折りたたみベッド(OTB-E)』は、来客用やひとり暮らしなどのせまい部屋に使う場合におすすめ。折りたたむと厚さ35cmとコンパクトになり部屋が広く使えます。キャスターで移動もらくと扱いやすさも評価できるポイントです。
和室の畳で眠るような落ち着きを得たい場合には、9位エムールの『い草畳の折りたたみベッド』がおすすめです。い草のもつ空気清浄力や湿度調整力、消臭作用、吸汗機能によって快適な睡眠をもたらします。キャスターもついて扱いやすく、コンパクトに折りたためる点もおすすめです。
6位アテックスの『収納式 プレミアムベッド』は介護用におすすめです。起き上がりなどの補助により介護する人の負担も軽減されます。脚部分のリクライニングで、体のずり落ちを防ぎながら安楽な体位を保つことができます。
11位 インテリアオフィスワン『三つ折り天然木桐すのこマット』










出典:Amazon
サイズ | ダブルサイズ:140×200×6cm |
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寝床タイプ | すのこ |
寝床高さ | ロータイプ:n6cm |
機能 | 三つ折り |
10位 IRISOHYAMA(アイリスオーヤマ)『折りたたみベッド(OTB-TRN)』














出典:Amazon
サイズ | シングルサイズ:約91.0×201.0×34.5cm |
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寝床タイプ | 一体型(マットレス) |
寝床高さ | - |
機能 | 14段階リクライニング、低反発マットレス(メッシュ生地)、キャスターつき |
9位 エムール『い草畳の折りたたみベッド(ni-tob0072-s)』


















出典:Amazon
サイズ | シングルサイズ:約94.5×201×39cm |
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寝床タイプ | 一体型(畳) |
寝床高さ | ロータイプ:約27cm |
機能 | キャスターつき、バネつき、ストッパーピン・開き防止ストッパーつき |
8位 IRISOHYAMA(アイリスオーヤマ)『折りたたみソファベッド(OTB-SFN)』














出典:Amazon
サイズ | シングルサイズ:約97.5×200×32cm |
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寝床タイプ | 一体型(マットレス) |
寝床高さ | - |
機能 | 1台2役(ベッド・ソファ)、14段リクライニング、キャスターつき |
7位 アテックス『収納式すのこベッド(AX-BF1006)』














出典:Amazon
サイズ | シングルサイズ:約112×203×49cm |
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寝床タイプ | すのこ |
寝床高さ | ハイタイプ:約37cm |
機能 | キャスター(ストッパーつき)つき、サイドグリップつき、サイドポケットつき |
6位 アテックス『収納式 プレミアムベッド 電動WFリクライニング(AX-BE735)』






出典:楽天市場
サイズ | シングルサイズ:約105×203×59cm |
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寝床タイプ | 一体型(マットレス) |
寝床高さ | ハイタイプ:約41cm |
機能 | 電動リクライニング(リモコンつき)、アシストグリップつき、キャスターつき |
5位 アテックス『収納式電動リクライニングベッド(AX-BE635N)』




















出典:Amazon
サイズ | シングルサイズ:約104×194×58cm |
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寝床タイプ | 一体型(マットレス) |
寝床高さ | ハイタイプ:約40cm |
機能 | 電動リクライニング(リモコンつき)、サイドグリップつき、キャスターつき |
4位 三興商事『折りたたみベッド 高反発』
















出典:Amazon
サイズ | シングルサイズ:94×195×43cm |
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寝床タイプ | 一体型(マットレス) |
寝床高さ | ハイタイプ:34.5cm |
機能 | 6段階リクライニング、持ち手つき、キャスターつき、ロック機能つき |
3位 YAMAZEN(山善)『折りたたみベッド(BB-1)』
















出典:Amazon
サイズ | シングルサイズ:99×209×47cm |
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寝床タイプ | 一体型(マットレス) |
寝床高さ | ハイタイプ:34cm |
機能 | 6段階リクライニング、バネつき、ストッパー付キャスター2ヶ |
2位 アイリスオーヤマ『折りたたみベッド(OTB-E)』














出典:Amazon
サイズ | シングルサイズ:約96×211×32cm |
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寝床タイプ | 一体型(マットレス) |
寝床高さ | - |
機能 | キャスターつき |
1位 タンスのゲン『宮付き折り畳みベッド(17700092BR)』














出典:Amazon
サイズ | シングルサイズ:95×211×63cm |
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寝床タイプ | 一体型(マットレス) |
寝床高さ | ハイタイプ:34cm |
機能 | 宮棚・コンセント2口つき、14段階リクライニング、キャスター(ロックつき)つき、指挟み防止フレーム、誤開閉防止ストッパー |
ニトリの折りたたみベッドを紹介! 桐スノコベッドが人気
ニトリ 『折りたたみ桐スノコベッド(S)』

出典:楽天市場
サイズ | 97×208.5×40cm |
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寝床タイプ | すのこ |
寝床高さ | 40cm |
機能 | 5輪キャスター付き、Wストッパー付き |
「折りたたみベッド」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 折りたたみベッドの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの折りたたみベッドの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
高反発・低反発マットレスが気になる方はこちら 【関連記事】
編集部からの一言
今回は折りたたみベッドの選び方やおすすめ商品を紹介しました。使わないときは収納してスペースを有効活用できる折りたたみベッド。サイズや機能で居心地のよさが変わります。
今回紹介した選び方などを参考に、あなたに合った折りたたみベッドを選んでみてくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/05 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 横尾忠徳)
「クラシング」代表。 Web上総フォロワー17万人のインフルエンサーとして活動する傍ら、整理収納コンサルタントなど数々の資格を保有し全国で活動中。「NHKあさイチ」「教えてもらう前と後」などのメディア出演多数、書籍5冊を出版、掲載誌は120冊を超える。 執筆、講演、ショップ経営、インテリアスタイリングなども幅広く行う。2人の子供はすでに独立し現在は夫と2人暮らし。小学生の孫を含め5人の孫がいる。 最新刊 『自分に心地よい小さな暮らしごと』2020年9月2日発売 (主婦の友社)