モバイルディスプレイとは?
モバイルディスプレイとは、持ち運び可能な外部モニターのこと。「モバイルモニター」「ポータブルモニター」とも言います。パソコンと接続することで、デュアルディスプレイ環境を簡単に構築することができます。
また、スマートフォンやゲーム機とつないで、動画やゲームなどを大きな画面で楽しむことも可能です。
「タブレット」と「モバイルディスプレイ」の違い
形や雰囲気がよく似ている「タブレット」と「モバイルディスプレイ」ですが、用途や機能が異なります。一番の違いは本体にOSが入っているか否かという点です。
「タブレット」にはOSが入っているので、タブレット単体でインターネットにつないだり、アプリを使って編集作業をしたりすることもできます。
対して「モバイルディスプレイ」にはOSが入っていません。あくまでも「携帯性にすぐれたモニター」なので、パソコンやスマートフォンなどのデバイスにつないで使用します。
モバイルディスプレイのメリット・デメリット
ここからは、モバイルディスプレイのメリット・デメリットをご紹介します。
▼モバイルディスプレイのメリット
モバイルディスプレイは、パソコン、タブレット、スマホなどのデバイスと接続することで、かんたんにデュアルディスプレイ環境を構築できます。在宅勤務や出張時の仕事効率化ツールとして便利です。
ゲームをするときのサブディスプレイとしても使うことができ、ビジネスでもプライベートでも活躍します。タッチパネル操作ができるタイプもあり、指を使ったスクロールや拡大縮小操作も可能。
スマホやタブレットの画面が小さすぎて見えずらい、操作しづらいというときはモバイルディスプレイを使うのもひとつの手です。
▼モバイルディスプレイのデメリット
先ほどもお伝えしましたが、モバイルディスプレイにはOSが入っていないため単体でなにか作業をすることができません。あくまで外部モニターの位置づけということを理解しておきましょう。
また、ノートPCに接続して給電しながら使用する場合、バッテリーの減りが早くなってしまうことも。長時間使用する場合は、電源の確保をしておくようにしましょう。
モバイルディスプレイの選び方
それでは、モバイルディスプレイの基本的な選び方を見ていきましょう。
ポイントは下記。
【1】サイズと解像度をチェック
【2】接続端子をチェック
【3】手軽に持ち運べる軽量モデルがおすすめ
【4】バッテリーの有無、給電方法をチェック
【5】スタンドの有無をチェック
【6】タッチパネル対応かどうか
上記のポイントを押さえることで、自分に合ったモバイルディスプレイを選ぶことができます。
【1】サイズと解像度をチェックしよう
モバイルディスプレイを選ぶとき、最初に確認してほしいのが画面サイズです。サブディスプレイとして使用するなら、ある程度の大きさはほしいところ。
小さすぎるとサブディスプレイの役割を果たすには不充分であるおそれがあります。モニターサイズとしては、ノートパソコンのディスプレイと同程度である13~15インチくらいのものが望ましいです。
また、あわせて解像度もチェックしましょう。解像度が高ければ高いほど美しい映像を映し出します。とくに、1920×1080以上のフルHD対応は鮮やかで視認性が高いです。しかし、解像度が高いほど価格も高めになるのでご注意ください。
【2】接続端子をチェック
パソコンやゲーム機と接続して使うのが、モバイルディスプレイの基本の使い方。接続に手間取らないように、それぞれのデバイスに対応している映像入力端子の種類を確認しておきましょう。
▼一般的に使われている「HDMI」
モバイルディスプレイの接続端子として一般的なのが「HDMI」です。
標準HDMI、ミニHDMI、マイクロHDMIと3種類あるので、間違えないように注意しましょう。ゲームや動画再生におすすめで、転送速度が速いのが特徴。4Kに対応した規格もあります。なお「HDMI」は別途、電源が必要になるので、その点にご注意ください。
▼出力と給電が1本でできる「USB」
従来、USB Type-Aが使用されてきましたが、最近ではUSB Type-Cに対応したモバイルディスプレイが多くなってきました。
転送速度もType-AよりType-Cのほうが速く、ストレスなく使用できるでしょう。また、出力と給電が1本でできるのが魅力です。PC側にUSB Type-Cの端子があるかどうか確認してください。
▼昔から使われている「VGA」
「VGA」は古くから使われているアナログ端子です。転送速度は速く、安定しているものの、4Kには対応していません。最近では、VGAが使われるモバイルディスプレイは少ないです。
【3】手軽に持ち運べる軽量モデルがおすすめ
持ち運ぶという点で、重量は大切なポイントです。重すぎるディスプレイでは、最初はよくてもだんだんと出番が少なくなる可能性もあります。
モバイルディスプレイは、およそ500gの超軽量モデルから展開されています。重くても1kgくらいまでをおすすめします。1kgを超えると、かなりずっしりとした重さを感じるでしょう。
【4】バッテリーの有無、給電方法をチェック
電源供給の方式はAC電源、USB給電、バッテリーの3種類。電源供給の方式で機能が減るといったことはないので、使用するシチュエーションに合わせて選びましょう。
バッテリータイプは使うときに電源ケーブルがいらず、携帯性が高いです。一方、AC電源やUSB供給タイプはケーブルが必要になりますが、バッテリー切れの心配がいりません。
【5】スタンドの有無をチェック
モバイルディスプレイに、自立できるスタンドがついているかどうかもチェックすべきポイントです。背面スタンドの角度を調節して、本体を自立させることでマルチディスプレイでの作業に役立ちます。
ゲームのディスプレイに使いたい方も、スタンドがあると使い勝手がよくなりますよ。スタンドがそのままディスプレイのカバーになるものが多いです。
【6】タッチパネル対応かどうか
モバイルディスプレイのなかには、タブレットのようにタッチセンサーでの操作ができるものも。これができると、直感的に使えるのでとても便利です。
タッチパネル対応機種のなかには、10本の指すべてに反応し、回転や拡大縮小、ズームができるものもありますよ。
人気メーカー・ブランドの特徴
モバイルディスプレイは、国内外問わずさまざまなメーカーから販売されています。ここでは、人気メーカーをいくつかご紹介します。同じようなスペックの商品でどちらにするか悩んでいる場合は、メーカーやブランドに注目してみるといいかもしれません。
asus(エイスース)
asus(エイスース)は台湾に本社をおくメーカーで、PCやスマホ関連機器を取り扱っています。日本法人はASUS JAPANです。マザーボードの生産量は世界一を誇り、世界から信頼を集めています。
I-O DATA(アイ・オー・データ)
I-O DATA(アイ・オー・データ)は、石川県金沢市に本社をおく日本企業。スマホ・TV・パソコン周辺機器などの総合メーカーで、液晶ディスプレイがとくに有名です。
UNiQ(ユニーク)
UNiQ(ユニーク)は2007年に設立された、モバイル・PC周辺機器などを扱う日本のメーカーです。千葉県柏市に本社をおいています。ディスプレイ以外にも、キーボードやマウスも人気があります。
Lenovo(レノボ)
「ThinkPad」というノートパソコンが有名なLenovo(レノボ)。中国発祥の企業で、世界各国に拠点があります。モバイルディスプレイにも力を入れています。
モバイルディスプレイのおすすめ14選
ここからは選び方のポイントをふまえて、おすすめのモバイルディスプレイをご紹介します。

lepowの『モバイルディスプレイ』はどんな作業にも柔軟に対応できるサイズになっています。HDMI接続だけでなく、USB接続でPCモニターの拡張やミラーリングが行なえるのも非常に便利。
フルHD対応! スタンドになるケースが便利
IPSパネルのフルHD対応モデルです。薄く大きく、さらに見やすいIPS液晶モニターパネルで、約180度どの角度から観ても、鮮明で美しい映像が楽しめます。
スタンドにもなる折りたたみ式スマートケースで、本体をしっかり支え、適切な角度に調節できます。軽量なので、荷物の多い出張先や旅行先にも気軽に持って行けるでしょう。
約7mmという薄さで持ち運びらくらく
パソコンやデジタル機器の周辺機器をつくるメーカー、アイ・オー・データの商品。映像のコントラストを10段階で調節できる「エンハンストカラー」機能を搭載しています。これにより、利用シーンや映像コンテンツに合わせて鮮やかさを使い分けることができます。
また、最薄部は7mmという薄さで重さも700gと軽いので、気軽に持ち運びができますよ。スタンドは一体型で無段階で角度調節ができます。キャリングケースもついていて便利です。
テレワークや外出先での打ち合わせに!
台湾に本社をおく、PCや周辺機器メーカーのエイスース。こちらはテレワークなどにぴったりのモデルです。USB Type-CケーブルがあればOK。
本体を縦向きにすれば縦表示に、横向きにすれば横表示にと切り替えられるディスプレイウィジェットソフトウェアを搭載。ほかにも、ブルーライト軽減機能などビジネスパーソンにうれしい機能がそろっています。
超薄型&軽量! タッチパネルも対応
ユニークは、2007年設立の日本のデジタル機器メーカーです。本体の厚さは最薄部4.3mmと超薄型設計で、約600gという軽量を実現。本体背面には高強度のカーボンファイバーを使用し、耐久性もあります。
また、10タッチ機能を搭載していて、直感的な操作が可能です。パネルの表面にはAF(指紋防止)コーティングを施し、なめらかに指を操作することができます。画面への指紋付着も約70%軽減されます。
色彩表現にこだわったHDRモードを採用
本製品は広い視野角と鮮やかな色彩表現に定評があるIPSパネル採用。高い階調表現が可能なHDRモードを搭載しているので、どこから見ても鮮明で美しい画像や映像が体験できます。解像度は1670万色表示でフルHDに対応しています。
付属でHDMIケーブルとType-Cケーブルが1本ずつ付いているので、購入後すぐにゲームや手持ちのPCに接続して楽しむことができます。在宅ワークでモバイルPCを使って作業をしてる方には、サブディスプレイとしておすすめ。作業効率が上がります。
約570gという軽さ! 出張の多い方に
モバイルディスプレイを持ち運ぶ機会が多い方には、少しでも軽量のものがいいですよね。こちらは重さ約570g、厚さは4mmなので、出張などの持ち運びにも便利です。
自立するチルトスタンドは、10~90度の間で角度調節ができるので、使用シーンに合わせて見やすい角度に変更できます。ブルーライトを軽減する機能がついているのもうれしいポイントです。
軽量・薄型で、目にやさしいノングレア液晶採用
リーズナブルで使いやすい家電商品を多数開発している、アイリスオーヤマのモバイルモニター。薄さ9mm、重さ500gと携帯性に特化しています。
画面は、映り込みや光の反射を低減する非光沢タイプ(ノングレア)。目にやさしく、長時間、動画や映画を見る方にもおすすめ。Full HD対応、1920×1080の高解像度で細部まで明瞭にみえるのもうれしいポイントです。
ケーブル1本でかんたん接続
3mmのほそいフレームを採用することにより、パネル率90.8%を達成したモバイルディスプレイです。給電も兼ねたType-Cポートが備わっており、ケーブル1本でPC・スマホ・Switchなどと接続できます。
また、炭素ファイバー素材のカバーがついており、スタンドにして自立させることも可能なのが便利です。
さまざまな機器と接続可能な薄型ディスプレイ
USBのほかに、HDMIやmini-DPなど、多彩な接続方法に対応しています。そのため、ゲーム機やPC、レコーダーなど幅広い機器とつなげられるのがメリット。
また、スピーカー内蔵で、映画などの動画視聴も楽しめます。縦置き・横置きのどちらも可能で、作業時には横置き、報告書の確認なら縦置きなど、作業内容によってフレキシブルに変えられて便利でしょう。
フルハイビジョンが楽しめる高性能モデル
フルハイビジョンに対応したモバイルディスプレイで、表示色は1670万色を誇ります。据え置きモニターにも劣らない性能が魅力で、PC・ゲーム機・デジタルカメラと、幅広いシーンの画面拡張に活躍するでしょう。
また、拡張だけでなく複製にも対応しているため、外出先で自分以外の人と画面共有したいときにも便利です。
テレワークでもデュアルディスプレイ
本製品は、ノートパソコンのサブディスプレイとして最適な15.8型フルHD液晶ディスプレイです。目に優しいフリッカーフリー、ブルーライトカット機能を搭載しており、OSDメニューから機能のオン/オフ、効果も4段階から選ぶことができます。
出張や取引先でのプレゼンテーションや、クリエイティブな現場での編集作業など、 デュアルディスプレイとして業務の効率化に役立ちます。特に、日頃マルチモニターを活用して、リモートワークでノートPCを使う人におすすめの1台です。
高解像度で映画やゲームを鮮明に楽しめる
miniHDMIやUSB Type-Cからの映像入力に対応できるモバイルディスプレイ。高い解像度による高精細の美しい映像で、ゲームや映画の世界観にとことん浸ることができるでしょう。
デュアルモニターで作業効率もアップできて、プレゼンにも向いています。スピーカー内蔵なので映像と音を一緒に楽しめますよ。
タッチパネル対応、さまざまな機器と接続も
こちらはタッチパネル対応のモバイルディスプレイです。10点のマルチタッチに対応しているので、非常に扱いやすいです。
映像入力はHDMI、VGA端子に対応しているため、さまざまな機器との接続が可能。HDMIケーブルを使えば最大14台のモニターと接続することができるので、会議やディスカッションの場で一段階上のプレゼンをすることができます。
HDMIのほかにUSB Type-Cポートも内蔵し、MacBookやiPad、Surface Pro/Surface Laptopの映像出力にも対応しているので、ノートPCがダブルモニターにレベルアップ!
圧倒的な解像度WQHDに対応
ブルーライト軽減モードを搭載しており、画面のチラつきをおさえるフリッカーフリー設計を採用。モニターを長時間見続けることの負担を軽減するよう配慮されています。
また、IPSパネルのフルHDなので映像は鮮やか。ビジネスシーンに、遊びに、と幅広く利用できます。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする モバイルディスプレイの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのモバイルディスプレイの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】ほかのモニターもチェック
デスクをスッキリさせるならモニターアームも
モバイルディスプレイを持ち運ぶ機会が少なく、自宅で使うことが多いという方は、モニターアームも検討してみてください。デスク周りをすっきりさせることができますよ。
使用するシーンや目的に合わせて選びましょう
エキスパートのアドバイス
モバイルディスプレイは、どのような目的で使用するかというところで選びましょう。たとえば、持ち運んで対面の営業のプレゼンや、ちょっとした情報や動画を相手と共有したい場合は、小型で自立するモデルが理想です。
また、モバイルといえども家庭でPCのサブモニタとして使用するといったことも可能。その場合はメインのPCでの作業のほかに、調べ物をするためのブラウザ表示に適している10インチ以上のものを選びたいところです。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。