窓用ヒーターのメリットとは? 電気代節約やカビ対策にも!
ウインドーラジエーターとも呼ばれる窓用ヒーターには、数々のメリットがあります。
屋外から冷たい空気が流れ込んでくるのをシャットアウトして、室内の暖かさを逃さないのがおもな魅力。
そのほかのメリットも含め、詳しく見ていきましょう。
冬場の電気代節約に効果を発揮! メリット1
窓用ヒーターを導入すると窓から熱が外に逃げなくなり、暖房効率がよくなります。窓用ヒーターにも電気代がかかりますが、温める範囲が小さいため省電力で済むので、全体的な光熱費を含む電気代を削減できるでしょう。
快適な湿度と防カビ性で結露を防止! メリット2
結露防止することでカビの発生を抑制できるのも窓用ヒーターのメリット。
結露はカビにとっては格好の温床となり、アレルギー性の疾患を誘発してしまうリスクもあって要注意です。窓用ヒーターがあればそのような不安も軽減できるでしょう。
取りつけがとても簡単! メリット3
窓用ヒーターの設置および取り外しは、意外とかんたんにできます。ただ単に「置くだけ」というシンプルさです。大がかりな工事でペアガラスを取り入れるよりも、はるかにお手軽といえるでしょう。
出窓などにもサイズさえあえば置くだけで結露防止にもなるのでとてもおすすめです。
子ども部屋の設置にもおすすめ! メリット4
窓用ヒーターは子ども部屋にもおすすめしたいアイテムです。とくに試験前は集中できる環境で勉強したいもの。結露を防ぐことでジメジメとしない、心地よい部屋のなかで勉強に励めるのは大きな魅力です。
窓用ヒーターの選び方とは? プロの家電販売員に取材
窓用ヒーターにはさまざまな製品がありますので、目的と使いやすさをよく考えて選びましょう。
表面温度をチェック!安全性で選ぼう!
安全面には充分に気をつけて選びたいものです。カーテンの近くでの使用になるので、高すぎる温度設定だと心配も。表面温度がどのくらいにまでなるかなどに注目して選びましょう。
小さな子どもやペットを飼っている家庭ではとくにやけどに気をつける必要がありますので、取りつけの方法なども考慮するのがよいでしょう。
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
普通のカーテンやロールカーテンを使用している場合はあまり長時間熱に当たると発煙、発火のおそれがあります。温度がそこまで高くならない、もしくは低く設定できるものを選ぶと安心です。
消費電力で選べは電気代もお得に!
コストパフォーマンスを重視するなら、消費電力は少ないほうがおすすめです。
窓用ヒーターはストーブなどの一般的な暖房器具よりも電力量の消費が比較的少ないアイテムではありますが、より省エネを目指すなら消費電力に注目しましょう。
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
200W程度の出力のヒーターを24時間使用した場合、1日でおよそ100円程度かかります。窓用ヒーターによってほかの暖房器具の効きがよくなるものの、5つの窓に同時にヒーターを使用していると1カ月でおよそ1万5,000円と高額になる場合も。省エネタイプのものを選び、できるだけ消しておく時間帯も考えましょう。
部屋になじむデザインを選ぼう!
デザインに関しては、できるだけ控えめなほうが部屋のイメージになじむでしょう。
本体のカラーリングによっては主張しすぎてしまう場合もあるので、カラーのバリエーションが豊富なら極力その部屋のカーテンや床のイメージに沿ったものを選ぶのがおすすめ。
ランプの大きさや明るさなどもチェックしておきたいポイントです。
窓のサイズに合わせて、伸縮タイプか定尺タイプかを選ぼう!
窓用ヒーターには伸縮タイプと定尺タイプがあります。
「伸縮タイプ」はどんな窓にも対応可能。本体をスライドさせたり折りたたんだりして長さを変更できて、窓の隅まで温めることができます。特注仕様の注文住宅などの窓でも対応できるうえに収納もかんたんです。
「定尺タイプ」は寸法が一定なので値段は抑えられます。窓はJIS規格で、ある程度寸法が決まっているので、合うサイズを選ぶとお買い得です。窓の寸法よりも小さい窓用ヒーターにするのであれば、カーテンなどで窓の断熱をサポートしましょう。
収納のしやすさも重要!
窓用ヒーターは通常は冬だけ使用するものなので、春や夏はどこかに収納しておく必要があります。
窓用ヒーターを選ぶときには収納場所や、収納しやすい形状かどうかをチェックしておくのも大切です。
窓用ヒーターのおすすめ9選 人気の森永エンジニアリングやデロンギなど!
ここからはおすすめの窓用ヒーターを紹介します。商品ごとに特徴が違いますので、部屋に合った窓用ヒーターを見つけてくださいね。
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
省電システム『マルチヒーター』は60cmと少々小さめではありますが、それを補ってあまりある本体コストの低さが大きなメリットです。1時間あたりの電気使用量が2円以下と非常に経済的。
デロンギ『コンベクターヒーター』は、電気使用量はかなり多いものの、ほかの窓用ヒーターとは一線を画す暖まりの速さを誇ります。窓からの冷気が多く、結露で床が濡れるくらいの部屋に置くと効果が実感できるでしょう。
森永エンジニアリング『ウインドーラジエーター 定尺タイプ(W/R-600)』








出典:Amazon
サイズ | 幅60×奥行3.6×高さ5.7cm |
---|---|
タイプ | 定尺 |
表面温度 | 約65℃ |
タイマー | - |
消費電力 | 40W |
森永エンジニアリング『ウインドーラジエーター 定尺タイプ(W/R-1500)』

出典:Amazon
サイズ | 幅150×奥行3.6×高さ5.7cm |
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タイプ | 定尺 |
表面温度 | 約65℃ |
タイマー | - |
消費電力 | 100W |
森永エンジニアリング『ウインドーラジエーター 伸縮タイプ(W/R-1219)』
















出典:Amazon
サイズ | 幅120~190×奥行4.7×高さ5.6cm |
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タイプ | 伸縮 |
表面温度 | 約65℃ |
タイマー | - |
消費電力 | 120W |

DeLonghi(デロンギ)『コンベクターヒーター(HXJ60L12)』












出典:Amazon
サイズ | 幅82.5×奥行31.0×高さ56.5cm(キャスターを含む) |
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タイプ | 定尺 |
表面温度 | 平均約70℃ |
タイマー | あり(0.5~24時間先)※オン・オフ設定可 |
消費電力 | - |
ゼンケン『窓下ヒーター2(ZK-130)』






出典:Amazon
サイズ | 幅90~130×奥行4.7×高さ5.9cm |
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タイプ | 伸縮 |
表面温度 | 約55〜70℃ |
タイマー | あり(12時間)※切り忘れ防止タイマー |
消費電力 | 110w |
省電システム『マルチヒーター 1500タイプ(ZZ-NM1500)』

出典:Amazon
サイズ | 幅150×奥行4.8×高さ5.6cm |
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タイプ | 定尺 |
表面温度 | 〜約75℃ |
タイマー | - |
消費電力 | 125W |

省電システム『マルチヒーター 600タイプ(ZZ-NM600)』

出典:Amazon
サイズ | 幅60×奥行4.8×高さ5.6cm |
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タイプ | 定尺 |
表面温度 | 〜約75℃ |
タイマー | - |
消費電力 | 55w |
省電システム『マルチヒーター 1800タイプ(ZZ-NM1800)』






出典:Amazon
サイズ | 幅180×奥行4.8×高さ5.6cm |
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タイプ | 定尺 |
表面温度 | 〜約75℃ |
タイマー | - |
消費電力 | 175W |

ディノス『窓際ヒーター 幅90~120cm伸縮式(724103)』






出典:楽天市場
サイズ | 幅90~120×奥行約4.7×高さ5.6cm |
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タイプ | 伸縮 |
表面温度 | 約65℃ |
タイマー | - |
消費電力 |
「窓用ヒーター」のおすすめ商品の比較一覧表
窓用ヒーターを安全に使うための注意点
窓用ヒーターを安全に使うための注意点を紹介します。
窓用ヒーターはあくまでも窓を温めることにあるため、補助暖房として使うようにしましょう。メインの暖房器具としては使わないこと。
湿気の元を作らないことも大切です。
湿度が高いと結露がひどくなり、窓用ヒーターでは対策しきれない場合も。ヤカンをストーブの上にのせておいたり、洗濯ものを部屋のなかに干したりすると湿度が上がるので、適度に換気して窓用ヒーターを過度に使用しないよう気をつけましょう。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 窓用ヒーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの窓用ヒーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
窓用結露防止対策グッズを紹介! 窓用ヒーターとあわせてチェック!
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まとめ
1)設定温度や設置方法など安全性をチェック。
2)コスパ重視なら消費電力が少ないものを。
3)部屋の景観を損ねないデザイン性にも注目。
4)窓の規格に合わせて「伸縮タイプ」か「定尺タイプ」を選ぶ。
5)収納しやすいかどうかも大切。
窓用ヒーターは冬場の電気代節約や結露対策に役立つアイテム。窓の寸法や収納性などをよく考慮して、お気に入りの一台を見つけてくださいね!
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。