MHL変換アダプタ選びのポイント ITライターに聞く
外観に大きな違いがないMHL交換アダプタですので、最初は選ぶときに戸惑うかもしれません。まずは、どのような映像を楽しみたいかを踏まえ、いくつかのポイントをおさえておきましょう。
MHL変換アダプタとは
「MHL」とは映像転送のインターフェース規格です。スマホの充電用のUSB端子を使って映像を出力するもので、Android端末を中心に採用されています。その一方で、テレビやゲーム機のポートは「HDMI」が主流。MHL変換アダプタを使えば、それぞれをつなぐことができるのです。
端子や規格を意識して選ぶ
テレビの場合、接続端子はHDMIが採用されていますが、プロジェクターにはVGA端子が使われている機器もあります。接続したい機器の端子や規格をチェックしておきましょう。また、MHLにもいくつかのバージョンがあり、MHLの後につく数字が大きいものほど高解像度の映像を出力できます。
リンク機能に対応しているかどうか
テレビと接続した外部機器をリモコンで操作できる「リンク機能」(※)に対応したテレビを使っているなら、リンク機能対応のMHLアダプタを選ぶのもよいでしょう。テレビのリモコンでスマホを操作できるようになります。
※リンク機能:ビエラリンク・ファミリンク・レグザリンク・ブラビアリンク・リアリンク など
映像をより高解像度で出力するなら「MHL3.0」以上を
使っているスマホやテレビ、ディスプレイが高画質の4K(3840×2160)に対応していれば、MHL変換アダプタを使ってより高解像度の映像を出力することができます。スマホ内の4K画質で撮影した写真や動画を4Kに対応したテレビの画面に映したい場合には、このMHL3.0を選ぶとよいでしょう。
また、MHLアダプタには「MHL1・2・3」といった規格があり、数字が大きくなるほど高画質でなめらかなフレームレート(fps)での映像出力が可能となります。
急速充電にはメリットとデメリットがある
テレビとの接続中にスマホを充電する場合は、MHLアダプタ側についている充電用端子を使います。なかには急速充電に対応したMHLアダプタもあり、急いで充電したい場合などは便利ですが、バッテリーに負荷がかかることもあるので、バッテリー寿命への影響などリスクも視野に入れるようにしましょう。
MHL変換アダプタを選ぶ際のポイント ITライターからのアドバイス
スマホの端子の種類によって対応するアダプタが変わるので、まずはお使いのスマホの充電端子を確認しましょう。
「Micro USB」であれば、スタンダードなMHLアダプタが使えます。「USB Type-C」端子や、Lightning(iPhone)端子の場合は、それぞれへの対応が明記されているものを選ぶ必要があります。
リーズナブルな価格で購入できるMHL変換アダプタ2選 MHL規格・接続端子・リンク機能・急速充電などをチェック!
はじめて買う場合は、低予算で買えるものを選んでみるのもよいでしょう。そこで、比較的低価格で購入できるMHL変換アダプタを2つ紹介します。
お手ごろ価格で大画面ゲームが可能
Androidスマホに幅広く対応した変換アダプタ。お手ごろ価格にもかかわらず、1080pの高画質で動画を楽しめるのがポイントです。シックな黒で統一されており、飽きることなく使えるでしょう。
シンプルかつ軽量なタイプであることも魅力。スマホの映像を観るのは、自宅だけとは限りません。会社や学校で大きな画面に映し出す場合も、これを持ち歩いていれば問題なしです。
軽量なのに高画質が楽しめる
小さくて軽量なので持ち運びに便利なことはもちろんですが、搭載チップにこだわりがあることが特徴の1つ。ノイズに強いので、クリアな音質とキレイな画質が楽しめそうです。
また、慣れるまではケーブルのつながりの仕組みもわかりづらく、どれとどれをつなげばいいかわからなくなることも。このアイテムは余計な設定は不要で、単純簡潔に接続可能なのがうれしいところです。
高性能MHL変換アダプタ1選 MHL規格・接続端子・リンク機能・急速充電などをチェック!
キレイな映像を楽しめる、機能性にすぐれたMHL変換アダプタを1つ紹介します。
MHL3.0対応で高解像度の映像を
MHLの規格には3種類あり、その数字によって画質が変わってきます。このアダプタはいずれの規格にも対応しているので、自宅のテレビで観られる規格かどうか悩む必要がありません。スマホの4K動画まで対応しているので、高画質の映像体験が可能です。
スマホの映像を観たいけれども充電がない、そんなときにも、このアイテムなら充電しながら映像を楽しむことができます。しかも、急速充電が可能なので、バッテリーがほとんどないときに充電も視聴もできる一石二鳥がうれしいところです。
Xperiaなど「USB Type-C」対応のMHL変換アダプタ4選 MHL規格・接続端子・リンク機能・急速充電などをチェック!
Xperiaをはじめ、端子にUSB Type-C方式を採用したAndroidスマホも増えています。これらのスマホでは従来のMHLアダプタは使えないため、Type-C対応のアダプタを選ぶ必要があります。
多数の機器を同時接続できる
3in1アダプタなので、HDMIとUSBのみならず、Type-Cの端子も同時につなぐことが可能。USB3.0の規格にも対応しており、高画質の映像をプロジェクターなどで楽しめるのが魅力です。
変換アダプタを使う場面は、自宅だけでなく職場や学校など多岐にわたります。そこで、持ち運びしやすいかが重要なポイント。このアダプタの重量はたったの50gなうえ、専用ポーチも付属しているのでらくに持ち運べます。
MHL2.0対応VGA変換アダプタ
MHL2.0対応VGA変換アダプタです。USB(micro B)のインターフェイスに対応したスマホとVGA入力をもつプロジェクターなどをD-Sub15ピンケーブルを使って接続。映像を映し出します。
また、プレゼンなどでファイルや動画や画像をプロジェクターに映したり再生するようなときに、同時に充電することも可能です。
QGeeM『USB C ハブ』
12 in 1多機能ドッキングステーション
こちらの製品は、「12 in 1」と多機能なドッキングステーション。「12 in 1」とありますが、HDMIx2 VGAx1の3画面出力にも対応しています。スマホだけでなく、ノートPC、小型デスクトップなどの機能拡張として使うこともできます。
USB Type-Cアクセサリやスマホ周辺機器のメーカーとして知られるQGeeM社。世界各国に販売網をもつだけあり、万が一の問い合わせ対応も日本語で可能です。
コンパクトで持ち運びもカンタン
本体の頑丈さについ目がいきがちですが、ケーブルが劣化してしまうと満足な映像が観られないこともあります。このアイテムはナイロンに包まれているので、ケーブルが切れたり、折れて劣化するリスクが低いです。
会社や学校のプレゼンでは、今自分が見ているPCを大画面で映し出す必要があります。このアダプタを持ち歩いていれば、ミラーモードや拡張モードにも対応しているので、急に発表する場面があっても、カンタンに接続することができます。
【番外編】画面出力に不可欠なHDMIケーブル1選 編集部が選ぶ
MHL変換アダプタがあっても、HDMIケーブルがなければ当然画面で観ることができません。そこで、キレイな映像を観られる2つのケーブルを紹介します。
4Kでキレイな映像を楽しむために
今後主流になるであろう4K。超高解像度として知られるこの形式には、テレビやアダプタが対応しているだけでは不充分です。せっかくキレイな映像を観るのであれば、この製品のように4K対応のケーブルを選ぶのがポイントになります。
プレミアムHDMI2.0を採用しているケーブルなので、画面にノイズやチラつきが出る心配もなさそうです。ストレスフリーでお気に入りの映像を楽しむことができるでしょう。
「MHL変換アダプタ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする MHL変換アダプタの売れ筋をチェック
AmazonでのMHL変換アダプタの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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MHL変換アダプタについて3つのポイントをおさらい
1)接続したい機器の端子や規格を確認しておく
2)リンク機能搭載のテレビに接続するなら、リンク機能対応製品が便利
3)急速充電は便利だがバッテリーに負担がかかるというデメリットも
MHL変換アダプタは、スマホを別のAV機器の大画面で観るのに便利なアイテム。接続したい機器の規格をチェックしておき、自分の使用環境にあったMHL変換アダプタを選ぶようにしましょう。
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