履歴書の選び方 JIS規格や用途に特化したタイプも!
まずは履歴書の選び方を紹介していきます! ポイントは下記。
【1】JIS規格対応か
【2】用途
【3】記入欄の内容
【4】用紙サイズ
【5】付属品
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。
【1】「JIS規格対応」の履歴書ならマルチに対応!
履歴書には、大きく分けて「JIS(日本工業規格)」のものと、それ以外のものと2種類あります。「JIS規格」とは日本工業規格の略称で、工業標準化法をもとに制定された規格です。そのなかに「帳票設計基準」という規格があり、「JIS規格対応」の履歴書は基準に基づいて作られています。基本的に就活や転職、アルバイトやパートなどいろんな用途に活用できます。
大きな特徴としては、「学歴・職歴」を記載する欄が多く取られており、これまでの経歴を細かく書くことができること。大学院以上の学歴がある方や、転職活動などで職歴を多く記載したい方などに向いています。
一方で、長所や応募動機などが記載できるスペースはあまり多くないので、自身のひととなりを知ってほしいと考えている方にはもの足りないかもしれません。
【2】用途に特化したタイプを選ぶのもおすすめ
JIS規格対応の履歴書意外にも、「一般用」「転職用」「パート・アルバイト用」と用途に合わせた商品も販売されています。自分が伝えたい内容に合わせて履歴書のフォーマットを選ぶのもおすすめです。
一般用:長所や志望動機など自己PRをしっかりしたい方向け
新卒入社の方や就活生など社会人経験があまりない人には、JIS規格の履歴書にあるような「職歴」欄は不要というケースもあるでしょう。一般用の履歴書は、ほかの履歴書に比べて職歴欄がせまく、自分の長所や、特技、志望動機、自己PRなどをたくさん記載することができます。
自分を強くアピールしたい人は、二つ折りの右半分がフリースペースになっている、一般用の履歴書を選ぶとよいでしょう。
転職用:職歴をたくさん書きたい方向け
転職用の履歴書には、職歴欄が多く取られていたり、職務経歴書が別途ついていたりするものがあります。前職の退職理由を記載する欄があるというのも大きな特徴です。
また、これまでの経歴をいかに魅力的に伝えられるかといったガイドが付属されているものも。転職回数が多い方や、職歴に自信のある方などに向いている履歴書です。
パート・アルバイト用:シフトの希望を書きたい方向け
はじめてアルバイトをしようと考える学生や、ひさしぶりに外で働くためパートを希望する人など、学校や家庭などの理由で、勤務時間や勤務地に希望がある人向けの作りになっています。
勤務希望を書く欄があり、しかも職歴や自己PRなどのスペースもなくシンプルな紙面であるのも特徴です。また事務系の仕事につきたい人用に「使用できるOA機器」などといった項目や、取得免許の種類を書けるものなどもあります。
【3】記入欄の内容もチェック!
履歴書には、氏名や生年月日、住所などの基本情報のほか、持っている資格や学歴・職歴といった経歴を記載する欄があります。自分の持っている資格や経歴が書ききれるか、記入欄をチェックしておきましょう。
また、履歴書のフォーマットによって志望動機や自己PRを記載する欄の大きさが異なります。就活や転職などの場合はとくに、効果的に自分の魅力をアピールしたいところ。記入欄が充実している履歴書を選ぶとよいでしょう。
【4】用紙サイズは指定されたものを選ぶ
現在販売されている履歴書は、「B5サイズ」か、「A4サイズ」のものが一般的です。提出先から用紙サイズの規定があれば、そちらに従うのがよいですが、指定がない場合はどちらを選んでも問題はありません。
ただし、A4サイズのほうが書き込むスペースに余裕があるので、しっかりと自己PRしたい人はA4サイズを選ぶとよいかもしれません。
【5】付属の封筒や付属品もチェック
多くの履歴書には封筒はセットとして付属されていますが、ときには同梱されていないものもあるので注意しましょう。また同梱されていたとしても、履歴書を折らなくては入らないものなどがあるので、購入する際は確認しましょう。
また、履歴書に貼る証明写真用のシールが付属されたものもあります。のりを使わずに写真をしっかり貼り付けることができるので便利です。証明写真が万が一剥がれ落ちてしまったときのために、写真の裏に氏名を書いておくのも新しいマナーになっています。
記入の例となるガイドブック付きのタイプもあります。ほかにも、転職向けの履歴書には、職歴を詳しく記入できる職務経歴書が付いているタイプもありますよ!
履歴書のおすすめ
うえで紹介した履歴書の選び方をふまえて、国家資格キャリアコンサルタントの沼田絵美さんと編集部が厳選した、おすすめの履歴書を「JIS規格対応」「一般用」「転職用」「パート・アルバイト用」に分けて紹介していきます!
こちらからすぐチェック!
▼おすすめ7選|マルチに使える「JIS規格対応」
▼おすすめ4選|新卒におすすめの「一般用」
▼おすすめ2選|職歴をたくさん書ける「転職用」
▼おすすめ4選|勤務希望を書きやすい「パート・アルバイト用」
▼おすすめ7選|マルチに使える「JIS規格対応」
まずは、マルチに使えるJIS規格対応の履歴書のおすすめ商品をみていきましょう!
スタンダードで使いやすい履歴書
こちらのコクヨの履歴書は、大型封筒が3枚ついているため、郵送するときもそのまま利用できます。クリアファイルが入るサイズ感なのがうれしいですね。
シンプルなレイアウトの履歴書ですが、志望動機欄が広いので、いろいろな人材に対応できます。また、余白スペースも大きめのため、書き終わった後もスッキリして見えます。

学生の場合、校名の入った履歴書を学校で購入できますが、校名の入った履歴書でなければならないわけではありません。
KOKUYO(コクヨ)『履歴書用紙(手引き付き)』は書き方の手引きを参考にしながら記入できます。
履歴書の書き方がわからない人向き
こちらは、スタンダードなJIS規格対応の履歴書に手引書がセットされているタイプです。自分の魅力がアピールできる履歴書の記入方法だけではなく、書類選考後に面接を受ける際の心得についても解説があるので、はじめて履歴書を使うという人や就活中の学生などにおすすめ。
大型の封筒が2枚入っているので、封筒を別途購入することなく郵送できます。
JIS規格対応で履歴書初心者向け
JIS規格に対応したスタンダードな履歴書です。年齢早見表が同梱されているほか、写真貼付シールや、写真を切り取るためのガイドとなるフォトホールがついているのも、うれしいポイント。
学歴と職歴の欄が一緒になっているので、職歴が多い人は最終学歴のみ記載し職歴を多く書くなど、柔軟な使い方ができるタイプです。
パソコンで履歴書を作るときに便利
日本法令のパソコンで作る履歴書は、付属のCD−ROMに履歴書のテンプレートが入っています。
データ入力し、プリンター印刷することで、パソコンで履歴書を仕上げることができます。また手書きにしたい場合は、入力せずにそのまま印刷して使うのがおすすめです。
自分のパソコンに履歴書のテンプレートをダウンロードしておけば、いつでもプリンターで出すことができて便利です。
用意する手間がへる履歴書の一式セット
こちらは、履歴書・職務経歴書・添え状・クリアファイル・封筒の一式がセットになっています。履歴書を出すときも、これがひとつあれば大抵のものがそろっているため、ほかに用意する手間を減らせます。
また、購入すると「履歴書の書き方がわかる情報サイト」にアクセスできるパスワードがついてきます。履歴書を書きなれていない方にもうれしい特典ですね。
履歴書初心者もうれしい10枚入り
こちらは、JIS規格の履歴書が10枚入っている大入りタイプです。学歴・職歴の欄が広いため、これまでの経歴を詳細に書くことで、自分を積極的に売り込めるのがポイント。アルバイト・パートから正規雇用の応募まで幅広く使えます。
封筒と写真用のシールは同梱されていないタイプなので、別途購入が必要です。
自己紹介文用の用紙も付属!
JIS規格に準拠しており、履歴書のフォーマットについて指定がない限り、どこの企業でも使えます。封筒も持参用と郵送用の異なるタイプのものが入っているので、用途に応じて使い分けできます。
また、自己紹介文用の用紙も同梱されているため、履歴書のスペースだけでは自分のよさを書ききれない! という方に向いています。
▼おすすめ4選|新卒におすすめの「一般用」
ここからは、新卒入社の就活生などでも使いやすい、一般用の履歴書のおすすめ商品を紹介します。
応募動機や、希望など伝えたいことが多い人向け
こちらは、商品名どおり「自分を売り込む」ための自己PRをほぼA用紙いっぱいに書くことができる履歴書です。とくに免許・資格欄を設けてはいませんので、自己PR文のなかで資格取得の目的などについて熱く語るのもよいでしょう。
大型封筒が付属しているのもうれしいポイント。履歴書の書き方や封筒の書き方まで書かれたマニュアルもついているので、履歴書ビギナーにも向いています。
面接に「勝つ」ための手引きがセットに
「どうしてもあの会社で働きたい」「一日も早く仕事につきたい」と考えている人向けの履歴書です。志望動機や自己PR欄を広めにとっているので、しっかり自分をアピールしたい人におすすめ。
人材ソリューションも手掛けている廣済堂が作っているので、採用のためのノウハウもとても参考になるでしょう。A4サイズのクリアフォルダーも3枚付属。履歴書を郵送するときに便利です。
再就職に必要な記入マニュアル付き
こちらには、長く履歴書を書くことがなかった中高年の人のための履歴書マニュアルが同梱されています。これまでの経歴や自分の長所などを、どのように書けば採用担当者にも好感をもって読んでもらえるかなどのポイントを紹介しています。
履歴書は8枚(A3二つ折り)、職務経歴書はA4サイズが8枚入っているので、書き間違えても安心ですね。またA4サイズの封筒も付属しているので、別で用意する必要がなく便利です。
シンプルな履歴書セットで書きやすい
大型封筒と両面接着シールがついているのは、こちらのコクヨの履歴書です。大型封筒があれば、折りたたまず履歴書を入れることができますね。また両面接着シールは、写真を貼るときに助かります。
そして意外と忘れがちな自分の入学・卒業年度も、早見表が入っているため、すぐにわかります。履歴書記入のときも、わざわざ調べなくてすむのもうれしいです。
▼おすすめ2選|職歴をたくさん書ける「転職用」
続いて、転職用の履歴書のおすすめ商品を紹介します。
履歴書・職務経歴書で、自分をしっかりアピール
こちらは、転職活動に必要な履歴書・職務経歴書がセットになっています。しっかりと自分の職歴をアピールできますよ。それぞれ4枚ずつついていますので、もし書き損じてしまったときにも助かります。
付属封筒は、大型封筒1枚と小型二重封筒2枚がついています。大型であれば折りたたまず履歴書を送付可能。小型二重封筒が付属していることで、ほかに封筒が見当たらない場合も、焦らずすみます。

転職活動では履歴書と職務経歴書を別に提出するよう指示されることも。
JIS規定の職務経歴書ではスペースが不十分に感じる方、PC入力したい方は、協和紙工の『転職者用履歴書用紙』なら重複せずに用意できます。
これまでのキャリアをしっかり書き込める
パーソナルデータを記入する履歴書と、職務経歴書が別紙になっているセパレートタイプの履歴書です。A4用紙の2/3が職歴を書く部分、残りの1/3が自己PRの欄になっているので、実績と将来の展望を照らし合わせながら書くことができます。
封筒や、写真貼付シールのほか、持参用のクリアファイルが1枚はいっているのもポイントです。
▼おすすめ4選|勤務希望を書きやすい「パート・アルバイト用」
最後に、パート・アルバイト用の履歴書のおすすめ商品を紹介します。
働きたい曜日や時間が固定されている人向け
こちらの履歴書は、勤務希望曜日に丸をつけて選択できるタイプ。幼稚園などへのお迎えがある人や、学校が終わる時間などが決まっているなど、働く曜日や時間を指定したい方におすすめ。
本人希望欄が枠のないフリースペースになっているので、給与や勤務地についてなど、希望をしっかり書き込めるのも特徴です。
三つ折り、二つ折りのマーク付き!
A4サイズのアルバイト・パート用の履歴書です。必要な情報がA4サイズにギュッとまとまっています。もちろん、希望曜日や勤務時間が記入できる欄もあります。
定型封筒に入れる際の三つ折りのガイドとなるマークと、二つ折り用のセンターマークが入っているので、きれいに折りたたむための目印として活用できます。

パートやアルバイトの選考には、勤務希望日や通勤時間・通勤方法などの条件が合うことが優先されるケースが多いもの。
アピカ『パート&バイト履歴書用紙』はその要件がしっかり伝わる履歴書なのでおすすめです。
アルバイト・パート用に再構築された履歴書
学歴や職歴などを省き、勤務に関する希望や、取得免許の有無など、アルバイト・パートに必要な項目だけにしぼった履歴書です。A4の用紙1枚に収まるボリュームなので、かんたんに履歴書を記入することができます。
写真用の両面シールがついているので、のりがなくても写真をしっかりと貼ることができます。
曜日ごとに希望時間を記入する欄も!
アルバイト・パート専用の履歴書です。勤務希望の曜日や時間を詳細に書くことができるので、学校や家事などと両立したい方にも向いています。
はじめてアルバイトの履歴書を書く方や、しばらく履歴書を書いておらず書き方が不安な方などにも安心な説明書付き。写真貼付用の両面シールも付属しているのもうれしいポイントです。
「履歴書」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 履歴書の売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの履歴書の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
長期間保存に耐えられる用紙かどうかも大切 エキスパートからのアドバイス
履歴書は面接や書類選考時だけに利用される「選考用書類」という意味だけではなく、会社に在職している間ずっと保管される「正式な書類」でもあります。
長期間の保存に耐えられるしっかりした用紙・印刷であることも大切なポイントのひとつです。
履歴書に封筒って必要? 知っておきたい履歴書のマナー
アルバイトであっても、新卒や転職の採用面接であっても、履歴書は封筒に入れるのがマナーとなっています。「手渡しするから封筒はいらない?」と思う人もいるかもしれませんが、手渡しであっても封筒に入れておきます。
一番丁寧なのは、履歴書をクリアファイルに入れてから封筒に入れるというかたち。履歴書に付属の封筒には、表面に赤字で「履歴書在中」と書かれています。自分で封筒を用意する場合は、同様に表面の左下に赤字で「履歴書在中」と記載するようにしましょう。ほかの書類と一緒に送付するときは、「応募書類在中」と記載します。
郵送の場合は、送付状をつけるのもマナーのひとつです。面接官に直接手渡しするときは、封筒から出してクリアファイルに履歴書が入った状態で、封筒と一緒に渡します。面接官が読みやすい向きで渡すのもポイント。
郵送なのか手渡しなのかによって細かいマナーが変わってきますが、履歴書に封筒は必要なので忘れずに用意しましょう。
履歴書が書きやすいボールペンの記事はこちら! 関連記事
職種や職歴に合う履歴書を選ぼう
この記事では、国家資格キャリアコンサルタント・沼田絵美さんと編集部が選んだタイプ別の履歴書のおすすめ商品を紹介しました。どれも同じように見える履歴書ですが、希望する雇用形態などにより、記載する内容にも違いがあります。
経歴や自己PRなど自分が主張したいことをしっかりと書き込める履歴書を厳選し、相手企業でぜひとも働きたいという意欲を伝えましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
国家資格キャリアコンサルタント&フリーライター。 超氷河期時代の就活を経て人材広告会社の営業に。退職後は大学キャリアセンター相談員や講師、採用支援のお手伝いに企業の取材など、かれこれ20年間近く「就職・採用」界隈でご飯を食べている個人事業主。 就職・転職・起業・副業のお悩みなんでもご相談にのっています!