犬用リュックとは? そもそもどんなアイテム?
犬用リュックは、愛犬と旅行に出かけるときに重宝するアイテムです。犬用キャリーとは違って、両手が空くので身軽なうえ、重さが分散されるので長時間の使用でも疲れにくいのが特徴です。
また、火事や地震、津波などの災害時の避難用として犬用リュックの注目度が高まっています。障害物などを乗り越えて進まなければならないようなときに、両手がフリーになるのは大きなメリットです。
(★)プロからのアドバイス
リュックはどんなときに使おうと思っていますか? 通院やペットOKのお店に行くなど短時間のお出かけに使う場合は、顔が出せるタイプやメッシュ素材で窓がついていて外の様子が確認できるようなタイプのものでも大丈夫です。
逆に長時間の移動で使おうと検討している場合は、まわりの様子が見えすぎると犬が落ち着きにくくなりますので、窓の部分にカバーがついていて目隠ししてあげられるものがおすすめ。
リュックによっては車のシートに固定できるものや、旅行などに便利なキャリーカートとしても使えるものなどもあります。また、災害に備えて用意しておくのもいいでしょう。どういったシーンで使うのかを購入前にイメージしてみてくださいね。
犬用リュックの種類 3タイプをご紹介!
犬用リュックはさまざまなタイプが発売されていますが、この記事では、「ペットハウス型」「3マルチタイプ」「崩れにくいタイプ」の3種類のタイプについてご紹介します。
ペットハウス型|のびのび過ごせてペットも快適
ペットハウスタイプの犬用リュックは、「広い空間」と「視認性の高さ」が特徴です。背負うときは普通のリュック型ですが、置くときはメッシュを広げてケージにすることができます。広くて通気性の良い空間ができるので、外出先で愛犬ものびのび過ごせます。
また、リュックで背負っているときも顔出しができたり、メッシュタイプの空間から外の様子がうかがえたりと「視認性」が高いので、暗闇や狭い空間が苦手な愛犬でも安心です。
飼い主もペットも安心して快適に過ごせるのがメリットです。
マルチタイプ|持ち方いろいろでお出かけに大活躍
リュックとして背負うのはもちろん、肩から掛けたり、手提げにしたり、広げて小屋にしたりと、1つでいろんな使い方ができるのが「マルチタイプ」の犬用リュック。
歩いて移動する時は手に提げて、ハイキングの時は背負って、ピクニックの時は広げて小屋にして、とシーンに応じた使い分けをできるのが特徴です。
愛犬を連れてお出かけやアウトドアをすることが多い方は、1つ持っておくと便利ですよ。
型崩れしないタイプ|安定感バツグンで長持ちする
型崩れしないようにしっかりとした構造や丈夫な生地で作られているものは、安定感があるので飼い主もペットも安心で快適に使えます。また、定期的なメンテナンスで長く使えることもうれしい特徴です。
リュックタイプのキャリーは、キャリーケースやキャリーバッグのように横長のものよりは、縦長のものが多い傾向があります。愛犬をリュックのなかに入れる場合、座った状態で過ごすことになります。リュックの底がやわらかいと座った姿勢をキープしにくく、不安定になりがちです。
購入の際は底板の素材などをチェックして、しっかりしたものを選ぶようにしましょう。
犬用リュックの選び方 犬のしつけのプロが解説
犬の心理栄養カウンセラーで、犬のしつけにも詳しい三苫恵理子さんに、犬用リュックを選ぶポイントを4つ教えていただきました。
【1】サイズ
【2】生地の素材
【3】快適・安全に使える機能
【4】公共交通機関を利用するなら「犬の顔や体が完全に出ないもの」を
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズ選びは慎重に
愛犬が窮屈に感じないように大きめのものを選んでしまうと、移動中に体勢が不安定になりやすく、かえって愛犬に負担がかかってしまうということも。リュックに入っている時間が短時間の場合は、愛犬の体にフィットするタイプのほうがおすすめです。
移動時間が少し長くなる場合は、なかでくるりとまわって体勢を変えられる程度のサイズを選ぶようにするといいでしょう。
【2】生地の素材を確認する
目的に合った生地かどうかもチェックしてみましょう。よく使われる「オックスフォード」「メッシュ」「キャンバス」の3タイプについて、それぞれの特徴をご紹介します。
・オックスフォード生地:柔らかく通気性に優れる。洗濯に強い。
・メッシュ生地:汗や雨に強くて蒸れにくい。軽くて伸縮性がある。
・キャンバス生地:汗や雨に強い。ファッション性が高い。
使用シーンや好みに合った生地の素材を選ぶことをおすすめします。
【3】快適・安全に使える機能をチェックしよう
犬が安心・安全に過ごせる機能があるかどうかも確認しましょう。ロック式ファスナーや飛び出し防止リードがついているものだと安心です。
目を離した隙に愛犬からリュックから脱走してしまい、事故に合うなんて危険もあります。犬の飛び出しや脱走を防ぎ、安心して使えるものを選びましょう。
【4】公共の交通機関を使うなら犬の顔や体が完全に出ないものを
リュックを選ぶ際、公共交通機関を利用するかしないかで選択肢が変わります。利用する場合は、犬の顔や体が完全に出ないものを選ぶ必要があります。
また、飛行機などを利用する場合はハードタイプ、利用予定がない場合はソフト・ハードタイプのどちらでも大丈夫です。生活スタイルを考慮したうえで選択するようにしましょう。念のためご利用予定の交通機関に問い合わせておくと、より確実ですね。
犬用リュックおすすめ10選 犬のしつけのプロと編集部が厳選
ここからは、犬のしつけに詳しい三苫恵理子さんと編集部で選んだおすすめの商品を紹介! 愛犬と楽しくお出かけできるリュックを選んでくださいね。
▼ペットハウス型・マルチタイプ

災害や緊急時を想定して作られたリュック
災害や緊急時を想定して作られているので、耐久性を重視した素材で作られています。
リュックをお腹側で背負った時でも足元が見えやすいような形になっていたり、背面部分を開くとリュックが拡張されてケージとしても使えます。
また、リュック型のキャリーには珍しい「給水ボトルホルダー」もついています。避難先で過ごすのも、とりあえずこのリュックひとつあればまかなえるように設計されているのが心強いですね。
機能面が充実しているだけにリュック本体の重量が3.3kgとなっています。日常使いというよりは、万が一の緊急用として購入を検討されている方におすすめです。
拡張タイプで、リュックとケージの2通りに使える
拡張できるタイプで、2つの方法で使えるペット用リュックです。普段のお出かけには安定感のあるリュックとして、旅行や非常時には広々としたケージとして活躍しますよ。通気性のよいメッシュ窓は、中の様子が確認しやすく、夏のお出かけ時にも涼しく過ごせます。
ロック式ファスナーと飛び出し防止リード付きで、外出時のペットの飛び出しを防止できるので安心ですね。サイドポケットにはおもちゃやおやつを入れられて、外出時に便利です。

公共交通機関での利用を考えている方におすすめ
リュックとしてふだんは使いつつ、専用のパーツを取りつければカートとしても使える商品。
公共交通機関をよく利用される方におすすめです。駅などの目的地へ愛犬と歩いて向かう場合はカートで、駅に着いたらリュックで移動など、4wayで使い分けられるのがとても便利ですよ。
コンパクトに折りたためて収納場所をとらないのもうれしいポイント。
また、はじめてのリュックキャリーとしても手を出しやすい価格です。カンガルーのようにお腹側でリュックを背負うと、飼い主さんを見上げられるので、リュックに慣れていない犬たちの不安も軽減されるのではないかと思います。
▼型崩れしないタイプ
折りたたみ式で収納場所に困らない
折りたたんで収納できるので、使わないときにも置き場所に困らない、ペット用リュックです。病院やお散歩など日常のお出かけはもちろん、旅行時にも便利なリュックタイプ。2つのチェストベルトが歩行時の揺れを防止し、ペットへの負担を軽減できます。
背面はメッシュ素材で、背中がむれにくいのが特徴です。側面のカーテンはロールアップできて、通気性も抜群。季節やシーンに合わせてかんたんに開閉できるのが嬉しいですね。底部のソフトマットは取り外して丸洗い可能。リュックを清潔に保てます。
宇宙船のようなデザインがオシャレな犬用リュック
宇宙船のようなデザインが遊び心いっぱいの、ユニークなペット用リュックです。側面はメッシュ素材で通気口が8つあるので通気性抜群。ペットの快適な呼吸を邪魔しません。開口部分が広く、スムーズにペット出入りできるのがポイントです。
耐久性のある素材で、安定感があり形崩れしにくいのが嬉しいですね。底部には滑り止めマット付き。小さめの収納バッグ付属で、おもちゃやリードなどの小物の収納ができるので、お出かけ時に便利でしょう。
幅広ベルト採用、軽量リュックで楽々お出かけ
飼い主の負担が軽減できる、軽量タイプのペット用リュックです。天蓋と左右両サイドの3か所にメッシュ窓があるので、ペットの様子がしっかり確認できて、外出時も安心。通気性抜群で、保冷剤が入るポケット付き。暑い季節にも涼しくペットが過ごせる工夫で快適ですね。
幅広の肩ベルト採用で、肩への負担を軽減。腰と胸の2つの固定ベルトで、安定感も抜群です。両手が使えるリュックタイプなので、自転車でのお出かけにもぴったりです。

コスパよし! リュックを試してみたい方にも
こちらのリュックは胸と腰の2点で紐の部分を固定するタイプなので、安定感抜群です。また、比較的リーズナブルな価格なので、リュックを試してみたい方におすすめ。
リュックの底の部分もしっかりしたつくりになっているので、なかに入った時に底がぐらついて犬が落ち着かないということは少ないのではないかと思います。
欲をいえば犬が出入りするメッシュ部分にカバーがあれば、人の目線を気にせずに犬がなかで過ごせるのかなとは思いますが、その点を差し引いたとしてもじゅうぶん魅力的な商品です。
シンプルなタイプのリュックが欲しいという方にはピッタリだと思います。
▼ファッション性重視
最後は、私服と合わせても違和感がない、ファッション性を重視して選んだ商品をご紹介します。

普通のリュックにしか見えない!
この商品は一見、なかに犬がいるとは気づかないのではないでしょうか。
アウトドアプロダクツ定番のリュックにしか見えないので「ここに犬がいます」というのをあまり気がつかれたくない、シャイな愛犬と暮らす飼い主さんにはピッタリ。
パッと見は普通のリュックに見えますが、なかに入る犬たちのことをしっかり考えられた設計になっています。たとえば両サイドメッシュで通気性が確保でき、飛び出し防止のフックやクッション性のある底板などさまざまな工夫がこらされています。
ペット用品です! というデザインのものが苦手な飼い主さんや、シンプルなものが好きな方にもおすすめ。男女ともに使っていても違和感がないリュックなので使う人を選ばないと思いますよ。

デザイン性と機能性どちらもこだわりたい方に!
「都会で暮らす犬のためのデザイン」と謳(うた)うだけあっておしゃれ! 機能面も充実した納得の一品です。バッグのなかのポケットは、夏場に保冷剤を入れられるのもうれしい気づかい。暑さに弱い犬も安心ですね。
前と天井部分はメッシュにして通気性を確保したり、カバーをかけて目線を遮ることもできるので、人が多い場所では前の部分は閉めておくだけでもなかにいる犬が安心できるでしょう。
はじめてのリュックにするにはややお高めですが、リュックを今まで使用してきた方の買い替えにいかがでしょうか。
カラーが7色あるのでふだん飼い主さんが使われているバッグと色を合わせてコーディネートも楽しめそうです。7色のなかでも「マウンテン」はほかにはないカラフルさなので、ほかの人と違うものを持ちたいと思われる飼い主さんにもおすすめです。
▼おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング 犬用リュックの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での犬用リュックの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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リュックを大好きになってもらいましょう! 犬のしつけのプロからアドバイス
どんなに厳選してリュックを購入したとしても愛犬が入らないと意味がありません。いきなり無理やり入れてしまうと「閉じ込められた」と愛犬が感じてしまって、入れているあいだ吠えたり、出ようとして暴れたりすることも。最悪「二度と入らない」となってしまうこともあります。
まずは愛犬がよろこんで入ってくれるように、リュックのなかでおいしいおやつを食べさせたり、室内でリュックに入る練習を短時間からはじめて、愛犬に慣れてもらいましょう。
また、病院など愛犬があまり好きではない場所にしか連れて行かないと、入りたがらなくなりがち。楽しい場所に行くときにも使って「リュック=楽しいお出かけ」といったイメージを持たせるように意識してみてくださいね。
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2001年に犬のしつけ方教室などを行っている施設に弟子入り。 攻撃性の高い犬のトレーニングを得意とする。犬の胃袋掴んだら間違いなく犬に好かれる!と気が付き犬の食事に興味を持つ。仕事をしながら短大に通い栄養士を取得。 2005年、短大在籍中に福岡ECO動物海洋専門学校から依頼があり講師として「動物栄養学」などの授業を受け持つ。 同専門学校でドッグカフェゼミも担当し犬と人が同じ料理を食べられる!をコンセプトのペアレシピを実習形式で教える。 2015年より福岡市主催の「ドッグフードセミナー」を開催。福岡市民対象のセミナーにも関わらず市外からの参加者も来るなど好評を博す。他にもカルチャースクールなどでの講師も行う。 個人向け手作り食のカウンセリング、ドッグフード開発、個人宅への手作り食の配膳。提供数はこれまで延べ1万食を突破。 基本的な食事からアレルギー改善食、犬と季節を味わう行事食の提案、老犬や病後の回復食などのアドバイスも行っている。 犬の心理学と栄養学を融合させた日本初の犬の心理栄養学(R)の生みの親で、現在は犬の心理栄養士の育成を推奨しています。