キャディバッグの選び方
おもにゴルフクラブを持ち運ぶために使う「キャディバッグ」。クラブメーカーやバッグメーカーなどから、さまざまな製品が販売されています。ゴルフバッグを購入する際に「どれを選べばいいのかわからない」と迷わないように、この記事では、ゴルフキャディバッグを選ぶときのポイントをご紹介します。ポイントは下記7点。
【1】形状
【2】口径
【3】口枠の数
【4】高さ
【5】重量
【6】素材やデザイン
【7】収納力や付属機能
上記のポイントをおさえることで、より欲しい商品を見つけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】形状で選ぶ
キャディバッグは、カートタイプとスタンドタイプに分けられます。ベーシックなのはカートタイプですが、自分で持って移動するシーンが多いならスタンドタイプがおすすめです。
カートタイプ:大容量。クラブを入れた状態で自立
カートタイプのキャディバッグは、クラブを入れた状態で自立するモデル。カートに載せることを前提としているので、3~4kgほどで重量のある作りになっています。カートがないゴルフ場だと背負って移動することになるので注意が必要です。
特長としては、収納力があり、クラブを出しやすい大口径であることです。ゴルフシューズやレインウェア、その他のラウンドアイテムも全部入れたい、という人はまずはカート型キャディバッグを候補に挙げるといいでしょう。
また、遠方でのラウンドや電車等での移動が多い人など、宅配便や飛行機で機内預けを利用する人は、中に入れたクラブ等への保護性能が高い頑丈なカートタイプがおすすめです。
スタンドタイプ:軽量。背負えて持ち運びしやすい
キャディバッグにスタンドがついており、安定感よく地面に置けるタイプです。このタイプは2~3kgと比較的軽量で持ち運びに適しており、多くの製品でリュックのように背負えるタイプを採用しています。
セルフプレーが多い人や打ちっ放しによく行く人、練習場にも同じセットを持っていきたい人にはスタンドタイプが使い勝手良し! 軽量&コンパクトという特徴の反面、収納力が落ちるので注意して選ぶとよいでしょう。
【2】口径サイズで選ぶ
口径サイズとは、間口の大きさをあらわしており、サイズのことを「型」や「インチ」で表記していることがほとんどです。大きさはさまざまなので、常備するクラブの本数にあわせて口径を選ぶようにしましょう。
7型(7インチ)は、ジュニアやハーフクラブセットに適しており、アマチュアゴルファーが利用するなら、クラブが14本ほど収納できる8~9型(8~9インチ)を選んでおけば大丈夫です。プロにもなると10型を超えるものを利用していたりもします。
ただ、注意が必要なのは「クラブを入れて持ち運んでみたら重かった」「車に積もうとしたらトランクルームに入らなかった」ということもあります。事前に自分がキャディバッグを移動させるときの手段やキャディバッグの収納スペースを調べておくと安心です。
【3】口枠(仕切り)の数で選ぶ
口枠(仕切り)の数は商品によってさまざまですが、主流は6~8分割のものになります。ユーティリティやフェアウエイウッドの本数が多いセッティングの場合、ヘッドカバーの体積が増えてしまうことが多いと思います。口枠の仕切りによってはうまく収まらないこともあるので、注意して選んでください。
大口径のものならまず安心ですが、口径が小さいスタンドタイプなどは、口枠数やどのような形状になっているか事前によく確認しておきましょう。
なお、正規のラウンドではクラブの本数は14本以下と決まっています。1ホール目で発覚した場合は2打罰、それ以降で発覚した場合は4打罰のペナルティとなるため注意が必要です。
【4】高さで選ぶ
クラブの中で一番長さがあるドライバーが収納できる高さかをチェック。「47インチ対応」や「長尺ドライバー対応」などと記載されているタイプがほとんどなので、参考にして選びましょう。ただ、ドライバーが入る高さの記載があっても、底が厚く設計されているキャディバッグもあるので注意。
全長が長いとトランクに入らないこともあるので、事前にトランクケースのサイズをチェックしておきましょう。
【5】重さで選ぶ
キャディバッグは、1kg台から6kg以上になるモデルがあります。現在の主流は、カート型キャディバッグは約3〜4kg、スタンド型キャディバッグは約2kg〜3kgです。キャディバッグ単体ではあまり重さを感じなくても、使用の際にはたくさんのクラブを収納するため、かなりの重さになります。
電車で移動する方は軽量タイプの方が移動しやすいと思いますが、頑丈さや保護性といった面では重量があるタイプに分があるので、クラブを収納した重さで移動すること、そして、移動方法を考慮して慎重に選びましょう。
【6】素材やデザインで選ぶ
キャディバッグに使用されている素材は、おもに合成皮革、エナメル、ポリエステル、ナイロンの4種類です。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
合成皮革:耐久性はあるが重め
合成皮革は、人工的に加工している皮を利用しているため耐久性にすぐれています。また重厚感があり、多くのキャディバッグに採用されているのがこの合成皮革です。
ツアーモデルにも多く使われているので、迷ったらこちらを選ぶとよいでしょう。なお、天然皮革のモデルもありますが、コストに余裕があれば検討してみるのもよいでしょう。
エナメル:高級感と見た目にこだわる人に
エナメルは高級感があり、見た目のデザインにこだわりたい人におすすめです。そのツヤと光沢は注目になること間違いなしで、ほかのゴルファーと被らないバッグで差別化をはかりたい人にはぴったりです。
なお、素材自体は合成皮革をエナメル加工しているものになります。
ポリエステル:コスパ重視ならコレ!
ポリエステルは防水性が高いだけでなく軽量。加えて、比較的安価なものが多いので、コストパフォーマンスに優れています。
ゴルフを始めたばかりの人にはこのタイプがおすすめです。最近は見た目がおしゃれなものも出てきているので自分好みを探してみてください。
ナイロン:軽量&水や汚れに強い
ナイロンも、ポリエステル同様水に強いといった特徴があります。ほかにも軽量で汚れに強く、スタンドタイプのキャディバッグに多く採用されています。
メンテナンスも容易なので、初心者におすすめの素材といえるでしょう。
【7】収納力や付属機能に注目して選ぶ
キャディバックにはゴルフボールをはじめ、ティーやグローブの予備などさまざまなアイテムを収納します。そのため、できるだけ外側の収納が多いものを選ぶとなにかと便利です。
また、それ以外にもタオルを掛けるフックがついているものや、ドリンクを保冷できるポケットがついているものなど、ラウンド中ならではのあるとうれしい機能が付いているものも豊富です。
こうした収納力と付属機能にも注目して選びましょう!
キャディバッグの人気メーカー・ブランド
有名なゴルフクラブメーカーはもちろんのこと、おしゃれなゴルフ用品メーカーもキャディバッグを展開しています。機能性だけでなく、見た目もこだわった人気のメーカー・ブランドを見ていきましょう。
TaylorMade(テーラーメイド):ゴルフクラブメーカーの名門
トッププロから信頼を寄せられている、ゴルフクラブを数多く展開する人気海外ブランド「テーラーメイド」。ゴルフ用品のラインナップはキャディバッグにまで及びます。
ゴルフ専門のメーカーだけに、細部まで使い勝手の良さを考えて作られており、利便性の高いキャディバッグを取り扱っています。鮮やかな配色が特徴的で、ゴルフ場でも映えること間違いなしです!
PEARLY GATES(パーリーゲイツ):個性あふれる大胆なデザインに夢中!
「もっと気軽にもっと楽しくゴルフをしよう」をコンセプトにした、新しいゴルフウェアを1989年より展開するブランドです。年齢や性別などを横断して着用できるおしゃれなゴルフウェアに定評があります。
キャディバッグは、ワッペンやブランド名などを大胆にあしらったデザインが特徴的で、オリジナリティを主張しやすいラインナップです。ちょっとエッジの効いたキャディバッグを狙っている方におすすめ。
BEAMS GOLF(ビームス ゴルフ):洒落感と実用性をうまく両立
セレクトブランドBEAMSが展開する、ファッション性と機能性をうまく両立させたゴルフラインがビームス ゴルフです。カジュアルなテイストの「オレンジレーベル」と、上質でツヤ感のあるテイストが魅力の「パープルレーベル」を展開。
街でも着用しやすいシルエットやデザインなので、老若男女から広く評判を集めています。おしゃれな服装やグッズでゴルフを楽しみたい、という要望に寄り添ってくれるブランドですよ。
キャディバッグのおすすめ10選【カートタイプ】
ここまで紹介してきたゴルフキャディバッグの選び方のポイントをふまえて、ゴルフギアエキスパートの羽鳥具幸さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。まずは、収納力があり、クラブを出しやすい大口径が特徴のカートタイプから。

クラブにやさしい存在感抜群のアイテム
ロゴとボディカラーのコントラストがとてもスタイリッシュで目を引くデザインのキャディバッグです。このキャディバッグもツアーモデル的なごつごつ感はなく高級感を感じますね。
口径をボアで包んでいますが、見た目だけではなくシャフトを保護する役割も担っていてナイスなデザインだと思います。ゴルフ場で目を引く個性的なキャディバッグです。
キャッチーなデザイン性と使い勝手の良さを兼備
デザインと形状を改良し、安定して自立するエナメルキャディバッグ。46インチのクラブにも対応しつつ、5分割に仕切られた口枠の内側にはふわふわのボアを用いており、大切なクラブを守ってくれます。
各所にデザインされた立体感のあるロゴとニコちゃんのデザインもポイント。傘ホルダーや、ネームプレートホルダー、ボールや小物収納に便利なオープンポケットなど、充実した収納スペースを備えています。
スタイリッシュな見た目がかっこいい
テーラーメイドのアクセントカラーが映えるスタイリッシュなスポーツデザインのキャディバッグです。見た目も機能もシンプルタイプで初心者におすすめのモデルといえるでしょう。
カラーは3色から選べるが、スタンドバッグもラインナップされているので、好みで選ぶとよいでしょう。
本格ゴルファー向けツアーレプリカモデル
手の形状にフィットするモールディンググリップや三点式ショルダーで持ちやすさが向上。もちろん、フルオープンポケットやシューズインポケットなどもついており使い勝手は従来通り。
キャロウェイならではのデザインも印象的なツアーレプリカモデルです。
2.7kgの超軽量キャディバッグ
特徴はポリエステル素材で9.5型なのに2.7kgの軽量モデル。握りやすく持ちやすいバランスハンドルは、クラブが飛び出しにくく、バランスの取れた角度でキャディバッグを持ち運びできます。持てば分かるその軽さは移動苦からゴルファーを解放してくれること間違いなしの商品です。
収納と利便性にすぐれたポーチが特徴
外付けのポーチがレールで上下にスライドする仕組みになっており、カートの内側にセットされた場合でも、上にスライドすれば容易に荷物の出し入れができるキャディバッグです。もちろん取り外しもできるので、ポーチ単体としても利用できます。
クラシックなデザインが玄人感を演出してくれるので、落ち着きがあるデザインをお探しの方におすすめです。

シンプルでクールなカートタイプのキャディバッグ
オークリーのカートタイプキャディバッグです。プリントホワイトとプリントブラック、ブラックアウトの3種のラインアップがありますが、いずれも派手さはないもののクールな色使いで個性を主張しているのでモノトーンファッションに合わせてみるのもよいですね。
47インチ対応、9.5型の大口径ですが、すっきりしたデザインで大きさを感じさせないスマートさもよいです。シンプルで余裕のあるクラブ収納を求める方におすすめです。
2.9kgの軽量さとスリムなデザインが魅力
ベース素材はポリエステルを使い軽量化を実現、エナメルや合成皮革がアクセント的に使われスタイリッシュなデザインに仕上がっています。大切なクラブを整頓して収納できるだけでなく、サイドポケットにはウインドブレーカーや予備のスパイクが入るシューズコンパートメントも完備されています。シンプルなカラーデザインは全5色が用意されています。
ツアープロのメジャートーナメントモデル
「マスターズ」に出場するSRIXON契約選手が使用する限定デザインのキャディバッグです。サイズや機能もプロ仕様、上級ゴルファーなら気になるキャディバッグではないでしょうか。
いつものラウンドも一味変わった楽しみが得られること間違いなしの商品です。

le coq sporti(ルコックスポルティフ)『キャディバッグ QQBRJJ05』
おしゃれな大口径のアスリートモデル
47インチ対応、9.5型の大口径モデルで、フレンチ感漂うカラーリングとロゴのデザインがスマートな雰囲気を感じさせます。
もちろん収納力も抜群で、6分割の口枠でクラブも余裕を持って収納ができ、各ポケットもゆったりめなので競技ゴルフに必要なアイテムを積み込めます。
これなら荷物が多くなりがちなゴルファーでも安心ですね。ラテンファッションに合わせて大胆で落ち着いた大人ゴルファーも演出できます。
キャディバッグのおすすめ4選【スタンドタイプ】
軽量かつコンパクトで持ち運びしやすいタイプです。キャディバッグにスタンドがついており、安定して地面に置いておけますよ。
1.7kgの軽量キャディバッグに一目惚れ
ゴルフ用品を全般的に展開しているブランド、タイトリスト。日本でもゴルフクラブなどを愛用している人は多く、中でもゴルフボールは使用率がとても高いです。
そんな著名なタイトリストのキャディバッグは、細かい部分にもしっかりこだわった仕上がりです。カーボンファイバー素材のスタンドを採用し、重さはなんと1.7kg! フードや、ドリンクポケットなども付いているので使い勝手は抜群です。
洒落心あるブランドの定番キャディバッグ
ファッション性と機能性を両立させたビームスのゴルフラインです。遊び心に溢れたデザインでプレーをより楽しくできるはずですよ。
こちらは定番の人気を誇るスタンドキャディバッグ。強度のあるポリエステル素材に、止水ジップを施しており、大切なゴルフクラブを雨から守ってくれます。
耐久性に優れるリップストップ生地を採用
男女問わず持ち運びしやすい軽量のスタンド型キャディバッグ。ポリエステル素材で耐久性に優れるリップストップ生地を採用し、長く使えるはずです。
6分割の口枠でクラブの出し入れもスムーズに行えることに加え、ポケットを多数配置しており使い勝手のいいアイテム。シンプルな仕様&配色なので、老若男女問わずおすすめです。

ゴルフが楽しくなるPOPデザインのキャディバッグ
47インチ対応の9.0型ながらスリムで軽量、エンジョイゴルファーにおすすめのユニセックスモデル。
「WINWIN STYLE」ブランドだとひと目でわかるチップインのキャラクターが気分を盛り上げてくれます。POPなウェアコーディネイトでゴルフ男子、ゴルフ女子をアピールしましょう。
車からの出し入れもアシストしてくれる口径部のラバーハンドル、ボール3個分のホルダー、ドリンクポケットなどもあり使い勝手もよいです。
グローブホルダーもついていて、グローブの管理も苦労しません。
「ゴルフキャディバッグ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ゴルフ キャディバッグの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのゴルフ キャディバッグの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】ラウンドに欠かせないアイテムを紹介
ゴルフギアエキスパートからアドバイス
ゴルフをプレーする際に、持ち込みたいグッズは人それぞれです。ボール、ティー、グローブはもちろんレインウェア、キャップ、バイザー、サングラス、タオルといったものも必要です。
ほかにもドリンクや測定器などを持ち込みたい人もいるでしょう。アイテムが多い人は収納場所の数やカートに積んだときの使い勝手をじゅうぶんにチェックしておいてください。
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1995年よりゴルフギアのクラフトマンとしての活動を開始。 クラブデザイナー、ツアープロコーチのもとでギアとスイングの相関性、その変化も学びながら「あなただけの14本」のための修理、調整、カスタムフィッチングに日々奔走している。 さらに、ファルコンまつばら氏主宰のJCMO(日本クラブMOIマッチング機構)において「3番アイアンがPWのように打ちやすくなる」クラブの振り心地を数値化して整える、クラブMOIマッチング専門店「ゴルフ工房ギアサポート」を営んでいる。