フクロモモンガ用ケージの選び方 ペットドクターが解説
ペットドクターの霍野晋吉さんに、フクロモモンガ用ケージを選ぶポイントを教えていただきました。ポイントは下記。
【1】高さのあるケージを選ぶ
【2】ケージの素材選びもポイント
【3】メンテナンスのしやすさを考えて選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】高さのあるケージを選ぶ
野生のフクロモモンガはエサを求めて木の上を飛び移って滑空もします。さすがにケージのなかでは滑空はしませんが、運動量が確保できるスペースを用意しなければなりません。とくに縦の動きをするので、高さのあるケージがおすすめです。
飼育書では最低でも40~50cm以上の高さがある金網のケージが理想とされていることがありますが、具体的な根拠はありません。大きすぎてもメンテナンスがしにくくなるので、価格も含めて扱いやすい商品を選んでください。
【2】ケージの素材選びもポイント
フクロモモンガはふやかしたペレットや果物をエサとするので、ケージを汚すことが多いです。また、マーキングをするので、ケージはさびにくいステンレス製の材質を選んでください。また、さびることがなく掃除がしやすいため、アクリルケージも使用されています。
アクリルケージは湿気がこもりやすいので、通気性が高いかが問題となります。また、ステージのような部品が取りつけられるかどうかも大切です。ただ、アクリルケージでフクロモモンガを飼うとなかの様子をよく観察できるようになりますし、冬場の保温もラクになるというメリットがあります。
【3】メンテナンスのしやすさを考えて選ぶ
金網のケージもアクリルのケージも扉がついていますが、掃除しやすいか、エサの交換がおこないやすいかを考えてください。高さのあるケージなので、下にスノコがあると掃除がかんたんです。
さらに天井も取り外せるとメンテナンスがラクにできます。高さのあるケージなので、部屋での移動も含めて手間がかかることを考えて商品を選んでください。
フクロモモンガ用ケージおすすめ5選 ペットドクターが厳選!
フクロモモンガ用のケージを選ぶポイントがよくわかりましたね。ここからはペットドクターの霍野晋吉さんが、専門家ならではの視点で選んだおすすめの商品をご紹介します。

よりフクロモモンガをケージ内で遊ばせたい方へ
鳥用の金網製のケージです。高さがなんと94cmもあるので、充分に運動できるスペースがとれます。また、金網なのでたくさんの木の枝やステージ、小屋、巣箱などを好きなところに取りつけることができます。これでフクロモモンガのストレス対策もバッチリですね。
ステンレス製でなく銀色メッキなのでさびやすく、ケージが大きいので取り扱いに少し手間がかかるのがややネック。しかしながらケージ内のレイアウトにこだわることができる製品ですので、フクロモモンガをより快適な状態で飼育したいと考えている方におすすめです。

さびにくさが魅力的なステンレス製ケージ
小動物や鳥用のステンレス製金網ケージ。齧(かじ)って舐めても安全で、オシッコによるサビや劣化に強いステンレス製の丈夫な商品です。大きく開く扉があり、ケージ内のメンテナンスもラクにできます。高さは62cmあり、天井も取り外しができる点が魅力的。
三晃商会のイージーホームシリーズは、オシッコやエサのカスなどの汚れを確実にトレイに落とす特許取得構造をとっており、衛生面にもすぐれています。衛生面とメンテナンスの利便性を重視している方におすすめしたいケージです。

初心者でも安心! 手ごろなサイズ感の金網ケージ
鳥用の金網ケージですが大きさが手ごろ。初心者の方がフクロモモンガをケージで飼育しようとする場合に適しているのでおすすめです。
このセレクトケージは扉が大きいうえに、床のトレイの取り外しもかんたんで掃除がラクにできます。高さは56cmくらいですが、やや横幅があるので最低限の運動量は確保できますし、ケージの移動も苦になりません。

フクロモモンガのことを考えて作られたケージ
高さ71cmのフクロモモンガ用の全面アクリルケージです。ワイヤーネットと木のステップは自由に取りつけることができるので、フクロモモンガの運動量を増やすことも可能。サイドにたくさんの通気孔が開いており、通気性にもすぐれています。
ヒーターのコード穴や引き出しトレイもあるので、手軽に掃除をしたい方におすすめ。充実した装備で、コストパフォーマンスにすぐれた商品です。
水漏れを軽減する「35水漏れ防止枠」付き
ワイヤー間隔1.1㎝と狭いため脱走する心配がなく、高さは54.5㎝もあり、活発なフクロモモンガにぴったりのケージです。また、フクロモモンガは給水器から水を飲むとき、水をこぼしがち。このケージは「水漏れ防止枠」がついているため、ケージ下部にある引き出しからの水漏れを軽減してくれます。
引き出し部分はブラック、ホワイト、ピンク、ブルー、ブラウンと5色展開です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかの小動物用ケージの記事はこちら 【関連記事】
フクロモモンガのケージは発展途上 エキスパートからのアドバイス
フクロモモンガ用のケージはまだ数が少なく、選択肢があまり多くありません。フクロモモンガの飼育には金網ケージが主流でしたが、最近では専用のアクリルケージも見かけるようになりました。
おそらく、今後はもっと機能性が高いケージや、金網とアクリルのハイブリッドタイプなど、どんどんと専用のケージが開発されるのではないでしょうか。フクロモモンガが快適に過ごせる環境を作るためにも、ケージの情報を集めてみることをおすすめします。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
皆さんはじめまして、私はエキゾチックアニマル専門獣医師の霍野(つるの)と言います。 えっ、エキゾチックアニマルって言葉知りませんか?ウサギやハムスター、インコやカメなどの犬猫以外のペットを指します。 23年前に日本初の専門病院である『エキゾチックペットクリニック』を開業しました。症例数は月に400件を超えているベテラン獣医師です。他にもエキゾチックアニマルのセミナーも企画し、沢山の医療や飼育の書籍を執筆しています。 もっとエキゾチックアニマルの情報を知りたい方は、【Dr.ツルのエキゾチックアニマル情報室】をご覧になってください。専門獣医師によるサイトですので、他にはない病気の記事も多く、とても役にたつこと間違いなしです。 ウサギの専門家による【一般社団法人日本コンパニオンラビット協会】の理事長としても、2020年10月から活動をします。こちらも、ウサギ好きな方は必見ですよ。ウサギの検定を受けてみませんか? エキゾチックアニマルに関することは勿論のこと、ご縁を感じた方がいましたら、いつでもお声かけてください。