ハリネズミ用ケージの選び方 ペットドクターに聞いた!サイズや素材のおすすめは?
エキゾチックアニマルの専門医・霍野晋吉さんに、ハリネズミ用ケージを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。ハリネズミをはじめて飼育する人やハリネズミ用ケージの買い替えを検討している人も、ぜひ参考にしてみてください。
サイズは運動のできる大きなものを
ハリネズミは夜行性ですので、昼は休んでおり夜に起きて活動をはじめます。意外なことですがハリネズミはかなり活発に動き回る動物で、朝にケージのなかを見てみると、エサ容器や回し車などが散乱しているということも少なくありません。
ペットのハリネズミは肥満が多く、運動ができる大きなケージが好まれます。ハリネズミは足が短く、ジャンプすることやよじ登ることができませんので、ケージの高さはとくに問いません。
ガラス・アクリル製、木製など素材で選ぶ
ハリネズミ用ケージは金属製、ガラス・アクリル製、木製の3つの素材があります。金属製は湿気がたまりにくく暑い夏は快適ですが、冬は保温するのがやや難しくなります。ワイヤーに給水器や回し車などを自由自在に取りつけ、好きなレイアウトにできるのがいいところです。
ガラス・アクリル製は水槽タイプや透明な箱型になっているので、保温性が高まりケージのなかが観察しやすいのも特徴です。夏は湿気がたまりやすくなり熱がこもってしまうのが難点。天井の蓋が金属製の網であれば湿気や熱が出ていきます。寒い季節には保温ヒーターを使用することもあるので、ヒーターのコードを通す穴が付いているか確認してください。
木製の商品は、夏は通気性にすぐれて熱や湿気がこもらず、冬は保温性が高いのが特徴。ただし商品の数が少ないこと、汚れた場合は水洗い後に乾燥させなければならないので、掃除が面倒といった面があります。
掃除のしやすさも重要
掃除をするのが面倒だと世話をするのも大変になります。ガラスやアクリル製のケージは水洗いができるので掃除がらくにできて、衛生的に使えます。
金属製のものは分解するのがらくな構造であれば、掃除がかんたんにできます。しかし、木製のものは糞やオシッコがついた場合、水洗いをすると乾燥させるのに時間もかかり面倒になります。掃除のしやすさも選ぶ重要なポイントになります。
ハリネズミ用ケージのおすすめ8選 ペットドクター厳選!
ここまでに紹介したハリネズミ用ケージの選び方のポイントをふまえて、エキゾチックアニマルの専門医・霍野晋吉さんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。さまざまな材質の商品がピックアップされているので、ぜひ参考にしてみてください。
全面がクリアガラスで出来ているため、どこからでも中の様子が見られるようになっています。前面扉が大きく開くことによって正面からお世話をすることが可能で、ハリネズミにとっても人に慣れやすい環境であると言えるでしょう。
扉は半分閉めておくことも出来るので、脱走防止にもつながります。2か所ある通気口のおかげでケージの中は風通しがよく、快適な環境を作れます。
シンプルな構造だからお世話も掃除もしやすい
ハムスター向けの商品ですが、ハリネズミの飼育にも使えます。ケースは透明なので中の様子をよく見ることが出来ます。天面と前面に大きな扉がついており、そこからお世話やお手入れが出来るようになっています。
トレイにカバーがついただけの簡単な構造になっているので、ケージ全体を掃除したいときは簡単に分解・組み立てをすることが出来ます。
大きなケージでレイアウトも自由自在
ペット用品を多く取り扱っているマルカンが「ハリネズミの飼育に最適」と謳っているのがこのマルチケージです。天面と側面に大きな開閉扉がついているので、お世話やお手入れもスムーズに行うことが出来そうです。
ケージ全体が大きいので、ヒーターやベッドなどさまざまなグッズを置くことが出来ます。ケージのレイアウトを考えて楽しむのもおすすめです。

保湿性にすぐれた水槽タイプ
アクリル製の水槽タイプのケージで、床のプラスチックのトレイが深くなっているタイプです。保温性にすぐれた水槽タイプですが、上部の金網メッシュの扉は大きくて風とおしがよく、暑さと湿気対策は問題ありません。ハリネズミの世話もらくにできます。
側面にはコード用の穴が開いているため、寒い季節には保温ヒーターを使用することも可能です。万全な対策ができているケージですね。

シンプルな構造で持ち運びにも便利
金属製のワイヤータイプのケージで天井と前面に扉があり、エサの補充や掃除もらくにできます。トレイも深く作られているので、床敷がケージの外に飛び散りにくく安心。掃除もらくにできるので、衛生管理を重視したい飼い主さん向けの商品です。
シンプルな構造で軽くできており、ケージ上部の左右に取っ手がついていて持ち運びもかんたんにできます。

ハリネズミの成長に合わせて使える
アクリル製の箱型のケージで壁も天井も透明な壁なので、ハリネズミをよく観察することができます。ハリネズミの行動をいつでも見ていたい飼い主さん向けの商品かもしれません。
前開き扉と引き出し式の底のトレイは、毎日の掃除がらくにできます。給水ボトルも左右に、かつ違う高さに設置できるので、ハリネズミの成長に合わせてつけ替えることが可能です。
ヒーターコードのための穴が開いていることに加え、アクリルネームプレートまでついています。やや床面積が小さいので、回し車などの大きさも考えて入れてください。
組み立てが簡単で頑丈なガラスケース
メタルの支柱で支えられた、組み立て式のガラスケースです。スライド式のパネルをはめるだけなので、簡単に組み立てることが出来ます。パッケージを小さくまとめることも出来るので、ケージを折りたたんで運ぶ必要がある方におすすめできる商品です。
天面にはコード穴が空いていて、ヒーターなどを入れて使うことも出来ます。

木製のケージを探している人に
木製の水槽タイプのケージです。木の香りはハリネズミにとってリラックス効果がありますので、ストレスを感じやすいと思っている飼い主さん向けの商品になります。巣箱の代わりになる開閉可能な屋根つきの部屋と、運動できる庭のふたつのスペースに分かれています。
防滴シート加工の木製の板を使用しているため、糞やオシッコがついても安心です。ヒーターの電気コードのための穴も開いていますので、便利に使うことができます。別売りの専用の木製メッシュの蓋も一緒に購入したほうがいいでしょう。
「ハリネズミ用ケージ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング ケージの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのケージの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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ハリネズミ用ケージを購入する前に ペットドクターからのアドバイス
大きくて安全なケージを選びましょう
ハリネズミは夜になるとかなり活発に動き回るので、大きなケージを用意してあげましょう。ただし、性格の差もあり、臆病なハリネズミでは隠れる巣箱が必要になり、運動量が足りない場合は回し車をおくこともあります。
多くの時間をケージ内で過ごしますので、安全性はもちろんのこと、温度管理や掃除のしやすさなども考えなければいけません。
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皆さんはじめまして、私はエキゾチックアニマル専門獣医師の霍野(つるの)と言います。 えっ、エキゾチックアニマルって言葉知りませんか?ウサギやハムスター、インコやカメなどの犬猫以外のペットを指します。 23年前に日本初の専門病院である『エキゾチックペットクリニック』を開業しました。症例数は月に400件を超えているベテラン獣医師です。他にもエキゾチックアニマルのセミナーも企画し、沢山の医療や飼育の書籍を執筆しています。 もっとエキゾチックアニマルの情報を知りたい方は、【Dr.ツルのエキゾチックアニマル情報室】をご覧になってください。専門獣医師によるサイトですので、他にはない病気の記事も多く、とても役にたつこと間違いなしです。 ウサギの専門家による【一般社団法人日本コンパニオンラビット協会】の理事長としても、2020年10月から活動をします。こちらも、ウサギ好きな方は必見ですよ。ウサギの検定を受けてみませんか? エキゾチックアニマルに関することは勿論のこと、ご縁を感じた方がいましたら、いつでもお声かけてください。