顔用とボディ用の違いは?
日焼け止めが「顔用」「ボディ用」と区別されているのは、顔と体の皮膚の作りが違うためです。顔の皮膚は体の皮膚よりも薄く、敏感で皮脂も詰まりやすい。ニキビなどの肌トラブルが起こりやすい傾向にあるので、注意してください。
〈顔用とボディ用の違い〉
顔用
●肌悩みに合わせて化粧下地として使える
●肌にやさしい成分が配合されている
●肌をきれいにみせるメイクアップ効果がある
ボディ用
●塗る範囲が広い分、伸びがよい
●SPFやPA値が高いものが多い
●顔用の日焼け止めより刺激がつよめ
違いが分かったところで、次にどのように顔用日焼け止めを選べばいいのでしょうか?くわしく解説していきます。
顔用日焼け止めはどう選ぶ? 美容ライターが解説!
美容ライターの増村ゆかりさんに、顔用日焼け止めを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。
「SPF」「PA」はシーンに合わせて選ぶ ポイント1
美容ライター
日焼け止めの効果を表す「SPF」「PA」という表記の意味ですが、SPFの場合は数字が大きいほど高い程、PAの場合は+の数が多いほど程、日焼け止めの効果が高く、肌に負担がかかる傾向にあります。そのため、ふだん使い用なら「SPF10~30」「PA+~++」程度で十分です。
ただし、レジャーなどで長時間紫外線を浴びる場合には「SPF30~50+」「PA+++~++++」と高めの数値を選ぶ必要があります。
使用するシーンによって使い分けられるよう、数種類を手元に置いておくのがベストです。
理想の仕上がりで選ぶ ポイント2
美容ライター
「顔用」の日焼け止めは、化粧下地としての役割を持っていることが多いです。そのため、「マット系」「セミマット系」「ツヤ系」そして「コントロールカラーの機能がついたもの」など、効果、機能はアイテムによってさまざま。タイプによって、仕上がりも大きく異なります。
厚塗り感がなく、抜け感のある肌になれるかを左右するのが「下地」です。日焼け止め機能が付いていることはもちろん、理想の仕上がりを叶えられる日焼け止めを選んでください。
時短を狙うなら「顔、ボディ兼用」もおすすめ ポイント3
美容ライター
日焼け止めには「顔用」と「ボディ用」と「兼用」の3タイプがあります。
顔に使うなら、メイク持ちをアップする下地効果にすぐれた「顔用」を使うのがベストです。子育てや仕事などで忙しく、顔とボディ両方に日焼け止めを塗る手間を少なくしたいときは、「顔、ボディ兼用」を顔に塗るのも選択肢のひとつ。その場合は、スキンケア成分が配合されたやさしいタイプを選ぶのがおすすめです。
「お直し用」にはパウダータイプがおすすめ ポイント4
美容ライター
日焼け止めは、時間が経つと紫外線対策効果が薄れてしまいます。そのため、高い効果をキープするために、2〜3時間おきに塗り直す必要があります。そこでおすすめなのが、塗り直し用に便利なパウダータイプの日焼け止め。
パウダータイプであれば、メイクの上からかんたんに紫外線対策できます。フェイスパウダーとしての効果もあるタイプなら、メイク崩れを直しながら使うこともできて一石二鳥です。
顔用日焼け止めのおすすめ6選 美容ライターと編集部が厳選!
ここまで紹介してきた選び方のポイントをふまえて、美容ライターの増村ゆかりさんに選んでもらったおすすめの顔用日焼け止めを紹介します。

アクセーヌ『UVプロテクション AC』

出典:Amazon
SPF/PA | SPF28/PA++ |
---|---|
使用できる箇所 | 顔 |
タイプ | 乳液 |
ウォータープルーフ | 〇 |
成分 | シクロメチコン、水、酸化チタン、ジメチコン、グリセリン、ポリメタクリル酸メチル ほか |

ポール&ジョー ボーテ『プロテクティング ファンデーション プライマー S』

出典:Amazon
SPF/PA | SPF42/PA+++ |
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使用できる箇所 | 顔 |
タイプ | 美容液下地 |
ウォータープルーフ | - |
成分 | オレンジフラワー水、水、BG、トリエチルヘキサノイン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、エタノール、ミネラルオイル ほか |

アリィー『エクストラUV ハイライトジェル』












出典:Amazon
SPF/PA | SPF50+/PA++++ |
---|---|
使用できる箇所 | 顔、ボディ |
タイプ | ジェル |
ウォータープルーフ | 〇 |
成分 | 水、酸化亜鉛、エタノール、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、トリエチルヘキサノイン、イソノナン酸イソノニル、BG ほか |

スキンアクア『トーンアップUVエッセンス』














出典:Amazon
SPF/PA | SPF50+/PA++++ |
---|---|
使用できる箇所 | 顔、ボディ |
タイプ | エッセンス |
ウォータープルーフ | ○ |
成分 | 水、エタノール、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ジェフェニルシロキシフェニルトリメチコン、酸化チタン、ポリソルベート60ほか |

プライバシー『 UVフェイスパウダー50 フォープラス』












出典:Amazon
SPF/PA | SPF50+/PA++++ |
---|---|
使用できる箇所 | 顔、ボディ、デコルテ |
タイプ | パウダー |
ウォータープルーフ | - |
成分 | タルク、酸化亜鉛、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ケイ酸Ca、シリカ、ポリメタクリル酸メチル、ほか |
カプレーブ 『UV-AB プロテクターリフト 4+』












出典:Amazon
SPF/PA | SPF50+/PA++++ |
---|---|
使用できる箇所 | 顔 |
タイプ | 美容クリーム |
ウォータープルーフ | ○ |
成分 | 水、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、BG、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、トリイソステアリン ほか |
おすすめ商品の比較一覧表
顔用日焼け止めを選ぶ時の注意点
敏感肌の方は、日焼け止めの成分表示に以下の「紫外線吸収剤」が入っていないかをチェックしましょう。
「紫外線吸収剤」
●メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
●ジメチルPABA オクチル
●t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン など
紫外線吸収剤より低刺激な「紫外線散乱剤」
●酸化亜鉛
●酸化チタン など
低刺激な日焼け止めを使いたい方や敏感肌の方は、紫外線吸収剤を避けて、紫外線散乱剤を中心に配合している日焼け止めを選ぶのがベターです。
顔用日焼け止めの効果的な塗り方をチェック 塗るタイミングや順番は?
(a)顔・首
●まずは1円玉くらいの大きさを目安に、おでこ・鼻先・右の頬・左の頬・顎の5箇所に日焼け止めをおきましょう。
↓
●鼻先の日焼け止めを、鼻筋に沿って伸ばし、鼻部分をカバーします。
↓
●続いて、左右の頬の日焼け止めを、外側に伸ばすように塗っていきます。
↓
●額の日焼け止めは、下から上に伸ばします。そしてフェイスラインに沿うように塗っていきます。
上記の順番で顔全体に塗ることができたら、同じように重ね付けをしすれば完成です。
(b)首
100円玉や10円玉の大きさを目安に、日焼け止めを喉仏・背骨に塗ります。そこから左右に伸ばしていき、首全体に馴染ませるように塗れたら完成です。
首も顔の一部ですので、しっかり塗っておきましょう。
肌への負担を軽減するなら「洗顔で落ちるタイプ」を選んで
洗い残しは肌の炎症、ニキビ、乾燥、毛穴の黒ずみなど様々な皮膚トラブルを引き起こすため、基本的にはクレンジングでしっかり落とすことが大切です。肌の負担をなるべく軽くするなら、クレンジング不要の洗顔で落ちるものを選びましょう。
【最後に】エキスパートのアドバイス
美容ライター
敏感肌は「紫外線吸収剤」が入っているかをチェック
「紫外線吸収剤」は、多くの日焼け止めに配合されている成分です。紫外線を熱エネルギーなどに化学的に変化させて、肌を紫外線ダメージから守ります。この化学反応は肌への刺激となるため、肌荒れの原因になることがあります。
とくに敏感肌の方や子供は、紫外線吸収剤を避けて、紫外線散乱剤を中心に配合している日焼け止めを選ぶのがベターです。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/12/29 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級資格保有の美容ライター。 「美容は心のケアになる」をモットーに、複数のWEBメディアで美容・健康情報を執筆中。コンプレックスを解消し、チャームポイントをアピールできるコスメ情報を発信します!