猫用ヒーターの選び方 キャットケアスペシャリストに聞く

Photo by Alexander Possingham on Unsplash

Photo by Alexander Possingham on Unsplash
肌寒い季節でも愛猫がくつろげるよう、猫のヒーターを選ぶポイントをチェックしましょう。
キャットケアスペシャリストの古川諭香さんに、猫用ヒーターを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。
【1】温度調節可能なものを選ぶ
私たち人間の体温は、36~37度であることが一般的ですが、猫の体温はそれよりもやや高い38度程度。人間用のこたつのように温度が高いものだと体が温まりすぎてしまい、熱中症や低温やけどが引き起こされる原因になってしまいます。ペット用のヒーターは人間が触れたときに、ほんのり温かいと感じる程度で充分でしょう。
ただし、スフィンクスのように体にごくごく短い被毛しか生えていない猫は寒さに弱かったり、年齢の低い子猫・老猫は体温調節がうまくできなかったりすることもあります。
猫種や年齢に応じて温度を調節できるよう、温度調節可能なヒーターを選ぶとよいでしょう。
【2】猫が好みやすい形状や素材で選ぶ
せっかく購入したのに使ってくれない…...という悲しい体験談は猫の飼い主さんあるある。そうした事態を避けるためには、猫が好みやすい形状のヒーターを選ぶのがおすすめです。
猫の祖先とも言われるリビアヤマネコがもともと樹洞や岩穴などで休んでいたことからも、猫は薄暗くてせまい場所を好む習性があります。
ヒーターに関しても、こたつのように薄暗くて隠れられるような形状のものを選んであげると使用してくれやすいでしょう。
また、ふわふわとした素材も好みやすいので、そうしたカバーのペットヒーターを選ぶのもおすすめです。
【3】噛みつき対策されているものを選ぶ
好奇心旺盛な子猫期はとくに、ヒーターの電気コードにじゃれたり噛みついたりする子も多いもの。
電気コードへのイタズラは感電死という悲しい事故を引き起こす危険性があります。また、噛みちぎったコードを誤食し、体調を崩してしまう可能性も。
飼い主さんが留守中でも安心して使用させられるよう、万が一猫が噛みついても事故につながらないような配慮がされているヒーターを選びましょう。
【4】お手入れしやすいものを選ぶ
猫は体をなめて毛づくろいをするという習性があるため、毛玉を吐いたり嘔吐したりすることがあります。だからこそ、もしヒーターの上で嘔吐してしまっても、手入れしやすく清潔感を保てるようなものを選ぶのがおすすめです。
カバーが取り外せて、洗濯可能なものならば汚れてしまったときも安心。抜け毛の付着が気になったときにも手軽にお手入れできます。
猫用ヒーターおすすめ10選
ここからは、キャットケアスペシャリストの古川諭香さんと編集部で選んだおすすめ商品をご紹介します。

かけ布団にワイヤーが! 安心設計の猫用こたつ
猫用こたつは魅力的だけれど、入ってくれるか心配……と思っている飼い主さんは、猫が入りやすいような設計になっているこちらの商品をチェック。
かけ布団にワイターが入っており、入口の形を自由に変えられるので、警戒心が強い子でもこたつの中に足を踏み入れやすくなります。
コードに噛みつき防止カバーがついていたり、赤外線ランプ不使用だったりと猫にやさしい作り。Lサイズもあるので、多頭飼いさんはこたつをめぐるけんかを防止するためにも、そちらを検討してみるのもよいでしょう。
リバーシブルに使えるホットカーペット
表と裏で温度が違うリバーシブルタイプのホットカーペットです。表の温度は猫の体温に近い約38℃、裏の温度はやさしいぬくもりの約28℃となっています。裏返すだけで温度が調整できるので便利です。
カバーの裏面には滑り止めがついており、カーペットの上で猫が動いてもずれにくくなっています。また、スチール製の丈夫な保護管つきのコードを採用するなど、事故を防ぐための工夫が施されているのも特長です。
飼い主も癒すかわいい鍋型ヒーター
猫がすっぽりおさまる鍋型のヒーターです。猫の体温と同じくらいの38℃設定で、寒い日もぬくぬくと過ごせます。底に敷くカーペットがついているのもうれしいポイント。肌あたりがやさしく、心地よさと暖かさがより感じられるでしょう。
鍋型のヒーターに猫がまるまって眠る姿は、かわいくて癒されるものです。そんな愛猫の姿を写真に残しておくのもいいですね。

温度調節&加熱防止など安全性も高い
25~55℃まで、5℃ずつ設定温度を変えられるのが特長で、定温機能も備わった商品。たとえば本体の温度が設定温度より低くなれば、自動的に発熱してくれるなど、一度設定すればずっとその温度を保つ仕組みになっています。そのため、スフィンクスのような寒がりな猫にとってはうれしいアイテム。
過熱や漏電などの異常が発生したら、自動的に電源が切れる安全設計。電気コードには噛みつき防止対策もなされています。また、カバーは取り外せるのでお手入れもかんたん。
留守番が多いおうちや、生後2~3ヶ月の好奇心旺盛な子猫を飼育しているおうちでも安心して使用できるでしょう。

熱中症や体温やけども防げる「猫のためのこたつ」
人間用のこたつは一般的に弱設定で35~40℃程度、強設定で60℃以上にもなるといわれていますが、こちらの猫専用こたつは中央の温度が約31℃。人間が触るとほんのり温かい程度なので心配になる方もいるかもしれませんが、温度が高すぎず熱中症が引き起こされにくくなります。
差し込み口はL型プラグで、コード部分には金属製のラセン管で噛みつき対策がされています。また、猫の目によくないと言われている赤外線ランプを使用せず、肌にヒーターが直接触れない遠赤外線放射熱方式をとっているのもポイント。
こたつは薄暗くて狭い場所を好むという猫の特性を満たすので、使用してくれやすいと思います。

抗菌・防水加工済みで丸洗いできるからいつでも清潔
30~50°Cの範囲で5°C刻みに温度設定ができて、12時間ごとに自動的に電源が切れる仕組み。うっかりつけっぱなしにしてしまったときでも安心です。
ヒーター本体は抗菌・防カビ加工がされており、ペットが舐めても大丈夫。ベルベット布地のカバーは取り外しが可能なので、粗相をしてしまったときや嘔吐時には丸洗いすることができます。
電源コードには噛みグセに耐えられるラセン管を使用。猫用はSサイズを推奨されていますが、こたつなどでも猫は伸びてくつろぐことが多いため、大きめなMサイズを購入するのがおすすめです。
安心機能が充実&洗濯機で丸洗い可能!
過熱防止、噛み防止、感電防止、水漏れ防止、ペットのおしっこ防止と5つの安全機能が備わったペットカーペットです。温度は25℃~55℃まで7段階で調整可能なので季節に合わせて使えます。さらに、省エネ設計なので1時間あたりの電気代は約0.3円と長時間付けっぱなしでも安心です。
また、洗濯機で丸洗いできるのも嬉しいポイント。替え用カバーも付いているので清潔に使うことができます。

2種類の温度設定が可能なリバーシブルヒーター
10mmという薄さで床との段差が生じにくいため、生後間もない子猫や老猫も使用しやすい商品。
注目すべきは、表面と裏面で異なる温度になるところです。低温面は心地よいマイルドなあたたかさで、高温面は冷え込みの強い日や寒がりな子に適しています。
サイズのバリエーションも豊富なので、飼育している猫の数やくつろぎ方、大きさなどを踏まえて検討するとよいでしょう。

自動で温度調節可能! 一歩先行くスマート家電
近ごろは猫用のスマート家電も続々と登場中。なかでも日中、おうちを空けることが多いビジネスパーソンにチェックしてほしいのが、自動・手動で温度調節ができるペットハウス。
通常のヒーターとは違い、ドーム型になっているため警戒心の強い子でも落ち着きやすいはず。外出時にもスマートフォンでハウス内の温度を調節できるので、急な気温の変化にも対応できます。
携帯にも便利なコンパクトサイズ
手軽に使えるコンパクトなヒーターです。ミニサイズで持ち運びしやすく、旅行や帰省といったお出かけのシーンでも活躍してくれます。汚れたらサッと水拭きできるので、お手入れもかんたん。衛生面が気になる方にもうれしい商品です。
こちらのヒーターは、表と裏で温度が違うリバーシブルタイプ。高温面が約38℃、低温面が約30℃の設定になっており、寒さや体調に合わせて使い分けられます。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 猫用ヒーターの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での猫用ヒーターの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
飼育頭数や年齢を考慮したヒーター選びを キャットケアスペシャリストからのメッセージ
ペットヒーターはさまざまな種類がありますが、飼育頭数や愛猫の年齢などによって適した商品が違ってきます。
また、同居猫同士の仲が悪い場合は、ペットヒーターという快適な居場所をめぐってケンカが起きてしまうことも。飼育している猫たちの関係も考慮しながら、購入するペットヒーターの数やサイズなどを検討しましょう。
【関連商品】そのほかの商品はこちら!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。