大学生にとってノートパソコンは必要?
「大学生になったらパソコンを持てと言われるけれど、本当に必要か?」そう考えていらっしゃる方も多いと思います。
大学生になると、下記のような課題制作や活動を行うようになります。
・授業のレポート、資料作成
・ゼミ活動、情報収集
・サークル活動のスケジュール管理、連絡
・ゆくゆくは就職活動、論文作成など
結論からお伝えすると、大学生にパソコンは必要です。自分のパソコンがなくても何とかなる場合もあるでしょうが、レポート作成のときや就職活動の際は、手元にパソコンがある方が断然便利です。
パソコンを購入することのメリットを、もう少し詳しく見ていきましょう。
■レポート作成がかなりスムーズになる
自分のパソコンがないと、必要なとき、いちいちパソコンのある場所に行かなければなりません。これは非常に面倒くさいです。パソコンのある場所として、学校のパソコン室、漫画喫茶、友人の家などが考えられると思いますが、ここでは「学校のパソコン室」を例にとって考えてみましょう。
大学のパソコン室を使う場合
レポート作成のため、授業後、帰りたいという気持ちを抑えながら大学に残ってパソコン室へ。自分のIDでログインを行い、限られた時間を使ってレポートを作成。これを2~3日ほど続ける……これは正直、結構面倒くさいですよね。
スマートフォンで文章を書きながら、パソコン室で印刷だけすることもできますが、コピー&ペーストやタイピングなどでレポート・資料作成を行う方がスムーズです。
また、ノートパソコンの場合、自分のタイミングで、カフェなど好きな場所で作業ができるというのも魅力的。自分のノートパソコンを持っていると何かと便利です。
■文系・理系問わず将来につながるスキル育成ができる
パソコンがあることで将来の仕事につながるスキルも育成できます。たとえば、デザイナーを目指す学生が、イラストソフトを取り込み、デザイン活動をSNS上で行う。エンジニアを目指す学生が、プログラミングを学んでシステムを作るなど、幅広い専門職へのスキル育成に役立ちます。
また、専門職でなくても、ワードやエクセル、パワーポイントなどは社会人になっても使いますし、タイピングスキルも役に立ちます。初心者でも日頃から使っているとすぐ慣れるもの。学生のうちから慣れておくという点でも、パソコンを持つメリットは大きいと思います。
大学生向けノートパソコンの選び方
大学生でもノートパソコンは必要!という話はしましたので、ここからは大学生向けノートパソコンの基本的な選び方を見ていきましょう。
ポイントは下記。
【1】CPU
【2】メモリ
【3】ストレージ
【4】大きさと重さの目安
【5】価格
【6】その他の便利機能
上記のポイントを押さえることで、自分に合ったノートパソコンを選ぶことができます。
【1】CPUのスペックをチェック
CPUとは、パソコンのコアになる部分で、主に情報処理能力を担うパーツ。
インテル(intel)の『Core i シリーズ』やAMDの『Ryzen シリーズ』などが代表的なCPUです。パソコンに設置している、マウス、キーボード、ハードディスクといった周辺機器の接続処理だけでなく、ワードやパワーポイント、エクセル、イラストレーターなどのソフトの情報処理に関わります。
つまり、CPUの性能が高ければ、「パソコンが固まる、読み込みが遅い」といった事象が少なくなります。
▼文系の場合
レポート作成などのためのワード操作が多くなるため、『Core i5』といったスタンダードなCPUでも十分でしょう。
▼理系の場合
レポート作成だけでなく、研究発表のためのパワーポイント作成、エクセルでの図表作成、中には、大学の専用ソフトをダウンロードする場合もあるため、『Core i7』といったスペックの高いものの方が安心です。
文系の学生さんでも、動画編集やイラスト活動などを考えている場合はスペックの高いものを選んでください。
【2】メモリ容量をチェック
メモリとは、データ情報を保存する容量のこと。メモリについてはよくデスクに例えられていますが、何か作業をする際、デスクが広ければ、筆記用具や辞書、飲み物など、いろいろなもの置けて作業がはかどります。それと同じで、メモリの容量が大きいほど、さまざまな作業がスムーズに行えます。
メモリ容量は4GBでも問題ないですが、時折読み込みが遅くてストレスを感じることもあります。パソコン処理をサクサク行う場合は、文系・理系に関わらず最低でも8GBは欲しいところです。
(★)最小ラインの目安は「Core i3以上、8GB以上」
学生のPC用途としては、プライベートを除けば、論文・レポートの作成や資料作りが中心になるでしょう。
こうした作業は主にMicrosoft Officeで行いますが、Officeはかなり容量が大きなソフトになってしまったため、安価なPCで使われているCPUや少ないメモリの容量だと、起動だけでもストレスを感じるほど時間がかかったりします。
そのため、5万円以下で買えるPCでよく使われるCeleronやPentiumではなく、Core iシリーズのCPUを搭載したモデルがいいでしょう。
また、メモリの搭載量も4GBでは足りません。最低でも8GBはあったほうが快適に利用できます。
最小ラインは「Core i3以上、8GB以上」と覚えましょう(米国に本社を置く半導体製造会社、AMD製のノートパソコンの場合はRyzen 3以上、8GB以上)。
【3】ストレージ容量をチェック
ストレージとは、文章や画像、動画といった情報データを保存する場所です。メモリと混合されがちなので注意しましょう。
例えるなら、メモリは筆記用具などを置くためのデスクの広さ、ストレージはその筆記用具などをしまうための収納場所です。ストレージには、『HDD』『SSD』『eMMC』などの種類があります。ストレージの容量がいっぱいになると、本体の操作も重くなるので注意が必要です。
ストレージの容量が少ないほど保存できるデータも少なくなるため、文系・理系関わらず、やはり容量の大きいものがおすすめです。しかし、レポートを作成する機会がほぼない学部、外付けのハードディスクがあるといった場合は、容量の少ないストレージも選択肢のひとつです。
【4】大きさと重さの目安をチェック
ノートPCの用途としては、レポートの作成などに加え、学部やゼミの方針によっては、プレゼンテーションなどに活用する必要があったり、フィールドワークに持ち出すといったこともあるでしょう。
ずっと家に置いて使うだけでなく、家と学校、あるいは図書館など、別の場所に持ち出して使うことも想定し、ある程度持ち運びしやすいサイズと重さのものを選ぶといいでしょう。持ち運びやすさには個人差がありますが、概ね13インチ、重さは1.3kg未満をひとつの目安にするといいでしょう。
このサイズであれば、PCを運ぶ際に衝撃などから守ってくれるプロテクションケースやバッグ類も豊富に販売されています。
【5】価格をチェック
何かと出費がかさむ学生生活ですから、節約できるところはなるべく節約したいところです。ノートPCの場合、映像などを学んでいるケースを除けば、そこまでハイエンドなものは必要なく、論文やレポート作成のためにOfficeなどが快適に動作すれば十分でしょう。
ただし、あまり安い機種はあちこちにコストダウンの影響が出ますので、最小限のスペックは確保しつつ、たとえばゲーム向けの性能はちょっと我慢する、Officeは学割で購入するなど、妥協できるところは妥協し、利用できる制度は徹底的に利用していきましょう。
【6】その他の便利機能をチェック
(a)動画やゲームの映像・画像処理を担う「GPU」
GPUは「Graphics Processing Unit」の略で、動画やゲームの映像処理や画像編集などのデータ処理を担う部分です。CPUと混合されがちですが、CPUはあくまでパソコン本体のデータ処理、GPUはグラフィックに関わるデータ処理を専門にしています。
CPUのみでも、もちろん映像編集などを起動・作業することは可能ですが、操作が重くなることもあるため、予算と相談しながら搭載するかどうか決めましょう。
(b) Officeソフトが入っているかどうか
大学でのレポート作成や資料作成などは、ワードやエクセル、パワーポイントといったOfficeソフトが一般的です。そのため、購入の際、Officeソフトがデフォルトで入っているかどうか確認しておきましょう。
逆に、Apple社のMacbookといったOfficeつきではないパソコンの場合、Officeソフトのサブスクリプションサービスもあるため、入会の検討はしておきましょう。もしくは、大学によって教師や学生が全員使える「Office 365 Education」を契約している場合もあるため、確認してみるのもいいかもしれません。
エキスパートからのアドバイス
Officeソフトは入学してからでも遅くない!
大学生でも必携ソフトといえるMicrosoft Officeですが、最近は年間契約で常に最新版が使える「Office 365」というサービスがあり、年間12,984円で使えます(※Microsoft 365 Personal版)。
学校によっては教師や学生が全員使える「Office 365 Education」に契約しているケースもあり、在学中はOfficeが使えることになります。
Officeが付属していればその分本体の価格も上がるわけですし、差額がOffice 365と同等以上なら意味がありません。
いずれにしてもOfficeがプリインストールされている必要は、以前ほど重要ではなくなっています。
(c)バッテリーの稼働時間も大事
コンセントがある大学構内やカフェなどでパソコン作業をする場合は関係ありませんが、コンセントがない環境で作業する場合もあります。その場合を考え、バッテリーの稼働時間にも注目しておきましょう。
価格によって、10時間以上の長時間使えるものもありますが、8時間を目安に選ぶようにしましょう。
(d)MacとWindowsどちらにするか
似て非なるのが「Mac」と「Windows」で、それぞれにメリットとデメリットがあります。
以前であればMacとWindowsはOSという基本システムが違うことで、互換性が著しく低く、Windowsパソコンでしか使えないアプリケーションやその逆もありました。
しかし最近では、学校や会社で使用頻度の高いWordやExcelなどのoffice製品ならどちらのパソコンでもファイルを開けることも増えてきています。ただ完全なる互換ではないため、ファイルが開けないことや書式が崩れてしまうこともあるのが実情です。
世の中全体では、Windowsが圧倒的なシェアとなるため、大学内のシステムや使用するアプリケーションはWindowsをベースに考えられている場合が多いです。
なのでオールマイティにストレスなく使いたいならWindowsがベターです。一方Macは、スタイリッシュなデザインで個性もだせるのが魅力なので、その点を重視したいなら高い満足が得られるでしょう。
大学生向けノートパソコンおすすめ5選
それでは、大学生向けノートパソコンのおすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
Microsoft『Surface Laptop Go 2』
コストパフォーマンスの高い12.4インチモデル
約1127gの軽量・コンパクトボディーに、処理能力の高いクアッドコアのインテル 第11世代CPUを搭載した、コストパフォーマンスの高い12.4インチモデル。
標準で「Office Home & Business 2021」を搭載しているので、レポート作成からサークル関連の書類作成まで幅広く活用できます。バッテリー駆動時間は最大13.5時間。
カラーバリエーションはマットブラック/プラチナ/アイス ブルー/サンドストーンの4種類がラインアップされており、好みに応じてチョイスできるのもポイントです。
HP『Pavilion Aero 13-be(13-be1021AU)』
持ち歩きやすい軽量ボディーの13.3インチモデル
キャンパス内を毎日持ち歩いても疲れない約957gの軽量ボディーに、見やすい1920×1200ドット表示の13.3インチ液晶を搭載。
清潔感のあるセラミックホワイトと、上品で個性的なピンクベージュの2種類がラインアップされています。バッテリー駆動時間は最長11時間で、45分で50%を充電できる急速充電機能も搭載。
目に優しい非光沢液晶とチラつき防止機能「Flicker Freeテクノロジー」、ディスプレイを開けるとキーボードに傾斜がついて快適にタイピングできる「リフトアップヒンジ」など、レポート作成も快適に行えます。
dynabook『V8/V(P1V8VPBL)』
5in1スタイルのプレミアムPenノートPC
13.3インチ液晶のヒンジ部分が360度回転することで、「Pen スタイル/Monitor スタイル/Note PC スタイル/Tablet スタイル/Flat スタイル」という5つのスタイルで活用できる5in1プレミアムPenノートPC。
筆圧感知レベル4096のWacom製アクティブ静電ペンが付属し、筆圧の変化で線の太さや濃淡を微妙に表現するなど繊細な描画も可能です。
手軽に持ち歩ける約979gの軽量ボディーには、第12世代 インテル Core i7-1260P プロセッサー、16GBメモリ、512GBのSSDなどを搭載。約22時間のバッテリー駆動時間も魅力です。
Microsoft『Surface Laptop 5』
幅広い用途にバランスよく使える
インテル Evoプラットフォームを採用した第12世代CPUによるマルチタスクの高速処理で、幅広い用途にバランスよく使えるモデル。
持ち運びやすさを優先したい方は13.5インチ、レポート作成など作業のしやすさを重視したい方は15インチと、用途に応じて選べるのも魅力です。
バッテリ駆動時間は、13.5インチモデルが最大18時間、15インチモデルが最大17時間。高速接続が可能なUSB 4.0/Thunderbolt 4対応のUSB-C端子を備えているので、周辺機器とデータをやり取りする際も便利です。
Apple『MacBook Air』
キャンパスライフを楽しくするMacBook Ai
軽さと薄さ、堅牢性を兼ね備えた美しいオールアルミニウム製ボディーが目を惹くMacBook Air。
13.6インチのLiquid Retinaディスプレイは、文字や写真、映像などを鮮明かつカラフルに再現してくれます。カラーバリエーションは、シルバー/スターライト/スペースグレイ/ミッドナイトの4種類をラインアップ。
1080p FaceTime HDカメラと3マイクアレイ、空間オーディオ対応の4スピーカーサウンドシステムなど、ビデオ通話に最適な機能も備えています。
各通販サイトのランキングを見る ノートパソコンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのノートパソコンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
大学生にとってノートパソコン、もしくはタブレットは、レポートや論文、趣味に至るまで、さまざまな場面で使うことが多いものです。また、就職活動のES制作においても活躍します。
社会人になってからは、ワードやエクセル、パワーポイントなどのOfficeツールも使用する機会は多いでしょう。授業や仕事以外では、YouTubeやNETFLIXといった動画コンテンツをスマホよりも大きな画面で楽しめるというメリットもあります。
本記事を参考にして、ぜひ購入を考えてみてくださいね!
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