おしゃれなBluetoothスピーカーの選び方
それでは、おしゃれなBluetoothスピーカーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】大きさ
【2】デザインと音質のバランス
【3】Bluetoothの機能性
【4】バッテリー
【5】防水性能
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】用途や設置場所に合わせて、大きさを選ぶ
Bluetoothスピーカーは様々なボディサイズの製品がラインアップされています。用途を考え、適したサイズを選ぶことが大切です。
アウトドアやBBQなどで使うなら小型タイプ
キャンプや海水浴場、バーベキューなどで使いたい場合、持ち運びやすいコンパクトサイズが便利です。ストラップが付いている製品があると、リュックに括り付けておくこともできますよ。
屋外で使う際は、防水・防塵性能があるかもチェックすることが大切です。それらの機能がない場合、土埃や水がかかると壊れてしまうことがあるので注意して選びましょう。
屋内で使うなら大型タイプもあり!
主に自宅で使う場合、音質のいい大型タイプを選ぶのがおすすめです。注意点としては、床面積だけでなく、高さや奥行きもチェックすること。スピーカーは、まわりの空間にある程度余裕がある方が理想的です。
もし狭い場所に置かなければならない場合は、小型のモデルを選ぶようにしましょう。なお、製品本体の背面には電源ケーブルを差し込む場合が多いため、奥行き方向にもある程度の余裕を持たせるように!
【2】デザインと音質のバランスをチェック
おしゃれなデザインのBluetoothスピーカーというと、音質は二の次というのがこれまでのイメージでした。しかしながら、最新モデルのBluetoothスピーカーは、サイズやデザインに凝ったモデルであっても、充分に聴き応えのある良質なサウンドを持つ製品も登場してきました。製
品選びの際は、デザインやサイズを気にしつつも、音質についてもしっかりチェックしましょう。
コーデック:音質を左右する大事な要素
Bluetoothスピーカーは、スマホなどの音楽プレイヤーにある音声データを圧縮して、オーディオに送信して音声を流すという仕組みです。この仕組みを「コーデック」や「音声圧縮変換方式」と呼び、性能によって音質が異なってくるのでチェックしておきましょう。
コーデックの種類は主に3つです。
「SBC」:多くの機種で採用されている、標準的なタイプ。
「AAC」:iPhoneなどApple製品に対応しており、SBCより高音質で遅延が少ないタイプ。
「aptX」:高音質で遅延が最も少なく、主にAndroidに使用されているタイプ。また、ソニーが独自開発した非常に音質のいい「LDAC」という種類もあります。ディテールまで聞き漏らしたくないなど、音にこだわる方はチェックしてみてください。
なお、スピーカーだけでなく、スマホなどの音楽プレーヤーも同じタイプに対応している必要があるのであらかじめ確認しておきましょう。
パッシブラジエーター:低音をくっきりと表現!
小型のスピーカーだと、仕組みとして低音が出にくくなっていますが、それを解消してくれるのが「パッシブラジエーター」機能です。
出力の少ないコンパクトサイズのスピーカーでも、スピーカーまわりの空気を振動させて低音を増幅させることで、重みのある音を再現することができますよ。
【3】Bluetoothの機能性も確認しよう
Bluetoothスピーカーを選ぶにあたって、チェックすべき「バージョン」と「クラス」という2つのポイントがあるのでご紹介していきます。
バージョン:通信速度を決める
Bluetoothにはバージョンがあり、4.0や5.0といった種類が存在します。この数値が高いほど通信速度が速くなります。また、電力消費が少なくなるのもポイント。
なお、スピーカーだけでなくスマホも同じバージョンに対応している必要があるので注意! 最新のバージョンは5.2ですが、古いスマホだと対応していないことがほとんどなので、チェックしておきましょう。
クラス:通信範囲を決める
例えばリビングにスマホを置いて、浴室でBluetoothスピーカーを使う場合、「クラス」が低いと通信できないことも。クラスは3段階に分かれており、Class1なら最大100m、Class2なら最大10m、Class3なら最大1mといった具合に通信できる範囲が決まっています。
一人暮らしのワンルームで使う分にはClass2で十分ですが、アウトドアや広い部屋で使うことが考えられる場合、Class1に対応したスピーカーを選んでおいた方が安心ですよ。
【4】バッテリーの容量を確認
屋外に頻繁に持ち出したいのであれば、内蔵バッテリーの搭載は必須です。中には、1回の充電で24時間も使い続けられる製品もありますよ。
ただ、屋外などで使わない方は、5時間程度のバッテリー容量があれば十分かと思います。
【5】水に濡れる可能性があるなら防水性能も大切
アウトドアで使う可能性があるなら、防水性能があるものを選びましょう。防水性能は、主に「IPX」で示されることが多く、数値が高いほど防水性能が高まります。
水が掛かっても問題ないのが「IPX5」、水没する可能性があるなら「IPX8」がおすすめ。プールや海水浴など、水辺で使う場合は、完全防水のIPX8を選ぶようにしましょう。
有名メーカー・ブランドの特徴
ここでは、注目のメーカーをピックアップし、それぞれから発売されているBluetoothスピーカーの特徴をご紹介します。
▼BOSE(ボーズ):デザインと機能性を兼備する製品多数
BOSEといえば、スピーカーやヘッドホン、ホームステレオなどで常に最先端の技術を追求している、プロミュージシャンにも愛用者が多い音響機器ブランドです。
Bluetoothスピーカーにおいてもその技術はいかんなく発揮され、デュアルパッシブラジエーターなど機能性の高い製品を展開しています。また、360度広域をカバーする円筒状のBluetoothスピーカーなど、デザインと機能性を併せ持った製品が多いのも特徴です。
アマゾンの音声アシスタント「Amazon Alexa」に対応しているモデルでは、声をかけるだけで定額制音楽配信サービスも楽しめます。
▼SONY(ソニー):独自の工夫と高音質が魅力
電化製品全般で高品質かつ個性的な製品をリリースし続けるSONYも、根強いファンが多いメーカーです。
Bluetoothスピーカーでは、エントリーモデルでもフルレンジスピーカー2基、パッシブラジエーターを2基という構成の特徴的な製品や、ソニー独自の高音質化技術「DSEE」を採用し高音質を実現するなど、SONYならではの工夫が随所にみられます。
なかには、音楽にあわせてライトがさまざまなパターンで光って雰囲気を盛り上げてくれる機種などもあり、個性的な製品がよいという方はまずSONYの製品を調べてみるのもよいでしょう。
▼BANG&OLUFSEN(バング&オルフセン):プロダクトデザイナーが監修
1925年に北欧のデンマークで誕生した、高級オーディオブランドです。プロダクトデザイナーのヤコブ・イェンセンなどが携わっており、ミニマルでハイセンスなデザインが特徴。
見た目だけでなく、同社の特許技術を用いたアンプなどを採用することで音質にもこだわっているのが魅力です。スピーカーのほかにもデザイン性の高いイヤホンやヘッドホンもラインナップしていますよ。
おしゃれなBluetoothスピーカーおすすめ16選
ここまで紹介してきた、おしゃれなBluetoothスピーカーの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

有機ガラスが奏でるクリアなサウンド
まるでインテリア照明のような外観を持つBluetoothスピーカー。しかしながら、本体上部の有機ガラスは単にデザインのために採用されているわけではなく、高域再生用の振動ユニットとなっていて、クリアな音色を奏でてくれます。
これに加えてウーファーユニットという本来、低音再生を担当するスピーカーユニットを中域担当とし、パッシブラジエーターという振動板だけのスピーカーユニットを低域担当に組み合わせていて、さらにLDACという高音質コーデック(音声伝達方式)にも対応。
スピーカーとは思えない外観からは予想外の、良質なサウンドを楽しむことができます。バッテリーを搭載しているので、持ち運びもOK。スピーカー然としたデザインではない、インテリアに溶け込むスピーカーが欲しい人におすすめです。
立体感と臨場感あふれる高音質を体感!
ソニーの空間音響技術を駆使した、新たな音楽体験。360 Reality Audio認定のスピーカーは、オムニディフューザーとビームトゥイーターを搭載。コンパクトなサイズながら音を効果的に拡散してくれるので、部屋のどこで聴いても、まるでアーティストのライブ会場にいるような、立体感と臨場感あふれる高音質を楽しめます。
Bluetoothに対応したスマートフォンやウォークマン、タブレット、PlayStation Vitaなどとペアリングすることで、音楽・映像・ゲームをワイヤレスで再生できます。また、Spotify Connectにも対応しているので、音楽ストリーミングサービスSpotifyが高音質で楽しめます。
タテ・ヨコどちらにも高音質と重低音が広がる
X-Balanced Speaker Unitを搭載し、コンパクトボディながら高音質の広がりと高い高圧と力強い低音を実現しました。
新開発のアルゴリズムによるモノラルモードにより、縦置きで高音質と重低音を響き渡らせることができます。スペースが狭い場所でも音楽を楽しむことが可能です。

品格のあるシンボリックデザイン
Harman Kardon『Aura Studio 3』は魅力的なデザインとサウンドを兼ね備えたスピーカーです。時代を超越したシンボリックなデザインと格別な360°サウンドが、設置された部屋の品格をより一層高めてくれます。
インテリア然としたデザインのスピーカーが欲しい人におすすめです。
自由なスタイルで新しい音楽体験
あのバルミューダが手掛けたワイヤレススピーカー。高いデザイン性はもちろん、注目すべきはその機能。360°広がる立体的で抜けるような気持ちよいサウンドと、グルーヴを増幅させる輝きで、まるでボーカルが近くで歌っているかのような、ライブステージを思わせる臨場感をつくり出してくれます。
3基のLEDユニットが、0.004秒の速さで音に緻密にシンクロ。インテリアとしても置いておきたい良質なデザインは、スピーカーということを忘れさせてしまうほどです。
コンパクトサイズなのに最新テクノロジーが満載
コンパクトサイズからは想像できないほどのパフォーマンスを発揮します。効率の高いトラスデューサー、デュアルパッシブラジエーター、無指向性音響デフレクターなど最新テクノロジーも満載です。
IP55の防滴仕様なためプールやキッチンでも使用できるほか、衝撃にも強いためひっくり返したりバッグに放り込んだりしても問題ありません。また、SiriやGoogleアシスタントに連携することも!
迫力の重低音がクール
インテリアに溶け込むコンパクトなボディながら、迫力の重低音が楽しめる一台。サウンドバーに接続するだけで、厚みの違うプレミアムな重低音をすぐに体感できます。アプリで音量調節もラクラク。
これさえあれば、自宅で映画や音楽がもっと楽しめそうですね。
27時間再生可能なアウトドア向けスピーカー
最大27時間の連続再生が可能という特大バッテリーが自慢。しかも片手に収まるほどのコンパクトボディなので、持ち運びもスムーズです。高い防水・防塵性能を備えていることに加え、専用のカラビナも付属。キャンプシーンで、雨を気にせず、テント内に吊るすこともできますよ。
音質も優れており、低音から高音までしっかり再現できる1.8型のドライバーを内蔵しています。
アウトドアで重宝する小型・軽量・防水・防塵!
ブランド独自技術の「True360」サウンドテクノロジーにより、全方位に向けて音を出すことができるスピーカーです。IP67の防水・防塵性能を備えており、ビシャっと水が掛かってしまっても問題なく使えます。
リュックなどに括り付けられるロープも付いているので、アウトドアで重宝すること間違いなし! Alexaなどにも対応し、声のみで音楽を聴けたり、スケジュールを確認できたりするのも魅力です。
スタイリッシュなバスケット型スピーカー
不規則なパターンのアルミ製スピーカーグリルが優れた音質を再現します。スタイリッシュなバスケット型デザインと音質の良さが両立したスピーカーで、様々なライフスタイルに溶け込むことができます。
独自技術の「True360」無指向性サウンドテクノロジーを搭載し、スピーカーを中心に360度全方向に向かって、パワフルで臨場感のある音楽を奏でます。
大迫力のサウンドをご堪能あれ!
マーシャルはエレキギターやベース用アンプを展開しており、世界中のミュージシャンが愛用するブランドです。そんなブランドのBluetoothスピーカーをご紹介。
ウーファー用のアンプと、ツィーター用のアンプ2つを内蔵し、ダイナミックな音を楽しめるスピーカーです。ギターなどで使うアンプさながらのコントロールノブも上部に備わっており、音量と低音、高音を調整して、自分好みの音に調整できますよ!
パワフルで頑丈、大迫力のサウンド
お家ではWiFi、外出先ではBluetoothでいつでも手軽に音楽を楽しめるポータブルスピーカー。最長10時間バッテリー搭載だから、アウトドアやキャンプにもぴったりです。空間に合わせて自動でサウンドをチューニングするので、どんな音量でも音割れせず、クリアな音で再生してくれます。
IP56相当の防塵・防水性能が備わっているので、気軽に外に持ち運べそうですね。

ウールカバーや本革バンドを採用した上品な佇まい
小鳥のマークが特徴的なリブラトーンは、デンマークのコペンハーゲンに本社を置くオーディオメーカー。以前からワイヤレススピーカー製品の開発に強みを持っていて、上質なサウンドと、いい意味でオーディオ製品らしからぬ上質感が特徴となっています。
この「ZIPP COPENHAGEN」もそんなリブラトーンらしさが光る1台で、アルミ製のボディやウール製カバー、本革バンドなど、素材にこだわった製品作りが行われています。Bluetoothに加えて、Wi-FiやUSB、3.5mmアナログと幅広い入力に対応。最大12時間の再生が可能なバッテリーも搭載されています。
音もデザインも持ち運び性も妥協したくないわがままな人にもおすすめできる、数少ない製品のひとつです。
ネオクラシックスタイルにワイヤレス機能を搭載
アコースティックリサーチ社などの設立に携わったヘンリー・クロスと、彼の長年のビジネスパートナーであるトム・デベストによって2000年に設立されたのがこのチボリオーディオです。
その第1号機である「Model One」をリニューアルし、ワイヤレス機能などを搭載したモデルが「Model One Digital」、さらに機能性を高めたのがこちら。そういった経緯もあって、手作りの木製キャビネットを採用するネオクラシック然とした外観からは想像できない多機能さを持ち合わせています。
FM、ワイドFMに加えてBluetoothやWiFiなども搭載され、各ストリーミングサービスを利用することもできます。
レトロな雰囲気がおしゃれなスピーカー
本物の木材を使用したAIWA(アイワ)のBluetoothスピーカースピーカー。FMラジオチューナーも内蔵されておりダイヤル式のつまみで選局をおこないます。スピーカーの出力が4Wととても高音質なのも魅力的。
コンパクトなので寝室やリビングなどどこでも設置でき、どこか懐かしさも感じられるデザインがお部屋の雰囲気をぐっとおしゃれにしてくれますね。
スピーカー内蔵のシーリングライト
程よいサイズでシンプルデザイン、さまざまな空間になじむシーリングライトにスピーカーが内蔵されています。
光の透過性と音の空間性の両方を実現するためにシェード部分の素材にはパンチングメタルを採用しています。付属のリモコンやスマホ等で操作することが可能です。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る いろいろなスピーカーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのいろいろなスピーカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】その他のBluetooth対応機器もチェック
最後に|エキスパートのアドバイス
デザインだけでなく音質もこだわろう
デザインにこだわったスタイリッシュなBluetoothスピーカーは数多ありますが、カッコばかりでなく音質とのバランスが良好な製品がおすすめです。
なぜなら、スピーカーとしての音質が悪いと、自然と聴かなくなってしまい、結局は無駄な買い物になってしまうからです。こと音質に関しては、オーディオメーカーが有利ですので、デザインが好みか否かは最重要ですが、そのサウンドもしっかりチェックして購入しましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
ポータブルオーディオやホームオーディオなどのAV機器をメインに、専門誌やモノ誌、Web媒体などで幅広く活躍。 特にヘッドホン&イヤホンに関しては、年間300以上の製品を10年以上にわたって試聴し続けるなど、深い造詣を持つ。 また、TBSテレビ「開運音楽堂」やレインボータウンFM「かをる★のミュージックどん丼885」にレギュラー出演するなど、幅広いメディアでの活動を行っている。