音楽ライターの田澤 仁さんへの取材をもとに、譜面台を選ぶときのポイントを解説しています。
譜面台には、コンパクトに折りたためるものと、据え置き型があります。
折りたためるものは軽量でコンパクトにまとまるのがメリットです。
外出時にも楽に持ち運びできますし、家の中でもちょっと場所を移動したり、演奏時に位置をずらしたりするのも簡単です。
とくに、脚だけでなく譜面を置く台の部分も折りたためるものは、とてもコンパクトになります。個人で使うには折りたたみ型がもっとも便利でしょう。
一方、据え置き型は重くなりますが、そのぶん安定感があります。移動をあまりしない人におすすめです。
木製のものは、見た目も重厚で雰囲気がありますが、大きくて重量があり、家の中でのちょっとした移動も大変です。
インテリアとしての見た目にこだわるなら、そこを頭に入れたうえで選んでもよいでしょう。
楽器を演奏する人は、譜面を見ながら注釈を書き込むことがあります。書き込むたびにテーブルに譜面を移動させるのは面倒。譜面台に乗せたまま書き込めるよう、穴などがあまりあいていないものを選ぶとよいでしょう。
ペンを置く場所が設けられている商品もありますので、書き込む頻度が多い人はチェックしてみてください。
演奏時に、譜面を見やすい位置に置けるかどうかは重要なポイントです。
そこで注意しておきたいのが譜面台の高さです。ほとんどの譜面台は高さの調整ができるので、どれくらいの範囲で高さを設定できるかをチェックしておきましょう。
とくに立って演奏する場合は、身長に合った高さまで上げられるものを選びましょう。
多くの楽器の場合、視線の真正面ではなく、少し見下ろした角度に譜面が来るのが、ちょうどよい高さです。床に座って使う場合は、脚のない卓上式を選びましょう。
卓上式は、テーブルやほかのスタンド類に置いて使えるので、椅子に座る場合はもちろん、立った場合でも便利に使えますよ。
譜面を置く台の構造としては、フレームのみのものと、一枚の板状になっているものがあります。
フレームのみのものはコンパクトに折りたためるので、譜面台を持ち運ぶ人に向いています。板状のものは強度があり、クリップ式の照明なども容易に取り付けることができます。
また、板状の場合、穴があけられているものが多いですが、譜面に書き込みをするなら穴のないもののほうが使いやすいです。
角度や高さの調整機能についても、いろいろなものがあります。歯車のようにかみ合って角度がずれないものや、ワンプッシュで角度を変えられるものもあります。
高さ調整もねじ式がほとんどですが、引き上げるだけで簡単に素早く調整できるものもあります。
角度や高さをひんぱんに変更するなら、このような機能を備えた譜面台をおすすめします。
アルミ製など、軽い譜面台は持ち運びにはとても便利ですが、スチール製などの重いものに比べて使用時の安定性がやや劣ることがあります。
演奏中に倒れたりしないよう、置き方には注意が必要です。
ほとんどの譜面台は脚が3本なので、そのうち1本の脚を譜面の重さがかかる方向と一致するように置くのが倒れにくくするコツです。
2本の脚の間に重心がかかる置き方だと、ちょっと触れただけで倒れてしまうことがあるので注意してください。
また、演奏中に譜面をめくったときに角度や高さが変わってしまわないよう、調整用のねじなどがしっかりしまっていることを確認してから使いましょう。
ここまで紹介した譜面台の選び方のポイントをふまえて、音楽ライターの田澤 仁さんに選んでもらったおすすめ商品と編集部が選んだおすすめ商品をご紹介します。
アンティーク調でおしゃれさ満点
重厚感のあるバーチ材を使用しているので、アンティーク調なデザインの譜面台です。おしゃれな見た目なので、インテリアを崩したくない方でもお部屋に置きやすいでしょう。木製ながら高さと角度を調整できるので、機能性も抜群です。カラー展開は2色展開なので、好みのカラーを選ぶことができます。おしゃれなデザインを求めつつ、機能性も重視したい方におすすめです。
高さ |
81.5〜114.5cm |
重量 |
3.5kg |
その他機能 |
ー |
高さ |
81.5〜114.5cm |
重量 |
3.5kg |
その他機能 |
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持ち運びしたい方向けの譜面台
かなり軽量の譜面台で、折り畳み式なので付属のケースに入れることで持ち運びが簡単にできます。いろんな場所で使うことができます。楽譜がめくれないように押さえるアームがついているので、屋外でも演奏することができます。組み立ても簡単なので、素早く準備することもできます。外で演奏することが多く、持ち運び用の譜面台をお探しの方におすすめです。
高さ |
60~140cm |
重量 |
0.85kg |
その他機能 |
ー |
高さ |
60~140cm |
重量 |
0.85kg |
その他機能 |
ー |
インテリアとしてもおしゃれな北欧製デザイン
木製の北欧風のナチュラルなデザインが特徴的な譜面台です。お部屋の中に置いていても、インテリアに馴染みます。小さめのサイズ感ですが、頑丈なつくりになっているので安定感もあります。接地面がフラットなので、床の傷が気になる場所や不安定な和室での使用をすることもできます。インテリアを崩したくない方や、床面を気にしたくない方におすすめです。
高さ |
71.5〜122.5cm |
重量 |
2.86kg |
その他機能 |
ー |
高さ |
71.5〜122.5cm |
重量 |
2.86kg |
その他機能 |
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卓上用としても使用できる
スタンド部分を抜くことで卓上用としても使うことができます。さらに180度倒すことで、パソコンやプロジェクタースタンドとしての使用も可能です。いろんな使い方があるので、万能性の高さはピカイチです。耐久性があるので、楽譜のほかにも本を置いても倒れません。様々な場所で使うことができるので、万能性を求める方におすすめです。
高さ |
80~145cm |
重量 |
2.75kg |
その他機能 |
付属品:収納ケースと楽譜フォルダー |
高さ |
80~145cm |
重量 |
2.75kg |
その他機能 |
付属品:収納ケースと楽譜フォルダー |
キョーリツコーポレーション『KC 譜面台 穴無し オーケストラタイプ』
書き込みをしたい方向けの譜面台
楽譜に書き込みをたくさんしたい時に活躍する、穴が開いていないタイプの譜面台です。重量がしっかりしていてパイプも太めに設計されているので、安定感があります。重たい楽譜を置くことが多い方でも、安定して使うことができます。角度の調整は無段階でできるので、使いやすいポジションに設定することができます。楽譜に書き込みをしながら練習したい方におすすめです。
高さ |
68~118cm |
重量 |
2.7kg |
その他機能 |
譜面押さえ搭載 高さ・角度調整可能 |
高さ |
68~118cm |
重量 |
2.7kg |
その他機能 |
譜面押さえ搭載 高さ・角度調整可能 |
折りたたむとコンパクトになる!
120年以上の歴史をもつドイツの老舗メーカー「ウィットナー社」の譜面台です。
世界中で愛されているこの譜面台は、スチール製なので安定感と耐久性に優れています。畳むと約36cmと非常にコンパクトになり、かさばらずに収納できます。重さも約1kgなので持ち運びにも便利な、比較的軽量タイプです。
高さ |
約41cm~124cm(譜面を置く位置までの高さ) |
重量 |
約1.0kg |
その他機能 |
折りたたみ |
高さ |
約41cm~124cm(譜面を置く位置までの高さ) |
重量 |
約1.0kg |
その他機能 |
折りたたみ |
Amazon、楽天市場での譜面台の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
譜面台のたたみ方は次の通りです。
(1)スジカイの中央が下を向くように折り、パネル部をたたむ
(2)たたんだパネルを三脚から取り外す
(3)三脚をたたみ、パネルと重ねてケースに収納する
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