カップソーサーとは? コーヒーや紅茶をおしゃれに楽しむ
「ソーサー」とは、コーヒーカップやティーカップの下に置く受け皿のことです。洋食器では、「カップ&ソーサー(カップアンドソーサー)」としてセットで販売されることがほとんど。来客用として用意しておくだけでなく、自分のティータイム用に持っておくのもいいですね。なお、マグカップは例外的にソーサーを使いません。
カップ&ソーサーの選び方 使い方にあわせて! お祝いギフトにも
ここからは、カップ&ソーサーの選び方をご紹介します。

Photo by Etienne Boulanger on Unsplash
飲み物に合うカップの種類を選ぶ
まず、カップの種類を決めましょう。分類すると、コーヒー専用(容量120~180㏄程度、比較的直線的でスッキリした形)、紅茶専用(カーブ感があり、口縁がやや広がった形)、兼用カップ(200㏄前後)の3タイプがあります。収納にも限りがある家庭では、コーヒー紅茶兼用のものがおすすめです。
ソーサーのサイズとフォルムも多様です。楕円形や長方形のソーサーには、プチフールや一口菓子と小ぶりのフォークもセットできて便利です。またソーサーにカップ用の溝がないものは、小皿として単独で使うこともできます。
口が広くて浅い「紅茶専用」
紅茶用のカップ(ティーカップ)は、カーブ感があり、口縁がやや広がった形が特徴です。紅茶は高温のお湯で抽出するため、カップにいれたあと冷めやすいように口が広く、浅いかたちになっています。
また、紅茶は水色(すいしょく)も楽しみのひとつなので、カップの内側が白いものがおすすめです。
深型で保温性がある「コーヒー専用」
容量は120~180㏄程度、比較的直線的でスッキリした形がコーヒーカップ。コーヒーは紅茶とは違い、飲み頃の温度で抽出されるため、冷めないように保温性のあるカップが望ましいです。コーヒー専用のカップは厚手で口が狭くなっているので、熱を逃がしにくい設計になっています。
活躍の機会が多い「コーヒー紅茶兼用タイプ」
コーヒーも紅茶も飲める、兼用タイプのカップ&ソーサーもあります。容量は200㏄前後のものが多く、ティーカップとコーヒーカップの間のような形状。紅茶もコーヒーも好き! という人は、兼用タイプを選ぶと活躍の機会が多そうです。
また、収納に限りがある家庭にも、コーヒー紅茶兼用のものがおすすめです。
素材の質感や口当たりをチェック
手に取り直接口に触れるカップは、触感がとても大切です。素材や厚み、滑らかさなど、好みの質感を確認しましょう。
厚手でカジュアルな印象の「陶器・炻器」
陶器製は厚みがあり、ぽってりとした温かい雰囲気を感じられるタイプのものが多い傾向にあります。また、熱伝導性が低いので、ホットティーを楽しみたいときにカップが持ちやすく、中身が冷めにくいという特徴もあります。普段使いとしても使えるので、いくつかセットで持っていてもいいかもしれません。ナチュラルな雰囲気のカップ&ソーサーを探している人におすすめです。
「磁器・ボーンチャイナ」は薄手でエレガント
磁器製は。薄くて軽いのが特徴で、陶器製に比べて光沢のある質感です。繊細なデザインが施されていることもあり、どこか高級感や特別感を感じさせるような雰囲気の商品が多いといえます。もちろん普段使いにも適していますが、おもてなし用として使うのもいいでしょう。お客様が来た時に使うカップをお探しの方におすすめですよ。
個性派は「耐熱ガラス」や「木製」
ガラス製は透明で中身が見えるので、紅茶のカラーを楽しむことができます。シンプルなデザインのものが多く、インテリアの邪魔をしないのもポイントです。また、アイスティーを入れてもおしゃれに決まるので、季節を問わずに使えるという利点があります。
木製のものは珍しく、温かみを感じられるタイプです。ナチュラルなインテリアを好む方や、柔らかい気持ちになりたいという方におすすめのアイテムですよ。
北欧風、アンティークなどデザインを選ぶ
カフェなどではシンプルな白いコーヒーカップ&ソーサーが使われていることも多いですが、カップ&ソーサーのデザインはおしゃれな北欧風デザインやヴィンテージ感のあるアンティーク風、花柄の可愛いカップなどの種類が豊富です。有田焼や九谷焼など和食器の染付や伝統柄は、誰にでも親しみやすく懐かしいような安心感を与えてくれます。
ほかにも、有名ブランドではオリジナル柄が人気です。ウェッジウッドの「ワイルドストロベリー」や、アラビアの「パラティッシ」、マリメッコの「ウニッコ」など、ひとめでブランドが分かる柄を取り入れるのも素敵ですよ。
プレゼントなら人気ブランドを
結婚祝いや引っ越し祝いなどのプレゼントにカップ&ソーサーを贈りたいと考えている方は、人気ブランドから選ぶとハズさないでしょう。自分ではなかなか手が出ない、高級ブランドのものだときっと喜ばれるはず。
ウェッジウッドやロイヤルコペンハーゲン、マイセンなどが人気ですね。日本のブランドだと、ナルミやノリタケがおすすめです。ギフトボックスに入れられるかどうかも確認してくださいね。
必要に応じて客数を決める
カップ&ソーサーの数え方は、セットで1客(いっきゃく)と数えます。一般的には1客から購入できますが、洋食器なら偶数で増やすのが原則。和食器は奇数が基本で、5客一組であることも参考にしましょう。
雑貨品や限定品は後で同じものを買い足すことが難しい場合があります。お揃いで使いたい場合は、家族の人数分に予備と最大来客数を加えた数を目安に購入されるとよいでしょう。
カップ&ソーサーのおすすめ15選 人気ブランドも! シンプルからおしゃれでかわいいデザインまで
ここからは、カップ&ソーサーのおすすめ商品をご紹介します。
アイスもホットも自由に楽しめる透明のガラス製
透明で出来ているので、中の飲み物のカラーまで楽しめるカップです。どんな飲み物でも使いやすく、ホットだけでなくアイスを入れてもさわやかな雰囲気が崩れません。
日本製の耐熱ガラスでできているので、熱湯で洗浄しても問題なく、いつでも清潔な状態を保つことができますよ。また、食器洗い乾燥機にも使えるので、利便性の高い商品です。
エレガントなひと時を演出する人気のシリーズ
エレガントな印象を与えることができ、食卓を上品に彩ってくれると人気のシリーズ。薄い水色に白、縁にきらめく金のコントラストが魅力的で、優しい雰囲気を醸し出すカップです。
シンプルな見た目で日常使いもしやすいので、贈り物としても喜ばれるでしょう。また、来客時にも活躍します。
耐熱ガラスと異素材との組み合わせがおもしろい
耐熱ガラス製なので、熱い飲みものも冷たい飲みものも安心して注げます。カップはとても軽量でシンプルなフォルムなので、食卓スタイルを選びません。
ソーサーはスタイリッシュなステンレス製のほかに、白無地の磁器のものがあり、どちらでも好みの組み合わせを選べます。ほかとは違う個性的なガラス製のカップ&ソーサーをお探しの方におすすめです。
北欧風のシンプルデザイン
人気の北欧ブランド、イッタラのカップ&ソーサーです。シンプルでかわいらしいデザインなので、食卓の雰囲気を選ばずに使えます。
耐久性にも優れているので、長く使うことができるでしょう。また、オーブン対応で、ティータイムを楽しむためでなく調理器具としても活用できるのがポイントです。
伝統工芸のすばらしさを感じられるカップ&ソーサー
まず手に触れ、口をつけたときの天然木の心地よさがうれしいです。驚くほど軽く、割れる心配もまずありません。熱さや冷たさが伝わりにくく、実用性も抜群。美しさと使いやすさを兼ね備えた一客です。
曲げものの技術をカップ&ソーサーに応用したセンスも興味深く、日常生活のなかで日本の伝統を継承していける商品。伝統工芸の美を楽しみたい方におすすめです。
鮮やかなブルーの強化ガラスが魅力的
新しいカップとソーサーを見つけたい方に、おすすめの商品のひとつです。強化ガラスなので、熱い飲みものを入れても大丈夫。ガラスは夏のものというイメージを払拭(ふっしょく)し、通年使っていただきたい商品です。
とくに寒い季節にこそガラスカップ&ソーサーはオシャレ。鮮やかなブルーは食卓のさし色としても魅力的です。
熱をしっかりキープして冷めにくい設計
イタリア発ブランド・ヌォーバポイントのカップ&ソーサー。小さめサイズのカプチーノカップです。厚手でコロンとしたシルエットもかわいいですね。冷めにくいつくりで、美味しい温度をキープできます。
シンプルな見た目なので、飽きが来ないのも特徴です。耐久性が高く、世界各国から人気を得ており、本格的なティータイムを自宅で満喫することができるでしょう。
リーズナブルな価格で、手作り感あふれる一客
ブルーからグレー、そしてブラウンへと色が変化する釉薬のムラが趣ある陶器です。表情に個体差がある商品ですが、手作りのラフな感じとソーサーの変則な形もおもしろく、素朴なおしゃれ感があります。民芸調のカップ&ソーサーといえるでしょう。
ソーサーは単独でお皿としても使えます。レンジ、食洗機にも対応しているのもうれしいポイント。コスパがよく、ちょっとおしゃれなカップ&ソーサーをほしい方におすすめ。
上品なデザインで贅沢なひと時を過ごせる
金と銀の上品なカラーのカップ&ソーサーがペアになったセットです。普段使いにも来客用としても活用できる、ギフトにおすすめのアイテム。
上質なデザインで、いつものティータイムがぐっと贅沢になりそうですね。コーヒーも紅茶も使える兼用タイプで、電子レンジにも対応しています。
「カップ&ソーサー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カップ&ソーサーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカップ&ソーサーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
エキスパートからのアドバイス インテリアやライフスタイルに合わせて選ぼう
直接手で持ち、口に触れるカップ&ソーサーは、ご購入前に触ってみる機会があると安心です。事前に持ちやすさや心地よさが確認できるとよいでしょう。
また、ご家庭のダイニングスペースのスタイルと合うデザインのカップ&ソーサーを選ぶように心がけましょう。空間になじむと使いやすく出番も多くなり、長く楽しく使えるアイテムとなるはずです。
選ぶときのポイントは、「実際に使っているときのイメージの湧くもの」「さまざまな使い方をイメージできるもの」です。器は一器多用が大切です。
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お気に入りのカップ&ソーサーで贅沢なティータイムを
コーヒーや紅茶を楽しむためには、カップソーサーがあると便利です。見た目が可愛らしいものも多く、目でもティータイムを満喫することができますよ。また、電子レンジやオーブンに対応しているものもあり、手軽にティータイムを楽しめたり、調理にも使える便利さも兼ね備えています。贈り物としても喜ばれるアイテムも多く、ちょっとしたプレゼントにおすすめです。どんな風に使いたいかに合わせて、ティーカップを選んでみてください。
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