地デジ用アンテナとは|特徴を解説
地デジアンテナとは、地上デジタル放送を受信するためのアンテナで、正式な名前をUHFアンテナといいます。
地デジアンテナは300MHzから3GHzまでの周波数に対応しており、携帯電話や無線LANの通信などにも使用されているのが特徴です。
地デジアンテナは、大きく3つのタイプに分けられます。それぞれにメリット・デメリットがあるので、地デジアンテナを選ぶ際は自分の視聴環境に合ったものを選びましょう。
アンテナのかたちもさまざま
あまり意識されませんが、テレビアンテナには実は寿命があり、およそ10~15年程度と言われています。
ただ、住んでいる地域の気候や環境により、寿命は大きく前後。20年以上保つこともあれば5年以内でおかしくなってしまう場合もあります。
地デジの映りが悪くなってきた、ノイズが出るようになったなどがあった場合、アンテナの不調が原因かもしれません。交換を検討してみましょう。
地デジ用アンテナの選び方
それでは、地デジ用アンテナの選び方を紹介します。ポイントは下記の4つ。
【1】タイプ(室内用、屋外用、兼用)
【2】電界強度
【3】電波感度の数値
【4】素子数
上記の4つのポイントをおさえると、より具体的に自分に合う地デジ用アンテナを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】地デジアンテナのタイプをチェック
地デジアンテナを選ぶときは、まずアンテナのタイプをチェックしましょう。
●室内用アンテナ
室内用のアンテナは、手軽に設置できるタイプ。大きさもコンパクトで、机上に置いておいても邪魔になりません。最近は、部屋のインテリアにもなじむおしゃれなデザインのアンテナも市販されています。
かんたんに使えるのが魅力ではありますが、電波感度は屋外アンテナ・平面アンテナよりも弱く、アンテナ端子のない部屋でテレビを視聴する際におすすめです。
●屋外用アンテナ
屋外用のアンテナは安定性があり、電波受信性能がすぐれています。八木式アンテナは、魚の骨のような形をしたアンテナを含め、設置には工事が必要で、業者に依頼する必要があるもの、個人で設置できるものの2種類があります。
アンテナを設置する際は、アンテナ代のほかに工事費用も必要になることが多いですが販売形態によっては工事費用込みのものもあるので、まずは家電量販店に相談してみましょう。
●屋外・屋内兼用の平面アンテナ
平面アンテナは、屋外・屋内どちらでも使えるアンテナです。屋外に取りつける場合は、住宅の外壁に取りつけます。八木式アンテナよりもコンパクトで、屋根に八木式アンテナが取りつけられないときや、景観を損ねたくない場合に便利です。
屋内に設置する場合、受信環境によっては地デジがきれいに映らないことがあります。
(★)屋内アンテナは設置がかんたん
地デジのアンテナは大別すると屋内用、屋外用、兼用に分類されます。テレビを観たい部屋にアンテナ端子がないけど、アンテナ端子がある場所から増設してくるのも線が気になる……という方は屋内アンテナを使用して視聴をおこなうことができます。
使い方は設置して電源コンセントを入れてアンテナ端子をつなぐだけと、取りつけの手間がかかる屋外アンテナにくらべて非常にカンタン。しかし、電波の受信強度はそこまで強くないため、強電界地域でも窓側に置いたりするなどの工夫が必要になる場合が多いです。
屋内アンテナを利用する場合はブースター付きのものを利用すると良いでしょう。そのほうがきれいに映る可能性が高くなります。
【2】設置する場所の電界強度をチェック
地デジアンテナを設置するときは、設置する場所の電界強度に合ったものを購入・設置しましょう。
電界強度とは、電波の強さを表した数値で、dB(デシベル)という単位で表されます。80dB以上を強電界地域とするメーカーもあれば、60dB以上を強電界地域とするメーカーもあり、一律に「〇dB以上が強電界地域である」ということはできません。
「一般社団法人 放送サービス高度化推進協会」は60dB以上の地域を受信可能エリアとしていますが、電波は地形や障害物などの影響で弱くなります。地上デジタル放送がきれいに映らないときは、電界強度に合ったアンテナを設置してスムーズに電波を受信できるようにしましょう。
(★)住んでいる場所の電界強度を調べてから購入を
電界とは基地局から届く電波の強さをあらわす単語で、電波が強い地域は強電界地域、普通の場所は中電界地域、弱い地域は弱電界地域と分類されます。どの地域になるかは基地局からの距離と、高層ビルや山などの障害物の有無などによって決定されます。
強電界地域用のアンテナは小さくいろんな形もあっておしゃれなものも選べますが、弱電界地域の場合は非常に巨大なアンテナでないと受信できない場合も。自分がどの地域にいるのかは、 一般社団法人 放送サービス高度化推進協会(A-PAB)の放送エリアのめやす(※)などで確認するとよいでしょう。
もちろん強電界地域であっても近くに高層ビルなどが建ってしまって電波強度が悪くなるということもあります。アンテナの取付業者などに見積を依頼するのが一番確実です。
※放送エリアについてはこちらをクリック!
【3】電波感度の数値をチェック
電波感度は、動作利得で表されます。動作利得はdB(デシベル)で表され、この数値が大きければ大きいほど電波感度がよいアンテナです。
地デジアンテナを選ぶときは、この動作利得にも注目して選びましょう。
動作利得の値が大きなアンテナは電波の感度が高い一方、価格も高くなります。地デジアンテナを選ぶときは、強電界地域なら5dB以下、中電界地域であれば5dB~10dB、弱電界地域は7dB~14dB程度を目安に選ぶとよいでしょう。
【4】素子数をチェック
素子数の確認を忘れると、電波を上手くキャッチすることができません。素子数は地デジアンテナによって異なるため、適当に選ぶとテレビが見られなくなります。
なお、素子数が少ない地デジ用アンテナを選ぶ場合、強電界地域に住んでいるときに限られ、弱電界地域に住んでいるなら素子数が多めの地デジ用アンテナを選びましょう。
ただし、素子数が多いアンテナになるとそのぶん大型化し、金額も高くなります。また、重量も増えるため、破損の危険性が増すという点も注意しましょう。

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地デジ用アンテナのおすすめ商品
それでは、地デジ用アンテナのおすすめ商品をご紹介いたします。
▼おすすめ3選|室内用
▼おすすめ4選|屋外用
▼おすすめ2選|室内・屋外兼用
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ3選|室内用
上記で紹介した選び方のポイントをふまえ、プロの家電販売員のたろっささんにおすすめの商品を選んでいただきました。
まずは、室内に設置する地デジ用アンテナです。ぜひ参考にしてください。

カンタン設置の室内アンテナ
強電界地域であればこちらの室内アンテナも非常におすすめできます。室内アンテナの利点はなんといっても取り回しがラクで設置もカンタンなこと。利得自体はあまり高くはありませんが、こちらの機種はブースターを内蔵しており、ある程度の増幅が期待できます。
また、USBでの電源供給が可能なため、テレビの裏の余っているUSB端子などから電源をとることができるのもラクです。アンテナ端子のない部屋にテレビを増設したい方におすすめ。
室内に置ける小型のアンテナ
地上デジタル放送に対応している小型アンテナです。室内に置くタイプで、かなりコンパクトなので置き場所に困りません。さらに、市販のねじを使用して壁に取り付けることができるので、スペースの確保ができなくても安心です。室内に置けるものがいいけれど、スペースを取れない方におすすめです。重さが約130gとかなり軽量になっているコンパクトさも魅力。
シンプルなデザインでインテリアに馴染みやすい
室内に置ける地デジアンテナです。デザインがシンプルなので、インテリアにこだわりのある方でも部屋に置きやすいデザインです。カラー展開はブラックとシルバーなので、自分の好きなカラーを選べるのもポイントです。90度回転できるので、水平や垂直でも置くことができます。自分好みの置き方ができるので、カスタマイズしたい方におすすめです。
▼おすすめ4選|屋外用
続いては、屋外に設置する地デジ用アンテナです。こちらもぜひ参考にしてください。

弱電界地域の秘密兵器
アンテナ業界の権威、「マスプロ」のアンテナ。4段導波器(アンテナ4本分の利得性能)や6本反射器を導入し、最適化などのさまざまな改良を行なうことで、前機種よりも非常に高い性能を実現したアンテナです。大型のアンテナですが、開くだけで固定できる機構やポールへの取りつけのカンタンさなど施工がラクにできる点も大きなメリット。
従来のアンテナでは、ブロックノイズが発生したりまったく映らないチャンネルがあったりする方も、こちらのアンテナに交換すると改善される場合があります。弱電界地域にもっともおすすめな大型アンテナです。

平面で景観に合わせやすい見た目
「DXアンテナ」より、ブースター付属の平面モデルです。平面パネルのモデルになっているため従来の屋根に取りつけるようなアンテナではなく、景観を損なわずにおしゃれに見せられるのが大きなメリット。また、26素子相当の高利得を謳(うた)っているため、幅広い地域で使えるのも非常にありがたいですね。
付属のブースターもアンテナの後ろに隠して取りつけできる構造になっているため、ゴチャゴチャしないのもうれしいポイントです。おしゃれに見せたいけどアンテナレベルもしっかり取りたい方におすすめ。

煙突型のスリムタイプアンテナ
煙突のような形をした円筒形の地デジアンテナです。ポール型の最大の利点はなんといっても風の影響を受けにくいこと。台風などで発生する強風にも強く、風が吹いてアンテナがずれてノイズが入ったり見られなくなったり……ということが少なくなります。
見た目も一見するとアンテナには見えないおしゃれな形をしているため、家全体の景観を崩しにくいのも大きな利点。アンテナも形にこだわりたい方にぜひともおすすめです。
幅広い日本家屋で使われる王道商品
日本で幅広く使用される人気メーカー:日本アンテナの商品。
八木式アンテナで、作りも簡単になっているため、DIYや自宅の整備を自分で行う方にとっても取り付けやすいモデルとなっています。
アンテナの交換などを検討する方にとっては、王道のアンテナ商品となっています。
▼おすすめ2選|室内・屋外兼用
最後は、室内と屋外の両方で設置できる地デジ用アンテナです。ぜひ参考にしてください。
室内でも屋外でも取り付け可能
取り付ける場所は室内でも屋内でも可能な小型アンテナです。付属品として、室内に置くようにスタンドがついてきたり壁やベランダに装着できる金具がついてきます。また、アンテナの可動範囲は180度なので好きな角度での装着も可能です。かなり小型にできているので取付も簡単です。屋内・室内どちらも取り付け可能なアンテナを探している方におすすめです。
受信不良の問題が起きづらい
前後比の特性が優れている薄型アンテナです。そのため、受信がうまくできないなどのトラブルが起きにくいのが特徴です。また、室内でも屋外でも取り付けが可能なので、好きな場所に設置することができます。壁にも取り付けることができ、スペースの確保ができない方にもオススメです。電波障害に悩みたくない方にぴったりでしょう
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 地デジアンテナの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの地デジアンテナの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのテレビに関連する記事はこちら 【関連記事】
最後に|エキスパートのアドバイス
工事をする際は安全第一を考えてしっかり準備を!
アンテナを設置する場合、室内アンテナ以外は工事をともなうことがほとんどです。平屋の家などで地面に近い場所で作業をするときは問題ありませんが、屋根に上がったり二階の壁面に取りつけたりする場合もあります。その際には必ず命綱をつけ安全に注意を払って作業をすること。
毎年一定数、アンテナ取りつけにともなう事故が起きています。もし取りつけに自信がない場合は無理をせず、近くの電気屋さんに頼むなどしましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。