カスタネットの選び方 音楽ライターが解説
音楽ライターの田澤 仁さんに、カスタネットを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
本格的な演奏には貝殻型、初心者向きの柄付きも
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
カスタネットといえば、多くの人が思い浮かべるのが赤と青に色分けされた子ども用のものでしょう。片手で持って叩けば音が出る簡単な仕組みなので、教育用にも使われていて、子どもが音楽に親しんだりリズムを身につけたりするのには最適です。
一方、クラシックのオーケストラやフラメンコで使われる貝殻型のものは、音程の異なる1組を両手に持って複雑なリズムを鳴らせるのが特徴です。通常は閉じた状態なのできちんと技術を身につけないと鳴らせませんが、慣れればドラマチックな演奏ができるようになります。本格的な演奏をしたいなら貝殻型を使いましょう。初心者なら、比較的演奏しやすい柄付きタイプもおすすめです。
また、卓上に置けるタイプ、スタンドにマウントするタイプもあり、これはさまざまな楽器を並べてプレイするパーカッション奏者向きです。
SUZUKI『SC-100W』
幅広く利用されている定番の教育用カスタネットです。コストパフォーマンスも抜群。
>> Amazonで詳細を見る深みのある音の木製、抜けのよい樹脂製
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
カスタネットには、木製のものと樹脂製のものがあります。木製のものは見た目の雰囲気があり、音には深みがあって響きもよいので、あたたかい音で演奏したい人や複数人数でカスタネットを演奏する人にも向いています。ただし、希少な高級木材を使ったものはとても高価です。
一方、樹脂製は湿気などの影響を受けにくく、スティックなどで叩いても破損しにくいなどの特徴があり長期間使えます。また、木製より音の抜けがよいのでほかの楽器がたくさんあってもしっかり聞こえてきます。バンドで使うなどの場合は樹脂製をおすすめします。
PLAYWOOD『CA-20MB』
フィブラ樹脂でできている耐久性が高い本格カスタネット。初心者からベテランまでおすすめできる製品です!
>> Amazonで詳細を見る手の大きさに合わせてカスタネットのサイズを選ぼう
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
カスタネットにも色々なサイズがあります。サイズが大きいほど音量も大きく音程が低くなり、コンパクトなものは音量が小さく高い音になりますが、演奏のしやすさを考えると、音よりも自分の手の大きさに合わせることのほうが重要です。できれば一度は店頭などで手に取って、しっくりくるサイズかどうかを確認しておきましょう。
また、カスタネットのサイズは、5号、6号というように号数で表されることがありますが、メーカーによって同じ号数でもサイズが異なることがあるので注意してください。
カスタネットのおすすめ5選 音楽ライターが厳選!
ここまで紹介したカスタネットの選び方のポイントをふまえて、音楽ライターの田澤 仁さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。

SUZUKI『SC-100W』






出典:Amazon
タイプ | 丸型 |
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材質 | 木製 |
サイズ | 直径55mm |

ヤマハ『YHC-R26』






出典:Amazon
タイプ | 丸型 |
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材質 | 木製 |
サイズ | 直径58mm |

PLAYWOOD『CA-20MB』




出典:Amazon
タイプ | 貝殻型 |
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材質 | フィブラ樹脂 |
サイズ | 70×90mm |
低価格ながら本格派のフラメンコスタイル
日本カスタネット協会公認というこのモデル、低価格ながら本格的なフラメンコスタイルに仕上がっているので、誰にでもおすすめできる製品です。材質はフィブラ樹脂で、従来の木製やプラスチック製に比べて耐久性が高く、長い間使い続けることができます。
高度な演奏に対応できるよう、プロのカスタネット奏者をアドバイザーに迎えて開発したというだけあって、音の抜けはよいし、音量も十分。これからフラメンコを始めようという人はもちろん、ブラスバンドやラテンバンドのパーカッション奏者にもおすすめです。ブラックのほか、レッドやグリーンのカラーバリエーションもラインナップされています。

KC『Flapper Castanet OP-FCA01』




出典:Amazon
タイプ | 柄付き |
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材質 | プラスチック |
サイズ | 約195×50×45mm |

LP(Latin Percussion)『Castanet Machine LP427』






出典:Amazon
タイプ | スタンドタイプ |
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材質 | 樹脂製 |
サイズ | 約152,4×50,8mm |
「カスタネット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カスタネットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカスタネットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
音楽ライターからのアドバイス
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
メンテナンスや演奏環境にも注意しましょう
カスタネットの2枚の板を結びつけるひもは、消耗品です。演奏中にゆるんだり切れたりしないよう普段からチェックし、劣化したら迷わず交換してください。メーカー純正の交換用ひもが用意されている場合もあるし、その他にもいろいろな製品があるので、いくつか試して自分の奏法に合ったものを見つけてください。
また、カスタネットは意外に大きな音がするので、自宅での練習を躊躇(ちゅうちょ)している人もいるかもしれません。そんな場合は、カスタネット用の消音パッドで音を小さくすることができます。これにも打面のみを覆うタイプ、全体を覆うタイプなどさまざまなタイプがあるので、家でも気兼ねなく練習したい人はチェックしてみてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。 DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。 Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。 得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。