島根ワインの選び方 湯の川温泉湯宿「草菴」常務に聞く
島根県湯の川温泉湯宿「草菴」常務取締役・内田洋平さんに、島根ワインを選ぶときのポイントを4つ教えてもらいました。ぜひ参考にしてくださいね。
ワイン好きの方は食中酒にふさわしい辛口のワインを!
国産のワインと聞くと、甘く、甘味果実酒のようなワインのイメージをもつ方もいらっしゃると思います。確かにそのような甘口のワインもありますが、島根ワインは甘口だけでなく辛口の本格派もあります。ワインが好きな方にはお食事とともに楽しむことができる本格派のワインがおすすめです。
島根県のワインは食事とともに楽しむことができ、まさに本物と呼べる銘柄が多数リリースされています。
日本固有種か欧州系のブドウかで選ぶ
せっかく日本ワインを楽しむなら、日本固有のブドウ品種である「甲州」や「マスカット・ベーリーA」から醸造されたワインを選んでみましょう。
ともに世界的にも評価されているブドウ品種であり、ここ島根県でもその品種から醸造されたワインを楽しむことができます。
また皆さん一度は耳にしたことがあると思いますが「シャルドネ」や「ソーヴィニヨン・ブラン」「カベルネ・ソーヴィニヨン」といった欧州原産のブドウ品種からつくられたワインも島根県で生産されているのです。
どれもワイン好きの方にもきっとご満足いただけるであろう、本当においしい逸品が取りそろえられています。
白ワインや赤ワインなどワインのタイプで選ぶ
ひと言でワインと言ってもさまざまな種類がありますが、皆さんどんなワインがお好みですか?
島根県産のワインは、白ワイン、赤ワイン、スパークリングワインと多数そろっています。自分の気分で選ぶもよし、贈りものなら相手の好みを想像して選ぶのもよしで、ワイン選びが楽しくなりますね!
ロゼワインも少ないですがリリースがあり、珍しいところでは赤のスパークリングワインなんていうものもあるのです。
島根ワインの傾向としては、どちらかというと白ワインの方がよりハイレベルな銘柄が多いと思います。
生産量の少なさに注意する
せっかく飲んでみたいと思っても、時期的に売り切れてたりすることも。品質の高い島根県産ワインはどれも多くの生産があるわけではありません。
こまめにサイトをチェックしたり、メーカーのホームページをみたりしておくとよいでしょう。
逆にいえば見つけたら必ず買い! というような銘柄を押さえておきたいですね! ワイン好きな方は在庫があるうちにストックしておいてもよいかも。
島根ワインおすすめ5選 逸品を楽しむ!
ここまで紹介した島根ワインの選び方のポイントをふまえて、内田洋平さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。スペックもかんたんに紹介しているので、自分好みのワイン選びに役立ててくださいね。

奥出雲葡萄園『奥出雲ワイン シャルドネ樽発酵』
日本ワインもここまできたか! 高品質な白ワイン!
本格的なワインが好きな方には、日本ワインといえども欧州系ブドウ品種での高いクオリティが求められます。
白ワイン用ブドウ品種として有名なこのシャルドネは全量自社農園で栽培、収穫、醸造されたものなので、完全な日本産の高品質白ワイン。発酵、醸造共にフレンチオークを使った贅沢でリッチな優しい味わいの辛口白ワインです。
その優しい味わいは素材のもち味を活かす日本料理との相性もいいので、大事な会食などにもおすすめ。濃いめの味わいにも調和する豊かな樽香(たるこう)は、まるでワインの銘醸地ブルゴーニュのシャルドネを思わせるできばえです。
奥出雲葡萄園がお届けする最高峰の1本! 島根県産のワインでもこの銘柄は群を抜いています。

日本固有品種の底力が感じられる高コスパワイン
日本固有のブドウ品種である甲州種を使用。本銘柄は17回目の開催を数える日本ワインコンクールで、2019年度甲州部門において、山梨県以外のワイナリーで初の最高金賞を受賞するなど、その品質は折り紙つきです。
甲州らしいさわやかなやさしい味わいでたいへん飲みやすく、穏やかな柑橘系の酸味と甲州独特のミネラルから感じられるほろ苦さ。食事にそっと寄り添えるその味わいは、奥ゆかしい日本の姿そのものといえます。
そしてなんといっても驚くのはこの値段。コストパフォーマンスのよさを求めている方におすすめです。

苺飴のような魅惑の香り! 日本固有のブドウです!
こちらも日本固有のブドウ品種であるマスカット・ベーリーAを使用。特徴的な苺キャンディのような独特の香味がしっかりと表現されています。そう聞くと、このワインは甘口なの? と思われるかもしれませんが、さらりとした飲み口で軽いタンニンが感じられる辛口でミディアムボディの赤ワインです。
通常赤ワインは16~18℃くらいで飲むとよいとされていますが、この縁結マスカット・ベーリーAは軽く冷やして12℃くらいで飲むのがおすすめです。肩ひじ張らずに仲間とワイワイ、お昼どきからガブガブ飲みたいという方におすすめ。
こちらもとてもコスパが高い銘柄です。

島根県産赤ワインのトップクラス! 本格派です!
メルロは、フランスの銘醸地ボルドー地方で盛んに使用されている欧州系のブドウ品種です。奥出雲葡萄園では、自社栽培に加え契約農家から受け入れた国産のメルロ種を使って高品質な赤ワインを生産しています。
約8カ月間の樽熟成からくる落ち着いた香りのなかに、スミレやベリー系の香り、そしてスパイスやミネラル感と穏やかな渋みが調和したミディアムボディの赤ワイン。
日本で栽培されるメルロからここまで本格的なワインができるとは驚きです。食中酒としてもふさわしいので、ふだんの食生活のなかに本格派を取り入れたい方にもぴったり。
香味を楽しむために大きめのワイングラスでどうぞ!

島根ワイナリー『縁結スパークリング 甲州 ブリュット』
キリッとした甲州ブドウの泡はほろ苦さが決め手!
日本固有のブドウ品種である甲州種を使用し、シャンパーニュと同じく瓶内二次発酵という製法を用いることによってキメこまかい泡を湛(たた)えたスパークリングワイン。こちらはぜひ日本食とあわせて飲んでもらいたい本格的な辛口のスパークリングワインです!
柑橘系の香りや酵母由来のトースト香、上品な酸が淡く感じられるので、繊細な味つけの日本食に寄り添うことができます。そして味わいの決め手は後味にほんのり感じる生姜のようなほろ苦さ! これがワインと食事を包括的に引き締めてくれます。
スパークリングワインが好きで、甲州ブドウを使った日本のワインらしいその特徴的な香味を味わってみたい方にはおすすめです。
「島根ワイン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 島根ワインの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの島根ワインの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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ぜひハイレベルな島根県のワインを選んでください ワインのプロからのアドバイス
ワイン産地としてはまだまだ知名度が高いとは言えない島根県。しかし、どなたにもおすすめできる本物と言える逸品があるのも事実です。
日本ワインの法的整備も整ってきており、そのなかでどれだけ高品質なワインを皆さんに知っていただくかが今後の課題となりそうです。本記事でご紹介した銘柄のほかにも、たくさんの種類がその時期によってラインナップされています。
コレは当たりだな! というワインを選ぶコツは、あまりに安いものを選ばないことでしょうか。値段がすべてではありませんが、ある程度の値段のものは理由があってその値段になっているからです。
いろいろ試してみて自分の好みを探していくことも、ワイン選びの楽しみであると言えます。
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東京都杉並区出身。 東京YMCA国際ホテル専門学校を卒業後、六本木ヒルズにあるグランドハイアット東京にてバーテンダーとしてサービスマン人生をスタートさせる。 2008年に結婚し、妻の実家の温泉旅館に入るため島根県への移住を決意。 サービスや旅館経営のノウハウを学びながら、旅館内のオーセンティックBARの運営等を経て2015年にFBO公認唎酒師の資格を取得。 続く2016年には日本ソムリエ協会公認ソムリエの資格を取得、幅広い酒類の知識を活かして島根県産のワインや日本酒を中心にその魅力を発信している。 現在は、島根県出雲市にある湯の川温泉 湯宿 草菴にて常務取締役を務める。