直火式エスプレッソメーカーとは
直火式エスプレッソメーカーは、コンロなどで直接火にかけるだけで手軽にエスプレッソが作れるポット型のコーヒーメーカー。火にかけることで内部で蒸気圧を発生させ、エスプレッソコーヒーの抽出を行います。
一般的に、エスプレッソメーカーには電気式と直火式の2種類があります。電気式はデロンギを始め、大型で本格的なエスプレッソが作れるマシン。もう一方が今記事でご紹介する直火式は、ポットの形をした、火にかけるだけでエスプレッソを作れるメーカー。実は、エスプレッソの本場イタリアではこの直火式が主流なんです!
直火式コーヒーメーカーの仕組み

(1) ポットの中央部分にコーヒー豆をセット。
(2) ポットの下部に水を入れ、コンロなどの火にかけます。
(3) 水が沸騰してくると、中央のポンプからお湯を吸い上げ、コーヒー豆を通じて抽出が始まります。
(4) 上部のコーヒーサーバー部分に抽出されたエスプレッソコーヒーが溜まっていきます。
直火式コーヒーメーカーが手軽なのは、このようにコーヒー豆と水をセットして火にかけることで、自動でエスプレッソが溜まることにあります。
直火式コーヒーメーカーの魅力
・火にかけるだけで手軽に作れる
・コクのあるエスプレッソコーヒーが飲める
・サイズがコンパクト
・丸洗いでき、手入れが簡単
・比較的、価格が安い
直火式珈琲メーカーの魅力は、とにかく手軽なこと。セットして火にかけるだけで美味しいエスプレッソができるのでコーヒーの知識がなくても簡単に作れます。また、コクのあるエスプレッソコーヒーが楽しめますし、そして価格も比較的安価です。デザインもおしゃれでコンパクトなため、一人暮らしや二人暮らしの家にもピッタリです。
直火式エスプレッソメーカーの選び方
それでは、直火式エスプレッソメーカーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】サイズ
【2】素材
【3】熱源
【4】クレマを作れるか
【5】デザイン
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズをチェック
ここでは、飲み方に合わせたサイズの目安についてご紹介していきます。
エスプレッソは「1杯50ml(3〜4カップ)」が目安
直火式エスプレッソメーカーの選択で重要なのは、1回に淹れられるカップ数です。1カップ用、3カップ用、6カップ用などがありますが、エエスプレッソ用のデミタスカップ1カップ分の容量は約30~50ml。一般的なドリップコーヒーの約3分の1程度と少なめの量です。普段飲む量や人数など飲み方に合わせてサイズを決めましょう。
大人数・大きめサイズなら「減量フィルター付き」を
大きめサイズを購入する場合は、減量フィルター付きの製品がおすすめです。なぜなら、大きめサイズのメーカーで豆を減らして抽出すると、圧力が不足してしまうため抽出がうまくいかず、コーヒーの風味が半減してしまうからです。減量フィルター付きのメーカーであれば、容量の最大量を一度に抽出することができるので、少ない量のコーヒー粉でも必要な圧力をかけることができ、美味しいエスプレッソが作れますよ。
【2】素材をチェック
直火式エスプレッソメーカーの素材は、主にステンレス製とアルミ製の2種類があります。ここでは、それぞれの素材の特徴と選び方についてご紹介します。
コスパで選ぶなら「アルミ製」
エスプレッソメーカーは、一般的にアルミニウム製が主流。軽く、価格もお手頃ですが、一部のIHクッキングヒーターでしか使えません。
錆に強く長持ちする「ステンレス製」
ステンレス製は丈夫でサビにくく、熱伝導率が高い上、すべてのIHクッキングヒーターで使えます。IHクッキングヒーターでの使用を前提にする場合、ステンレス製を選ぶようにしましょう。
【3】熱源をチェック
確認しておきたいのが、家庭のガスコンロやIHヒーターに対応しているかどうかです。ほとんどの製品はガスコンロの直火対応ですが、なかにはIHヒーターでは使えないものもあります。事前にIHヒーター対応の有無を確認しておきましょう。
また、IHヒーターの場合、日本では底径12cm以下に反応しないタイプもあります。そうしたときは、できるだけ底面が広い商品を選んでおけば大丈夫です。
【4】クレマを作れるかチェック
クレマとは、表面にできるこまかい泡のことです。エスプレッソの旨味が多く抽出できるほど、クレマの量も多くなると言われています。直火式エスプレッソメーカーは、クレマを作ることができる機能がついていないものが多いです。エスプレッソを作る際にクレマにこだわりたい方は、購入をする前に機能面を必ず確認しましょう。
【5】デザインをチェック
直火式エスプレッソメーカーは、本場のイタリアメーカーが作っているものが多いだけに、デザインがとてもおしゃれ。アルミやステンレス、カラー塗装されたものなど、さまざまに加工されたデザインが販売されています。
機能面だけを見るのではなく、自分のキッチンのインテリアに合うデザインを選んでみましょう。好みに合ったエスプレッソメーカーを選ぶことで、インテリアとしても映えステキな雰囲気になるでしょう。
おすすめ商品の比較一覧表
直火式エスプレッソメーカーおすすめ13選
それでは、IT&家電ライター・秋葉けんたさんと編集部が厳選した直火式エスプレッソメーカーのおすすめ商品をご紹介していきます。


ZARINA『エスプレッソメーカー 6cup用』
カラフルな色使いも楽しい本格カフェティエラ
1965年にイタリアで創設された調理器具メーカーである「RISOLI」(リゾリ)社のブランド「ZARINA」(ザリーナ)。こちらの商品は大人数でも楽しめる6カップ用です。
ダイキャスト製法による高密度の溶解アルミニウムを使用。すぐれた熱伝導と蓄熱性によってお湯の温度を均等に保ち、クリーミーで香り高いエスプレッソを淹れることができます。
表面はフッ素樹脂塗膜加工で、カラフルな色使いも人気。ブラウン、ブルー、グレー、レッド、ブラック、パープルの6色が用意されています。
味や使い勝手、デザイン性も高いため、さまざまな人におすすめしやすい商品です。



通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 直火式エスプレッソメーカーの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの直火式エスプレッソメーカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
直火式エスプレッソメーカーに関するQ&A よくある質問
大きめのサイズで少量分を淹れることはできますか?

「減量フィルター」が付いている機種であれば可能です。付いていない機種(アルミ製機種)の場合はできません。バスケット部分がコーヒー豆で満たされていないと十分に圧力がかからず、薄いコーヒー
になってしまいます。
クレマができないのですが、そういうものですか?

電気式エスプレッソマシンのように高圧をかけて作るエスプレッソとは違い、直火式は水蒸気圧で淹れるため、クレマ(エスプレッソの上にできる泡)はできません。ただし、ビアレッティの『ブリッカ 6784』など一部の商品では、抽出の最後に圧力をかけることで泡を作り出すことができます。
直火式エスプレッソメーカーの使い方とお手入れ方法
【使い方】
まずは、エスプレッソメーカーの下部分のタンクに水を入れていきます。ミネラルウォーターか、新鮮な水を使用してください。バスケットにコーヒーの粉(細引きのもの)をしっかり入れて、上部にサーバーを取り付けます。
そのまま本体を弱火にかけると数分後に抽出されたコーヒーが上部のサーバー部分に溜まっていく仕組みになっています。抽出が終わったら、そのまま本体を持ち上げコップに注いで完成です。
【お手入れの仕方】
お手入れの仕方は、アルミ製・ステンレス製ともにふだんの手入れは水やお湯で洗うだけです。目詰まりを起こしそうな部分は取り外して洗えますので、都度はずして水洗いしましょう。洗ったものは水気を取り、しっかりと乾かしてください。
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最後に|エキスパートのアドバイス
IT&家電ライター
どこの国で製造がされたかにも注目してみる
エスプレッソはイタリアからヨーロッパに広まったため、エスプレッソマシンのメーカーはイタリアをはじめ、スペインやドイツなどヨーロッパの会社が多くなっています。中でもイタリア製は品質がよく、種類も豊富と評判です。
日本ではコーヒー豆にお湯を注いで抽出するドリップ式のほうがポピュラーですが、最近はカフェ人気でエスプレッソもかなり浸透してきました。アウトドアでも手軽においしいコーヒーを楽しめると、キャンプ場に直火式エスプレッソメーカーを持っていく人が増えています。
実物を見る機会が少ないので、製品を選ぶときにはショッピングサイトのレポートやブログなどのクチコミも参考にするといいでしょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
編集プロダクション「マイカ」所属のIT&家電専門ライター。 スマホやパソコン、ストレージ、ネットワークなどIT全般のみならず、家電についての執筆実績が多い。書籍、雑誌、新聞、業界誌やWebコンテンツなど、様々な媒体に記事を提供している。 また、広告やカタログ、導入事例といったB2Bの営業支援ツール制作にも携わる。IT系、家電を中心にコンセントにささるいいモノをおすすめしていきます。 略歴 1973年生まれ。 高等学校の教職員勤務経験を経て、マイカに勤務。雑誌や専門誌のライターとして活躍する。 その後、IT流通の専門誌の記事制作を担当し、B2BからB2Cまで幅広い専門知識を獲得。 最近では、Webメディアやオウンドメディアの編集企画制作も担当。 著書歴 ・iCloud&iTunes超使いこなしガイド 2019最新版 (三才ムック) ・今すぐ使えるかんたん はじめる&使える MacBook入門(技術評論社) ・スマホの困ったを解決する本 (三才ムック) ・iPhone超活用ガイド (三才ムックvol.988) ・今すぐ使えるかんたんEx iPhone プロ技BESTセレクション(技術評論社)