レグザとは|モデルの各種類・特徴も解説
東芝から発売されている液晶テレビ「レグザ」は、さまざまな便利機能をそなえたテレビです。全機種を通して美しく迫力ある映像が楽しめるだけでなく、好きな番組が見たいときに見られる「タイムシフトマシン」機能や、好きなジャンルや人物が出ている番組を自動で録画してくれる「おまかせ録画」などの機能も充実しています。
大きさも19型から77型まで幅広くラインナップされているので、部屋の広さに合った大きさのテレビが選びやすいのもポイントです。
レグザのシリーズ・モデルの種類
レグザの主なモデルの各特徴をご紹介します。
多くの動画配信サービスに対応した「V34シリーズ」
テレビをネットに接続して、ネット動画を大画面で見たいという人にぴったりなのが「V34シリーズ」です。多くの動画配信サービスに対応しているだけでなく、リモコンにも動画配信サービスのボタンがあるので、素早く動画にアクセスできます。
「おすすめ録画リスト」や「瞬速ゲームモード」も搭載しているので、テレビ番組を録画することが多い人や大きな画面でゲームをプレイしたい人もチェックしてみてください。
音にこだわる人にぴったりの「Z740XSシリーズ」
「Z740XSシリーズ」は、映像の美しさだけでなく、テレビの音にもこだわりたい人にぴったりのシリーズです。「レグザ重低音バズーカオーディオシステムPROⅡ」を搭載しており、リアルなサウンドを体感できます。
音の位置や聞き取りやすさにもこだわって設計されているため、映像への深い没入感が得られるのが魅力です。
迫力ある映像が楽しめる「X9400シリーズ」
迫力ある映像を楽しみたいなら、有機ELディスプレイを搭載した「X9400シリーズ」がよいでしょう。4Kダブルチューナー内蔵で、別途チューナーを購入することなく、高画質の4K放送も視聴できます。
好きな番組を好きなタイミングで見られる「タイムシフトマシン」機能や、好きなテーマの番組を自動で録画する「おまかせ録画」にも対応しており、録画して番組を見ることが多い人にもぴったりです。
小型で置く場所を選ばない「S22シリーズ」
シンプルで、省スペースなのが「S22シリーズ」です。「タイムシフトマシン」は搭載されていませんが、「2チューナーウラ録」や「レグザ番組表から簡単録画予約」など、必要な機能はそなわっています。
19インチの機種もラインナップされているので、省スペースなテレビを探している人にぴったりです。省スペース設計で、旧型のテレビからそれほど大きさを変えずに画面をサイズアップできます。
レグザの選び方
ドヤ家電ライターの小口 覺さんのアドバイスをもとに、レグザ(REGZA)シリーズの選び方を紹介します。ポイントは下記の6つ。
【1】チューナーの数
【2】対応している画質
【3】録画・再生機能
【4】ネットワーク機能
【5】音質
【6】有機EL液晶採用か
上記の6つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】チューナーの数をチェック
レグザを選ぶときは、チューナーの数に注目してみましょう。チューナーの数が多いほど、同時に視聴・録画できる番組が増えます。レグザには4Kダブルチューナーを搭載したモデルも多く、見たい番組が重なったときに便利です。
「タイムシフトマシン」機能が搭載されたモデルは、別売りのハードディスクを使用すれば同時に最大6チャンネル、80時間分の録画ができるのもレグザの大きな魅力です。
ポイント:一度に9番組録画できるものもある
ドヤ家電ライター
4Kダブルチューナー搭載のモデルが多いのもREGZAの特長です。これから4K放送の視聴が増えるにつれて、4K番組を観ると同時に裏番組も録画したくなる機会が増えていくはずです。また、チューナー数と大いに関係しているのが、REGZAが得意とする録画機能。
一部のモデルに搭載される「タイムシフトマシン」は、一度に最大9チャンネルを自動で録画し、後から好きな番組を再生できる機能です。WebやYouTubeで検索するようにテレビ番組を再生でき、テレビの楽しみ方や活用方法を変えることができるでしょう。
【2】対応している画質をチェック
レグザを選ぶときは、対応している画質もチェックしましょう。
臨場感ある映像が楽しめるHDR対応機種
美しい映像を楽しみたいという人は、HDRに対応した機種を選びましょう。HDRは「High Dynamic Range」の頭文字をとったもので、従来の映像よりもより広く明るい幅を表現できる映像技術です。
暗い部分が黒つぶれしたり、明るい部分が白飛びしたりしにくく、目で見たような自然な映像が映しだされます。
質が高い「レグザエンジンProfessional」
レグザエンジンProfessionalは、深層学習などAI技術を活用したレグザが独自に開発した画像処理エンジンです。AIが映像を識別し、ノイズなどを取り除いてより自然な高画質化処理を行ないます。映像分析機能や設定機能も搭載されており、ち密で色鮮やかな映像の視聴を可能にしています。
テレビの映像の美しさは、画像処理エンジンの性能によるところも多いので、映像の美しさにこだわる人は画像処理エンジンにもこだわってみてはいかがでしょうか。
地デジやブルーレイには「地デジ高画質化技術」
レグザには、地上デジタル放送やブルーレイに記録された映像をより美しく見せるための「地デジ高画質化技術」も搭載されています。映像の動きの速さに応じてフレームを調整してくれるため、激しい動きのスポーツも細部まではっきり見えるのがポイント。地デジの映像を、4Kの画質に変換する「超解像処理」機能が搭載されたモデルもあります。
映像の美しさにこだわる人にはぜひチェックしてほしい機能です。
ネット動画を見るなら「ネット動画ビューティPRO」
画質が動画ごとに異なるネット上の動画に高画質処理を施す機能です。コントラストや精細度を調整することで、より美しくなめらかな映像にします。さまざまな動画を、均一な美しい画質で見られるのは、動画をよく見る人にはうれしい機能です。
画質がよい動画には4K超解像を施すことでさらにノイズを低減し、より自然で色鮮やかな映像に調整します。
ポイント:中位モデルでも画質は十分美しい
ドヤ家電ライター
シリーズごとに搭載されている画像処理エンジンが異なります。もっともハイエンドなのは、AI技術を活用した「レグザエンジンProfessional」で、「X930」「X830」「Z730X」シリーズに搭載されています。映画を可能な限りハイクオリティの映像で鑑賞したい、地デジやネット配信動画もきれいに観たいのであれば、なるべく高い画像処理エンジンを搭載したモデルを選ぶといいでしょう。
REGZAの場合、中位モデル以下に搭載されている画像処理エンジンもじゅうぶんに高画質であり、よほど映像にこだわる人でないかぎり不満を感じることはないはずです。
【3】録画・再生機能をチェック
テレビ番組を録画して楽しむことが多い人や、さまざまな番組を見る人は、レグザに搭載されている録画機能や再生機能も忘れずにチェックしましょう。
複数の番組を同時に録画できる「タイムシフトマシン」
タイムシフトマシンは、複数の番組を同時に録画できる機能です。過去番組表から見たい番組を選ぶだけで、いつでも好きなタイミングで視聴できます。
別売のUSBハードディスクを接続すれば、同時に最大6チャンネル、約80時間分の番組が録画できるのもポイント。過去の番組から、見る人の好みに合った番組を探して提案する「スマート機能」も充実しています。
見たい番組をすぐに再生できる「ざんまいスマートアクセス」
見たい番組をスピーディーに探せる機能が「ざんまいスマートアクセス」です。番組視聴中でもリモコンの「ざんまい」ボタンを押して好みのジャンルやカテゴリーを選べば、好みに合った番組が一覧に表示されます。
現在放送中の番組はもちろん、タイムシフト録画番組もリストアップしてくれるので、好きな番組にすぐアクセスできるのが魅力です。
録画した番組を別の機器でも再生できる「SeeQVault」
録画した番組を外出先や別の機器でも再生したい人は「SeeQValt」対応の機種を選びましょう。「SeeQValt」は、パナソニック・サムスン・ソニー・東芝の4社が開発したコンテンツ保護技術で、高い再生互換性とセキュリティをそなえているのが特徴です。
「SeeQVault対応機器」を利用すれば、買い替えたテレビやスマートフォン・タブレットなどで過去の録画番組が再生できます。
【4】ネットワーク機能をチェック
レグザをインターネットに接続して使うのであれば、ネットに接続して使える機能もチェックしましょう。
NetflixやYouTubeなどの「動画サービス」
テレビでYouTubeの動画や、各種配信サービスの番組を見たい人は、ネットに接続できる機種を選びましょう。ネットに接続する際は、有線でしか接続できないものよりも、Wi-Fi接続に対応したもののほうがかんたんに接続できて便利です。
レグザのなかには、リモコンに「ネット動画ダイレクトボタン」を設置している機種もあります。リモコンからすぐにネット動画にアクセスできるので、頻繁にネット動画を見る人にぴったりです。
裏番組がチェックできる「まるごとチャンネル」
「まるごとチャンネル」は、同時刻に放送中の地デジ番組を最大6チャンネル画面上に表示する機能です。テレビ番組や録画を見ながら、リアルタイムで放送されている番組もチェックできます。見たい番組が重なったときに便利な機能です。
見たい番組を選んでリモコンの「はじめにジャンプ」ボタンを押せば、その番組だけ最初から視聴することもできます。
別番組や動画が探せる「次みるナビ/みるコレ」
「次みるナビ」は、番組を見ながら次に見たい録画番組やネット動画を探せる機能です。素早く番組が探せるので、長時間テレビを視聴する人には便利な機能でしょう。
「みるコレ」は、好きな人物やジャンルを登録しておくと、108,000件以上のコンテンツから好みに合った番組や動画、シーン、CMを探してくれる機能です。自分が好きなものは逃さずにチェックしたい人にうれしい機能です。
声で操作できるスマートスピーカー対応機種
リモコンに手が届かないときや、手がふさがっているときに便利なのが、スマートスピーカー対応機種です。スマートスピーカーと接続しておけば、声でテレビを操作できます。
電源のオン・オフはもちろん番組の再生もハンズフリーでおこなえるので、キッチンなど手がふさがることが多い場所に置くテレビはスマートスピーカーとの接続も検討してみましょう。
【5】音質をチェック
映像への没入感や臨場感を求めるのであれば、レグザの音質もチェックしましょう。
伸びやかな高音が特徴の「高音質ドームツィーター」
レグザには、高音がクリアに聞こえる「高音質ドームツィーター」を搭載したモデルがあります。ツィーターとは、高音を出すスピーカーのことです。クリアで伸びやかな高音によって、よりダイナミックな映像が楽しめます。
レグザのなかには、音像補正技術を駆使して、スピーカー位置ではなく画面から音が聞こえるよう設計されているものもあるので、映像に浸りたいひとや没入感を味わいたい人はそちらもチェックしてみてください。
迫力ある音の「クリアダイレクトスピーカー」
テレビ前面にスピーカーを配置することで、ダイレクトにはっきりと音が聞こえるよう設計されているのが「クリアダイレクトスピーカー」搭載モデルです。
音声が聞き取りやすいだけでなく、映画やドラマでは臨場感のあるサウンドが楽しめます。価格が抑えめの中堅モデルでも音質にこだわりたい人は、「クリアダイレクトスピーカー」搭載モデルを選びましょう。
【6】有機EL液晶採用かチェック
省ペースなテレビを探している人は、有機EL液晶を採用している機種を選ぶとよいでしょう。有機EL液晶は、有機物を発光させて映像を映し出すディスプレイです。
有機EL液晶は厚みが従来の液晶パネルの1/10で、解像度はおもに4Kですが、近年は8K対応有機ELディスプレイの開発も進められています。
液晶テレビやプラズマテレビよりも薄型・軽量のものが多いので、テレビを壁に掛けたい・スリムなテレビがほしいという人にもぴったりです。
ポイント:ひと周り大きいサイズも検討して
ドヤ家電ライター
REGZAシリーズは、4K対応の「4Kレグザ」およびフルHD以下の「レグザ」がラインナップされ、4Kレグザのパネルは有機ELと液晶の2種類あります。
有機ELのサイズは55V型と65V型、液晶の4Kモデルは43V型〜65V型まで取りそろえています。テレビのサイズは、お部屋の広さや用途に応じて選びますが、新しい製品ではベゼル(額縁)が狭くなっているので、これまで使用していたテレビの一回り大きいサイズを検討してみてください。
エキスパートのアドバイス
ドヤ家電ライター
レグザの中で比較検討するメリットとは?
テレビはパネルの種類、サイズ、チューナー数、画像処理エンジンなどの違いにより、ひとつのメーカーでもかなり多くの型番が存在します。今回のように、レグザならレグザだけでシリーズを並べて検討してみると、自分に必要な性能や機能から選ぶべきモデルが明確になりやすいでしょう。
画質をどこまで求めるか、また予算は人によって異なるでしょうが、4Kダブルチューナーは、今後長く使う上で求められる仕様だと思われます。また、レグザならではの録画機能「タイムシフトマシン」は、他のメーカーとの大きな差別化となっています。テレビをこれからどう楽しむか、活用するかをイメージしながら選んでみてはいかがでしょう。
「レグザ」のおすすめ商品の比較一覧表
レグザおすすめ8選
上記で紹介したレグザの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてください。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする レグザの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのレグザの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
自分にぴったりな商品を選びましょう
本記事では、レグザのシリーズの種類や選び方、そしておすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、チューナーの数、対応している画質、録画・再生機能などをしっかりチェックし、テレビの基本となる機能をしっかり選びましょう。さらに、ネットワーク機能や音質、有機EL液晶採用かなど、より映像作品を楽しめる要素を確認することで、満足の行く商品選びができるはずです。
様々なシリーズが展開されているレグザシリーズ。よりテレビを楽しむためにも、ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を選んでくださいね。
【関連記事】そのほかのテレビのおすすめ商品はこちら
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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ライター、コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。 現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。著書に「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)など。