DisplayPort(ディスプレイポート)ケーブルとは ディスプレイ端子規格のひとつ
DisplayPortケーブル(ディスプレイポートケーブル)とは、パソコンのモニタやテレビとAV機器をつなぐ、ディスプレイ端子の一種です。略してdpケーブルとも呼ばれています。アナログ接続のD-Sub、デジタル接続のDVI-D、アナログデジタル両対応のDVI-Iに続く、次世代のインターフェースです。
8K、60㎐対応に対応しているため、4K・60Hz対応のHDMIより高速で高品質の画像が楽しめます。DVI-Iよりも端子はコンパクトになりました。DisplayPortポート出力に対応しているディスプレイで映像を楽しむなら、ぜひDisplayPortケーブルを取り入れてみましょう。
HDMIケーブルとの違い
DisplayPortケーブルが8K、60㎐対応、最大値は240㎐に対して、HDMIケーブルは4K、60㎐対応、最大値144㎐です。DisplayPortケーブルはモニターの電源を切るとパソコンの接続も切れますが、HDMIケーブルはモニターの電源を切ってもパソコンの接続はオンのままです。
また、DisplayPort出力をHDMI端子に変換できる、DisplayPort-HDMI変換アダプタも発売されています。
DisplayPortケーブルの選び方 規格、端子の種類、HDCP・DPCP対応など
DisplayPortケーブルを選ぶうえでおさえておきたいポイントを解説します。
4Kか8Kか、機器の規格とバージョンをチェック
DisplayPortにはバージョンがあります。手持ちの機器に合ったものを選びましょう。バージョン1.2ではHDMIと同じ4Kに対応しています。8K対応は1.4からです。2019年6月には、2.0が登場しました。
手持ちの機器が8Kディスプレイでなければ4K対応のバージョン1.2のケーブルで十分ですが、将来的に8Kディスプレイを購入する予定がある場合は、1.4製品を選びましょう。
PCや接続機器の端子の種類を確認
PC側だけでなく、ディスプレイやAV機器側の端子の種類も確認しましょう。
Macはパソコン側の端子がMiniDisplayPortの場合が多く、PCによってはUSB Type-Cケーブルに対応している場合があります。確認しておきましょう。
DisplayPort端子
DisplayPortケーブルは通常のDisplayPort端子とMiniDisplayPort端子があります。DisplayPort端子の場合は、ケーブルの端子はDisplayPort端子同士、またはDisplayPortとMiniDisplayPort端子どちらかの組み合わせになります。パソコンやAV機器に合ったものを選びましょう。
MiniDisplayPort端子
使用しているパソコンがMacの場合は、MiniDisplayPortを採用している場合が多いです。幅が半分程度のMiniDisplayPort端子のついたケーブルを選びましょう。ケーブル端子の組み合わせはDisplayPortとMiniDisplayPort、またはMiniDisplayPort同士になります。
DisplayPortからHDMIやDVIへ変換できるアダプタやケーブルがありますので、接続する機器に応じて活用してみましょう。
長さで選ぶ
DisplayPortケーブルは、商品によってケーブルの長さが異なります。ケーブルの長さには1m、3m、5m、10mがあります。
ケーブルが長いほど便利に使えるイメージがありますが、DisplayPortは多くのデータを伝送するため、ケーブルが長いとノイズが発生する可能性があります。家庭用の場合は5m以下の長さのものを選びましょう。
地デジをPCで見るにはHDCP・DPCP対応を 不正コピー防止の著作権保護技術
デジタル放送や動画配信、DVDなどのデジタルコンテンツは、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)、DPCP(DisplayPort Content Protection)などの著作権保護技術が採用されています。
地デジ放送をパソコンで視聴したい場合はHDCP・DPCP対応のDisplayPortケーブルが必要です。ただし、ケーブルだけでなくPCやディスプレイなどの端子もHDCP・DPCPに対応していなければ視聴できない場合があります。
接続トラブル防止にはラッチ付きを選ぶ
DisplayPortケーブルには、ラッチが付いているものがあります。ラッチが留め具となるため、ケーブルが端子から抜けてしまうのを防ぎます。接続している機器を移動させたなどで端子に接続しているケーブルがゆるくなった場合にも、抜けなくなります。
ケーブルを踏んでしまうなどの不意のケーブル抜け防止をしたいとき、ゲームを快適にプレイしたいときなどにも向いています。
ケーブルは長すぎても短すぎてもダメ 5m、10mのものもあるけれど
IT&家電ライター
機器間をつなぐケーブルの敵はノイズです。雷による自然ノイズのほか、自動車の点火プラグ、モーター、電子レンジ、PCなどから発生する人工ノイズがあります。
とくにDisplayPortはやり取りするデータ量が膨大であり、ノイズのダメージは見逃せません。そのため多くの製品ではノイズ対策がしっかり施されています。
とはいえ、ケーブルは長さが長くなるほどノイズを受けるリスクが高くなります。大は小を兼ねると、長すぎるケーブルを購入して余らせるのは逆効果です。家庭では5m以下を目安にしましょう。逆に短すぎると、機器が移動できなくなったり、断線や接触不良を起こす原因となるので、これも注意が必要です。
DisplayPortケーブルのおすすめ10選 使いやすい長さやコネクタの外し方がかんたんなものも
選び方を踏まえた、DisplayPortケーブルのおすすめ商品を紹介します。


高画質なままDVIポートへ伝送する変換ケーブル
DisplayPort搭載のPCとDVI-Dポート搭載機器をつなぐ変換ケーブル。以前のDVI-D接続のディスプレイやプロジェクターをそのまま使いたい人におすすめです。
ケーブルの長さは約1.8mで、ケーブル径約7mm。最大解像度1,920×1,200(60Hz)で、DisplayPort/DVIの信号変換を行なわないパッシブタイプ、シングルリンクです。コネクタには消耗劣化やサビに強い金メッキを採用。アルミシールド付きツイストペアケーブルに、さらにTPEナイロン被覆、シールド用アルミ箔、アルミ合金ワイヤメッシュ、PVCジャケットという多重シールドを施し、電磁ノイズの影響や信号劣化を極限まで抑えています。

高信頼性の4K対応DisplayPortケーブル
カラーがブラックの「CAC-DP12BK」シリーズのなかで、ケーブル長3mのタイプです。長さのラインナップは1.0m、1.5m、2.0m、3.0m、5.0mの5種類あります。
最大21.6Gbpsの高速伝送を実現。DisplayPortバージョン1.2a認証済みで、対応解像度は3,840×2,160(60p)と4K映像出力に対応します。もちろん、マルチストリーム機能や著作権保護技術(DPCP、HDCP)にも対応しています。外部ノイズの干渉から信号を保護する3重シールドケーブル、サビなどに強く信号劣化を抑える金メッキピン・金メッキコネクタが採用され、信頼性が高い1本です。

8K出力のためのDisplayPortケーブル
「CAC-DP14BK」シリーズの長さ2.0mタイプで、長さのラインナップは1.0mと3.0mがあります。カラーはブラック。
DisplayPortバージョン1.4認証済みで、対応解像度は8K対応の7,680×4,320(60p)。1.2aの1.5倍になる最大32.4Gbpsの高速伝送が可能で、より広く明るいダイナミックレンジを表現できるHDRや、ビデオインターフェイスの圧縮規格であるDSCにも対応。8Kの映像を楽しみたい人だけなく、バージョン1.2の機器を使っている人にもおすすめです。外部ノイズに強い3重シールドケーブル、信号劣化を抑える金メッキピン・金メッキコネクタの採用と信頼性も高いです。

ゲーミングPCにもおすすめの高性能ケーブル
オランダに本社を置くオーディオビデオやゲームの周辺機器メーカー、Club3D社によるDisplayPortケーブル。バージョン1.4対応で、最大8K、または4K(144Hz)の高解像度を実現しています。ビデオインターフェイスの圧縮規格DSCや、データ転送における誤り訂正の一種であるForward Error Correction(前方誤り訂正)に対応。下位互換性があるので、バージョン1.2の製品にも使うことができます。
ケーブル長は3.0m。ペアシールドや全体シールドによって外来ノイズの影響を排除しています。ワンタッチボタンによってかんたんにコネクタのロックを外せるのが便利です。
「Displayportケーブル」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする Displayportケーブルの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのDisplayportケーブルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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DisplayPortケーブルで快適なPC環境を
DisplayPortケーブルのおすすめ記事はいかがでしたか? PCやモニターなどをつなぐためのケーブルは長さや端子の種類などを間違えずに購入することが大事です。この記事を参考に、ご自身の機器環境や用途に合わせて、最適なものを選択してくださいね。
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編集プロダクション「マイカ」所属のIT&家電専門ライター。 スマホやパソコン、ストレージ、ネットワークなどIT全般のみならず、家電についての執筆実績が多い。書籍、雑誌、新聞、業界誌やWebコンテンツなど、様々な媒体に記事を提供している。 また、広告やカタログ、導入事例といったB2Bの営業支援ツール制作にも携わる。IT系、家電を中心にコンセントにささるいいモノをおすすめしていきます。 略歴 1973年生まれ。 高等学校の教職員勤務経験を経て、マイカに勤務。雑誌や専門誌のライターとして活躍する。 その後、IT流通の専門誌の記事制作を担当し、B2BからB2Cまで幅広い専門知識を獲得。 最近では、Webメディアやオウンドメディアの編集企画制作も担当。 著書歴 ・iCloud&iTunes超使いこなしガイド 2019最新版 (三才ムック) ・今すぐ使えるかんたん はじめる&使える MacBook入門(技術評論社) ・スマホの困ったを解決する本 (三才ムック) ・iPhone超活用ガイド (三才ムックvol.988) ・今すぐ使えるかんたんEx iPhone プロ技BESTセレクション(技術評論社)