光デジタルケーブルでステキな音質を手に入れる
光デジタルケーブルは音声データをデジタルで伝送することで、ノイズの少ないキレイな音質を実現します。外観からはどのような製品を選べばいいのかわからないので、いくつかのポイントをおさえる必要があります。
光デジタルケーブルの選び方 プラグ形状、素材、長さ
デジタルケーブルを選ぶには、端子・素材・長さを決めることがポイントです。どんなシーンで利用するか、なにを重視するかによって選ぶべき製品は変わってきます。
端子は使用シーンに合わせて選ぶ
端子には、「角型プラグ」と「光ミニプラグ」があります。それぞれ、なにを楽しむのが目的かによって変わってきますので、ここで確認しましょう。
大画面でゲームや映画を楽しむなら「角型プラグ」
「角型プラグ」の特徴は、先端が角になっている点です。対応機器が多く汎用性が高いのがメリットで、大画面でゲームや映画、音楽を楽しむのに適しているとされています。
小型機器への接続は「光ミニプラグ」
先端が細長いのが「光ミニプラグ」の特徴です。小型音楽プレーヤーのようなポータブル機器に接続する際に、光ミニプラグを利用するのがいいでしょう。
コア素材は音質と接続性どちらを重視するかで選ぶ
光デジタルケーブルでは、内部コア素材が音質に大きく影響してきます。石英(二酸化ケイ素を成分とした、ガラスのような鉱物)製やグラスファイバー製、そしてプラスチック製といった素材があります。
音質を重視した「石英製」と「グラスファイバー製」
石英製やグラスファイバー製は、繊細で高音質な音に対応しているのが特徴です。その一方で素材自体も繊細なため、負荷がかかることで破損するリスクを有しています。
機動性を重視するなら「プラスチック製」
プラスチック製は負荷がかかっても壊れにくいのが強みです。しかし、その性質上どうしても高温に弱く、音質も石英製には劣ってしまいます。
使用環境に合わせた長さを選ぶ
ケーブルの長さも選ぶ際に重要です。短すぎると設置機器同士が届かない可能性があることはもちろん、無理にケーブルを引っ張ることで破損するおそれがあります。
長すぎると音質の低下を招くことも
長ければいいというものでもありません。ケーブルが長すぎると収納に不便ですし、信号損失によって音質が劣化する可能性も。使用する環境に合わせて、適切な長さのものを選びましょう。
使用機器同士の仕様やケーブルの長さもチェック IT・家電ジャーナリストからのアドバイス
IT・家電ジャーナリスト
テレビとスピーカー、ポータブルプレーヤーとポータブルアンプなどをつないで音声を手軽にデジタル伝送できるケーブルですが、同軸デジタルやHDMI、USBケーブルの方が、より高いサンプリング周波数でデータ伝送ができたり、多くの音声フォーマットに対応していたりする場合があります。そのため、使う機器同士の仕様をしっかりチェックし、よりよい接続方法を選びましょう。よほど音質にこだわらない限り、低価格のモデルを選んでも問題ありません。
光でデータを伝送するため、ケーブルを曲げすぎないように注意する必要があり、長すぎないケーブルを選ぶことも重要です。
光デジタルケーブルおすすめ10選 コスパ重視、ハイレゾ対応!
ここまで紹介した光デジタルケーブルの特性や選び方のポイントを踏まえ、IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さんと編集部が選んだおすすめの商品をご紹介します。
IT・家電ジャーナリスト
Amazonのケーブルですが、音質に徹底的にこだわる場合は別の選択肢もありますが、テレビやゲーム機などの音声を手軽にデジタル伝送したいという人にはまったく問題なく、コストパフォーマンスのよさが魅力の商品です。

Amazon(アマゾン)『Amazonベーシック 光デジタルケーブル TOSLINK トスリンク デジタルオーディオ』












出典:Amazon
端子タイプ | 角形-角形 |
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長さ | 1.0・1.8・3.0(m) |
コア素材 | - |
金メッキ加工 | あり |
IT・家電ジャーナリスト
『SUPRA ZAC』は長さ0.15mや0.3mとかなり短いタイプからあり、角型と光ミニプラグ、角型と角型、光ミニと光ミニ、という3つの組み合わせを用意しているので、ハイレゾ対応のポータブルプレーヤーとポータブルアンプを接続してプレーヤーをパワーアップしたい人に向くケーブルです。

SAEC(サエクコマース)『SUPRA ZAC』

出典:Amazon
端子タイプ | 角型-角型、光ミニ-光ミニ、角型-光ミニ |
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長さ | 0.15・0.3・1.0・2.0・4.0・6.0(m) |
コア素材 | 樹脂ファイバー |
金メッキ加工 | あり |
IT・家電ジャーナリスト
『Glass Black II+』は384kHz/32bitのハイサンプリング伝送に対応しているので、光デジタル出力でも192kHz/24bit以上のハイサンプリング伝送に対応するプレーヤーでハイレゾ音楽を楽しみたい人にピッタリのモデルです。

AUDIOTRAK(オーディオトラック)『Glass Black II+』










出典:Amazon
端子タイプ | 角型-角型(丸型変換コネクター付属) |
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長さ | 0.5・1.0・1.5・3.0(m) |
コア素材 | グラスファイバー |
金メッキ加工 | あり |
CYBER(サイバーガジェット)『光デジタルケーブル』

出典:Amazon
端子タイプ | 角型-角型 |
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長さ | 1.5m |
コア素材 | - |
金メッキ加工 | あり |
CableCreation『光デジタルオーディオケーブル』














出典:Amazon
端子タイプ | 角型-角型 |
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長さ | 0.9・1.8・3.0・4.5・7.6・15.0(m) |
コア素材 | - |
金メッキ加工 | あり |
Audio-Technica(オーディオテクニカ)『光デジタルケーブル(AT-OPX1)』

出典:Amazon
端子タイプ | 角型-角型 |
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長さ | 0.5・1.0・1.5・2.0・3.0・5.0(m) |
コア素材 | APF |
金メッキ加工 | あり |
Amulech(アムレック)『AL-SOP192SQ20』


















出典:Amazon
端子タイプ | 角型-角型 |
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長さ | 2m |
コア素材 | PMMA(有機ガラス) |
金メッキ加工 | あり |
ELECOM(エレコム)『光デジタルケーブル(DH-HK15)』

出典:Amazon
端子タイプ | 角型-角型 |
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長さ | 05・1.0・1.5・2.0・3.0・5.0(m) |
コア素材 | プラスティックファイバー |
金メッキ加工 | なし |
Cable Matters『光デジタルケーブル』










出典:Amazon
端子タイプ | 角型-角型 |
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長さ | 0.9・1.8(m) |
コア素材 | - |
金メッキ加工 | あり |
iVANKY『光デジタルケーブル』














出典:Amazon
端子タイプ | 角型-角型 |
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長さ | 1.0・1.8・3.0・4.5(m) |
コア素材 | 日本産TORAYファイバー |
金メッキ加工 | あり |
おすすめ商品の比較一覧表
さまざまな機器に接続するために USBケーブルや変換アダプタという選択肢も
冒頭で説明したとおり、プラグ部分には角型とミニプラグがあります。しかし、2種類のケーブルを用意しておくのは手間です。そこで、以下のような対応方法があります。
USBケーブルを選ぶ
光デジタルケーブル以外にUSBケーブルも存在します。とくに、PCやスマホと接続する場合は、USBケーブルの方が現実的な場合も。音質はやや劣りますが、選択肢に入れておいてもよいでしょう。
変換アタブタを入手
変換アダプタがあれば、角型でもミニプラグでも対応できます。2種類のケーブル購入を考えるのであれば、変換アダプタを入手するほうが効率的でしょう。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 光デジタルケーブルの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの光デジタルケーブルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
その他の接続ケーブル・音響関連の記事はこちら 【関連記事】
光デジタルケーブルについて5つのポイントをおさらい
1)「角型プラグ」はテレビや大型スピーカーなどさまざまな機器に対応
2)小型のオーディオプレーヤーには「光ミニプラグ」を使用する
3)音質重視なのか耐久性重視なのかでコア素材を選ぶ
4)ケーブルは長すぎても短すぎてもNG
5)端子が対応していない機器にはUSBケーブルや変換アダプタという選択肢も
見た目は似ていても、端子の形状やコア素材など用途に応じて選ぶべき光デジタルケーブルは異なります。ケーブルの長さにも注目して、使用環境に合った製品を選んでください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/10/14 コンテンツ追加のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 福本航大)
一般財団法人 家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout オーディオプレーヤー、スピーカーなどのガイドを務める。 日経BP社『日経ネットナビ』『日経ネットブレーン』『デジタルARENA』『日経トレンディネット』などを経てフリーに。 デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。 KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。