バックカメラの必要性について
バックカメラは本当に必要があるのか? と気になる人も多いと思います。ここではどのような人に必要なのか、なぜ必要なのか紹介します。
バックカメラは車体の後方に取り付けることで、運転席から見えにくい車体の後方を広い視野で映し出してくれます。これにより、新車に変えて運転にまだ慣れていない人が駐車するときに後方が見えることで感覚がつかみやすくなったり、小さな子供が気づかないうちに車体の死角にいることから事故を防ぐこともできます。または、仕事やプライベートで後部座席やトランクに荷物を詰め込んでしまい後方確認ができない車などにもバックカメラの必要性はあります。
しかし、今はカーナビなどでもある程度の視野で後方確認ができるタイプもありますので、安全安心に車を運転したいという人に必須のアイテムとなります。
バックカメラの選び方
カージャーナリストの松村 透さんに、バックカメラを選びに大切な7つのポイントを教えてもらいました。それそれ解説していくのでチェックしてみましょう。
【1】レンズのタイプから選ぶ
バックカメラになにを求めるかによってレンズの選び方も変わってきます。広角レンズと標準レンズのメリット・デメリットも解説します。
標準レンズは距離感がつかみやすい
車の駐車にまだなれていない初心者の方こそ、標準レンズがおすすめです。モニターに後方の映像をそのまま映すことができるので、障害物との距離感をできる限り正確に捉えられるのがメリットです。デメリットは、広角レンズよりも視野が狭くなること。見えているところだけで判断しないように気をつけましょう。
広角レンズは視野が広い
できるだけ視界を確保したい、あるいは後方の視界を広範囲に捉えたい場合は広角レンズのバックカメラを選んでください。メリットは、標準レンズよりも視野が広いこと、死角をなくしたい方におすすめです。デメリットは、商品によって画質があらいものがあることなので、購入前に確認するようにしましょう。
【2】高画質を選ぶなら30万画素以上のものを
ドライブレコーダーのように、クルマのナンバープレートなどの遠方にあるこまかな情報を正確に記録するわけではないので、バックカメラの画素数の目安は30万画素といわれています。
これを下回ったからといって駐車が困難になることは考えにくいのですが、ここ数年流行している「デカナビ」といわれているような8インチ以上の大画面カーナビを取りつけている場合は、より鮮明な映像を確保するためこの画素数を意識してバックカメラを選ぶようにしてください。
【3】赤外線センサーやLEDライト付きかもチェック
駐車したい場所が暗かったりすると後方が見えづらく、事故につながる可能性もあります。バックカメラに赤外線センサーやLEDライトが搭載されていると暗い場所でも安全に注意して運転することができます。
また、反対に明るすぎたりして視界が白とびあるいは黒つぶれして見えにくくなることがあります。その映り具合を調整し、見やすくしてくれるのが、画像を自動補正してくれるHDR(ハイダイナミックレンジ)です。駐車スペースによっては光が強すぎたり、暗すぎたりして、バックカメラの映像が不鮮明になることも珍しくないので、こちらの機能の有無は必ず確認するようにしてください。
【4】ワイヤレスタイプなら配線不要で取り付け簡単
バックカメラには有線タイプとワイヤレスの無線タイプがあります。
ここ最近のバックカメラは進化していて、Wi-Fiでバックカメラの映像をモニターに飛ばせるワイヤレスタイプが増えてきています。配線があると車の中もごちゃごちゃしますし、引っ掛けてしまう恐れもあるので安全とはいえません。
また、ワイヤレスバックカメラの専用アプリでスマホに映像を飛ばせる最新タイプも販売されています。その場合はモニターは不要になります。おすすめ商品でも紹介していますのでチェックシてみてくださいね。
【5】防水性があるか確認する
バックカメラは屋外であることがほとんどのため、雨風やホコリなど、自然の脅威にさらされます。雨天時には屋根から大量の雨粒が降り注ぐことが多く、防水対策が施されたモデルでないとすぐに故障してしまいます。車に乗る方であれば多くの人がご存知であろうオーディオメーカー製など、バックカメラこそメジャーブランドを選ぶようにしてください。
【6】「モニターセット」なら連動性も心配なし
バックカメラを選ぶ際、後づけであればすでに取りつけられているカーナビやモニターとの連動性を確認してから選ぶようにしてください。カメラとモニターの相性が悪いとモニターに映像などが映らない可能性もあります。カーナビなどがない車に対してバックカメラを購入する場合は、モニターとセット売りされてているものにすると連動性も確保できるので安心です。
【7】運転初心者は「ガイドライン」があると安心
たいはんのバックカメラにはモニター上に赤、黄、緑のガイドラインが表示されます(カメラ種類や車種によっては違います)。
一般的に赤いラインは約50cmのマージンといわれ、これ以上バックすると対象物にぶつかってしまうことを示しています。緑色のラインは約2mを示すもので、約車1台分の幅があることを示しています。左右の黄色ラインは車幅を示しています(どのラインも絶対ではありません)。
バックが苦手という方は、こういったガイドライン付きのものをおすすめします。
おすすめ商品の比較一覧表
おすすめ9選|有線タイプ
ご紹介したバックカメラの選び方のポイントをふまえて、おすすめの商品を紹介します。まずは有線タイプです。ぜひ参考にしてくださいね。
自動車専門メーカーだから作れるバックカメラ
デンソーテンのバックカメラ ECLIPSE BEC113は小型のボディによって自由度の高い取付け方ができる製品です。トヨタの自動車関連製品を作っているメーカーのため、自動車に関する今までの知識をベースに確かなものを作っています。
スミアと呼ばれる強烈な反射光などによって、生まれる画像上の白い筋が発生しない工夫がなされています。誰でもかんたんに後方確認できる技術を搭載されていることがわかるでしょう。

HDR対応! 2019年7月発売の最新モデル
白とびや黒つぶれを抑制する「HDR(ハイダイナミックレンジ)」技術が投入された最新モデルのバックカメラ。また、約31万画素のCMOSセンサー搭載、F値2.0の高感度レンズを採用するなど、暗所でもクリアな視界を確保しています。
さらに、先代モデルと比較しても、「水平145°/ 垂直112° ⇒ 水平146°/ 垂直114°」へと視野角が拡大されており、より広範囲の情報を把握することができます。
IEC(国際電気標準会議)が定めた防じん・防水基準の上級等級(IP68)に準拠しているタフな構造も安心材料のひとつ。

高い汎用性と歪みの少ない自然な画質を実現
こちらのモデルは、カロッツェリアカーナビやカーAVはもちろんのこと、それ以外のメーカーでも、RCA(コンポジット)映像入力端子つきのモニターであれば組み合わせて使える高い汎用性が魅力です(ただし、モニターによっては別売りの変換ケーブルが必要となる場合もあり)。
カメラ の視野角は水平129°/ 垂直105°、画素数は約31万画素。HDRではありませんが、1/4インチの高性能CMOSセンサーと原色カラーフィルターを採用することで、昼間は鮮明に、夜間でも自然な発色で表示することが可能です。
別売りの専用キットを使えば、見た目もすっきりと収めることも可能です。

水平約180°のワイドレンジが魅力の最新モデル
KENWOOD(ケンウッド)製バックカメラとしては最新モデルにあたる機種がこちらです。さらに、業界最高水準の防じんと防水性を実現したタフネス構造を実現(IP67相当)。
同社のナビ「彩速ナビHD」との親和性が高いこちらのモデルは、F値2.0の明るいレンズならびにHDR(ハイダイナミックレンジ)を搭載しているだけでなく、カメラの視野角は水平180°/ 垂直103°、約130万画素・連携高精細HD画質(1280x720)でリアの映像をナビに投影します。
ケンウッド製カーナビをお使いの方にはとくにおすすめしたい商品です。

アルパインカーナビ専用のバックカメラ
ALPINE(アルパイン)製カーナビとの親和性が高いこちらのモデル。
発売時期は2015年5月と少し前になりますが、HDR(ハイダイナミックレンジ)を搭載しており、カメラの視野角は水平131°/ 垂直103°、約30万画素のスペックは必要にして充分といえます。
車種専用の「パーフェクトキット」およびダイレクト接続ケーブルは別売りとなりますが、日本車であればさまざまなモデルのキットが発売されており、後づけ感が苦手な方でも違和感なくフッティングすることができます。
200万画素の超高画質カメラ
MCCDチップ搭載し、自然な色彩や画質にこだわったカメラです。業界初の200万画素の超高画質で170°見渡せるが最大の特徴。
取付け方法は穴などを開ける必要がないので簡単かつ車を傷つける心配もありません。防水性なので、水にも強い人気のバックカメラです。
色鮮やかで少ない明るさで撮影できる
LFSのバックカメラリアカメラは1/3イメージセンサーが搭載されています。0.1ルクスという照度で撮影できるので夜でもバックライトやスモールランプの明かりでじゅうぶん機能します。
魚眼レンズによって、水平角度170°という超広角度で後方確認に隙もありません。ARコート処理で画質にもこだわりが感じられます。
かんたんに取り付けできる防水カメラ
黄色いボディが印象的なCAR ROVERのバックカメラリアカメラはコンパクトなボディに仕上げられています。取付け方はかんたんで穴などを開ける必要のない両面テープで貼り付けるタイプになっています。
IP69という防水性によって、雨やホコリなどからもカメラを守れます。長い期間に渡って、製品を使えるように工夫がされています。

イクリプス専用と汎用RCAが選べる親切モデル
『BEC113』は、イクリプス専用、『BEC113G』は汎用RCA(コンポジット)タイプとなっています。
カメラの視野角は水平135°/ 垂直110°、画素数は約31万画素。HDR搭載機ではありませんが、日中の表示は必要にして充分のクオリティーです。ただ、夜間や暗所での映りが気になるところです。
汎用向けのカメラステーだけでなく、トヨタ プリウスや、ノア&ヴォクシー(80系)、トヨタアルファード&ヴェルファイア(30系)をはじめとする人気モデル専用品のカメラステーも用意されているので、違和感なくすっきりと装着することができます。
※リンク先は「BEC113」になります。
おすすめ3選|ワイヤレスタイプ
配線不要のワイヤレスタイプのバックカメラをご紹介します。最新、スマホ連動タイプもあります。
7インチのIPSモニター付きで確認しやすい
Suntonのバックカメラモニターセットワイヤレスバックカメラは、多機能な製品です。モニターはカメラ4台をペアリングすることで4等分の画像を確認できます。7インチの画面で白浮きが少なくしており、見やすさもこだわっています。
モニターにはメモリーカードをいれることで録画もかんたんに対応可能です。カメラはワイヤレスなので取り付けはすぐ完了します。防水加工もされているのでキャンピングカーなどのアウトドアで使う車にも相性がよいでしょう。
Queen『バックカメラ ワイヤレス』
コンパクトでありワイヤレス対応しているカメラ
画素数が100万画素に対応しているのがQueen バックカメラ ワイヤレスになります。製品の33mm(3cm)以内という小ささが特徴のひとつです。ワイヤレスのため、車の好きな場所へかんたんに装備できます。
カメラレンズがスーパーワイドに対応しているため、170°近い大きな視野を映し出せます。死角が少なく、見やすさも確保されています。
スマホ専用アプリでWi-Fi接続可能
従来のバックカメラとほぼ同サイズの小型ボディに、Wi-Fi接続機能を内蔵。スマホから簡単に映像を確認できる、高画質防水バックカメラです。取り付けはバックカメラ本体を各電源へ接続し、スマホやタブレットに専用アプリをダウンロードするだけ。新たに専用モニターを用意する必要なく、お手軽にバックモニター環境がご利用になれます。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする バックカメラの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのバックカメラの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
バックカメラを取り付けるときの注意点
バックカメラを購入しようとしている方に注意していただきたいことは2つあります。
ひとつは、基本的にモニターは別売りになっています。自家用車にカーナビが付いている場合はバックカメラを連動させるタイプがあるのでモニターは必要ないでしょう。バックカメラだけを購入してもモニターがないと映像を映すことができないので気を付けましょう。
ふたつめは、バックカメラは有線タイプが多いので取り付け技術がないとなかなか難しい作業となります。作業が苦手な方は無線タイプや簡単に設置できるものを探すことをお勧めします。
バックカメラの取り付け工賃の相場は?
バックカメラの取り付け工賃は取り付ける業者や、工賃込みなどによって値段にばらつきはありますが、相場は1~3万円程度と考えておくのがよいでしょう。またオートバックスなどのショップで購入したうえで取り付けをお願いする場合と持ち込みの場合で料金が違う場合があります。うえで紹介した選び方とともに、本体価格とあわせて工賃も念頭に入れるようにしましょう。
ドライブレコーダーや関連アイテムをチェック
まとめ
バックカメラは取り付けるだけで安全性を高めてくれる便利なアイテムです。自分の運転レベルやどれだけ安心して運転したいかで、バックカメラが必要かどうか今一度考えてみましょう。ぜひ、本記事を参考にバックカメラを選んでみてくださいね。
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輸入車の取扱説明書の制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトのリニューアルを担当し、Webメディアの面白さに目覚める。 その後、大手飲食店ポータルサイトでコンテンツ企画を経験し、2013年にフリーランスとして独立。現在はトヨタ GAZOO愛車紹介の監修・取材・記事制作、ベストカー誌の取材等で年間100人を超えるオーナーインタビューを行う。 また、輸入車専門の自動車メディア・カレントライフの編集長を務める。現在の愛車は、2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーランと1970年式の古いドイツ車。妻と、平成最後の年に産まれた息子、動物病院から譲り受けた保護猫と平和に(?)暮らす日々。