PCでもテレビが視聴できる!
さいきんでは、『若者のテレビ離れ』がひとつの社会現象となっておりテレビを持たない人が増えてきた印象があります。それにともない、スマホやパソコンの使用頻度が高くなりました。
PCテレビチューナーは、パソコンでテレビ番組を視聴したり録画することができるアイテムです。わざわざ新しいテレビを購入することなく、所有しているパソコンで気軽にテレビを楽しむことができるんです。なかには、BSやCS対応の機器もあるのでチェックしてみてくださいね。
PCテレビチューナーの選び方 接続タイプ、PCスペック、放送の種類、アンテナ、チューナー数など
IT&家電ライターの秋葉けんたさんに取材をして、PCテレビチューナーの選び方のポイントを教えていただきました。接続タイプや録画機能をよくチェックすることが大切です。ぜひPCテレビチューナー選びの参考にしてください。
接続タイプで選ぶ 内蔵タイプか外付けUSBタイプか
PCテレビチューナーとは、パソコンでテレビ番組の視聴や録画ができるようにするための周辺機器です。
接続方法には、パソコン本体に内蔵するタイプと外付けタイプとの大きく2種類があります。
デスクトップPCや自作PCに接続する内蔵タイプ
内蔵タイプは、PCケースをあけてマザーボードに接続して使用するタイプのPCテレビチューナーです。説明書通りに作業すれば初心者でも簡単に取り付けることができます。自宅のデスクトップPCや自作PCに使用したいときには、こちらが選択肢になります。
ノートPCや外出先用なら外付けタイプ
USB端子で接続するのが外付けタイプのPCテレビチューナーです。録画機能に対応していないものもあるので機能を確認して選びましょう。
小型でコンパクトなものも多く、持ち運びもしやすいです。
パソコンのスペックに合ったものを選ぶ 対応OS、CPUやメモリなど
PCテレビチューナは、機能に応じてパソコンに要求されるスペックが異なります。自分のパソコンのスペックに合っているものを選びましょう。
パソコンのOSに対応しているかをチェック
PCテレビチューナーはパソコンにつなぐため、対応OSの確認は必須です。Mac用かWindows用か。また、Windows用でもWindows10のみ対応、逆に非対応などと製品によって異なるので注意が必要です。
WindowsXpやVistaなど、サービスが終了しているOSに対応しているPCテレビチューナーはほとんどないので気をつけましょう。
高性能を求めるならパソコンのスペックも確認
同時録画できる番組本数が多いものなど、高性能のPCテレビチューナーは使用するパソコン側にも高いスペックが求められます。CPUはCore i3以上、メモリーは4GB以上が目安になります。なかにはCore i5やi7が求められるPCテレビチューナーもあります。
パソコン側が必要スペックを満たしていないと、処理遅れなどの原因になります。使うパソコン側のスペックも確認しておきましょう。
視聴したい放送の種類で選ぶ 地デジ(地上デジタル放送)、BS、CS、ワンセグなど
また、現在のテレビ放送には地デジ(地上デジタル放送)、BS、CS、ワンセグといった種類があり、製品によって受信できる放送が異なります。BSとCSの有料放送は放送局と契約をしないと視聴できません。また、ワンセグも地上波テレビ放送ですが、モバイル機器向けのため画質が荒いことをお忘れなく。
見たい放送のチューナーを搭載した製品を選びましょう。
フルセグチューナーなら4K・FHDも視聴可能 高画質な映像を楽しみたい
テレビは4K時代。PCでも、テレビと同じように4KやFHDなどの高画質を楽しみたいですよね。チューナーのセグメントでフルセグチューナーを選択することでそれは可能になります。フルセグチューナーは12セグメントを使用していますので、地デジ放送を4K・FHD本来の画像の美しさを楽しむことができます。
アンテナ付きは機能も確認しておこう ワンセグのみ対応、ワンセグ・フルセグ両対応
アンテナ付きのPCテレビチューナーは、外部のアンテナとチューナーをつながなくてよいので外出先でも使用できます。また、アンテナ付きでも自宅ではアンテナ端子につないで安定したテレビ視聴ができるものもあります。
アンテナ付きのものは、ワンセグのみ対応のものと、ワンセグ、フルセグ両方に対応しているものがあります。ワンセグのみは価格が手にしやすい、両方対応は高画質でテレビが見られるメリットがあります。価格と機能面どちらを重視するかで選びましょう。
録画対応できるチューナーの機能を確認 同時録画や番組対応数、PC側のストレージ容量も確認
PCテレビチューナーの録画機能は、製品によって異なります。重視したい録画機能をチェックして選びましょう。なお、同時録画できる番組数は、製品によって異なります。録画できる番組数によって必要になるチューナー数が異なるので、合わせてチェックしておきましょう。
SeeQVault対応なら別のデバイスで再生できる 録画番組をパソコンだけでなく、タブレットやスマホなどでも再生
SeeQVault(シーキューボルト)とは、録画したテレビ番組をSDカードやHDDに保存して、いろいろな機器で再生できる技術です。SeeQVaultに対応しているPCテレビチューナーを使うと、録画した番組をパソコンだけでなく、タブレットやスマホなどでも再生できるようになります。
外出先や通勤・通学中の電車などでも録画したテレビ番組を楽しめます。
「PCテレビチューナー」のおすすめ商品の比較一覧表
PCテレビチューナーおすすめ10選 録画した番組を楽しめる! 8番組対応製品も
ご紹介したPCテレビチューナーの選び方のポイントをふまえて、秋葉けんたさんに選んでもらったおすすめ商品、編集部で選んだ商品を紹介します。

多彩な機能を備えたハイスペックモデル
高感度シリコンチューナー(地デジとBS/110度CSに対応)とハードウェアAVCトランスコーダーを2基搭載し、2番組の同時録画が可能。『Xit Board』を2枚同時に装着すれば、最大4番組の同時録画も実現! 高画質のまま圧縮して録画でき、最大15倍録画の場合、1TBのHDDに約1,500時間も録画できます。
外部HDDへの録画のほか、ブルーレイやDVD、SDカードなど、多くの外部メディアへの書き出しも可能。録画派に最適なモデルです。対応OSはWindows10ほか。
多機能で快適な操作性が特徴の専用視聴アプリ 「Xit(サイト)」が付属しています。

Windows10対応のコンパクトチューナー
Windows10対応で、USBでかんたんに接続できるシングルテレビチューナー。約100(W)×75(D)×26(H)mmという手のひらサイズなので、ノートパソコンにもぴったりです。
デジタル放送の解像度を落とすことなく、最大15倍の圧縮処理をして録画できるハードウェアトランスコード機能を搭載。たとえば2TBのHDDに約2,800時間も録画可能。複数台を同時接続することで多チャンネル録画にも対応します。
「mAgicTV 10」アプリは多彩なテレビ視聴、再生機能、予約機能はもちろん、1つのチャンネルをエンドレスで録画する「1局まるごと録画」機能も搭載。気になる番組を見逃すことがありません。

3チューナー搭載で複数番組をながら見!
地デジ、BS、110度CSをそれぞれ3チューナー搭載した、その名の通り「モンスター」なテレビチューナー。同時に3番組まで録画しながら、パソコン画面上に3番組をリアルタイム表示。録画した番組なら5番組(PCのスペックに依存)を同時に再生できます。
再生画面のサイズや配置はマウスで変更でき、CM飛ばしに便利な15秒スキップ、音声付き2倍速再生などの機能もあるので、とにかく大量の番組をチェックしたい人におすすめです。
高品位に圧縮できるH.264トランスコーダーを搭載し、高画質を確保。15倍録画なら1TBで最大約1,250時間もの録画ができ、外付けHDDも使用できるので、安心して使えます。

付属アンテナで気軽にワンセグを楽しみたい
約90(H)×28(W)×9(D)mm、重さ約20gと超スリムな外付けテレビチューナー。DOS/V対応パソコンに接続すれば、USBバスパワーで動作するためACアダプターも必要ありません。OSはWindows10にも対応しています。
B-CASカードも同梱されていますが、地デジを視聴するためには本体に地デジアンテナ線の接続が必要。あとはパソコンに付属ソフトをインストールすることで、番組表を見ながらの「簡単予約録画」などが行えます。
付属のワンセグ用アンテナを使えば、ワンセグがすぐに受信可能。ノートパソコンと一緒に携帯し、気軽にテレビを見たい人におすすめです。

Macでも使える高機能な外付けチューナー
WindowsとMacの両方に対応したUSB接続テレビチューナー。
約132(W)×78(D)×18(H)mmというスマートボディながら、地デジとBS/110度CSが受信できるダブルチューナーを搭載。パソコンのCPUに負荷をかけることなく、2番組を同時録画できます。録画画質を選択することで最大15倍までの長時間録画を実現。そのほか、ブルーレイやDVDなど外部メディアへの書き出し機能、アンテナ入力装備と、内蔵タイプに負けない高機能ぶりです。
専用視聴アプリ 「Xit(サイト)」は番組内容がひと目で分かるサムネイル表示を採用。おまかせ予約、スリープ状態からの復帰録画など多機能さが魅力です。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする PCテレビチューナーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのPCテレビチューナーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
PCテレビチューナーに関連する記事のご紹介
編集は可能? 付属ソフトで必要な機能を見極める
PCテレビチューナーで実際にテレビ番組を見たり、録画したりするには、製品付属のコントロールソフトをパソコンにインストールします。
ソフトを起動すれば、チャンネル選択はもちろん、倍速/スローといった特殊再生、多彩な録画予約などが画面上で行えるようになり、このソフトの性能がテレビを見る快適さを左右するとも言えます。
さらに録画した番組に対する編集機能があれば、CMをカットしたり、好きなシーンだけを集めて、自分だけのライブラリーを作成。ブルーレイやDVDに残すことができるようになります。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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編集プロダクション「マイカ」所属のIT&家電専門ライター。 スマホやパソコン、ストレージ、ネットワークなどIT全般のみならず、家電についての執筆実績が多い。書籍、雑誌、新聞、業界誌やWebコンテンツなど、様々な媒体に記事を提供している。 また、広告やカタログ、導入事例といったB2Bの営業支援ツール制作にも携わる。IT系、家電を中心にコンセントにささるいいモノをおすすめしていきます。 略歴 1973年生まれ。 高等学校の教職員勤務経験を経て、マイカに勤務。雑誌や専門誌のライターとして活躍する。 その後、IT流通の専門誌の記事制作を担当し、B2BからB2Cまで幅広い専門知識を獲得。 最近では、Webメディアやオウンドメディアの編集企画制作も担当。 著書歴 ・iCloud&iTunes超使いこなしガイド 2019最新版 (三才ムック) ・今すぐ使えるかんたん はじめる&使える MacBook入門(技術評論社) ・スマホの困ったを解決する本 (三才ムック) ・iPhone超活用ガイド (三才ムックvol.988) ・今すぐ使えるかんたんEx iPhone プロ技BESTセレクション(技術評論社)