ポータブルラジオとは
ポータブルラジオとは、その名の通り、通常のラジオよりもコンパクトな携帯用ラジオのこと。トーク番組などのバラエティや音楽番組、ニュース、スポーツ・競馬などの様々なラジオ番組を、外出先でも手軽に楽しめます。
また、電源の供給は乾電池、もしくは手回しで発電できる他、機種によっては衝撃に強く、防水機能もついているなど、丈夫さもウリです。ラジオ放送を楽しむだけでなく、災害時・緊急時の情報収集に役立つ、持っていて損はないアイテムです!
▼ポータブルラジオの用途
ラジオアプリが普及している現在ですが、ポータブルラジオだからこそ使える場所もあります。本項では、ポータブルラジオの用途について解説いたします。
▼アウトドア
キャンプや釣り、ハイキングなど、ポータブルラジオはアウトドアで使用するのにピッタリです。
例えば、キャンプ場や釣りなどでは、川や海など、水辺に近い場所で多く行われます。そのため、スマートフォンを使用していると「うっかり川に落としてしまう」ということも考えられます。さらに、現地では、スマホの電波が届かない場所である可能性もあります。
ポータブルラジオの場合、耐久性も比較的高く、電波が届きやすいです。また、防水機能付きの商品もありますので、便利に使用できるでしょう。
▼災害時や登山
ポータブルラジオは、災害時や登山のために持っておきたいアイテムのひとつでもあります。
例えば、災害時や登山などでは電波の届きにくい環境になることが考えられます。そんなときに、ラジオの電波を通じて、天気や時事ニュースを取得することもできます。さらに登山では、音が出ることで熊などのケモノよけにもなります。
▼入院時やお見舞いでの病院内
そもそも、病院内では基本的にスマホの使用ができません。
入院やお見舞いなどで病院内では、ポータブルラジオでラジオ番組やニュースを聞けるため重宝します。しかし、複数人の大部屋への入院では、周りの迷惑にならないよう、必ず音量の調節やイヤホンなどを使用しましょう。
ポータブルラジオの種類・タイプ
ポータブルラジオは、大きく分けて「ハンディ型」「据え置き型」の2種類のタイプに分かれます。一つひとつみていきましょう。
▼据え置きタイプ:自宅や職場に置いてゆっくり楽しむタイプ
据え置き型のポータブルラジオは、自宅などに置いて使うタイプのラジオ。アンテナを伸ばして使うことが多く、電波をしっかり受信してくれます。電波も比較的良好なことが多く、クリアな音でラジオを楽しむことができます。
しかし、サイズがやや多く、アウトドアに車などで移動するといった場合や家の中を持ち運ぶといった場合は問題ありませんが、通勤中に使用するといったことはできにくいでしょう。スペックはもちろん高いですが、値段もハンディ型と比べ高いです。
▼ハンディタイプ:手のひらやポケットに収まるタイプ
ハンディ型のポータブルラジオは、手の平やズボン・バッグのポケットといったコンパクトなサイズで収まるラジオ。スマホやmp3と同程度の大きさであるため、持ち運びに大変便利。通勤、通学時に使う方、出勤中やコンパクトにおさめたいミニマリストの方におすすめです。
アンテナ自体は機種本体に内蔵されているため、アンテナを伸ばして受信する、といった手間はありません。しかし、電波を拾う力は比較的弱いため、注意が必要です。
ポータブルラジオの選び方
ポータブルラジオの種類を抑えたら、次は選ぶ際のチェックポイントを抑えていきましょう。チェックポイントは下記。
【1】チューニング方式
【2】ワイドFM対応
【3】電源の種類
【4】レコーダー機能
【5】用途に合わせた追加機能
上記のポイントを押さえることで、より具体的にポータブルラジオの欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】チューニング方式を確認
AMやFMのラジオチャンネル(周波数)を変更する際に重要となるチューニング方式。実は、ダイヤル式とシンセ式の2種類に分かれています。それぞれにメリット・デメリットがあるのでしっかり確認しましょう。
▼アナログ式:ダイヤルを回し、手動で周波数を調整するタイプ
ダイヤルなどを回し、周波数を調整することで選局するタイプ。手間があるものの、微調整できるため、好きな聞こえ方のいいところで合わせられるのが魅力です。
▼シンセ式:ボタンひとつで自動的に選局するタイプ
シンセ式は、ボタンひとつで自動的に放送局を選局してくれるタイプのチューニング方式。複数の局の切り替えもワンタッチでできるため、選局がかなりラクなのが特徴です。
【2】ワイドFM対応かどうか確認
強い周波数であるFM電波でラジオを聴ける「ワイドFM対応」は、電波が届きにくい場合や電波干渉を受けやすい場所でも高感度でラジオを聴くことができます。
もちろん、ランニング中や通勤時などの屋外、災害時でも高感度でラジオを聴けますし、落雷や雷雲といった雷が近くにある場合でも、影響を受けにくいです。強く電波を拾うことができるため、おすすめの機能です。
【3】電源方式を確認
ポータブルラジオの電源の多くは電池式です。単3型、もしくは単4型の乾電池で動くタイプになります。電池式は残りの残量が見えにくいのと、電池を交換する手間がありますが、手軽に長く使用できるメリットがあります。
ほとんどは電池式ですが、中には、USBケーブルで充電できる機能がついたラジオもあります。USB充電ができると、電源があればいつでも充電でき、便利です。
【4】レコーダー機能を確認
商品自体は少ないですが、レコーダー機能がついていると、ラジオ番組を録画したり、時には会議や音楽を録音することも可能です。基本的にはICレコーダーにラジオ機能が付いたような機種で、内蔵メモリに録画番組が保存されていく仕組みです。電池の消費、録画容量は機種により異なりますが、あると便利な機能です。
【5】用途に合わせた追加機能を確認
ポータブルラジオには、様々な便利機能が搭載されている機種も増えましたが、用途によって注目しておきたい追加機能もあります。本項では、「アウトドア向け」「災害時・登山向け」の2つ向けの追加機能を解説いたします。
▼アウトドア向けの追加機能
●防水機能
防水、防滴機能があれば、キッチンやお風呂場といった水まわりから、屋外での使用にも重宝します。また、災害時や緊急時、屋外での雨などにも強いので、常に安心して情報収集ができます。
●スピーカーの有無
野球中継やラジオ番組などを、家族や友達と一緒に聴くときや、作業のBGMとして聴くときなどは、スピーカーを備えた商品がおすすめ。また料理や庭いじりなどの作業中は、スピーカーを使えばケーブルが邪魔になることがありません。場面場面に合った商品を選ぶことで、使い道を広げることができます。
●Bluetooth機能
ポータブルラジオによっては、Bluetoothスピーカーとして使用できる機種もあります。スマートフォンをBluetoothで接続することで、音楽なども楽しめるので重宝します。
しかし、注意しておきたいのが、ラジオをBluetoothイヤホンで聴くことはできないこと。ポータブルラジオはイヤホンジャックがアンテナの代わりになるため、無線で接続するとラジオを受信できません。ワイヤレスにしたいという方は、スマートフォンの無料ラジオアプリ「radiko(サイト内課金あり)」などの使用がおすすめです。
▼災害時・登山向けの追加機能
●手回し充電機能
災害時や緊急時のために、電池以外で、手回しで充電ができるタイプも便利です。本体のハンドルを回すことで、ラジオへ電源の供給が手軽にできるため、重宝します。また、ハンドル以外にも、太陽光を当てることで発電できるソーラータイプもあります。
●スマホへの充電機能
手回し式やソーラー式で付属して付いていることが多い機能が、スマホの充電機能です。屋外でスマホの電池が切れても、手動でラジオに電源を供給できれば、そのまま充電器として使えるタイプです。いざというときに重宝する機能です。
●LEDライト
LEDライトは災害や停電などで活躍する機能。非難時、暗闇を照らして明るくしたり、生活の光源としても使用できるので、有事のことを考えると、欲しい機能です。
代表メーカーの特徴
本項では、ポータブルラジオの代表メーカーについて解説いたします。こちらもぜひ参考にしてください。
▼ソニー(SONY)
ソニーは、東京に本社を置く、家電やオーディオ機器、ゲームなど、幅広い製品を扱う大手メーカー。オーディオ機器やAndroid端末も製造しているということもあり、ポータブルラジオも扱っております。
ポータブルラジオについては、コンパクトサイズや据え置きタイプまで幅広く製造しており、5,000円のお手頃モデルから2万円の高機能モデルまで幅広いです。高音質なタイプやレコーダー・タイマー機能があるタイプ、さらにはノイズ低減まで、機能性が高い商品が多いです。
▼パナソニック(Panasonic)
パナソニックは、大阪に本社を置く、テレビや冷蔵庫、オーディオ機器などを製造・販売する大手メーカー。
ポータブルラジオも扱っており、1,000円ほどの商品から3万円ほどの商品まで価格は様々。用途ごとに製品展開されているのも魅力で、通勤向け、災害時向け、自宅向けなど、それぞれの用途に合う機能が搭載されており、使いやすさ重視のメーカーです。
▼東芝(TOSHIBA)
東芝は、東京に本社を置く、テレビや洗濯機などの家電やHDDなどの電子部品、鉄道車両まで製造を行う大手メーカーです。
ポータブルラジオは、東芝エルイートレーディング株式会社が展開する商品で、シンプルで簡単な操作性が特徴。コンパクトなサイズ感と、ボタン数の少なさで、老若男女すぐに使用できます。機能性も十分で、機種によってはスリープモードや防水機能など、用途に合わせて選べる魅力もあります。
ポータブルラジオおすすめモデル
それでは、おすすめのポータブルラジオをご紹介いたします。
▼おすすめ8選|据え置きタイプ
▼おすすめ5選|ハンディタイプ
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ8選|据え置きタイプ
上記で紹介したポータブルラジオの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品を紹介します。まずは据え置き型のポータブルラジオです。ぜひ参考にしてください。

さまざまな機能を内蔵した多機能モデル
ラジオを聴くうえで必要な機能はすべてそろっているといっても過言ではないポータブルラジオ。ワンセグTV音声を含むすべての帯域に対応し、複数のアンテナを使用して高感度受信ができます。
タイマー機能を使えば朝のめざまし代わりにすることも。録音機能もあるため、深夜帯のラジオを日中に聴くことも可能です。録音は最大20番組までおこなえるため、ラジオを余すことなく楽しむことができます。電源は家庭用のコンセント以外に、充電池や乾電池でも動作するため、もしものときにも使えて安心です。

いざというときに役立つ手回し式ラジオ
災害時に役立つ手回し式のポータブルラジオです。約2分間ハンドルを手回しすることで、AMラジオで約60分間聴けるため、非常時の情報収集に役立ちます。
単3形乾電池2本でも動作し、モバイルバッテリーからの給電にも対応。長時間の聴取もできますので、日ごろ使うラジオとしても使いやすい商品です。スマホや携帯電話の充電もおこなえるため、もしものときに備えて買い換えるのもひとつの手ではないでしょうか。
持続時間 最長レベルラジオ
驚くべきはその持続時間。本製品は単3形乾電池2本使用することで、使用環境によりますが、アルカリ乾電池で最大約320時間使用することができます。そのため、忘れやすい電池交換がほとんどいりません。
また、電波受信の感度状況をランプで伝えてくれるため、自宅内で電波が悪くなっても、移動させながらベストな位置を探すこともできます。長い時間楽しめ、電波状況も教えてくれるので災害時にも安心です。
インテリアにもぴったりのおしゃれなラジオ
大きな文字で見やすいデジタル時計を搭載。キューブ型の省スペース設計なので、ベッドサイドやデスクなど置く場所を選ばないホームラジオです。
操作が簡単なアナログチューニングなので、気軽にFM/AMラジオを楽しめます。AMラジオの番組をFM放送の周波数で聴けるので、ビルやマンションなどAM放送が入りづらい場所でもクリアな音質でAMラジオ番組を楽しめます。見た目もスタイリッシュでおしゃれなため、インテリアとしてもおすすめです。

水まわりで使う方におすすめの1台
ボタンが大きくシンプルな作りのため、操作がかんたんな商品を希望する方におすすめ。お風呂場やキッチンといった、水のかかる場所での使用に適した防滴仕様のポータブルラジオです。
持ち手がついているため、持ち運びしやすいところもポイント。リビングへ、庭先へ、どこへでも軽々移動できます。脚部分には滑り止めがついているなど、こまかなところまで配慮がなされた1台です。
スマホや携帯電話に充電できるレトロなラジオ
大口径3.6cmスピーカーを搭載で、コンパクトな設計ながら、聴きとりやすい音量でラジオを聴けます。内蔵充電池、手回し充電、単3形アルカリ乾電池からiPhoneなどのスマートフォン、携帯電話を充電できるので、緊急時にモバイルバッテリーとしても役立ちます。本体前面にLEDスポットライトを装備し、夜間や停電時には懐中電灯として使用できます。用途や場所にとらわれないマルチに活躍するポータブルラジオです。

電池が長持ちするスタミナハンディラジオ
スピーカーでラジオを楽しむときにネックになるのは電池の持ちです。イヤホンで聴くよりも電池の持ちが悪くなるため、ヘビーに使う人だと電池交換が増えてしまい、不便を感じることも多いかと思います。
本製品はAMラジオで約280時間、FMラジオで約270時間と電池が長持ちするのがポイント。イヤホン使用時であればさらに電池の持ちがよくなるため、環境にやさしいエコな商品といえます。
アウトドアや災害時でも使えるタフなラジオ
本製品の魅力は、電池の寿命や供給電源を選べること。搭載されている電池は劣化しにくいと言われる「電気二重層コンデンサ」。長期間保管・使用していなくても、すぐに使えるモデルです。
また、搭載されている電池だけでなく、コンビニなどの単4形乾電池2本でも使用できるため、仮に故障したとしても安心です。
本体は防水・防塵のため、アウトドアや災害時でもタフに使用できる、おすすめモデルです。
▼おすすめ5選|ハンディタイプ
続いては、ハンディ型のポータブルラジオです。こちらもぜひ参考にしてください。

ワイドFMやワンセグ音声に対応したモデル
AMラジオやFMラジオはもちろん、ワイドFMやワンセグ音声まで対応したポータブルラジオ。クリアな音質でAMラジオの番組を楽しんだり、テレビの音声を聴くことができます。アンテナはすべて内蔵されているため、スーツやバッグのポケットにもすっぽり収まります。
バックライトがついた液晶のため、電波状況や電池残量などが一目でわかるのもポイント。チューニングもシンセタイプと呼ばれる自動での切り替えができるため、屋外や作業中でも手早く局を変更することができます。機能性と携帯性を両立したい方にぴったりの1台といえるでしょう。

ライターと同じくらいのサイズで携帯性が抜群です
とにかく小さくてかさばらない商品がいいという方におすすめ。ライターほどの本体サイズが売りの、コンパクトなポータブルラジオです。FMの周波数帯は90MHz以上もカバーしていますので、ワイドFMの聴取にも対応しています。コンパクトな割にノイズも少なく、リスニング性能は抜群です。
AMラジオは受信場所によってパーソナリティの声が聞き取りづらいこともありますよね。本製品には低音強調で声を聞き取りやすくする機能がついているため、受信環境に合わせて調整が可能です。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る ポータブルラジオの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのポータブルラジオの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】ラジオとセットで持っておきたいアイテムもチェック
まとめ
ポータブルラジオの選び方とおすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
通常のラジオよりもコンパクトなポータブルラジオ。持ち運びが簡単なので、外出先でも手軽にラジオ番組を楽しめます。商品によっては、衝撃に強く防水機能もついているものもあり、災害時・緊急時の情報収集に役立つアイテムです。
本記事を参考にして、自分に合ったものを探してみてくださいね!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
家電量販店とPCショップ店員の経験を経て、編集者に。 普段は真面目なビジネス書や社長インタビューを行う傍ら、給与の半分近くを新作家電に投じる。 特に美容家電や調理家電、オフィス用品、1万円以下で購入できるガジェットにはついつい食指が伸びてしまう。 趣味に近い家電愛を、読者のみなさまの商品選びに生かせましたら幸いです。