液体絆創膏の選び方 爪割れやあかぎれ、靴擦れなどに!
患部に空気や水が触れず、傷口への摩擦も防止できる「液体絆創膏」。水に強く剥がれにくいのが特徴です。この記事では、医療ライターの宮座美帆さんに、液体絆創膏を選ぶときのポイントを教えてもらいました。ポイントは下記6点。
【1】ケガした場所に合わせて被膜のかたさを選ぶ
【2】速乾タイプを選ぶ
【3】傷口への塗りやすさで選ぶ
【4】使い切れる内容量で選ぶ
【5】消毒効果の有無もポイント
【6】ブランドで選ぶ
それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。
【1】ケガした場所に合わせて被膜のかたさを選ぶ
液体絆創膏の傷口を守る役割を担う被膜のかたさはメーカーや商品によってそれぞれ異なります。「被膜がかたいタイプ」「被膜がやわらかいタイプ」があるので、それぞれ特徴を押さえましょう。
「被膜が硬いタイプ」は強力で剥がれにくい
被膜がかたいものは接着力が高く、しっかりと傷口を守る役目を果たします。剥がれにくいため、傷口に何度も塗り直す手間もはぶけます。
しかし、関節部分に塗ると曲げにくくなったり、靴擦れ部分などでは摩擦で剥がれやすくなったりするので注意が必要です。
「被膜がやわらかいタイプ」は関節部分の使用におすすめ
水仕事の多い主婦やパソコンをよく使う仕事をしている方など、指の関節を曲げる動作が多い方には被膜がやわらかめの液体絆創膏がおすすめ。
ただし、関節部分が動かしやすい半面、剥がれやすいのがデメリット。塗り直しの手間はかかりますが、関節部分の動かしやすさを重視するならこちらを選びましょう。
【2】乾燥スピードの速い「速乾タイプ」を選ぶ
被膜を厚く塗るか薄く塗るかでも乾く速さが違ってきますが、商品によっては、厚めに塗っても通常よりも早く乾く「速乾タイプ」のものがあります。
液体絆創膏を使用する際は、傷口に塗った被膜が乾くまで動かさずに待つ必要があるので、時短で固めたい人にも速乾タイプがおすすめです。
指先をよく使う方や水仕事をしている方の場合は、被膜が乾ききらないうちに患部を動かすと傷口に染みたりきれいに固まらなかったりします。
被膜を塗るときはどうしても液体絆創膏が傷口に染みて痛みがあるものですが、速乾性タイプのほうが多少痛みを少なくできます。そういった理由から、すぐに乾く速乾性タイプのものを選ぶといいでしょう。
【3】傷口への塗りやすさで選ぶ
液体絆創膏の塗り方にも着目してみましょう。チューブタイプで直接患部に塗るタイプのほか、付属のハケやヘラなどを使用して塗るタイプもあります。
小さな傷には先の細いもの、広範囲に使いたい場合は先の太いチューブタイプが使いやすいでしょう。ハケやヘラがついたタイプは、細かな調整がしやすく爪まわりのケガに塗るのに便利です。
【4】内容量にも注意して! 使い切れるものを
患部にぴったりとくっつくことで絆創膏として機能する液体絆創膏は、液体ですが粘度を持っているため、長期間使用しないと中身が固まってしまうことがあります。
中身が固まってしまったものは、液体絆創膏としての機能が果たせなくなってしまうので注意しましょう。
【5】消毒効果の有無もポイント
外出先でケガをしてすぐに消毒できないときに、液体絆創膏で傷口の保護とともに、ウイルスや菌が傷口に入り込むことを防ぐことができれば安心ですし便利ですよね。
液体絆創膏のなかには、殺菌成分を配合した商品もあります。ケガをしてしまっても慌てることなく患部を処置できるので、アウトドアや旅行などの携帯用としても役立つのでおすすめです。
【6】ブランドで選ぶ
液体絆創膏を取り扱うメーカーは数多くありますので、今までご紹介してきたポイントを踏まえたうえでもまだどれにするか悩んでしまう場合は、ブランドで選ぶのもひとつの手です。
デリケートな部分に直接塗るものだからこそ、自分が安心して購入できるかどうかはとても重要です。
現在市販されているものは比較的容量が少ないものですが、家族で共有する場合やひとりで使う場合など使用用途に合わせて選択しましょう。
液体絆創膏のおすすめ10選 サカムケアaやコロスキン、ヒビプロなど!
液体絆創膏の選び方のポイントをふまえて、医療ライターの宮座美帆さんと編集部が選ぶおすすめ商品を紹介します! 使用シーンに合った液体絆創膏を見つけてくださいね。

消毒いらず! 靴ずれにも使える液体絆創膏
ロート製薬は、目薬やスキンケア商品など、使ったことはなくても商品名を知っているという方も多い大手製薬会社です。そんなロート製薬から販売されている液体絆創膏は、ひびやあかぎれなどの指先の傷、靴ずれなどにも使用できます。
液体ジェルではがれやすい関節部分に使えるのもうれしい点。活発なお子さん、水仕事の多い主婦や、指関節を動かすことの多いデスクワーカーの方におすすめです。
殺菌成分である「トリクロロカルバニリド」によって、消毒いらずで傷口を保護することができることも急なケガの処置に役立ちます。

海やプールに行く機会が増える時期に備えたい
こちらも大手製薬会社から販売されている液体絆創膏。冬場の水仕事でひびやあかぎれがよくできることから、さまざまなハンドクリームや液体絆創膏を使用しましたが、実際の使用感としては、ほかの液体絆創膏に比べ被膜がかたく、水仕事でも剥がれにくいため塗りなおしの頻度は減ったように思います。
海水浴やプールなどで、水に触れる機会が多いお子さんのためにも備えておきたい液体絆創膏です。

指先におこる傷やケガをしっかりカバー
液体絆創膏といわれてサカムケアのCMを思いうかべる方も多いのではないでしょうか? この液体絆創膏の特徴は、ひびやあかぎれ、さかむけなどの細かい傷をピタッと固めるだけでなく被膜の色が透明で、薄めに被膜を伸ばしても傷口をじゅうぶんに保護すること。
ふだん使いはもちろん、テープや不織布製の絆創膏の保護でケガしたところが目立ってしまう場所にも使用することができます。友人とのお出かけや大事なデートなどのシーンで活躍することでしょう。

消毒の役割も兼ね備え、サッと塗布できる絆創膏
液体絆創膏のなかには殺菌成分が配合されているものもありますが、この液体絆創膏は「消毒もできる液体ばんそうこう」とパッケージと本体に大きく書かれているため、パッと見てわかるのもおすすめポイントのひとつ。
塗布前に傷口をきれいにするのはどの液体絆創膏を使用しても同じですが、外出先やレジャーなどでの消毒薬を持ち合わせていない急なケガの際に、塗布前の消毒液を使用する工程を短縮でき、荷物をひとつ減らすことができるのはうれしいですね。

傷口が目立ちにくく傷口をしっかりガード
紹介している液体絆創膏のなかではチューブの口が大きめで、ひびやあかぎれなどの小さな傷だけでなく擦り傷などの多少大きめの傷にも塗りやすい形状になっています。
内容量は11mlなので家族で共有して使用することができ、さまざまなシーンでのケガに対応します。透明な被膜で目立ちにくいため、不織布の絆創膏での保護では目立つ場所に使用しやすいのもうれしいです。
殺菌成分配合の液体絆創膏
炊事や洗濯、運動中などでできたすり傷や切り傷、かき傷などに対応しているので、1本持っておくと便利でしょう。靴ずれに使用する場合も、しっかり乾かすことで剥がれることも無く快適に歩けますよ。
※本商品は「指定医薬部外品」です。
まさにラップ!違和感のない液体絆創膏
『ラップバン液体絆創膏』という名前の通り、塗って乾かすとラップのように薄く肌に張り付きます。時間が経っても、動いてもはがれにくく、しっかり外部の刺激から保護してくれますよ。
傷口の消毒も同時に行なえるので、塗った瞬間は少し痛みを感じるかもしれません。薄く2度塗りすることでより強度を増すことができるのでおすすめです。
※本商品は「指定医薬部外品」です。
「液体絆創膏」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 絆創膏の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの絆創膏の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
液体絆創膏に関するQ&A よくある質問
液体絆創膏の使い方は?

まず最初に傷口を消毒液などで清潔にします。しっかり乾いたら、傷口に液体絆創膏を塗ります。商品によってどのように塗るのかは異なりますので、説明書を確認しましょう。傷口に液体を塗るときは少々染みることもありますが、液体がしっかり固まったら染みなくなり水仕事なども問題なくできるようになるでしょう。
液体絆創膏の剥がし方は?

液体絆創膏はのりのようなものなので、傷口が治ってきたら剥がすタイミングです。その際には自分で剥がさないといけません。無理やり剥がそうとするとかさぶたが剥がれて傷口が開いてしまうこともあります。そこで、丁寧に剥がす方法をご紹介します。
液体絆創膏をすぐに剥がしたいときは、固まった薬剤の上にもう一度液体絆創膏を塗り重ねます。すると最初に塗ったところが柔らかくなるので、ティッシュなどでかんたんに拭き取れます。(サカムケアの例)
また、ポロポロ剥がれてきてしまい不衛生な状態になったら、一度すべて剥がしたほうがよいでしょう。その場合は、ハンドクリームやクレンジングオイルなど油分の高いクリームを馴染ませてやさしく剥がしましょう。
液体絆創膏と不織布絆創膏の違いに注意! 医療ライターからのアドバイス
不織布絆創膏は切り傷などの消毒後、出血している傷に対しても使用することができますが、液体絆創膏は多少でも出血している傷口やただれ、化膿している傷口、髭剃りや脱毛後の弱っている皮膚への使用はできません。
市販の液体絆創膏を購入する場合は医師や薬剤師の説明を受けて、ご自分やご家族にあったものを選びましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
臨床工学技士国家資格保有。大学病院勤務後、ライターへ転身。現在は『kakotto.』を立ち上げ、医療・バイオ・ヘルスケア分野を中心に紙・WEB問わず執筆編集に携わっています。「難しい話を分かりやすく」をモットーに、心をじんわり温めるような記事作成をお届け。当サイトでは健康にかかわるグッズや医療機器などを紹介し、皆さまの健康増進のお手伝いを致します。